ルーアン大聖堂はフランスにある人気スポット！歴史や見どころを解説

ルーアン大聖堂の基本情報

ルーアン大聖堂は、フランス北西部を代表する人気スポットのひとつです。はじめに、ルーアン大聖堂の歴史や特徴などの基本情報を解説します。

ルーアン大聖堂とは？

ルーアン大聖堂は、フランス北西部のセーヌ・マリティーム県のルーアンにあるカトリックの大聖堂です。大聖堂の建設は西暦1145年に始まり、約400年後の西暦1544年頃に完成しました。

戦争の影響を受けた建造物のひとつで、第二次世界大戦中には爆撃よって建物の一部が損傷しました。しかし、1956年に大規模な修復工事が完了しており、現在ではルーアン市の象徴的存在として多くの人々に愛されています。

ルーアン大聖堂とモネとの関わり

印象派を代表するフランスの画家・モネは、1892年から1893年にかけて、ルーアン大聖堂を題材とした連作に取り組んだとされています。同じ対象を異なる時間帯や光の条件で捉えることに興味を持ち、ルーアン大聖堂に関連した作品を30点以上も描き続けました。

モネの連作は、印象派芸術の発展に大きく寄与した作品であり、同時にルーアン大聖堂の魅力を世界に発信する役割も果たしています。

ルーアン大聖堂のあるルーアンってどんな街？

ルーアン大聖堂が位置するルーアンは、フランス北部のノルマンディー地方にある歴史と文化が詰まった魅力的な街です。 街の中心にはセーヌ川が流れており、美しい景観を作り出しています。 

ゴシック様式の石造りの建物が特徴で、街角にはパティスリーがあったりと、甘くておいしいお菓子を味わいながら街を散策できます。 

ルーアンは、「百年戦争」の英雄ジャンヌ・ダルクが最後に処刑された場所としても知られる街です。市内にはジャンヌ・ダルクの生涯を回想できる、記念碑や教会があります。

また、グロールュージュール広場やオティール・サン・マクルなどの観光スポットもあります。ルーアン大聖堂を訪れるときは、ルーアン市内の観光スポットをチェックしておくと良いでしょう。

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ルーアン大聖堂の見どころ

ルーアン大聖堂はゴシック建築の傑作であり、芸術的価値の高い建造物です。大聖堂の内外には見どころが多数あります。しかし、限られた時間ですべてを見るのは難しいかもしれません。そこで、ルーアン大聖堂の見どころを3つに絞ってご紹介します。

荘厳さと繊細さを併せ持ったファサード

ルーアン大聖堂のファサードは、芸術性の高い作品としても有名です。聖書に登場する人物や場面を細かく彫刻した大小の像が多数並んでいます。肉眼では判別しづらい彫刻も多く、芸術性の高さを感じられるでしょう。

中央扉の上にはキリストの系図、左右の扉にはヨハネとステファノの殉教が表現されるなど、それぞれの彫刻に宗教的な意義が込められています。

高さ151メートルを誇る尖塔

ルーアン大聖堂は、ゴシック様式で建てられた建造物です。19世紀には、高さ151メートルを誇る鋳鉄製の尖塔が建設され、1876年から1880年まで世界一高い建築物であったという記録が残っています。

大聖堂の内部にあるステンドグラス

ルーアン大聖堂の見どころのひとつは、美しいステンドグラスです。大聖堂には、13世紀から現代までの色とりどりのガラス片を組み合わせたステンドグラスがきれいに並べられています。

聖書の物語や聖人の生涯を描いたものが多く、中世の人々の信仰心の深さを感じさせます。

ルーアン大聖堂観光に最適なシーズンは？

ルーアン大聖堂は、6月から9月の訪問がおすすめです。光と音楽を使ったショーが開催され、幻想的な雰囲気の中で大聖堂の美しさを堪能できます。季節に関係なくいつ訪れても感動的な体験ができる場所ですが、夏のイベントを含めて訪問時期を計画してみるのも良いでしょう。

ベストシーズンはショーが開催される6月から9月

ルーアン大聖堂を訪れるなら、プロジェクションマッピングが開催される夏季がおすすめです。日没後に大聖堂の壁面に映し出される光と音のアートを体感できます。昼間とは異なる大聖堂の表情を楽しめるでしょう。

混雑を避けるなら1月～2月もおすすめ

混雑をできる限り避けたい方は、オフシーズンの1月や2月がおすすめです。夏季よりも観光客が少ないため、ゆったりとルーアン大聖堂を見学できるでしょう。

冬のオフシーズンに訪れる際には、服装に注意が必要です。フランスは日本よりも高緯度に位置しており、雪が積もることもあります。コート、セーター、マフラー、手袋などの防寒対策を立てておきましょう。

ルーアン大聖堂の見学方法は？予約は必要？

ルーアン大聖堂の開館時間は曜日によって異なります。見学の予定を立てるときは、前もって開館時間を確かめておくと良いでしょう。ここでは、ルーアン大聖堂の入場料金や開館時間について解説します。

ルーアン大聖堂は入場無料

ルーアン大聖堂は入場無料です。開館時間内は自由に大聖堂内を見学できますが、宗教的な儀式を執り行っているときは見学に制限が設けられることがあります。

ルーアン大聖堂の開館時間は、月曜日は午後2時から午後7時まで、火曜日から土曜日は午前9時から午後7時までです。

日曜日は午前8時から午後6時まで、日曜日以外の祝日は午前9時から午後6時までとなっています。

ガイド付きツアーの参加もおすすめ

ルーアン大聖堂を見学する際には、ガイド付きツアーへの参加もおすすめです。ツアーに参加すると、地下室、洗礼室、聖母礼拝堂などの一般公開されていない場所も見学できます。

ガイド付きツアーの開催日は、日曜日と土曜日の午後2時30分からです。予約は不要ですので、興味のある方は参加してみましょう。

ルーアン大聖堂へのアクセス・行き方

ルーアン大聖堂はルーアン市の中心部にあります。ルーアンの主要駅から大聖堂に向かう場合、路面電車やタクシーの利用が便利です。ここでは、それぞれの行き方を解説します。

最も一般的な移動は路面電車

ルーアン駅（Gare de Rouen）からルーアン大聖堂へ行く場合、メトロと呼ばれる路面電車の利用がおすすめです。駅から徒歩でヴェルテ駅（Rue Verte）へ向かい、その後路面電車に乗ります。料金は1.8ユーロ（約304円）、1回の乗車で1時間まで利用可能です。

大聖堂の最寄りの駅はレピュブリック（République）駅です。駅から大聖堂まで、徒歩約2分の所要時間となっています。

最短で向かいたいならタクシー

スムーズな移動を希望される方には、タクシーの利用がおすすめです。ルーアン駅（Gare de Rouen）からルーアン大聖堂までの所要時間は約3分となっています。

料金はタクシー会社によって異なりますが、5〜7ユーロ程度（約846円〜1,185円）で利用可能です。

路面電車と比べると料金は高めですが、スピーディーに移動できます。荷物が多い場合や移動中のストレスを減らしたい方は、タクシーを利用すると良いでしょう。

ルーアン大聖堂の観光を満喫しよう

この記事では、ルーアン大聖堂観光に関する歴史や見どころ、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。ルーアン大聖堂はゴシック建築の傑作として知られており、印象派の画家クロード・モネが描いた連作でも有名です。ぜひ紹介した情報を参考に、ルーアン大聖堂の観光を満喫してみてくださいね！

※記事内の金額は2023年6月9日のレート、1ユーロ＝169.3円で計算

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