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日本三大神社・神宮はどこ?歴史や見どころをご紹介!

日本三大神社は定義が難しい言葉。三大仏や三大八幡宮など、寺社仏閣に関係した日本三大〇〇はたくさんありますが、日本三大神社という言葉はないのです。その代わりにあるのが、日本三大神宮という言葉。ただしそこには2つの説があります。 今回は、パワースポットとしても人気の日本三大神宮をご紹介しましょう!

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日本三大神社は定義が難しい言葉。三大仏や三大八幡宮など、寺社仏閣に関係した日本三大〇〇はたくさんありますが、日本三大神社という言葉はないのです。その代わりにあるのが、日本三大神宮という言葉。ただしそこには2つの説があります。
今回は、パワースポットとしても人気の日本三大神宮をご紹介しましょう!

Contents

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日本三大神宮とは

photo by Pixta

そもそも日本三大神社とはいわず、日本三大神宮というのはなぜなのでしょうか?その理由は、神社の格式を知ればよくわかります。 

神社の格式

神社の名前の最後には、大社や神宮、宮などがつきます。これは社号と呼ばれる神社の称号。一部に例外がありますが、格式の高い順に、神宮・宮・大神宮・大社・神社・社となります。

最も格式が高い神宮は全国に24社。三重県の伊勢神宮や東京都の明治神宮、京都の平安神宮などが有名ですね。

その次の格式となる宮は、京都府の北野天満宮や、栃木県の日光東照宮など。

大社(たいしゃ)はその地域を代表的な神社に使われる社号で、奈良県の春日大社や、長野県の諏訪大社などが知られています。ただし島根県の出雲大社は別格。もともと大社という呼び名は出雲大社だけのものですが、19世紀末以降に大社と呼ばれる神社が増えたという歴史があります。

日本全国には8万8000以上の神社があるといわれますが、その最高峰の格式が神宮。そのため日本三大神宮といえば、そのまま日本三大神社と同じ意味になるのです。 

日本三大神宮の2つの説

日本の神社のなかでも格式の高い3社を表す日本三大神宮には、2つの説があります。

ひとつは『日本書紀』に登場する3つの神社。そしてもうひとつは『延喜式神名帳』で日本三大神宮とされた3つの神社です。 

日本書紀の三大神宮

『日本書紀』は奈良時代に成立した日本最古の史書のひとつ。そのなかに日本三大神宮という記載はありませんが、3つの神社が登場します。

  • 伊勢神宮
  • 出雲大神宮(出雲大社)
  • 石上神宮

そのため日本書紀を根拠とする日本三大神宮はこの3つだとされています。 

延喜式神名帳の三大神宮

『延喜式神名帳』は、平安時代の927年にまとめられた歴史書物『延喜式』の一部。そこには全国の神社の一覧がまとめられています。

この『延喜式神名帳』で、最も格式が高い神宮に分類されていたのが、以下の3つでした。

  • 伊勢神宮
  • 鹿島神宮
  • 香取神宮

日本書紀の方が古く、有名な文献。しかしより遅くに編纂され、当時全国にあった2861の神社をまとめた延喜式神名帳説の方が格式を正しく表しているという意見もあります。 

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日本三大神宮の5つの候補

日本書紀説と延喜式神名帳説をあわせると、日本三大神宮の候補は5つになります。

ではそれぞれの神宮の歴史や見どころを解説しましょう。 

伊勢神宮

photo by Pixta

三重県伊勢市にある伊勢神宮は日本書紀と延喜式神名帳の両方に登場する唯一の神宮。伊勢市にあることから通称で伊勢神宮と呼ばれますが、正式名称は何もつかない神宮といいます。つまりもっとも格式の高い神宮のなかでも、さらに別格の存在なのです。

伊勢神宮の歴史

伊勢神宮の起源は今から約2000年前。この当時、日本人の総氏神と考えられている天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、代々の天皇の側でお祀りされていました。

しかし第10代崇神天皇が、神によりふさわしい場所にお祀りすることを決意。継いだ垂仁天皇は、倭姫命(やまとひめのみこと)に土地を探すことを命じ、伊賀、近江、美濃などの国々を巡りました。そして伊勢国に入ったとき、天照大御神からお告げがあり、この地に神宮が建てられたと言われています。

伊勢神宮の見どころ

photo by Pixta

伊勢神宮は実は125の社を総称した神社。そのなかでもっとも有名なのは、内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)です。

伊勢神宮の中心は内宮。外宮は今から約1500年前に天照大御神の食事を司る神様として丹波国から迎えた豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。

伊勢神宮では外宮にお参りしてから内宮にお参りするのが正式な参拝方法。

とくに日常の世界から神聖な世界を結ぶ架け橋になっている宇治橋を渡り、内宮の敷地に入ると、その神聖な雰囲気に圧倒されます。 

伊勢神宮の基本情報

住所

三重県伊勢市宇治館町1

電話

0596-24-1111

営業時間

1月・2月・3月・4月・9月 5:00~18:00

5月・6月・7月・8月 5:00~19:00

10月・11月・12月 5:00~17:00

休業日

なし

アクセス

外宮

JR・近鉄伊勢市駅から徒歩約5分

内宮

近鉄宇治山田駅からバスに乗り内宮前バス停で下車

料金

無料

公式サイト

https://www.isejingu.or.jp/    

出雲大神宮(出雲大社)

photo by Pixta

『日本書紀』に登場する出雲大神宮には、実は2つの説があります。

ひとつは島根県出雲市の出雲大社。もうひとつは京都府亀岡市の出雲大神宮です。大社や大神宮という社号は普通に考えれば神宮よりも格下ですが、出雲大社と出雲大神宮は別格扱いとなっています。 

出雲大神宮(出雲大社)の歴史

島根県の出雲大社は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ=だいこくさま)の国譲りにあわせて建てられた宮殿がはじまりと伝えられる神社。少なくとも8世紀ごろには大きな社が建てられていたといわれています。

知名度は出雲大社の方がずっと高いため、日本三大神宮のひとつも出雲大社だと思われがち。出雲大神宮は出雲大社の分社であると考える人もたくさんいます。

しかし、出雲大社の当時の名称は杵築(きずき)大社。出雲大社と呼ばれるようになったのは明治時代であるため、日本書紀の三大神宮は京都府の出雲大神宮で、実は出雲大社の方が分社であるという説もあるのです。 

出雲大社の見どころ

photo by Pixta

出雲大社は白い大鳥居からそれぞれ、石、鋼、鉄、銅でできた4つの鳥居をくぐって神域へ入っていく神社。

伊勢神宮と同じように定期的に本殿などを建て替える遷宮が行われるため新しい建物が多いのですが、戦後最大の木造神社建築といわれる拝殿など壮大な建物が並んでいます。また神楽殿の大しめ縄も見どころです。 

出雲大社の基本情報

住所

島根県出雲市大社町杵築東195

電話

0853-53-3100

営業時間

参拝6:00~19:00(十九社から北側は16:30まで)、宝物殿8:30~16:30

休業日

なし

アクセス

JR出雲市駅から出雲大社行きバスに乗り正門前バス停で下車すぐ

料金

無料

公式サイト

https://izumooyashiro.or.jp/     

出雲大神宮の見どころ

photo by Pixta

出雲大神宮の見どころは、本殿。現在の本殿は足利尊氏が建てたものといわれ、国の重要文化財に指定されています。

出雲大社と同じ大国さまをお祀りしていることから、縁結びの神社として有名です。

出雲大神宮の基本情報

住所

京都府亀岡市千歳町出雲無番地

電話

0771-24-7799

営業時間

境内自由(社務所は9:00~17:00)

休業日

なし

アクセス

JR亀岡駅からバスに乗り出雲神社前バス停で下車

料金

無料

公式サイト

http://izumo-d.org/   

石上神宮

photo by Pixta

奈良県天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)は、日本書紀説で三大神宮とされる神社。
大和政権の武器庫としての役割もあったと考えられています。 

石上神宮の歴史

石上神宮は『古事記』にもその存在が書かれているほど古い神社。

物部氏の総氏神である布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)を祀っています。記録の上では伊勢神宮と並んで古くから神宮の称号を使っていたそう。

当初は本殿をもたず、地中深くに埋めた神剣と神宝を祀っていたと伝えられています。 

石上神宮の見どころ

photo by Pixta

石上神宮の見どころは、国宝の拝殿。第72代白河天皇が、1081(永保元)年に建立したもので、現存する拝殿としては最古のものだといわれています。

また神剣・韴霊(ふつのみたま)や、スサノオノミコトがヤマタノオロチを退治した神剣・天十握剣(あめのとつかのつるぎ)、古代百済から献上された七支刀など、多くの国宝や重要文化財を収蔵しているのも特徴です。 

石上神宮の基本情報

住所

奈良県天理市布留町384

電話

0743-62-0900

営業時間

境内自由(拝殿は5:30〜17:30分・季節により変動)

休業日

なし

アクセス

JR・近鉄天理駅からバスに乗り石上神宮前バス停で下車、徒歩約10分

料金

無料

公式サイト

https://www.isonokami.jp/  

鹿島神宮

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茨城県鹿嶋市の鹿島神宮は、延喜式神名帳説による日本三大神宮。日本全国に約600社ある鹿島神社の総本社で、鹿島アントラーズが毎年祈願に訪れることでも知られています。 

鹿島神宮の歴史

伝承によると鹿島神宮の創建は、神武天皇元年。これは紀元前660年で、今からなんと2700年ほども昔。日本建国・武道の神である武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を祀っています。

武の神様ということで中世や近世には源頼朝や徳川家康も祈願に訪れたそう。防人や武士が旅に出る前に道中の無事を祈願したことから、鹿島立ちという言葉も生まれました。 

鹿島神宮の見どころ

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鹿島神宮は東京ドーム15個分の広い境内が特徴。そのなかに600種類以上の植物が自生していて、県の天然記念物にも指定されています。

パワースポットと呼ばれているのが、御祭神の要石。地震を起こすナマズを押さえ込んでいる霊石だといわれています。

美しい御手洗池(みたらしいけ)も見どころです。1日に40万リットル以上の水が湧き出している神秘的な池。

子どもたちには、神の使いとして鹿園で飼育されている鹿も人気ですよ。 

鹿島神宮の基本情報

住所

茨城県鹿嶋市宮中 2306-1

電話

0299-82-1209

営業時間

境内自由(神符守札授与所は8:30〜16:30)

休業日

なし

アクセス

JR鹿島線鹿島神宮駅から徒歩10分

料金

無料

公式サイト

https://kashimajingu.jp/    

香取神宮

photo by Pixta

千葉県香取市にある香取神宮は延喜式神名帳説による日本三大神宮。茨城県の鹿島神宮や息栖神社と合わせて東国三社とも呼ばれます。全国に約400ある香取神社の総本社です。 

香取神宮の歴史

香取神宮の創建は、神武天皇18年。これは紀元前643年で、鹿島神宮とほぼ同じくらい長い歴史を誇っています。

祀っているのは日本書紀にも登場する武術の神様・経津主大神(ふつぬしのおおかみ)。勝運・交通・災難除けなどにご利益があるといわれ、武術の道場には、鹿島大明神と香取大明神の掛軸が対になって掲げられることがよくあります。 

香取神宮の見どころ

photo by Pixta

香取神宮の見どころは、1700年に徳川幕府の手により造営された本殿や楼門です。

そして本殿の隣にある三本杉は心願成就のパワースポット。源頼義が参拝して三つの願いが成就するならこの杉が三岐に別れるようにと祈願したところ、三叉に分かれたといわれています。

また香取神宮の要石もパワースポットとして有名。武甕槌大神と経津主大神が協力してナマズを抑え、地震を沈めた石。要石は地中で鹿島神宮と繋がっていると伝わっています。 

香取神宮の基本情報

住所

千葉県香取市香取1697-1

電話

0478-57-3211

営業時間

境内自由(授与所、御朱印受付の時間は8:30~17:00)

休業日

なし

アクセス

JR佐原駅からタクシーで約10分

料金

無料

公式サイト

https://katori-jingu.or.jp/     

日本三大神宮に行こう!

日本三大神宮は8万8000以上ある日本の神社を代表するスポット。長い歴史を持つ神宮を訪れると、その荘厳な空気に身が引きしまります。

古い神社が創建された土地はいずれもパワースポットとして知られていますから、運気をアップしたい方は、訪れてみてはいかがでしょうか。

cover photo by Pixta

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