出雲大社は島根県にある日本を代表する神社!見どころや参拝方法などを解説
出雲大社は神々が集まるといわれ、日本を代表する神社の一つ。また日本一の縁結びの聖地やパワースポットとしても人気を集めています。 この記事では、出雲大社の見どころや楽しみ方、アクセス方法、参拝方法や注意点などを解説!ぜひ出雲大社へ行く前に情報をチェックして、観光と参拝を楽しむための参考にしてくださいね!
出雲大社は神々が集まるといわれ、日本を代表する神社の一つ。また日本一の縁結びの聖地やパワースポットとしても人気を集めています。
この記事では、出雲大社の見どころや楽しみ方、アクセス方法、参拝方法や注意点などを解説!ぜひ出雲大社へ行く前に情報をチェックして、観光と参拝を楽しむための参考にしてくださいね!
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出雲大社の基本情報
島根県を代表する観光スポット、出雲大社。まずは、出雲大社の歴史や特徴などの基本情報を解説します。
出雲大社とは?
出雲大社は、島根県出雲市にある神社。一般には、いずもたいしゃと呼ばれますが、正式な読み方は、いずもおおやしろです。
出雲大社は、神の国、神話の国として知られている出雲の国の中心となる神社。出雲大社に参拝するためだけに島根県を訪れる人も多いほど、県を代表する観光スポットとなっています。
出雲大社の特徴
出雲の国には旧暦の十月に全国から八百万の神々が集まり、出雲大社で神議(かむはかり)を行うといわれています。
集まった神々が相談する中でも重要なのが、人と人とのご縁に関しての会議。縁結びの神様として知られる大国主大神(だいこくさま)が主祭神でもあるため、縁結びの神社として人気が高いのも特徴です。
出雲大社の歴史
出雲大社は古事記や日本書紀にその由来が登場するほどの歴史を持つ神社。太古の時代の本殿は現在の4倍、約96メートルの高さがあったと言われています。
現在の境内は、江戸時代前期の寛文7(1667)年に計画されたもの。今も当時の建物が多く残っています。本殿など瑞垣内のお社は延享元(1744)年に建て替えられたもの。出雲大社ではその後、文化6年(1809)、明治14年(1881)、昭和28年(1953)に遷宮が行われ、平成20年から31年にかけては平成の大遷宮が行われました。
歴史ある出雲大社が世界遺産に登録されていないのは、このように建物を定期的に建て替える遷宮が行われるから。世界遺産の登録には、古くから同じ建物が継続していることが重視されているため、建て替えを行う出雲大社や伊勢神宮は認められにくいのです。
出雲大社のある出雲市ってどんな街?
出雲市は島根県の東部の市。島根県の観光スポットとして出雲大社と並んで有名な宍道湖に面しています。
また古事記の記述のうち、神々の物語を描いた上巻の3分の1はこの出雲が舞台。市内には古事記や日本書記など神話ゆかりの地が数多く残されていて、神話のふるさととも呼ばれています。
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出雲大社の見どころ
多くの観光客や参拝者が訪れる出雲大社。駐車場もいくつかあり、時間がないときには本殿のすぐ近くに車を停めるなど、いくつかの方法で参拝することができます。
その中からここでは正式な参拝方法とその途中にある見どころを紹介します。
最初にお参りする摂社、祓社(はらえのやしろ)
正門の大鳥居をくぐり、全国でも珍しい下り坂の山道を歩いてくると、途中の右手に小さなお社が見えてきます。これは祓社(はらいのやしろ)。身に着いたけがれを祓う祓井神(はらいどのかみ)が祀られています。
出雲大社では拝殿や本殿で大神さまに祈願をする前に、祓社でけがれを祓うのが正式な作法。ここではお願いごとをせず、出雲大社に来ることができたことや、生きていることに感謝し、汚れを祓うようにしてください。
日本の名松百選!松の参道
祓橋(はらえのはし)を渡って三の鳥居をくぐった先には松並木が続いています。この松並木は日本の名松100選に選ばれている名所。
参道の中央は神様の通り道で、松の根の保護も必要なため、必ず道の端を歩くようにしましょう。
日本最古の銅の鳥居
手水舎で一般的な神社と同じように手と口を清めたら、さらに先へ進みます。すると見えてくるのが、出雲大社にある4つの鳥居のうち最も拝殿に近い銅鳥居。
国の重要文化財に指定されている鳥居は、毛利元就の子孫にあたる毛利網広が1666年に寄進したものです。
銅で造られた鳥居としては日本最古。この鳥居に触れながら周囲を回るとご利益があるという噂がありますが、出雲大社によると本来そのような言い伝えはないそう。貴重な銅の鳥居を傷めないためにも、触れない方がよいと言われています。
なでればご利益!神馬神牛像
銅の鳥居のすぐ先、左側にあるのが、銅製の馬と牛の像。これは神馬(しんめ)、神牛(しんぎゅう)と呼ばれています。
撫でれば子宝・安産に恵まれる神馬像は、1667年に毛利網広が寄贈したもの。地元では、かねおまさんと呼ばれています。
学力向上のご利益があると言われている神牛は、天満宮に関係したもの。出雲大社の神楽殿の裏には天満宮があり、学問の神様として有名な菅原道真公が牛を大切にしていたことから奉納されました。
戦後最大の木造神社建築!拝殿
拝殿は1963年に新築された建物で、大社造りと切妻造の折衷様式の建物は高さが12.9メートル。戦後最大の木造神社建築といわれています。
巨大なしめ縄が一般の神社とは左右逆であるのも出雲大社の特徴。ちなみに出雲大社といえば日本最大級のしめ縄が有名ですが、拝殿のものではありません。
なお出雲大社にお参りする際の作法は、一般的な神社とは少し違うため注意が必要です。
普通は二礼二拍手一礼という参拝が一般的ですが、出雲大社では二礼四拍手一礼。つまり2回おじぎして、4回手を打ち、最後にもう一度おじぎという流れになります。4回手を打ち合わせることでシアワセという意味があるそう。この作法は出雲大社の中の他の社にお参りするときも同じです。
御本殿を望みながら参拝!八足門
拝殿のさらに奥にある八足門は本殿に最も近づける門。出雲大社では本殿に入ったり近づいたりすることはできません。
正月の五日間だけは八足門が開き、もう一つ先の楼門前まで入ることができますが、通常は八足門から本殿に参拝します。
日本最古の神社建築様式!御本殿
八足門の奥に屋根が少しだけ見えている本殿は大社造りという日本最古の神社建築様式。現在の建物は1744年(延享元年)に再建され、平成の大遷宮で大屋根や千木などが新装されました。
御神体は稲佐の浜のある西の方角を向いているため、八足門から見ると本殿は横向き。正面から参拝したい場合は、本殿を囲む玉垣の西側にある本殿西遥拝場に行きます。
知る人ぞ知るパワースポット!素鵞社
本殿の真後ろにある素鵞社(そがのやしろ)は、ヤマタノオロチ退治で知られるスサノオノミコトを祀る社。その背後には聖域の八雲山があります。八雲山は一般の人は入れないエリア。素鵞社は山から迫り出した岩に触れることができる唯一の場所で、パワースポットとして知られています。
素鵞社では床下にも注目。そこには砂の入った木箱が置いてあります。この砂は出雲大社の西にある稲佐の浜(いなさのはま)から持ってきたもの。素鵞社で清められた御砂は、撒くと土地を清めるご利益があるといわれています。
持ち帰る場合は、稲佐の浜で砂を採ってきてここに供え、同じ量の御砂を替わりにいただくのがしきたりです。
日本最大級の大しめ縄!神楽殿
出雲大社の象徴である巨大なしめ縄は、本殿や拝殿ではなく神楽殿にあります。大しめ縄は長さが13.6メートルで重さは5.2トン!近づくとその大きさに圧倒されますよ。
祭典や祈願、結婚式などが行われる神楽殿は昭和56年に造営された比較的新しい建物。装飾にステンドグラスが使われているのも特徴です。
ぜんぶ探したくなる!かわいいうさぎ
出雲大社の境内にはあちこちにうさぎの像があります。これは古事記に記されている因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)に基づいたもの。
伝説そのものを描いた青銅のほか、境内には66羽のうさぎの石像があります。参拝と観光をしながらうさぎの像を探してみるのもおすすめですよ!
あの君が代の!さざれ石
君が代に詠われているさざれ石が出雲大社大駐車場(外苑駐車場)から神楽殿に向かう途中にあります。さざれ石は正式には石灰質角礫岩と呼ばれる石。溶解した石灰石に多くの小石がくっつき、次第に大きく生長したものです。このさざれ石は岐阜県春日村で見つかり、出雲大社に寄贈されました。
出雲大社の観光に最適なシーズンは?
出雲大社は年間を通じて人気の観光地。
しかしあえてベストシーズンを挙げるなら秋がおすすめ。とくに特定の1ヶ月間が最も人気となります。
ベストシーズンは神在月の旧暦10月
出雲大社の人出が最も多いのは旧暦の10月です。 旧暦10月は一般的には神無月と呼ばれる月。それは八百万の神が出雲大社に集まるためで、島根県では旧暦10月は神在月と呼ばれています。
神様が集まっている時期なので、観光ではなく参拝で出雲大社に訪れるなら神在月を選ぶのが最もおすすめ。中でも人気は、出雲大社・神在祭が行われる旧暦の10月10日とその翌日からの1週間です。
観光客が少ない時期を狙うなら神在月と正月以外
出雲大社が混雑するのは、神在月(旧暦10月)と正月の初詣シーズン。続いてゴールデンウィークと夏休みも混雑します。混雑を避けたいなら、それ以外の時期を選ぶのがおすすめ。
ただし出雲大社では年間を通じて多くの神事や祭礼が開かれます。その際には混雑しがちなので、祭日表を事前に調べておくと良いかもしれません。
出雲大社の見学方法は?予約は必要?
参拝だけでなく観光スポットとしても人気の出雲大社。入場料は必要なのでしょうか。また見学の所要時間はどれくらいなのでしょうか。
入場にはチケットは不要!参拝時間には注意
出雲大社の入場に入場料は必要なく、事前予約も不要です。
本殿や拝殿への参拝時間は6時から19時まで。その時間帯以外は銅鳥居前から参拝することになります。また警備上の理由で、素鵞社など十九社から北側への参拝時間は6時から16時30分までとなっています。
出雲大社の参拝と観光に要する時間
出雲大社を一通り見て回ると、所要時間は40分から60分が目安です。宝物殿などを拝観すると、プラス30分。神門通りを散策し、古代出雲歴史博物館を見学するなど、じっくり見てまわれば3時間から4時間は必要と言われています。
出雲大社へのアクセス・行き方
出雲大社観光の拠点となるのはJR出雲市駅です。ただし出雲市駅から出雲大社までは徒歩で行ける距離ではなく、主にバスで移動することになります。
ここでは出雲市駅からのバスと、自家用車の場合のアクセスをご紹介します。
最も一般的な移動はバス
出雲市駅から公共交通機関を利用する場合の一般的な方法はバスです。
JR出雲市駅の北口にある1番のバス停から、一畑バスの出雲大社行き、または出雲大社・日御碕行きのバスに乗ります。正門前または出雲大社連絡所バス停で下車すれば、出雲大社はすぐ近く。
バスはおよそ30分に1本運行していて、乗車時間は約30分。運賃は530円です。
費用を節約するなら電車移動も
出雲大社の近くには出雲大社前駅という駅もあり、電車での移動もできます。
まずはJR出雲市駅から電鉄出雲市駅まで3分ほど歩いて、一畑電鉄に乗車。乗車時間約25分で出雲大社前駅に到着します。
料金は500円で、バスより若干安いのがメリット。ただし直通がなければ川跡駅で乗り換えることになるのと、出雲大社前駅から出雲大社正門まで徒歩で約10分かかるのはデメリットです。
自由度を高くするなら自家用車やレンタカー
出雲大社まで自家用車やレンタカーで訪れる人もたくさんいます。車の場合、山陰道の出雲インターチェンジから国道431号を出雲大社方面へ向かえば、約15分で到着。
駐車場も充実していて、出雲大社大駐車場(外苑駐車場)には普通車が385台、出雲大社第2駐車場には普通車が360台停められる上、他にも無料と有料の駐車場がいくつもあります。ただしそれでも混雑する時期には駐車場が不足することもあるので注意が必要です。
出雲大社観光における注意点
出雲大社は格式の高い神社。観光で訪れる場合もマナーや作法は守るようにしましょう。
服装は、ラフすぎるものやサンダルなどで参拝しないのがマナー。参道の中央を歩かない、鳥居の前では一礼するなど一般的な神社のルールのほか、出雲大社ではまず祓社で身を清めるという作法も守りたいものです。
また出雲大社には、しめ縄にお賽銭を投げて刺さるとご利益があるという噂もあります。しかしこれは神様に対してとても失礼な行為なので、やらないようにしてくださいね。
出雲大社の観光を満喫しよう
この記事では、出雲大社の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。
出雲大社は一生に一度は参拝したいと言われる神社。年に一度八百万の神が集まる格式の高い神社を訪れれば、その神聖な雰囲気を感じることができるはずです。
ぜひ紹介した情報を参考に、出雲大社の参拝と観光を満喫してみてくださいね!
出雲大社の基本情報 | |
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住所 | 島根県出雲市大社町杵築東195 |
電話 | 0853-53-3100 |
営業時間 | 参拝6:00~19:00(十九社から北側は16:30まで)、宝物殿8:30~16:30 |
休業日 | なし |
アクセス | JR出雲市駅から出雲大社行きバスに乗り正門前バス停で下車すぐ 山陰道出雲ICから約15分 |
料金 | 無料 |
公式サイト |
cover photo by Satoshi Nakamura