【ゆるキャン△】聖地は？山梨・静岡・長野の名所48選を一挙紹介！

『ゆるキャン△』には山梨・静岡・長野の名所が続々登場！

『ゆるキャン△』は、ソロキャンプが好きな女子高生・志摩リンが、冬のキャンプ場で各務原なでしこと出会うところからはじまる物語。キャンプに興味を持ったなでしこは野外活動サークル（野クル）に入って大垣千明や犬山あおいとキャンプを楽しむようになり、リンはときにひとりで、ときに野クルといっしょにキャンプを楽しんでいきます。

彼女たちが住んでいるのは、山梨県身延町。旅先として山梨県、静岡県、長野県の観光スポットやキャンプ場が続々登場し、それぞれが大人気の聖地になっています。

この記事では、『ゆるキャン△』に登場したスポット48選を紹介。ぜひ聖地巡礼の参考にしてくださいね！

【ゆるキャン△】山梨県の聖地15選

リンや野クルメンバーの高校があるのは、山梨県身延町。そのため比較的気軽に出かける回では山梨県の観光スポットがたくさん登場します。

まずはそんな山梨県の聖地から紹介していきましょう。

本栖湖（富士河口湖町）

物語の最初にリンとなでしこが出会った湖

物語の冒頭でリンとなでしこが出会うのは、本栖湖。原作第1巻の第1話、テレビアニメ第1シーズン第1話のほか、原作第9巻の第52話、テレビアニメ第2シーズン第1話と第13話などにも本栖湖は登場しています。

富士山が見える湖畔のキャンプ場のモデルは、浩庵キャンプ場です。

本栖湖はお札の富士山で有名

本栖湖は富士五湖の中で最も深く、透明度が高い湖。面積は4.7㎢で富士五湖の中では3番目ですが、最大深度121.6mは圧倒的な1位。そのため水量は、ほかの4つの湖を合わせた量の1.5倍以上になります。

『ゆるきゃん△』でなでしこが言っているように、本栖湖は旧5,000円札や1,000円札の裏に描かれている逆さ富士でおなじみ。これは本栖湖の中ノ倉峠から見た風景です。

湖畔ではなく1時間ほど山を登った場所から、本栖湖越しに富士山を眺める場所なので要注意。紙幣の元になったのは、岡田紅陽氏の『湖畔の春』という写真なので、季節にもこだわるなら春に訪れるのが正解です。

笛吹川フルーツ公園（山梨市）

野クルメンバーたちが甲府盆地の夜景を眺める笛吹公園のモデル

原作第1巻の第6話や第2巻の第8話、テレビアニメ第1シーズンの第4話から第5話などに登場する笛吹公園は、笛吹川フルーツ公園がモデル。スイーツを食べる場面や甲府盆地の夜景を眺める場面が登場しています。

新日本三大夜景に選出されたことがある名所

笛吹川フルーツ公園は、花とフルーツとワインの公園をテーマにした都市公園。園内にはモモやブドウなどが実る広い果樹園があります。全天候型のガラスドーム内にはくだもの広場、くだもの館、くだもの工房などがあり、屋外アスレチックなどで一日たっぷり遊ぶことができます。

そして、なんといってもすばらしい景色が自慢。高台から富士山や南アルプスを一望できます。とくに甲府盆地の夜景とライトアップされたガラスドームが一体となった景観は、新日本三大夜景に選出されたことがあるほどの美しさです。

ほったらかし温泉（山梨市）

野クルメンバーが入る人気の温泉

原作第2巻の第7話、テレビアニメ第1シーズンの第5話で、野クルメンバーが入って温玉揚げを食べ、熟睡してしまう、ほったらかし温泉。モデルとなったのは山梨市のほったらかし温泉です。

絶景が魅力の人気温泉

ほったらかし温泉は、標高700mの山の上から甲府盆地と富士山の絶景を眺めることができる露天風呂です。浴場は2つ。「こっちの湯」は、富士山を正面に望む元湯です。木造りと岩造りの露天風呂や木の香りが楽しめる内風呂などがあります。

それに対し「あっちの湯」は、こっちの湯の2倍の広さ。新日本三大夜景にも選ばれた甲府盆地の夜景を楽しめます。夜も22時まで営業しているので、のんびりと楽しむのにぴったり。また日の出1時間前からオープンするので、露天風呂から朝日を拝むのもおすすめです。

四尾連湖（市川三郷町）

原作第2巻の第10話から第12話、テレビアニメ第1シーズン第6話と第7話で訪れたのは四尾連湖（しびれこ）。キャンプに来ていたリンとなでしこが、偶然、妹とキャンプをする鳥羽先生と出会います。

丑三つ時になると、武士に倒された牛鬼の亡霊が湖面に現れるという言い伝えがあるらしいと話す湖のキャンプ場は、水明荘がモデルです。

湖畔はキャンプ場の私有地

四尾連湖は標高850m、周囲1.2kmの小さな山上湖。水明荘はその湖畔にある静かなキャンプ場です。駐車場から湖畔一帯にかけてはこの水明荘ともうひとつのキャンプ場である龍雲荘の私有地。

ここでキャンプをすれば、観光地化していない自然ゆたかな湖をゆったりと堪能できますよ！完全予約制なので、キャンプをする場合は予約をしてから訪れるようにしましょう。

夜叉神峠（南アルプス市）

リンが通行止めに遭遇する峠道

原作第3巻の第15話、テレビアニメ第1シーズンの第9話でリンが休憩のために立ち寄るのは、夜叉神峠。南アルプス街道の先が通年マイカー規制されていることを知らずに行ってしまい、通行止めに遭遇します。

名峰の数々を眺める絶景スポット

鳳凰三山と呼ばれる地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳の南端にあるのが夜叉神峠。ここからは白根三山（白峰三山）と呼ばれる北岳や間ノ岳、農鳥岳など3,000m級の名峰を眺めることができます。とくに5月の新緑と、10月中旬から下旬にかけての紅葉はまさに絶景です。

この夜叉神峠ではキャンプも可能（予約制）。本格的な登山キャンプのデビューにちょうどいいといわれていますよ。

身延山（早川町）

身延山は原作の第26話と第72話、テレビアニメ第2シーズンの第2話に登場した山。彼女たちの地元に近い山で、千明、あおい、あおいの妹のあかり、鳥羽先生は初日の出を見るためにロープウェイで登っていました。また春にも再び登場。なでしこと姉の桜がお花見に行きました。

大パノラマが魅力の展望台

身延山ロープウェイは、山麓の久遠寺駅と山頂の奥之院駅を約7分間で結ぶロープウェイ。全長は1,665ｍで高低差は763ｍもあります。

標高1,153ｍの身延山山頂にある展望台は3カ所。東に富士山・天子山塊、南に駿河湾・伊豆半島、西に七面山・安倍山系、北に早川渓谷・南アルプス・八ヶ岳連峰・甲府盆地、そしてその向こうに秩父連山など、雄大な大パノラマを眺めることができます。

道の駅 富士吉田（富士吉田市）

原作第6巻の第31話、テレビアニメ第2シーズンの第5話のエピソードで、千明、あおい、リンの友人の斉藤恵那の3人は、富士山駅から道の駅富士吉田に向かいます。

ここで登場するカリブー富士吉田店は、道の駅富士吉田の中にあるモンベル富士吉田店がモデル。店頭のカリブーくんは、モンベルのモンタベアが元になっています。

富士山レーダードームがみどころの人気の道の駅

道の駅 富士吉田は、富士山が真正面に見える人気の道の駅。関東の道の駅ランキングでも常に上位にランクインしています。エリア内にある富士山レーダードーム館も人気。これは1964年に富士山頂に設置され、1999年まで日本中の気象を観測してきた富士山レーダードームの実物を移築した資料館です。

また軽食コーナーで食べることができる吉田のうどんも絶品ですよ。吉田のうどんは富士吉田エリアのソウルフード。身延町の野クルメンバーたちもよく食べているはずです。

山中湖（山中湖村）

道の駅 富士吉田を出た千明、あおい、恵那がキャンプをしたのは、山中湖周辺。大間々岬キャンプ場のモデルはみさきキャンプ場です。

またキャンプの前に入浴した赤富士の湯は、山中湖紅富士の湯がモデル。食材と調理器具を買ったお店は、スーパーオギノ山中湖店とセリアがモデルになっています。

冬の山中湖は絶景だけど寒い！

山中湖は、面積が6.8㎢で富士五湖最大の湖。982mの標高も富士五湖ではもっとも高い位置となります。10月中旬から2月末には富士山頂から太陽が昇るダイヤモンド富士が見られるのが魅力ですが、冬には湖面の一部に氷が張るほど冷え込むのも特徴。

『ゆるキャン△』でも極寒で大変なことになる描写が出てきます。冬の山中湖に出かけるときは防寒対策をしっかりしていくようにしてくださいね。

赤沢宿（早川町）

リンと桜が訪れた歴史的街並み

原作第7巻の第36話から第38話、テレビアニメ第2シーズンの第7話と第8話でリンと桜が訪れたのは、赤沢宿。

リンが立ち寄った古民家カフェは清水屋がモデルになっています。また2人で休憩した古民家カフェかさやは、古民家カフェ鍵屋がモデルです。

明治時代の家並みが続く趣ある宿場町

この辺りは日蓮宗の総本山である身延山久遠寺と七面山を結ぶ、お山詣での参道として古くから賑わった地域。赤沢宿はその途中に開かれた宿場町です。

現在残っている建物の多くは、明治時代に建てられた講中宿（こうちゅうやど）。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された家並みは、とても趣があることから人気の観光スポットになっています。

雨畑の吊り橋（早川町）

リンが途中で引き返す吊り橋

赤沢宿で休んだ後、リンは行き止まりの夜叉神峠へと繋がっているトンネルを見てから、吊り橋を渡ろうとして途中で引き返します。これは雨畑湖に架かる雨畑の吊橋です。

劇中のようにけっこう揺れる吊り橋

雨畑湖は雨畑ダムの人造湖で、周囲にはいくつかの吊り橋があります。なかでも雨畑の吊り橋は約120mもあり、板ばりなのでけっこう揺れるのが特徴。

看板には一度に5人以上は渡らないようにという注意書きもあります。スリルを味わいに行ってみてはいかがでしょうか。

瑞牆山（北杜市）

野クルメンバーたちが泊まったキャンプ場

原作第12巻の第65話から第69話、アニメ第3シーズンの第7話と第8話に登場したのは、瑞牆山。千明、あおい、恵那、鳥羽先生が泊まったキャンプ場は、みずがき山自然公園キャンプ場がモデルです。一行が短い入浴を楽しんだ温泉のモデルは、増富の湯でした。

リピーターも多いキャンプサイト

みずがき山自然公園は、平成13年に開催された第52回全国植樹祭の跡地。カラマツなどの人工林や、シガ、シラカバ、ミズナラなどの天然林が広がる自然ゆたかなエリアです。

公園には、体験室や研修室などが入った管理棟をはじめ、キャンプサイト、芝生公園があり、ゆったりとキャンプが楽しめます。標高1,500mのキャンプ場から見えるのは、黒雲母花崗岩でできた雄大な瑞牆山。新緑や紅葉など四季折々の自然の美しさが魅力で、多くのリピーターを生んでいます。管理棟で発売される秋のきのこ汁も絶品ですよ。

矢木羽湖公園（甲斐市）

リンが花見に訪れる溜め池

原作第13巻の第72話、アニメ第3シーズンの第10話でリンが花見のために訪れる公園は、矢木羽湖公園がモデルです。

梅も有名な湖

矢木羽湖の呼び名は湖ですが、実際には人工の溜め池。2月中旬から3月中旬には梅、3月下旬から4月上旬には桜と甲府盆地、富士山の絶景を眺められるスポットとして有名です。また5月中旬から5月下旬には、梅園での小梅のもぎ取り体験も楽しめます。

うつぶな公園（南部町）

「もさーってなってる」桜の名所

原作第13巻の第70話でなでしこが「もさーってなってる」桜に気づき、第71話で姉の桜と一緒にドライブに行くのは、うつぶな公園。テレビアニメでは第3シーズン第9話に登場します。

あじさいもみどころ

小高い山の上にある公園は、山梨県の花の名所にも指定されている人気のスポット。劇中に登場したように春の桜が見事で、桜に囲まれた遊歩道を頂上まで行くと展望台から富士川や町の景色が一望できます。

また、南部町の町の花でもあるあじさいの名所としても有名。90種約3万株ものあじさいが咲き誇り、毎年6月中旬にはあじさいまつりが開かれます。あじさいの見頃は6月中旬です。

赤坂台総合公園 （甲斐市）

なでしこと桜が花見に訪れる公園

原作第13巻の第71話と72話、アニメ第3シーズンの第10話でなでしこと桜がドライブをして花見に訪れた公園は、赤坂台総合公園 （ドラゴンパーク）がモデルです。

芝桜も美しい公園

赤坂台総合公園（ドラゴンパーク）は、甲府盆地を眼下に望む高台の公園。高さ33mの展望塔からは富士山や南アルプス、八ヶ岳連峰のパノラマを眺めることができます。

広大な芝生広場や木製遊具、石の滑り台、水遊びができる噴水などもあって、子ども連れにも人気のスポット。春には桜だけでなく芝桜も楽しむことができます。桜の見ごろは3月下旬から4月中旬です。

勝沼鉄道遺産記念公園（甲州市）

なでしこと桜がレトロな機関車を見に行った公園

原作第13巻の第72話、テレビアニメ第3シーズンの第10話と第11話でなでしこと桜が訪れた公園のモデルは、勝沼鉄道遺産記念公園（甚六桜公園）。ここでも花見をして、レトロな鉄道車両を見学しました。

地元の人たちが植えた桜がみどころ

勝沼鉄道遺産記念公園（甚六桜公園）は、甲府盆地や南アルプスを見渡せる高台にある公園。JR中央線の勝沼ぶどう郷駅に隣接しています。ここでは地元有志の桜育成会である甚六会が600本のソメイヨシノを植栽。最盛期には桜のトンネルが楽しめることから多くの人が訪れます。桜の見ごろは3月下旬から4月上旬です。

公園のみどころのひとつが、旧勝沼駅のプラットホーム。かつての勝沼駅はスイッチバック駅でした。このスイッチバックは昭和43年に中央本線が複線化されたときに解消し、スイッチバックの枝線だった部分が現在の鉄道遺産記念公園（甚六桜公園）になりました。そこに保存されているのは電気機関車のEF64形18号機。機関車と桜のコラボレーションも人気ですよ。

【ゆるキャン△】静岡県の聖地27選

山梨県身延市から富士山沿いを少し南下すれば静岡県。またなでしこの出身地は静岡県浜松市ということもあって、ゆるキャン△には静岡県の人気観光スポットもたくさん登場します。

続いては静岡県の聖地を紹介しましょう！

朝霧高原（富士宮市）

複数回登場している人気の聖地

朝霧高原は原作第1巻の第3話と第4話、テレビアニメ第1シーズンの第2話と第3話、そして原作第4巻の第20話から第23話、テレビアニメ第1シーズン第11話と第12話にも登場している聖地。リンや野クルメンバーなどがさまざまな形で訪れています。

人気の観光スポットがたくさんあるエリア

静岡県富士宮市にある朝霧高原は、富士山の西麓に広がる標高約700〜1,000mのエリア。ゆたかな緑に包まれ、富士山を間近で眺められる絶景スポットとして知られています。広大な草原には牧場やレストラン、道の駅、観光施設も充実。買い物や食事、アクティビティなどがたっぷり楽しめますよ。

ふもとっぱら（富士宮市）

リンとなでしこが餃子鍋を食べたキャンプ場

原作第1巻の第3話と第4話、テレビアニメ第1シーズンの第2話と第3話で登場した広大なキャンプ場。そのモデルは、ふもとっぱらというキャンプ場です。リンがソロキャンプをしているところに、なでしこが現れて餃子鍋を作っていました。

キャンパーの聖地でもある大人気キャンプ場

広大な敷地で富士山の眺めが楽しむめるふもとっぱらは、『ゆるキャン△』の聖地であるだけでなくキャンパーの聖地ともいわれるスポット。ふもとっぱらが管理している森林面積は約719haもあり、テントを敷設できる草原キャンプ場だけでも東京ドーム約5個分の面積になります。

大きなイベントも年間を通して開かれ、そんなイベントを除いた一般来場者だけでも年間約20万人。宿泊のキャンプだけでなくデイキャンプや森のコテージでの宿泊もできます。

富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジ（富士宮市）

野クルがクリキャンを楽しんだキャンプ場

原作第4巻の第20話から第23話、テレビアニメ第1シーズンの第11話と第12話で野クルがクリスマスキャンプを楽しんだのは、富士山YMCA グローバル・エコ・ビレッジ。メンバーはここで豪華なお肉のすき焼きを作り、トマト風味にアレンジして楽しみました。

研修施設としても人気のキャンプ場

富士山YMCAグローバル・エコ・ヴィレッジは、YMCAが運営するキャンプ場。富士山を目の前に臨むことができ、富士宮市でキャンプ場が多くある国道139号線沿いに位置しています。敷地内には、宿泊棟やお風呂、食堂などの施設も充実。キャンプ以外に研修施設としても多くの人が利用しています。

まかいの牧場（富士宮市）

アイスを食べに立ち寄った牧場として大人気のスポット

クリキャンの予定よりも早くキャンプ場に到着してしまった千明とあおいが、牧場スイーツのアイスを食べに立ち寄ったじゅかいの牧場。そのモデルは、まかいの牧場です。

動物とのふれあいが楽しい人気の牧場

まかいの牧場は朝霧高原にある人気の観光牧場。アイスがおいしいだけではなく、羊やヤギ・牛・馬などたくさんの動物とふれあうことができます。

牛の乳搾りや仔牛のミルクやり、バターやチーズ作りなどの体験ができます。そのほか、アスレチック、ハンモック、デイグランピング施設なども人気。毎年元旦には、初日の出を眺めにくる人も大勢いますよ。

日本茶きみくら本店（掛川市）

リンがお茶を買いに立ち寄った抹茶カフェ

原作第5巻の第25話、テレビアニメ第2シーズンの第2話で、リンが休憩をしてお茶を買った日本茶専門店たかくらは、日本茶きみくら本店がモデルです。劇中で登場したお茶の秘蔵は、実際には秘壷蔵という名前。またデザートの抹茶ティラミスもきみくらで食べることができます。

秘壷蔵は注目のお茶

日本茶きみくら本店は、杉の木で作られた建物が印象的なお店。創業者である丸山辻松氏の家があった場所に建てられたショップで、静岡県を中心に全国各産地から集められたこだわりのお茶を販売しています。また2階の茶寮で楽しめる、季節ごとの日本茶とお菓子、スイーツも人気。庭園を眺めながらゆっくりと過ごすことができます。

物語にも登場したお茶の秘壷蔵は、新茶の時期に採れた貴重な茶葉を9月上旬まで山奥の天然の保冷庫で熟成させたもの。トンネルの中には車が入れないため、スタッフが20kg近い茶箱を100個以上担いで出し入れしています。

茶寮で提供している人気メニューは、自家製の静岡県抹茶と濃厚なマスカルポーネクリームがたまらない抹茶ティラミス。抹茶をたっぷり振って出してくれるので、抹茶の鮮やかな彩りと香りが楽しめますよ。

見付天神（磐田市）

リンが霊犬伝説に惹かれて訪れた神社

原作第5巻の第25話、テレビアニメ第2シーズンの第2話でリンが訪れたのが見付天神。後述する駒ヶ根市光前寺でも訪ねた霊犬悉平太郎（しっぺいたろう）の伝説に惹かれて、磐田を旅先に選んだリンが立ち寄りました。

磐田市のキャラクターにもなっている悉平太郎

見付天神の御祭神は、矢奈比賣命（やなひめのみこと）と菅原道真（すがわらみちざね）、そして霊犬の悉平太郎です。境内にある霊犬神社で祀っているのが悉平太郎。磐田市のPRキャラクターであるしっぺいは、この悉平太郎がモデルになっています。

昔、見付天神の祭りではひとりの娘を生贄として神に捧げるしきたりがありました。しかしその神の正体はヒヒの怪物。怪物たちが信濃の国の悉平太郎を恐れていることを知った旅の僧侶は、現在の長野県の光前寺から悉平太郎を連れてきました。悉平太郎は怪物と戦って退治しましたが自らも傷つき、その後亡くなったと伝えられています。

掛塚灯台（磐田市）

リンが訪れたキャンプ場近くにあった絶景の灯台

原作第5巻の第25話と第26話、テレビアニメ第2シーズンの第2話に登場するキャンプ場は、竜洋海洋公園オートキャンプ場がモデル。ここでキャンプをしたリンは近くにある掛塚灯台へと行きました。

長い歴史を持つ貴重な灯台

掛塚灯台は天竜川河口のすぐそばにあり、遠州灘を見下ろす灯台。明治30年に建てられた歴史ある灯台です。当時の位置は今より東に約1kmほど離れた場所。しかし東海地震などで破損する懸念があったため平成14年に現在の位置に移設されました。

この掛塚灯台は雄大な遠州灘を眺めることができるスポット。竜洋海浜公園の裏手にあって聖地巡礼以外には訪れる人があまり多くないので、のんびりと海を眺めることができますよ。

福田海岸（磐田市）

リンが初日の出を眺めた海岸

原作第5巻の第26話、テレビアニメ第2シーズンの第2話でリンが初日の出を眺めるために立ち寄ったのは、福田（ふくで）海岸です。訪れたのはまだ暗い時間でしたが、海岸には早くも人が集まっていました。

新年に立つ鳥居が有名

福田海岸は磐田市の南東にあり、遠州灘からの初日の出が見られるスポットとして有名。新年に合わせて12月中旬から1月中旬まで地元有志の海岸通り発展会が高さ3.3mの朱色の鳥居を立てます。劇中と同じように多くの人が集まりますよ。またここは投げ釣りやヒラメ釣りのポイントとしても人気。シーズンになると釣り人が海岸に並ぶ様子も見ることができます。

浜名湖（浜松市）

なでしこの故郷である日本有数の汽水湖

原作第5巻の第27話と第28話、テレビアニメ第2シーズンの第3話と第12話で登場するのが、浜名湖周辺。ここはなでしこの故郷で、リンも訪ねています。

漁業も盛んな汽水湖

浜名湖は静岡県浜松市と湖西市にまたがる大きな湖。もともとは淡水湖でしたが、室町時代に発生した明応地震で海とつながり、汽水湖になりました。潮の干満によって海水と淡水が絶妙に混ざる湖には500種類以上の生き物が生息し、豊かな漁場となっています。

また浜名湖の湖岸線は、汽水湖としては日本一の長さ。風光明媚なスポットも多く、浜松観光の中心となっています。マリンアクティビティスポットとしても人気。バナナボートやシーカヤック、スタンドアップパドルボードなどが体験できますよ。

そして『ゆるキャン△』でも登場したようにうなぎが名物。浜名湖に来たらうなぎの蒲焼きは外せません。

浜名大橋（浜松市）

そのスケールにリンが驚いた橋

原作第5巻の第27話、テレビアニメ第2シーズンの第3話に登場するのが浜名大橋。その前にリンが確保したキャンプ場は渚園キャンプ場がモデルで、駐車したのは浜松市舞阪表浜駐車場でした。リンは浜名湖河口（今切口）付近の海岸で半日を過ごし、浜名大橋を見上げてその大きさに驚いています。

上からの眺めも遠景も美しい橋

浜名大橋は、浜名湖が遠州灘とつながる今切口に架けられた橋。浜松市西区舞阪町と湖西市新居町をつなぐ橋の全長は約630mもあります。最高地点は海抜31mで、国内最大級の橋のひとつ。

浜名湖を南北に貫くように渡された橋からは、四季それぞれの浜名湖の美しい姿を眺めることができます。ただしこの橋は国道1号浜名バイパスの一部。自動車専用道なので、歩行者や自転車は渡れません。

また物語にも登場したように、浜名湖に沈む夕日に浮かび上がるシルエットも見事。橋の上からと遠景と、2度楽しみたくなる橋ですよ。

弁天島（浜松市）

リンが夕日を眺めるスポット

原作第5巻の第27話、テレビアニメ第2シーズンの第3話で、リンが赤鳥居の日の入りを眺める弁天島海浜公園。浜名湖が遠州灘へとつながる今切口にある海浜公園です。

デートスポットとしても人気の名所

弁天島海浜公園は、東西約500mも美しい海岸が続く名所です。ここは海水浴や潮干狩りなどのアクティビティも楽しめる場所。7月下旬から8月下旬には子ども用プールもオープンし、海とプールのどちらも楽しめます。

そして浜辺からの見どころが、海に浮かぶ約18mの大鳥居。夕暮れの時間帯には、赤い鳥居が夕日に映えることから人気のデートスポットにもなっています。角度の関係で画像では別になっていますが、大鳥居と浜名大橋を重ねて見ることもできますよ。

舘山寺温泉（浜松市）

リンがうす皮いちご大福を買う温泉街

原作第5巻の第27話、テレビアニメ第2シーズンの第3話で、リンが手土産のいちご大福を購入するために立ち寄る舘山寺温泉。うなぎ屋の看板がたくさん並んでいますが、そんなの食べたら財布が即死してしまうとリンはがんばって無視していました。

浜名湖エリアの観光の拠点

舘山寺温泉は、浜名湖の東岸に面して広がる温泉街。伊豆以外では静岡最大級の規模でホテルや旅館などが多く、浜名湖観光の拠点となっています。泉質は塩分濃度が高く湯冷めしにくいのが特徴。汽水湖の浜名湖らしい温泉です。

近くには浜名湖パルパルや、はままつフラワーパークなど人気の観光スポットもいっぱい。もちろんうなぎも名物なので、財布に余裕がある方は無視しないでくださいね。

浜名湖佐久米駅（浜松市）

なでしこの祖母の家の最寄駅

原作第5巻の第27話と第28話、テレビアニメ第2シーズンの第3話に登場した浜名湖佐久米駅は、なでしこの祖母の家の最寄駅。リンとなでしこは駅前で待ち合わせをして、駅の近くのうなぎ料理店でうな重を食べていました。

ユリカモメの大群が有名

浜名湖佐久米駅は、浜名湖の湖畔にある無人駅です。ホテルグリーンプラザ浜名湖前の佐久米海岸へは、駅から徒歩10分。マリンスポーツのシーズンには、潮干狩りやウインドサーフィン、ヨット、海水浴を楽しむ人でにぎわいます。また冬にはユリカモメの群れが集まることでも有名。リンとなでしこもユリカモメと遊んでいました。

無人駅ですが駅舎内には軽食喫茶店かとれあがあり、自家製ビーフカレーやハンバーグ定食が人気です。

富士山本宮浅間大社（富士宮市）

なでしこが初ソロキャンプでお参りした神社

原作第7巻の第36話と第37話、テレビアニメ第2シーズンの第7話でなでしこは初ソロキャンプに挑戦します。彼女が下車したのは西富士宮駅。そこから富士山本宮浅間大社を観光しました。そして名物のしぐれ焼きを食べたお好み食堂 佐東は、お好み食堂 伊東がモデルです。

浅間神社の総本宮

富士山本宮浅間大社は、全国に1,300社もある浅間神社の総本宮です。富士山の山頂にある神社はこの富士山本宮浅間大社の奥宮。さらに富士山の8合目以上の土地はすべて富士山本宮浅間大社の境内です。

多くの歴史的人物が関係

富士山本宮浅間大社の由来は紀元前27年。富士山の噴火を鎮めるために浅間大神を祀ったのが起源で、当時は決まった場所に社はなく、富士山のふもとを転々としていたそうです。

その後、806年に現在の地に社を建てて富士山本宮浅間大社の礎を築いたのは、征夷大将軍の坂上田村麻呂。現存する楼門や拝殿、本殿は、1604年に関ヶ原の戦いに勝利した御礼として徳川家康が造営しました。徳川家康はこのとき、富士山の八合目以上を富士山本宮浅間大社のものとするお墨付きも与えています。

さらに拝殿に向かって右にあるしだれ桜は、武田信玄が後北条氏との戦の勝利の御礼に寄進した桜の二世。ほかにも室町幕府を開いた足利将軍家や、豊臣秀吉による社殿の造営や寄進も資料に残っています。

伊豆半島の聖地もいっぱい！

原作第8巻の第42話から原作第9巻の第52話にかけて、テレビアニメでは第2シーズンの第10話から13話にかけて、リンや野クルのメンバーたちは2泊3日のキャンプ旅で伊豆半島を訪れました。そのためこの間には伊豆半島の人気観光スポットが続々登場しています。

ここから伊豆半島の『ゆるキャン△』の聖地を一気に紹介しましょう。

大瀬崎（沼津市）

リンが鯉に餌をぶちまけた池があるパワースポット

スクーターで単独行動をしているリンがひとりで立ち寄ったのは、大瀬崎です。リンが鯉にあげようとした餌を丸ごと落とした池はその先端にあります。

沼津を代表するパワースポット

駿河湾に突き出した大瀬崎は、海岸沿いの海流によって運ばれた岩や土砂が帯状にたまってできた砂嘴（さし）という地形。その細い岬のなかには、沼津を代表するいくつものパワースポットが集まっています。

大瀬崎の一帯は、推定樹齢が1000年以上といわれる約130本のビャクシンの林。日本最北端の自然群生地で、国の天然記念物にも指定されています。その中にある大瀬神社は、古くから海の守護神として知られてきた神社。境内には神池という不思議な池があります。

この岬の先端近くに位置している神池は、伊豆七不思議のひとつ。ここが不思議だといわれるのは、砂嘴の先端で海からの距離が15mしかなく、流れ込む川もないのに淡水池であるためです。池には作品に登場したコイのほかに、フナやナマズなどの淡水魚がたくさん住んでいます。

龍宮窟（下田市）

リンが立ち寄った奇岩の名所

蛇石峠を越えたリンが立ち寄った奇岩のスポット・龍宮窟。椅子を持ってきてくつろぎたいと眺めていたのが、画像の洞窟の光景です。

恋愛のパワースポットとしても人気

龍宮窟は一方が海につながり、さらに直径50mほどの天窓が開いている奇妙な洞窟。海底火山が隆起し、地層の弱い部分が波の力で削られてできたもので、天井の一部が崩れたことで天窓ができたと考えられています。リンがたたずんでいたように洞窟に入って天窓の下に立つと、なんとなく大地の力を感じる気がしますよ。

もうひとつのおすすめは上部の遊歩道。上から穴を覗き込むことができます。このとき波の侵食によってできた形がハート型に見えるのが特徴。そのため龍宮窟は恋愛のパワースポットと呼ばれています。

河津七滝ループ橋（河津町）

野クルメンバーが遠心力に大はしゃぎした道路

鳥羽先生が運転する車で、下田に向かう野クルメンバーたち。途中の河津七滝ループ橋を通ると、その遠心力に大はしゃぎします。あおいは、鳥羽先生にもういっかいやって2倍速でとリクエストしていましたが、先生の言うとおり危ないからスピード違反は禁止です。

地震の崖崩れをきっかけに生まれた道

国道414号線は天城越えで知られる険しい峠道。河津七滝ループ橋は二重のループで高低差45mを一気に上下します。直径80mの急なループなので、法定速度で走っても実際にすごい遠心力を感じますよ。

このループ橋ができたのは地震がきっかけ。以前は東側の山の中をつづら折れの国道が通っていましたが、昭和53年の伊豆大島近海地震でがけ崩れが発生。そのため地震に強いループ橋が作られました。『ゆるキャン△』には登場しませんが、橋のすぐ近くには伊豆東部火山群の溶岩が作った河津七滝があるので、そちらもぜひ訪ねてみてください。

河津桜まつり（河津町）

一行が渋滞にはまった人気の祭り

野クルメンバーたちの車は、河津町で渋滞に巻き込まれます。その原因は、河津町の桜まつり。東伊豆はメインの道が一本なので、2月のお祭りの期間中は大渋滞が発生。あおいは渋滞中に祭りを堪能していました。

本場の河津桜は別格

現在多くの場所で植えられているのが河津桜。花の期間が早くて長いので、人気を集めています。そんな河津桜がもっとも有名なのは、もちろん元祖といえる河津町。温暖な気候と早咲きの桜のおかげで2月には一足早い春を満喫できます。

2月初旬から一か月間も河津桜まつりが開催されるので渋滞には要注意ですが、河津川沿いに約3kmも続く桜並木は一度は見ておきたい絶景です。夜にはライトアップもされ、夜桜も楽しめますよ。

犬走島（下田市）

リンが名前に惹かれて見に行った島

リンが皆を待っている間に寄っていったのが、下田港に面したまどが浜海遊公園。園内には、芝生公園、足湯、人工浜をはじめ、開国の象徴として米軍横須賀基地から譲り受けた大きな錨があります。そこからすぐ近くにあり、犬という名前に惹かれて行ったのが、犬走島。ドッグランを想像して行きますが、そのようなものはありませんでした。

犬走りではなくイヌワシが由来？

下田湾の中程に浮かぶ犬走島は防波堤で陸地と繋がっている島。この防波堤は昭和41年に完成したもので、長さは350mもあります。劇中にあるように堤防は立ち入り禁止。一方でこの防波堤はサビキ釣りという釣り方の発祥地だともいわれています。

ちなみに犬走島という名前は犬が走ったからではなく、イヌワシが住んでいたからという説が有力です。

道の駅開国下田みなと（下田市）

絶品の金目鯛バーガーを食べた道の駅

下田で落ち合った一行が食事をしたのは、道の駅開国下田みなとのカフェ。ここで皆は金目鯛バーガーを食べていました。金目鯛バーガーは、実際には下田バーガーという名前。食べていたのはカフェ& ハンバーガー Ra-maruというお店です。下田バーガーが人気ですが、5〜7月のシーズンにはカジキバーガーも登場。こちらもおすすめのメニューですよ。

カジキミュージアムもある人気の道の駅

道の駅開国下田みなとは、下田港の目の前にある道の駅。美しい海に囲まれていて、珍しいミュージアムもみどころです。ミュージアムでは開国のまちでもある下田の歴史や、ここで開催されている国際カジキ釣り大会の魅力を紹介しています。

館内には大きなショップが4つ。海産物の製造直売所や漁協直売所をはじめ、野菜や果実を売るJA直売センター、2階にはお土産品を販売するまるごと下田館があります。お土産をたくさん買いたくなりますよ。また近隣には魚市場もあり、海の幸が豊富なのも魅力です。

爪木崎（下田市）

一行が寒さに震えた絶景の灯台

鳥羽先生が冬には野営できると勘違いして行ったのが、爪木崎。結局キャンプはできず、一行は灯台で記念撮影をして、強風と寒さに驚いていました。

水仙の群生地として知られる名所

爪木崎は水仙の群生地として有名なスポット。ピーク時には300万本の水仙が咲きます。最盛期は例年1月。毎年12月20日から翌年1月31日まで水仙まつりが開催されます。まつり期間中には特産品のショップや飲食ブースも登場。多くの観光客でにぎわいますよ。

もうひとつのみどころは柱状節理。六角形の柱状岩石の断面が規則的に並ぶ地質から、地元では俵磯と呼ばれています。劇中でえんぴつぎゅっとしてるみたいと言っていた俵磯もぜひじっくり見てください。

細野高原（東伊豆町）

なでしこたちが競走したススキの名所

キャンプ場所を変更した一行が移動途中に向かったのは、伊豆稲取にある細野高原です。まずは伊豆オレンヂセンターに行って生ジュース（みかん）を飲み、細野高原の入口にある林間キャンプ場を通り抜けて、最後は頂上まで競走。絶景に感動していました。

毎年山焼きが行われる高原湿地

細野高原は、約80万年前から20万年前にかけて噴火を繰り返していた天城山の一部。浸食して残された高原は水はけの悪い泥流堆積物に覆われた高原湿地になりました。ここでは毎年山焼きを行うことで美しいススキの草原を維持しています。

高原の湿地には湧水も多く、古くから山麓の飲料水として使われてきました。多くの湿原植物や水生昆虫・トンボなどが見られるのも特徴。湿原には貴重な植物が生えているので、遊歩道がある場所では道から外れないようにしてくださいね。

沢田公園露天風呂（西伊豆町）

リンが抜け駆けで朝風呂に入った絶景温泉

キャンプの翌日、早く起きてしまったリンが1人でめぐるのは、黄金崎や馬ロックなどの名所。続いてリンは沢田公園に行って露天風呂に入ります。沢田公園露天風呂は、西伊豆でとくに有名な立ち寄り温泉のひとつです。

海が目の前の温泉

沢田公園露天風呂は、駐車場の料金所で入浴料金を支払い、石段を登ったところに湯小屋がある温泉。小さな脱衣所のすぐ先が露天風呂で、その目の前は断崖絶壁の海になっています。堂ヶ島名物の三四郎岩を眺めることができる露天風呂は、まさに絶景ですよ。

『ゆるキャン△』では朝に入っていましたが、この露天風呂は夕陽の名所としても人気。夕方に訪れるのもおすすめです。

堂ヶ島（西伊豆町）

天窓洞とトンボロをゆっくり観光した海岸

お昼頃にゆっくり起きた野クル一行は、食事のあと堂ヶ島を観光します。天窓洞を上から覗き、潮が引き切っていないトンボロを濡れながら渡って象島まで行きました。

みどころいっぱいのジオスポット

堂ヶ島は、伊豆半島の西側に位置する美しい海岸。ダイナミックな景観でみどころも多く、多くの観光客が訪れる名所です。一行は天窓洞を上から覗いていましたが、時間があるならクルージングがおすすめ。波が崖を侵食したことによってできた天窓洞を内部から楽しめます。

トンボロは天然記念物に指定されている珍しい現象。潮が引くと道が現れ、沖あい200mのところにある伝兵衛島まで歩いて渡ることができます。ただし干潮時に潮位が30cm以下になる日でなければ濡れずに歩くことは難しいので、事前に潮位を調べから出かけるようにしてください。この伝兵衛島とその先にある中ノ島、沖ノ瀬島、高島の4つの島は見る角度によって3つに見えたり4つに見えたりすることからまとめて三四郎島と呼ばれています。

大室山（伊東市）

山焼きの時期に登った美しい山

旅の3日目に一行が登ったのは大室山。山焼きの後の真っ黒な時期にリフトで登ってその美しさに感動。山頂から富士山を眺めていました。

伊豆高原のシンボル

大室山は、伊豆高原のシンボルとなっている山です。それはその形が美しいだけでなく、大室山の噴火によって伊豆高原や伊豆の東海岸などの自然が生み出されたから。

標高約580mの頂上は噴火口の周りがくぼんだ形で、散策しながら周囲をぐるっと見回せます。富士山や水平線に浮かぶ島々、箱根の尾瀬などが眺められ、伊豆らしい景色をまとめて楽しめる名所としても人気です。

この大室山のふもとには、花見の時期ににぎわうさくらの里や、円錐形が美しい大室山の全景を見渡せる場所もありますよ。

伊豆シャボテン動物公園（伊東市）

あかりが楽しみにしていた伊豆サボテンパークのモデル

伊豆キャンプ旅行の最後に立ち寄ったスポットは、伊東サボテンパーク。あかりがずっと楽しみにしていた場所で、そのモデルは伊豆シャボテン動物公園です。

カピバラ風呂はここが元祖

伊豆シャボテン動物公園は、約140種類の動物と1,500種類以上のサボテン・多肉植物が楽しめる施設。とくに、作品中であかりおすすめしてる元祖カピバラの露天風呂が人気です。冬限定のこのイベントは、その名の通り伊豆シャボテン動物公園が元祖。温泉に浸かるカピバラのリラックスした姿はとても癒やされますよ。

放し飼いのリスザルやクジャクが、自由に園内を歩く姿もみどころ。ボートで池を巡るアニマルボートツアーズや、丘の上のラマに餌やりができる、ラマのジップラインおやつあげ体験もおすすめです。

夢の吊り橋（川根本町）

リンたちが渡った吊り橋のひとつ

原作第10巻の第57話から第11巻の第63話、テレビアニメ第3シーズンの第3話から第6話は大井川流域の旅でした。なでしこの幼なじみの綾乃とリンが原付で畑薙湖まで行き、途中ですべての吊り橋を渡りますが、そのなかでもっとも有名なのが夢の吊り橋です。

もとは生活道として使われた橋

険しい山々に囲まれた寸又峡には昔から点々と集落があり、多くの吊り橋は集落を行き来する人たちの生活道として使われていました。夢のつり橋の先にあったのは湯山という集落。ここは温泉地としても知られる場所でした。

また寸又峡温泉街から夢のつり橋へと伸びる道路はかつての森林鉄道の線路跡。以前は鉄橋があり、材木を満載したトロッコが渡っていたそうです。夢のつり橋を対岸へ渡って周遊コースを歩いていくと、尾崎坂展望台に到着。ここに展示されている古いディーゼル機関車は、森林鉄道が盛んだった当時の名残りです。

夢のつり橋周遊コース「寸又峡プロムナードコース」を一巡するには、60〜80分かかります。通行時間には限りがあるため、時間にゆとりを持って周るようにしてください。

【ゆるキャン△】長野県の聖地6選

『ゆるキャン△』ではリンがスクーターで長距離を走り、長野県の人気観光スポットにも訪れています。最後は長野県の聖地を紹介しましょう。

霧ヶ峰（諏訪市）

原作第1巻の第6話、テレビアニメ第1シーズンの第4話でリンがリアルタイムカメラに手を振ってなでしこたちに合図をしたのは霧ヶ峰。この霧ヶ峰のリアルタイムカメラも実在します。

さまざまな散策コースがある人気の山

霧ヶ峰は、遊歩道や木道が整備されている登山初心者向きの山。時間や出発地点にあわせてバラエティゆたかなコースが選べます。なかには登山の装備がなくても歩けるコースも。ただし長時間歩くなら、底のしっかりとしたトレッキングシューズなど登山の装備をしっかりしていくようにしてください。

人気スポットは霧ヶ峰三大湿原。車山、八島ヶ原湿原、池のくるみ踊場湿原という3つの湿原で、400種類以上の亜高山植物を観察することができます。

ちなみに霧ヶ峰高原は上昇気流が発生しやすいことでも有名。グライダーに適したエリアで、日本のグライダー発祥の地としても知られていますよ。

高ボッチ高原（塩尻市）

リンが写真を送るため深夜にも訪れる高原

原作第2巻の第7話と第8話、テレビアニメ第1シーズン第5話に登場したのが高ボッチ高原。リンは食事のために立ち寄り、なでしこに写真を送るため深夜にもう一度訪れていました。

雲海も有名なスポット

高ボッチ高原はのどかな風景が楽しめる高原。高ボッチ高原というユニークな名前は、だいだらぼっちという巨人が腰を下ろしたからという説や、アイヌ語で巨人を表すボッチに由来して大きな山を表すという説、高いところにある窪地を意味する説などがあります。

人気の高原ですが、とくにおすすめは雲海を見ることができる10月中旬から冬の前まで。その後12月中旬以降は道路が閉鎖されます。日の出の30分前からの約1時間はとくに雲海が発生しやすくなるので、時期と時間を合わせて絶景を狙ってみるのもおすすめです。

杖突峠（茅野市）

茶屋が冬季休業だった絶景の峠

原作第3巻の第16話、テレビアニメ第1シーズンの第9話でリンが休憩のために立ち寄ったのは杖突峠。画像はリンが冬季休業と知ってがっかりした峠の茶屋です。

無料展望台が魅力

杖突峠は、茅野市と伊那市の境にある峠です。旅人が杖を突きながら急坂を登ったのが名前の由来。頂上で捨てられた杖を燃やして供養する行事が大正末期まで行われていました。

その頂上付近にあり冬季休業中だった峠の茶屋の2階には、無料展望台があります。八ヶ岳や霧ヶ峰、美ヶ原、北アルプスの山並み、そして茅野市の街並みや諏訪湖まで一望できる絶景スポットとして人気ですよ。

光前寺（駒ケ根市）

あの霊犬を祀るスポット

原作第3巻の第16話、テレビアニメ第1シーズンの第9話でリンが訪れたのは光前寺。霊犬早太郎が祀られている寺という話に興味を抱いたリンが、参拝のために立ち寄りました。この早太郎は、物語上は後に登場する静岡の見付天神の霊犬悉平太郎と同じ犬です。

霊犬の墓がある聖地

光前寺は、平安時代に開山された天台宗別格本山。武田家・羽柴家・徳川家などに保護された歴史あるお寺です。広い境内は光前寺庭園として、国の名勝にも指定。4月のシダレザクラや6月のツツジ、秋の紅葉の時期には多くの観光客が訪れます。

伊豆で妖怪と戦った後に亡くなった、霊犬早太郎（悉平太郎）の墓もみどころ。本堂には木像も収められています。『ゆるキャン△』にも登場したかわいい早太郎おみくじも人気ですよ。

早太郎温泉 こまくさの湯（駒ヶ根市）

原作第3巻第17話、テレビアニメ第1シーズン第9話でリンが入ったこまがねの湯は、早太郎温泉にある日帰り入浴施設のこまくさの湯がモデルです。

山の眺望が楽しめる露天風呂が人気

こまくさの湯は広々とした露天風呂が特徴の日帰り入浴施設。美しい山の眺めが楽しめます。『ゆるキャン△』にも登場した名物ソースカツ丼など、食事も充実していますよ。

陣馬形山（中川村）

寝過ごした後に到着したキャンプ場

原作第3巻の第18話、テレビアニメ第1シーズンの第10話で、リンがこまがねの湯で寝過ごした後になんとか到着したのは陣馬形山。真っ暗ななかでテントを張り、ここでキャンプをしました。このキャンプ場は、標高1,445mの山頂のすぐ下にある絶景スポット。登場当時はサイトの利用が無料でしたが、その後、オーバーツーリズムを防ぐために完全予約制の有料サイトになりました。

伊那谷を眺めるキャンプ場

有料にはなりましたが、1日最大20組限定となったことで、絶景を眺めながらゆったりできる魅力が増した陣馬形山キャンプ場 。ここでは日本で最も大きい谷といわれる伊那谷を眺めながら、自然と一体になることができます。 

『ゆるキャン△』の聖地を訪ねよう！

手間をかけてロケハンを行い、人気の観光スポットを正確に描いている『ゆるキャン△」は、観光ガイドとしても魅力的。見ているとすぐに遊びに行きたくなりますよ。

登場するスポットは実際に旅をしても楽しい名所ばかりなので、聖地巡礼にもぴったり。ぜひあなたも『ゆるキャン△』の聖地を訪ねてみてください！

cover photo by PIXTA