公用語
フィリピンの公用語は、タガログ語と英語の2つです。日常会話ではタガログ語が使われていますが、学校教育やビジネス、政府の手続きでは英語が広く用いられており、観光客とのコミュニケーションも英語で問題なく行えます。さらに、フィリピンには100以上の地域言語が存在し、それぞれの土地で独自の言葉が話されています。言語の多様性が文化の豊かさにつながっているエリアと言えるでしょう。
宗教
フィリピンでは国民の約8割がカトリックを信仰しており、街中に教会が見られます。特にクリスマスや復活祭は家族や地域で盛大に祝われ、信仰が生活に深く根付いていることがわかるでしょう。そのほか、イスラム教徒も南部ミンダナオ地域を中心に存在しており、宗教の多様性を感じるエリアです。
通貨
フィリピンの通貨は「フィリピン・ペソ(Philippine Peso)」です。現地では現金払いが主流で、小規模な商店や屋台ではカードが使えないことも多いため、小額の現金を持ち歩くと安心です。両替は空港やホテル、銀行で可能ですが、レートや手数料を確認してから利用するのがいいでしょう。
クレジットカード、キャッシュレス決済
フィリピンでは都市部や観光地を中心に、クレジットカードやキャッシュレス決済の利用が広がっています。ショッピングモールやホテル、レストランでは主要な国際ブランドのカードが使える場面が多く、現金を持ち歩かなくても快適に過ごせます。一方で、ローカルの市場や小さな商店、離島エリアでは現金のみしか対応していない場合もあります。近年はQRコード決済や電子マネーも浸透しつつありますが、地域によって対応状況に差があるため、現金との併用がおすすめです。
費用
フィリピン旅行の費用は、3泊4日で10万円〜程度です。
主な内訳は以下の通りです。
航空券代:5万円~
宿泊費:2万円~(1泊7,000円〜)
現地交通費:1万円~
食費:1万円~
観光費:1万円~
雑費:1万円~(お土産、海外旅行保険、ESTA申請費など)
フィリピンでの旅行は滞在スタイルや地域によって幅がありますが、全体的に日本より物価が安く、コストを抑えた旅がしやすい国と言えるでしょう。
ビザ
フィリピンへ観光目的で入国する場合、日本国籍の方は30日以内の滞在であればビザの取得は不要です。入国時には残存有効期限が6ヶ月以上のパスポートと、30日以内にフィリピンから出国する出国用の航空券の所持または証明書を提示する必要があります。
フィリピン到着予定時刻の72時間前からeTravel(https://etravel.gov.ph/)の登録が必要となります。
(フィリピン人のみフィリピン出入国の両方で登録が必要)
日本との時差
フィリピンと日本の時差は、1時間です。日本の方が1時間進んでおり、日本が12:00であれば、フィリピンは11:00となります。旅行やビジネスで訪れる際にもストレスが少なく、日本からのアクセスもしやすいため、短期滞在にも適した渡航先のひとつです。
気候
フィリピンは年間を通じて温暖な熱帯性気候に属しており、平均気温は26〜30℃前後と高めです。季節は大きく乾季(11月〜5月)と雨季(6月〜10月)に分かれており、乾季は晴天が多く観光に最適な時期です。特に12月〜2月は湿度も比較的低く、快適に過ごせる日が続きます。一方、雨季にはスコールのような激しい雨が降ることがありますが、長時間続くことは少なく、合間を縫って観光も楽しめます。日差しが強いため、日焼け対策を忘れずに行うようにしましょう。
服装
フィリピンでは一年を通じて高温多湿な気候が続くため、通気性の良い軽装が基本です。半袖や薄手のパンツ、ワンピースなどが快適に過ごせる服装です。冷房の効いた室内やショッピングモールでは肌寒く感じることがあるため、羽織ものを1枚持っておくと便利でしょう。また、雨季には突然のスコールに備えて、折りたたみ傘や撥水性のあるアイテムが役立ちます。また、宗教施設を訪れる際は露出を控えた服装が求められることもあるため、シーンに応じた準備が必要です。
旅行のベストシーズン
フィリピン旅行のベストシーズンは、乾季にあたる11月〜5月頃までです。中でも12月〜2月は気温が比較的穏やかで、湿度も低く快適に過ごせるため、より過ごしやすい気候と言えるでしょう。晴天の日が続き、海や自然を満喫するアクティビティにも最適です。一方で、乾季はハイシーズンでもあるため、航空券や宿泊費が高めになる傾向があります。予算と観光のしやすさを考慮して訪れる時期を決めるのがいいでしょう。
治安
フィリピンでは、観光客が多く訪れる都市やリゾート地では、治安は比較的安定しています。ただし、スリや置き引きといった軽犯罪は都市部を中心に発生しているため、貴重品の管理には十分な注意が必要です。夜間の一人歩きや人気の少ない路地は避け、信頼できる交通手段を利用することも大切です。なお、南部ミンダナオ地域の一部では渡航に注意が必要とされているため、外務省の最新情報を確認しておきましょう。
物価
フィリピンの物価は日本と比べて全体的に安く、旅行中の出費を抑えやすいのが特徴です。ローカルレストランでの食事は1食200〜400円程度で、屋台を利用すればさらにリーズナブルに楽しめます。ホテルや交通費も比較的手頃で、中級クラスの宿泊施設でも快適に滞在できます。ただし、輸入品や高級レストラン、観光地周辺では価格が高めに設定されていることもあるので注意が必要です。日常的な買い物や移動にかかる費用が安いため、長期滞在や複数都市の周遊にも向いている国と言えるでしょう。
交通手段
フィリピン国内の交通手段は多様で、目的地や予算に応じて選べます。都市部ではタクシーや配車アプリ「Grab」が便利で、観光客でも安心です。また、庶民の足として知られるジープニーは安価で独特なデザインが魅力ですが、乗り方には少し慣れが必要です。また、長距離移動には長距離バスや国内線の飛行機が活用されており、離島へのアクセスもスムーズです。道路の混雑や運行の遅れもあるため、時間に余裕を持った行動を取るのがいいでしょう。
空港から市街地へのアクセス方法
フィリピンの主要空港であるニノイ・アキノ国際空港からマニラ市街地へのアクセスには、タクシーや配車アプリ「Grab」の利用が一般的です。空港には公式タクシー乗り場が設けられており、料金は距離や時間によって変動しますが、市内中心部までは300〜500ペソ(約770〜1,300円)が目安です。そのほかにも、公共バスやエアポートシャトルも運行しています。到着後の移動をスムーズにするためにも、事前に交通手段を確認しておくと安心です。
インターネット
フィリピンでは都市部を中心にインターネット環境が整っており、ホテルやカフェ、ショッピングモールなどで無料Wi-Fiが利用できる場所も多くあります。ただし、通信速度は地域や時間帯によってばらつきがあり、接続が不安定になることもあるので注意が必要です。安定した通信を求める場合は、プリペイドSIMカードを購入するか、モバイルWi-Fiをレンタルしておくと便利です。
電源プラグ
フィリピンで使用されている電源プラグの形状は主にAタイプ・B3タイプ、Cタイプです。Aタイプは日本と同じ形状のため、基本的には変換プラグなしで利用できます。一方、電圧は220ボルト、周波数は60ヘルツとなっており、製品によっては変圧器が必要になることもあります。特にドライヤーやヘアアイロンなどの高出力機器を使用する際は、対応電圧を事前に確認しておくことが大切です。滞在先によってはコンセントの形が異なる場合もあるため、マルチタイプの変換プラグがあると安心です。
飲水
フィリピンでは水道水の衛生管理が日本ほど徹底されていないため、直接飲むことはおすすめされていません。旅行中は市販のミネラルウォーターを利用するのが一般的で、コンビニやスーパーで手軽に購入できます。ホテルでは無料のボトルウォーターが用意されていることも多く、歯磨きやうがいにもミネラルウォーターを使うと安心です。また、屋台やローカル飲食店では氷にも注意が必要です。体調を崩さないためにも、飲料水には十分配慮するようにしましょう。
トイレ
フィリピンのトイレ事情は場所によって大きく異なります。空港やホテル、ショッピングモールなどの施設では比較的清潔で洋式トイレが主流ですが、ローカルな飲食店や公共施設では衛生面が気になることもあります。トイレットペーパーが常備されていない場合が多いため、ポケットティッシュを持ち歩くと安心です。また、水圧が弱い場所では紙を流さず備え付けのゴミ箱に捨てるのがマナーです。外出時には簡易消毒用のウェットティッシュもあると便利です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。