【2024年最新】湘南の海ってどこ？おすすめビーチや海水浴場を紹介！

湘南の海を満喫できるおすすめビーチ・海水浴場

まずは湘南の海を満喫できるおすすめのビーチ・海水浴場をご紹介。湘南の海の範囲は、解釈がさまざまですが神奈川県民の湘南イメージで1位になった範囲で、西は大磯町から東は葉山町まで紹介しましょう。

大磯海水浴場（大磯町）

大磯海水浴場は、日本初の海水浴場といわれているビーチ。海水浴には病気への効能があるとして1885年にはじめて海水浴場として開かれました。当時は漁師たちから漁業への影響を懸念する反対の声もあったそうです。

当時の海水浴は潮流で身体に刺激を与えながら海辺のきれいな空気を吸うことが目的。 泳がずに岩に差してある鉄棒につかまり、海水につかっているだけでした。まるでお風呂のようなものだったんですね。

大磯海水浴場は現在も大人気のビーチ。ただし湘南の中心エリアよりは人出も少なく、ゆとりあるスペースで遊ぶことができます。

近くでは夏の間に3回花火大会も開かれるので、スケジュールを合わせて行くのもおすすめですよ。

湘南ベルマーレひらつかビーチパーク（平塚市）

平塚海岸は、全長4キロメートルもある自然豊かな海岸。その中央部に位置するのが湘南ベルマーレひらつかビーチパークです。ここでは1年中ビーチバレーなどのビーチスポーツが楽しめ、夏には海水浴場も開かれます。

また平塚海岸は、平塚八景の一つである平塚砂丘の夕映えのスポット。夕刻の砂丘と打ち寄せる波は絶景です。

サザンビーチちがさき（茅ヶ崎市）

サザンビーチちがさきは茅ヶ崎市中海岸にある海水浴場。茅ヶ崎の海水浴場は1898年開設という古い歴史を持ち、明治から昭和にかけては別荘を持つ著名人の海遊びの場としてにぎわいました。

平成に入ってから海水浴客が減少してきたため、桑田佳祐さんが茅ヶ崎市出身であることにちなんでサザンビーチちがさきに改名。すると人気のビーチになりました。

つづりはSouthern Beach Chigasaki。以前はローマ字読みでSazan Beach Chigasakiとしていましたが、英語に変更されています。

辻堂海水浴場（藤沢市）

辻堂海水浴場は、人気の茅ヶ崎海岸と片瀬海岸の間にある比較的コンパクトなビーチ。湘南のビーチの中でも人出が少なく、比較的ゆっくりと過ごせることから湘南の海の穴場と言われています。

江の島と富士山を望む絶景の海岸はいい波が立つサーフポイント。遊泳区域の両端でサーフィンやボディーボードが楽しめるのも魅力です。また近くにはジャンボプールや交通公園などが自慢の辻堂海浜公園もあって、いろいろなレジャーが楽しめますよ。

片瀬西浜・鵠沼海水浴場（藤沢市）

片瀬西浜・鵠沼海水浴場は藤沢市の境川河口から引地川河口まで続く海岸。長さが1,020メートルもあって年間100万人以上が訪れる、集客人数日本一のビーチです。

日本のサーフィン発祥の地のひとつとしても有名。ただし海水浴シーズンにはエリア内でのサーフィンはもちろん禁止されます。ちなみに日本のビーチバレーもここではじまりました。

片瀬東浜海水浴場（藤沢市）

片瀬東浜海水浴場は、境川河口の東側に広がる幅560メートルの海水浴場。日本の水浴場55選にも選ばれた人気の海水浴場です。目前に江の島があるおかげで波も穏やか。

人出は片瀬西浜・鵠沼海水浴場に次ぎ全国2位になることもあります。2017年からは東浜魂プロジェクトを実施。子どもたちが裸足で走り回れる日本で一番安心・安全な浜を目指しています。

ちなみにこちらが事実上日本初の海水浴場だという説もあるそうですよ。

由比ヶ浜海水浴場（鎌倉市）

由比ヶ浜海水浴場は江ノ電の3つの駅から徒歩5分で行けるアクセスが便利な海水浴場。海の家などの施設も充実していて人気があります。

由比ガ浜海水浴場は、環境教育と情報、水質、環境マネジメント、安全とサービスが優れたビーチやマリーナに与えられる国際環境認証のブルーフラッグを2016年に日本ではじめて取得。それ以来毎年認証を取得し続けているのも特徴です。

材木座海水浴場（鎌倉市）

鎌倉の海水浴場で最も東にある材木座海水浴場は遠浅の海岸として有名。沖の方へ向かっても、急に深くなって足を取られる心配が少なく、家族連れに最適の海水浴場として人気を集めています。

子ども向け海上遊具のウォーターローラーも話題。海の上に浮かんだ大きなローラーの中で遊んだりくつろいだり、過ごし方は自由です。例年大人気で順番待ちになるので、早めに行くのがおすすめですよ。

逗子海水浴場（逗子市）

逗子海水浴場は、遠浅で波も穏やか、砂も美しい海岸。貝殻や砂利が少なく、歩いても気持ちのいいビーチです。ウィンドサーフィンのスポットとしても有名。関東で最も海開きの早い海水浴場の一つとして知られ、2024年は6月28日に海開きしました。

毎年夏に逗子海岸花火大会が行われるのもポイント。スリル満点の海上アスレチック、逗子海岸ウォーターパークも人気です。

小説『太陽の季節』の舞台のひとつにもなった海岸で、2005年には芥川賞受賞50周年を記念して、『石原慎太郎の太陽の季節の碑』が設置されました。

森戸海水浴場（葉山町）

森戸海岸は葉山の海岸でもっとも広い砂浜。波が穏やかで遠浅なので、小さな子どもでも安心なビーチです。名島の鳥居や灯台、江の島や富士山が望める眺望も魅力。

夕暮れどきには浜辺一帯に夕焼けが広がる森戸の夕照をみることができます。これはかながわの景勝50選のひとつに数えられている絶景。時間に余裕がある人はぜひ夕方までのんびり過ごしてみてください。

一色海水浴場（葉山町）

一色海水浴場は、葉山御用邸の裏にある海水浴場。白く美しい砂浜が広がるビーチは、日本の水浴場88選に選ばれている上、2013年にはアメリカのCNNが選ぶ世界の厳選ビーチ100で、なんと世界の65位にランクインしています。日本のビーチで選出されたのは、沖縄県座間味村にある阿嘉島の北浜（ニシバマ）ビーチと、この一色海岸だけ！

訪れてみると、湘南にこんな美しく静かなビーチがあることに驚きますよ。

長者ヶ崎・大浜海水浴場（葉山町）

長者ヶ崎は葉山町と横須賀市の境にある岬。海水浴場として知られる以上に絶景スポットとして有名で、富士山や江ノ島を望む景色はかながわの景勝50選に選ばれています。長者ヶ崎・大浜海水浴場は、岬に囲まれた弓状の砂浜。海水浴シーズンには長者ヶ崎海岸が主に海水浴エリア、大浜海岸がマリンスポーツエリアとなります。

長者ヶ崎も夕陽の名所。駐車場からも夕陽を眺めることができるので、車で訪れた方は休憩しながら夕陽を待ってもいいかもしれませんね。

湘南の海の範囲はどこからどこまで？

湘南エリアと呼ばれるエリアには、海水浴場が開かれるビーチが多くありますが、湘南エリアがどこからどこまでなのかというのは、実は難しい問題で、長い間論争の的になっています。それ自体が興味深い話なので、エリアについてご紹介しましょう。

県議会で湘南論争！

湘南といえば、横浜と並んで神奈川県でもとくにブランド力のある地名。そこで神奈川県議会で湘南市を作ろうという動きが出たことがあります。

横須賀市が湘南を主張！

2001年9月に湘南市構想を提案したのは、横須賀市選出の県議。市町村合併の例として、横須賀市、鎌倉市、三浦市、逗子市、鎌倉市、葉山町の5市1町を合併し、湘南市にしてはどうかと発表しました。その根拠は、石原慎太郎氏が執筆し、弟の石原裕次郎氏が映画に主演した『太陽の季節』の頃は湘南といえば逗子、葉山だったからというものでした。

茅ヶ崎市が猛反対！

それに対して猛反対したのが茅ヶ崎市選出の県議。サザンオールスターズにちなんだサザンビーチがある茅ヶ崎市こそが湘南の本家であると主張しました。

藤沢市も反論！

これにさらに反論したのが藤沢市選出の県議。全国の人が湘南といって思い浮かべるのは江の島のある藤沢市だ。湘南市を作るなら藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町が妥当だと主張したのです。この議員は横須賀市が入る湘南市構想を、まるで千葉にあるのに東京を名乗る東京ディズニーランドのようなものだと批判。議論は白熱し、県知事が冷静さを求めるほどでした。

実現しかけた湘南市

この湘南市構想は2002年に実現に向けて動いたこともありました。合併を検討したのは平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、二宮町、寒川町、大磯町。湘南市研究会を発足させて検討しましたが、構想を推進していた市長などが2003年の統一地方選で敗退したため頓挫しています。

湘南ナンバーの区分

県議ですら意見が分かれる湘南エリア。いろいろな解釈がありますが、なかでもとくに範囲が広いのは、ナンバープレートの湘南ナンバーの範囲です。

湘南ナンバーに含まれるのは、以下の18市町。

• 平塚市
• 藤沢市
• 小田原市
• 茅ヶ崎市
• 秦野市
• 伊勢原市
• 南足柄市
• 寒川町
• 大磯町
• 二宮町
• 中井町
• 大井町
• 松田町
• 山北町
• 開成町
• 箱根町
• 真鶴町
• 湯河原町

これに対しては多くの神奈川県民からも、違和感をもつ声が上がっています。海がある範囲でも、真鶴町は湘南なのか？と感じる人が多数。その割に鎌倉市や逗子市、葉山町が入っていないことも不思議です。

湘南ベルマーレの区分

湘南を名乗っているスポーツチームといえば、湘南ベルマーレ。そのホームタウンなら間違いなく湘南と言えるはず。ということで調べてみると、なんと湘南ナンバーを超える20の市町をホームタウンにしていました。

もともとは平塚市だけがホームタウンでしたが、2000年に広域ホームタウン制度がスタートすると、どんどん範囲を拡大。平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市、茅ヶ崎市、秦野市、厚木市、伊勢原市、南足柄市、寒川町、大磯町、二宮町、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町がホームタウンとなっています。

湘南ベルマーレのホームタウンなんだから湘南という理屈でいけば、かなり広い範囲が湘南ということになりますね。

気象庁の区分

気象庁では天気予報で湘南地域という言葉を使います。この区分に入っているのは、以下の10市町です。

• 二宮町
• 大磯町
• 平塚市
• 茅ヶ崎市
• 藤沢市
• 寒川町
• 海老名市
• 綾瀬市
• 大和市
• 座間市

海に面したエリアだと二宮町、大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市。小田原市や真鶴市が外れて、かなり絞られてきました。またこちらでも鎌倉市や逗子市、葉山町は入っていません。

神奈川県公式の区分

神奈川県の公式サイトには、『湘南エリアについて』というページがあります。そこで湘南エリアとして紹介しているのは、以下の8市町です。

• 平塚市
• 藤沢市
• 茅ヶ崎市
• 秦野市
• 伊勢原市
• 寒川町
• 大磯町
• 二宮町

気象庁のエリアからは海老名市、綾瀬市、大和市、座間市が外れ、伊勢原市と秦野市が入りました。湘南の海のエリアは気象庁と変わらず二宮町、大磯町、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市になります。

これが神奈川県の公式見解。では湘南の範囲はこれで決定なのかというと、実はそうとは言い切れないのです。

かながわシープロジェクトの範囲

神奈川県ではコカコーラボトラーズと提携して、平成30年からかながわシープロジェクトを実施しています。これは神奈川の海の魅力を伝えるプロジェクト。神奈川の海といってもキャッチフレーズは『Feel SHONAN』で、湘南の魅力を伝えています。

そこで気になるのが、湘南の海の範囲。神奈川県は、『湯河原から三浦までの相模湾沿岸のことを湘南と呼びます』と発表しました。

小田原市や湯河原町、鎌倉市や逗子市、葉山町はもちろん、横須賀市や三浦市も含まれます。またずいぶん広くなりました。

湘南のイメージは世代で違う！

湘南の情報を発信している情報メディアが『湘南人』。『湘南人』は湘南エリアを相模湾に面した14 自治体（三浦市、横須賀市、葉山町、逗子市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町、平塚市、二宮町、大磯町、小田原市、真鶴町、湯河原町）と定義していますが、2022年に『湘南エリアってどこからどこまで？』という大規模アンケートを実施したことがあります。

その結果、神奈川県民が考える湘南の範囲、1位は以下の市町でした。

• 大磯町
• 平塚市
• 茅ヶ崎市
• 藤沢市
• 鎌倉市
• 逗子市
• 葉山町

西は大磯町から、東は葉山町まで。神奈川県の公式や気象庁のエリアでも外れている鎌倉市や逗子市、葉山町は湘南に入っています。

ただしアンケートで2位となったのは、茅ヶ崎市、藤沢市の2市のみという意見。関東全体の人に聞いた意見では、若い世代ほど茅ヶ崎市と藤沢市だけと答え、年齢が上がるほど逗子市や葉山町を含める傾向になりました。やはり世代が上がると『太陽の季節』の影響で、湘南といえば逗子・葉山というイメージが強くなるようです。

湘南に正解はない

湘南の語源には諸説あります。ひとつは、相模国の南という意味の相南にさんずいがついて湘南になったというもの。また中国の風光明媚な地域を示す湘南という地名にちなんで、日本の湘南と呼んだという説です。

実際の地名として湘南の名前が使われたことがあるのは、明治時代。現在の相模原市にあたる相模川上流地域に湘南村がありました。

つまり湘南という呼び方はなんとなく幅広い地域に使われていたもので、正解はないということ。元祖の論争をするなら内陸の相模原市が我こそはと名乗り出てしまうことになりかねないのです。

湘南のエリアについてはイメージで語られるものなので、神奈川県公式や、かながわシープロジェクト、年代別のイメージなどそれぞれの見解を覚えておいて、柔軟に考えるのがいいかもしれません。

湘南の海に行こう！

エリアについてはさまざまな意見がある湘南。若い世代にとっては江ノ島周辺が湘南のイメージですが、年配世代にとって湘南はむしろ逗子葉山周辺だったりもします。新しい視点で湘南をとらえると、より魅力的なスポットが見つかるかも！あなたも湘南のすてきな海を見つけに行ってみてはいかがですか？

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