【2024年最新】城崎でおすすめの温泉ホテル＆旅館10選！外湯の見どころも紹介

城崎は長い歴史と世界的な人気を誇る温泉地！

城崎温泉は開湯に関して2つの伝説を持つ温泉地。ひとつは約1,400年前にコウノトリが傷を癒していたことから発見されたというもので、もうひとつは約1,300年前に城崎を訪れた道智上人（どうちしょうにん）が難病の人々を救うために千日間の修行を行ったところ、温泉が湧き出したというものです。

そんな城崎温泉はまち全体が大きな温泉宿という精神でノスタルジックな街並みを残しているのが特色。環境省と観光庁による温泉総選挙2016では、インバウンド部門で第一位に輝いています。

城崎温泉では浴衣に着替えて外湯めぐりをするのが定番。城崎は浴衣が当たり前のまちといわれているので、ぜひ浴衣でのそぞろ歩きにチャレンジしてください。

城崎温泉で絶対に行きたいおすすめ外湯6選

城崎温泉を訪れたらぜひ楽しみたいのが外湯めぐりです。温泉には大きく2つの種類があり、旅館の中にあるお風呂は内湯、外にある共同浴場は外湯と呼ばれます。外湯は城崎の地元の人々も日常的に利用している温泉。また城崎温泉では外湯めぐりを楽しんでもらうために宿の内湯はわざと規模を小さくしているそう。

城崎温泉のルーツといわれているのも、外湯のうちのふたつ。城崎温泉を訪れたら、それらのお風呂は外せません。そして城崎温泉の外湯はとても個性豊かで、歴史や建物、お湯など、それぞれに魅力があります。

ぜひ時間をかけて巡り、いちばんのお気に入りを見つけてください。まずは城崎温泉を訪れたら楽しみたいそれぞれの外湯の見どころや特徴をまとめます。

まんだら湯

道智上人が開いた城崎温泉発祥のお湯

まんだら湯は、城崎温泉発祥のお湯といわれています。のちに温泉寺の開祖となった道智上人が一千日間に渡って八曼陀羅経（はちまんだらきょう）を唱えて祈願していたところ湧き出したと伝えられている温泉。その由来からついた別名は、一生一願の湯。人生の節目となる大切な時期に願掛けで訪れる人が多い温泉です。

まんだら湯は城崎温泉の中心地ではなく、木屋町通りの端に位置しています。城崎の外湯の中では規模が小さいこともあって目立ちませんが、御堂を模した建物は美しい緑色の屋根が印象的です。

内湯は気泡風呂、露天風呂は赤と緑の陶器製で、美しい裏山の景色を眺めながら入ることができます。

鴻の湯

1,400年前に見つかったもうひとつの城崎温泉発祥のお湯

鴻の湯（こうのゆ）は、実はまんだら湯よりも古いといわれる温泉。城崎温泉のもうひとつの開湯伝説がある温泉で、1,400年前にコウノトリが足の傷を癒やしている場所で見つかったのが由来といわれています。

温泉街の中心部から離れた静かなエリアにありますが、しあわせを招く湯として人気。周辺には、城崎温泉ロープウェイや薬師公園ポケットパークなどの観光スポットもあります。

鴻の湯のみどころは、庭園露天風呂。手入れの行き届いた庭園で鮮やかな緑に囲まれながら露天風呂を満喫できますよ。

御所の湯

京都御所のような温泉は女性に大人気

御所の湯は湯の里通りにある人気の外湯。その名の通り、京都御所のような荘厳な外観の温泉で、2020年には大規模改修を実施しています。館内の木々も見どころ。但馬の山をイメージしたもので、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色を眺めることができます。

さらに、美人の湯としても有名で、ミストサウナもあることからとくに女性に人気！年間約40万人が訪れるほどなので、城崎温泉の外湯めぐりには欠かせません！

この御所の湯には以前は屋内大浴槽と露天風呂がありましたが、リニューアル後は全面露天風呂に変貌。より開放的な温泉になっています。名物の滝を眺めながらの入浴は爽快ですよ。

一の湯

城崎を代表するランドマークは天下一の湯

一の湯は、城崎の街中の中心、大渓川の王橋の前にある温泉。城崎を代表するランドマーク的な建物は歌舞伎座のような雰囲気です。名前の由来は温泉医学の祖である香山修得が天下一の湯であると称えたことから。

合格祈願・交通安全、開運招福の湯としても有名なこの温泉の名物は、半露天の洞窟風呂。天然の岩盤を削って作られています。

一の湯は城崎温泉の中でも人気が高く、とくに休日には混雑しやすいため、朝の早い時間の入浴がおすすめ。また写真を撮るなら、王橋がライトアップされる夜に訪れてもいいかもしれません。一の湯の横に無料の足湯があるのもうれしいポイント。一緒に手も浸けられる手足湯で、とても温まりますよ。

柳湯

木の香りが心地よい小ぶりな温泉

柳湯は、城崎温泉らしい街並みの柳通りにある温泉。中国から移植した柳の根元からお湯が湧き出したことが名前の由来です。城崎温泉で現在営業している6つの外湯の中では最も小規模な温泉ですが、子授安産、子授けの湯として人気です。

建物は大正から昭和初期の雰囲気を感じさせる和風モダン。シンプルな大浴場は木の香りが心地よい空間です。温泉は城崎温泉の外湯の中でもっとも熱い43度で、浴槽が驚くほど深くなっています。短時間でも体がよく温まりますよ。

また建物の表と裏にある足湯は無料で利用可能です。

地蔵湯

地元の人に愛される人気の温泉

地蔵湯は江戸時代から多くの村民に親しまれ、今も地元民の人気が高い外湯。駅前通りにある温泉で、源泉から地蔵尊が出たという伝説が名前の由来となっています。家内安全・水子供養、衆生救いの湯としても有名。

和モダンな建物の温泉は広めの大浴場と家族風呂が特徴です。大浴場の浴槽は深めで、こちらのお湯の温度も高め。熱いお湯をものともしない地元の方といっしょに浸かっていると、ローカルな雰囲気を味わうことができますよ。

一方、2階の家族風呂はぬるめのお湯で子どもにもおすすめです。この2階には畳敷きの広い休憩所もあるので、湯めぐりの途中でちょっと一休みしてもいいかもしれませんね。

城崎温泉の外湯めぐりには1日入浴パスポートがおすすめ

城崎温泉の宿に泊まった場合は外湯めぐり券つきのプランもありますが、日帰りで城崎温泉の外湯めぐりを楽しむなら1日入浴パスポート（通称：ゆめぱ）を購入するのがおすすめです。各外湯の窓口で購入でき、大人1,500円、子ども750円で外湯に入り放題になるので、2カ所以上に入る場合はお得になりますよ。

城崎のおすすめ温泉ホテル・旅館10選

城崎温泉のもう一つの魅力が、宿での食事。城崎温泉には内湯と食事にこだわった魅力的なホテルと旅館がたくさんあります。長い歴史を誇る宿や、老舗鮮魚店が営む魚介自慢の宿、セラピーが人気の宿など特色もさまざま。ここではその中から城崎温泉でおすすめの温泉ホテル＆旅館を10選紹介します。

魅力的なホテルや旅館ばかりなので、ぜひ参考にして自分好みの宿を選んでくださいね。

城崎温泉 お宿 白山 花まんだら

昭和レトロを味わえる旅館

城崎温泉 お宿 白山 花まんだらは外湯のまんだら湯に隣接し、城崎温泉の町並散策にも便利な温泉宿です。最近リニューアルした宿は、昭和30年代の雰囲気を残しているのが魅力。ちょっとダサくてカッコいい宿を目指しているそうです。タイムスリップしたようなレトロ感漂う館内で非日常気分を味わえますよ。

地元食材をふんだんに使ったダイニングも魅力。食事をしながら外湯のまんだら湯など、ノスタルジックな夜景を望むことができます。

館内には3種類の貸切風呂があり、モザイクタイルがレトロ感あふれる昭和の銭湯のようなお風呂や、鳥獣戯画のペンキ絵が描かれたお風呂などを楽しめますよ。

大江戸温泉物語Premium きのさき

2つのプレミアムラウンジも魅力の和モダンなホテル

大江戸温泉物語Premium きのさきは、2つのプレミアムラウンジでぜいたく気分を満喫できる温泉ホテル。スタイリッシュな暖炉ラウンジと、観光情報を仕入れられるライブラリーラウンジでゆったりと過ごせます。

和モダンな空間と浴衣のレンタルも魅力。ホテルでバイキングを堪能し、浴衣姿で風情あふれる外湯めぐりを楽しめます。宿泊すれば外湯が楽しめる城崎湯めぐりパスがもらえ、チェックイン日の14時から翌日の15時30分までたっぷり外湯めぐりができますよ。

ホテルの大浴場は2種類。城崎の来日岳の雲海をモチーフにしたお風呂と、160万年前の火山活動で生まれた玄武岩をモチーフにしたお風呂があります。

城崎温泉 泉翠

大切な人との時間をぜいたくに過ごせる温泉宿

城崎温泉 泉翠は、表通りから一本入った静かな場所にある温泉旅館。大切な人と過ごす豊かな時間こそが最高のぜいたくという考え方で、宿泊は12歳以上のみ、1組の予約人数は4名まで、全館禁煙、テレビなし、食事は全てレストランというこだわりを持った宿です。

部屋は建築家の堀部安嗣氏が設計した3つの特別室。アジアンルーム、ベッドルーム、和室から好きなタイプの部屋を選べます。

そして温泉は3つの貸切風呂。陶の湯は信楽焼の滑らかな肌触りとアジアンテイストの雰囲気が楽しめるお風呂です。木の湯は檜のお風呂。豊かな木の香りにつつまれてリラックスできます。もうひとつは石の湯でしたが、改装して2024年9月にサウナ併設の蒸の湯としてリニューアル予定となっています。

城崎温泉 千年の湯 古まん

由緒ある屋敷がルーツの温泉旅館

城崎温泉 千年の湯 古まんは、道智上人が修行した屋敷がルーツの宿。この屋敷は曼陀羅屋敷と呼ばれ、後に曼陀羅屋、古曼陀羅屋と名前を変え、現在の千年の湯古まんになりました。

ここは一般客室のほか、露天風呂付き客室などもある数寄屋造りの旅館。松葉ガニをはじめとする日本海の海の幸や黒毛和牛など、こだわりの料理も人気です。

そして気になる大浴場は2つ。樹齢の湯は齢を重ねた松や槇、檜で造られたお風呂です。浴槽の底まで木が使われているので、とても肌触りがよいのが特徴。大浴場全体に木の香りが漂い、リラックスできますよ。そしてもうひとつの白亜の湯は総大理石造りのモダンなお風呂。台湾から調達した白大理石は石目に温泉成分が染みこんで美しい年輪が浮かびあがっています。

また2つの貸切風呂も自慢。宿泊すれば無料利用でき、源泉掛け流しの温泉をぜいたくに楽しめます。

Kinosaki Spa&Gardens 湯楽

個性豊かな貸切風呂と料理が魅力の温泉旅館

Kinosaki Spa&Gardens 湯楽は、湯めぐり街道から一本細道に入った場所にある静かな温泉旅館。豊かな自然に囲まれた立地で、おいしい食事と温泉をゆったりと楽しむことができます。

料理は仲買歴20年の若旦那が毎日セリに足を運び、目利きにかなった食材のみを使用。部屋は城崎の自然をテーマにしたデザイナーズルームです。

そして温泉の自慢は、到着時に予約できる3種の貸切風呂。信楽焼陶器風呂の“竹”にはランやローズなど摘みたての花が浮かびます。自然石切出し風呂の“月”は星空に浮かぶ満月をイメージ。さわやかな柑橘の香りが楽しめます。天然石姿風呂の“風”はりんごのお風呂。大きな天然石を豪快にくりぬいて造られた湯船に大きなりんごがゴロゴロと浮かんでいます。

他にも空いていれば入れる2つの半露天の貸切風呂や2つの内湯があり、個性豊かな湯船を堪能できますよ。

城崎温泉 つたや旅館

桂小五郎ゆかりの歴史ある温泉旅館

城崎温泉 つたや旅館は、維新三傑の一人として知られる桂小五郎（木戸孝允）ゆかりの温泉旅館。京都蛤御門の変（禁門の変）で長州藩が敗北した際、桂小五郎と幾松夫人は、つたや旅館本館の前身である松本屋に滞留しました。

館内には桂小五郎をはじめとする武士たちの直筆の書や、当時の人びとが読んだ本や瓦版など、維新の歴史を今に伝える品々を展示。豊かな歴史を感じることができるのがこの宿の大きな魅力です。

大浴場は城崎温泉らしいこじんまりとした造り。それは旅館に泊まって外湯めぐりを楽しむというこの地の伝統に則ったものです。外湯めぐりの気分を盛り上げてくれるカラフルな色浴衣がそろっていて、4月から10月まで利用できます。浴衣にこだわりたい人は注目ですよ。

城崎温泉 炭平別邸 季ト時

セラピーメニューが自慢のラグジュアリーな温泉旅館

城崎温泉 炭平別邸 季ト時は、城崎温泉ならでは情緒あふれる光景と別世界のような優雅なひとときを満喫できるラグジュアリーな温泉旅館。日本伝統の美を取り入れたフードセラピーメニューやスパメニューでリラックス＆デトックスを堪能できます。

クラブラウンジでは、大胆で独創的な色使いのソファに座り、シャンパンなどを飲みながら城崎のメインストリートを眺められます。この旅館ならではのぜいたくな時間を過ごせますよ。

温泉は2つの貸切風呂。部屋は6室しかないため空いている時間が多いのはうれしいポイントです。温泉の贅を堪能するスパサロンがテーマの源泉湯は温泉をシンプルに楽しむお風呂です。そして季節湯はゆず湯など季節に合わせたぜいたくなお湯が味わえるお風呂となっています。

城崎温泉 西村屋本館

安政年間創業の歴史を感じる温泉旅館

城崎温泉 西村屋本館は江戸時代の安政年間創業。160年以上の歴史を持つ温泉旅館です。温泉街の中ほどにある建物の和室からは美しい日本庭園が見え、純粋な和の様式美に浸れます。露天風呂つきの特別なお部屋もありますよ。

大浴場は3種類。吉の湯は湯船から天井、壁まで檜をぜいたくにあしらった、木の香りが漂うお風呂。竹林の庭を眺める露天風呂もあります。福の湯は中国風の繊細なタイル、円形の内風呂、丸い窓が特徴のお風呂。岩組みの露天風呂もあり、エキゾチックな雰囲気を楽しめます。

別邸平田館の尚の湯は美しい中庭を望む浴室。窓の向こうに四季折々の風景を楽しむことができます。温泉寺近くの源泉から引かれたお湯はまろやかな肌触りが魅力ですよ。

川口屋城崎リバーサイドホテル

川の眺めとカラフルなレンタル浴衣が魅力の温泉ホテル

川口屋城崎リバーサイドホテルは河畔にたたずむホテル。部屋の大きな窓からは、四季を映す東山公園や山々、そして貸切露天風呂からは円山川も一望できます。カラフルな浴衣のレンタルが盛りだくさんなのも魅力。好きな浴衣を選んで外湯めぐりに出かけることができます。

そして料理もこのホテルの自慢。四季折々の最高の食材を一番美味しいときに一番おいしく調理することをテーマにしていて、春は山菜、鯛、ノドグロ、ホタルイカ、夏は磯の香りそのままのお造りや炭火焼き、秋は但馬牛、冬は松葉ガニなどがメインとなります。

お風呂はドライサウナつきの内湯大浴場と、貸切の展望露天風呂。特別な露天風呂つきの部屋もありますよ。

閑吟のはなれ 風月魚匠

老舗鮮魚店の魚の匠がプロデュースする隠れ宿

閑吟のはなれ 風月魚匠は、城崎の老舗鮮魚店、ひらい鮮魚が営む宿。仲買人でもある宿主が厳選した魚介を、魚のことを知り尽くした料理長が調理。松葉がに、ブリ、のどぐろ、白いか、鮑やサザエなど、旬の魚をふんだんに使った懐石料理を堪能できます。

温泉は空いている3つのお風呂に自由に入れる貸切風呂です。潮騒はひのきの香りが漂う舟風呂で、マリンランプや海の壁画なども楽しい露天風呂。鸛天は玄武岩の岩屋風呂で、まるで洞窟のような空間にコウノトリがモチーフのステンドグラスがつけられています。そして磯音は石をくりぬいてできた湯船。やさしい手ざわりでじんわりと温もりを与えてくれます。

城崎で人気の温泉地を満喫しよう

この記事では城崎温泉のおすすめ温泉を紹介しました。城崎温泉では趣のある宿に泊まって外湯めぐりをゆっくり楽しむのが定番。また宿で新鮮な日本海の幸を楽しむなら、それぞれの食材の旬の季節を狙っていくのがおすすめです。そしてノスタルジックな街並みを堪能しながら外湯を巡れば、地元の人との楽しい出会いがあるかも。魅力いっぱいの城崎温泉をぜひ訪れてみてくださいね。

cover photo by Unsplash