【北海道旅行】車なしの2泊3日モデルコース！札幌や小樽、知床など人気観光地を巡るルートを紹介

2泊3日を車なしで満喫！北海道観光のモデルコースを紹介

北海道は日本最北の島で、美しい大自然と豊かな食文化が魅力の、国内外から多くの観光客が訪れるエリアです。札幌、小樽、旭川、富良野、美瑛、函館、釧路、知床など、エリアごとに魅力が異なり、さまざまなエリアに訪れてみたくなりますよね。

しかし、北海道は東北6県をゆうに超える広さがあり、2泊3日だと行ける範囲は限られています。さまざまなエリアを訪れるのは難しいため、エリアを絞って効率よくプランを立てることが重要です。

今回は、新千歳空港を拠点とした登別・札幌・小樽のモデルコースと、女満別空港・釧路空港を拠点とした知床・釧路のモデルコースをご紹介します。車がなくても公共交通機関で巡れるモデルコースなので、運転が苦手な方でも安心。ぜひ北海道旅行の参考にしてみてくださいね！

なお、ダイヤの変更などによりモデルコース通りには移動できない場合もあるため、旅行前に最新情報をしっかり確認するようにしましょう。

登別・札幌・小樽の王道観光スポットを満喫！2泊3日のモデルコース

初めての北海道旅行にもおすすめなのが、札幌・小樽・登別をめぐる2泊3日旅行。

1日目は登別近郊の観光スポットを回ります。アイヌ文化に触れたり、愛らしいクマの姿を見たりと、北海道ならではの体験を満喫し、夜は登別温泉でゆっくり疲れを癒しましょう。

2日目は札幌を観光。人気漫画で話題のスポットや、札幌中心部の定番観光スポットを回ります。3日目はロマン漂う街・小樽を観光。運河クルーズや食べ歩きを楽しみ、大満足の2泊3日をフィニッシュ！

【1日目・10:00】新千歳空港から出発

北海道の玄関口・新千歳空港に到着

旅のはじまりは北海道の玄関口・新千歳空港から！新千歳空港は、日本各地から多くの航路が運航しており、とくに羽田・成田空港からは便数も多く、1時間40分のフライトで到着できます。

それでは、わくわくの北海道2泊3日旅行のスタートです。

【11:00】ウポポイ（民族共生象徴空間）を見学

アイヌの文化や歴史を未来へと伝える空間

まずは、白老町のウポポイ（民族共生象徴空間）に向かいます。JR新千歳空港駅から快速エアポートでJR南千歳駅へ向かい、そこから特急北斗に乗りかえて白老駅で下車、白老駅からウポポイまでは徒歩でアクセスできます。

ウポポイは、伝承者が減少し、継承が危機的であるとされているアイヌ文化やアイヌ工芸を守り、未来へと受け継いでいくため、2020年7月にオープンしたナショナルセンター。

アイヌの文化や歴史をシアターや展示品から学ぶことのできる国立アイヌ民族博物館、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているアイヌの伝統芸能を上演する体験交流ホール、木彫りや刺繍の体験ができる工房、アイヌの伝統的な生活空間が再現された伝統的コタンが立ち並ぶ国立民族共生公園などで構成されており、さまざまな角度からアイヌの文化を学び、触れることができます。

【12:30】ウポポイ内でランチ

貴重なアイヌの伝統料理や北海道産食材を味わう

ウポポイ内はフードエリアも充実。北海道ならではの食材を生かした食事メニューが楽しめる「ヒンナヒンナキッチン 炎」、地元産の食材を使用したアイヌ料理のほや軽食やドリンクが提供されているカフェ「カフェ リㇺセ」があるので、見学の後にランチを摂るようにしましょう。

このほか甘いものを食べたい時は、スイーツテイクアウトショップスイーツ「sweets café ななかまど イレンカ」もあります。北海道の濃厚なチーズを使用したカップチーズケーキと、道産りんごを使用したアップルパイがおすすめですよ。

【14:15】登別駅 到着・ロープウェイで「のぼりべつクマ牧場」へ

大迫力かつキュートなヒグマをじっくり観察

ウポポイ内でランチを食べたら、JR白老駅からJR登別駅へ向かいます。JR登別駅からはタクシーで約10分、バスと徒歩で約30分で、のぼりべつクマ牧場 ロープウェイ乗り場へ。山頂にあるのぼりべつクマ牧場へは、ロープウェイで約7分の空中飛行で到着します。

クマ牧場では、ガラス越しにクマを間近で観察できる大迫力のコーナーや、2本足で立ったり、寝そべったりと愛らしいポーズでおやつをおねだりするクマたちへのエサやりが体験できます。アスレチックではクマの高い運動能力や知能を見ることができ、ほかではなかなか見られないクマの様子を見て楽しむことができますよ。

【16:30】登別地獄谷を見学

地球のパワーを感じる大迫力の谷

のばりべつクマ牧場を見学後は、ロープウェイの山麓駅から徒歩約15分ほどの位置にある登別地獄谷へ。

地獄谷は日和山の噴火活動によってできた直径約450m、面積約11㎡の爆裂火口跡で、谷に沿って点在する湧出口や噴気孔から水蒸気や熱湯が絶え間なくゴウゴウと噴きあがる荒々しい風景が「鬼のすむ地獄のよう」だとして、この地名がつきました。

地獄谷では日没から夜21時30分まで、イルミネーションイベント「鬼火の路　幻想と神秘の谷」が通年開催されています。特に冬は光が雪に反射し、さらに幻想的で美しい風景を見ることができますよ。温泉街から徒歩でアクセスできる位置にあるため、ホテルにチェックイン後、イルミネーションを見に訪れるのもおすすめです。

【17:00】登別温泉「第一滝本館」に宿泊

「温泉のデパート」の5種類の泉質を堪能

本日の宿は、登別地獄谷から徒歩約10分ほどの位置にある第一滝本館。豊富な湯量と10種類もの泉質の温泉が湧出することから「温泉のデパート」とも呼ばれる登別温泉ですが、第一滝本館ではそのうち硫黄泉・芒硝泉・酸性緑ばん泉・食塩泉・重曹泉の5種類の泉質を楽しむことができます。

食事は北海道の新鮮な海山の幸をたっぷり味わえ、部屋食・半個室レストラン・ビュッフェレストランと、人数やくつろぎ方に合わせたスタイルを選ぶことができますよ。

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【2日目・9:30】第一滝本館を出発

2日目は札幌観光

2日目はまずは第一滝本館を出発！ホテル前のバス停にも停車する、高速バス・高速おんせん号に乗って札幌方面へ移動します。

【11:30】北海道開拓の村を見学

北海道開拓の歴史を感じる『ゴールデンカムイ』の聖地

第一滝本館から高速バス・高速おんせん号に乗り、約1時間15分で札幌市内の大谷地バスターミナルに着きます。地下鉄東西線に乗り換え、大谷地駅から新さっぽろ駅へ向かいます。そして、新さっぽろ駅のバスターミナルからバスを利用しバス停・開拓の村で下車すると、北海道開拓の村に到着します。

なお、第一滝本館からタクシーなどで登別駅に移動し、駅から特急北斗を利用して新さっぽろ駅に行くルートもありますが、金額が大きく異なるため、前述のルートをおすすめします。

北海道開拓の村は、明治の北海道開拓時代から昭和初期までに建てられた北海道各地の建造物を、54.2haの広大な敷地に移築復元・再現した野外歴史博物館。駅や庁舎、工場や写真館、一般住宅や農家・漁師住宅など、北海道が繁栄するまでのさまざまな建築物が展示されています。明治から昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。

最近では、漫画『ゴールデンカムイ』に登場する建築物のモデルが数多く展示されているとあり、ファンの聖地巡礼の場所としても話題を呼んでいます。作中の名シーンからちょっとしたシーンまで、さまざまな場面で登場する建物がこれでもかと立ち並んでいるため、『ゴールデンカムイ』ファンであれば感激すること間違いなしです。

【13:00】北海道開拓の村内でランチ

北海道ならではのメニューがそろう食堂

北海道開拓村の散策中、お腹がすいたらランチは北海道開拓の村内の「開拓の村食堂」でいただきましょう。

北海道らしいラーメンや、エゾシカ肉のジンギスカン定食などの食事メニューのほか、北海道の郷土料理いももちなどの軽食も味わうことができます

【16:00】大通公園駅到着・札幌時計台を見学

140年以上時を刻み続ける、日本で現存する最古の時計塔

北海道開拓の村の見学後、バスで地下鉄・新さっぽろ駅へ行き、新さっぽろ駅から大通駅まで地下鉄で向かいます。そして、大通駅の31番出口から歩いて約4分の位置にある定番観光スポット・札幌時計台へ。

札幌時計台は、北海道大学の前身・旧札幌農学校の演武場として、初代教頭のクラーク博士の提案により、1878（明治11）年に完成されたものです。当時は生徒の兵式訓練や式典などを行う中央講堂として使用されました。その後、1881（明治14）年に時計塔が併設され、札幌の標準時となり、1903（明治36）年ごろから時計台と呼ばれるようになりました。その時計塔は設置から140年以上経った今でも、正確に時を刻み続けています。

時計台の1階では、時計台の歴史や歩みを紹介する資料や写真パネル、大型模型などが展示されています。2階は明治時代の講堂の様子が復元されており、夜にはコンサートや講演会などが行われることもあります。

また日没後から夜21時半までは、時計台がライトアップされます。赤い屋根と白い壁の外観が光で照らし出され、幻想的な雰囲気を醸し出します。特に美しいのは冬の夜で、真っ白な雪の中でよりいっそう輝く時計台の姿を見ることができますよ。

【16:30】大通公園を散策

観光客だけでなく市民も集う都会のオアシス

次は札幌時計台から約6分歩き、大通公園へ向かいます。

札幌中心部の東西約1.5kmにわたって細長く広がる大通公園は、オフィスビルや商業施設が立ち並ぶ札幌中心部の都会のオアシス。観光客だけでなく、市民も芝生やベンチで休憩したり、お弁当を食べたりするなど、日常的に利用する憩いの場所となっています。

公園の東端にはさっぽろテレビ塔があり、地上約90メートルの展望台から、手稲山や大倉山シャンツェ、豊平川や石狩平野、日本海など、札幌の風景を360度眺望することができます。

また、大通公園は季節ごとに様々なイベントが開催される会場でもあります。6月はYOSAKOIソーラン祭、7月・8月はさっぽろ大通ビアガーデン、11月・12月はホワイトイルミネーション、2月はさっぽろ雪まつりなど、国内外から観光客の訪れる北海道を代表するイベントが行われています。

4月下旬から10月上旬には、大通公園名物のとうきびワゴンの姿も。道産とうもろこしの香ばしい味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。

【17:30】すすきの・「ジンギスカン だるま」でディナー

創業70年の名店で北海道のソウルフードをいただく

2日目のディナーは、北海道のソウルフード・ジンギスカンを堪能しましょう。

ジンギスカンは数々の名店がありますが、その中でも抜群の人気を誇るのが「ジンギスカン だるま」。1954（昭和29）年創業の老舗で、新鮮なマトン肉を秘伝のタレでいただくその味は、創業から約70年たった今も変わらぬおいしさを保ち続けています。

だるまは本店のほか、ビールの種類や設備などが異なる計6店舗が展開されています。全てすすきのエリアにあるので、公式ホームページでお店ごとの違いをチェックし、気になる店舗を訪れてみてくださいね。

なお予約可能なのは、「4.4店 二階亭」と「7.4店」の2店舗のみ。そのほか4店舗は予約不可のため、時間に余裕をもって訪れるようにするのがおすすめです。

【20:00】札幌名物・シメパフェも堪能！

ジンギスカンの後はパフェで口をさっぱりと

ジンギスカンを食べた後は、締めのラーメンならぬシメパフェを楽しみましょう。シメパフェはお酒や食事を楽しんだ後に食べるパフェのことで、札幌ではすっかり定番の締めメニューとなっており、さまざまなお店で趣向を凝らしたシメパフェが提供されています。

おすすめは、ほかにはない食材の組み合わせが味わえるシメパフェブームの火付け役「パフェ、珈琲、酒 『佐藤』」、フルーツやソルベなどの食材がまるで芸術作品のように美しく彩られたパフェの「夜パフェ専門店 ななかま堂」、北海道産牛乳のオリジナルソフトクリームに100種類を超えるバラエティから自分でセレクトしたリキュールをかけていただく「HOKKAIDO ミルク村」など。個性豊かなシメパフェのお店がたくさんありますよ。

【21:30】札幌駅近く「ANAクラウンプラザホテル札幌」に宿泊

札幌駅近くの観光に便利なホテル

シメパフェを満喫したら、地下鉄さっぽろ駅から徒歩約1分、JR札幌駅から徒歩約7分とアクセス抜群の2日目の宿・ANAクラウンプラザホテル札幌にチェックイン。

観光に気軽に利用できるスタンダードから、特別な旅行にもぴったりのスイートまで、用途に応じたさまざまなお部屋から選択できます。

元気が残っていればぜひ利用してほしい、筆者のおすすめが、最上階26階の「スカイラウンジ サッポロビュー」。お酒やドリンクメニューをいただきながら、札幌のきらめく夜景をゆっくりと眺めることのできるバーラウンジです。その美しい景色は、北海道旅行の忘れられない思い出になること間違いなしですよ。

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【3日目・9:00】札幌駅を出発

最終日は小樽観光へ

北海道旅行最終日の3日目は、札幌の隣町・小樽を日帰りで観光します。まずはJR札幌駅からJR小樽駅へ、快速エアポートで移動しましょう。

【9:50】小樽駅 到着・三角市場で朝ごはん

小樽ならではの海鮮を堪能

JR札幌駅から快速エアポートに乗り、約35分でJR小樽駅に到着。まずは小樽駅から徒歩3分の場所にある三角市場で朝ごはんを食べましょう。

三角市場は小樽や北海道近海で獲れた新鮮な魚介類が並ぶ市場で、カニやウニ、ホタテやイクラなどの旬の鮮魚や加工品などを購入することができるので、北海道旅行最終日のお土産探しにもぴったりです。

7店舗ある食堂は、朝から夕方まで営業しているお店が多く、小樽観光中の朝食やランチにおすすめ。海鮮丼や刺身、焼き魚の定食など、小樽ならではの新鮮な海鮮メニューをいただくことができますよ。

【11:30】小樽運河を散策・クルーズ

小樽運河を優雅に眺めるクルーズ

三角市場で朝食をとったあとは、小樽運河クルーズへ。チケットの販売所兼乗り場の中央橋へは、三角市場から徒歩約10分で到着します。

小樽運河クルーズでは、中央橋、小樽港、北運河、南運河の浅草橋までを約40分かけて巡ります。クルーズ船から四季折々の小樽運河の景色を、ゆっくりと眺めることができます。

【12:30】堺町通り商店街で食べ歩き

北海道の海鮮やスイーツを食べ歩く

小樽運河クルーズを満喫した後は、小樽運河から徒歩10分ほどの堺町通り商店街へ。堺町通り商店街は明治時代に小樽の中心地として栄えた場所で、北のウォール街からメルヘン交差点まで約1kmに渡って続いています。

商店街には多くの飲食店やお菓子屋さん、お土産屋さんが並んでおり、買い物をしながら食べ歩きが楽しめるのが魅力。海鮮の浜焼きやボイル、北海道産の新鮮なゆでとうもろこしやカットメロンなどがテイクアウトで食べられます。

また、チーズケーキが全国的に人気のルタオ、北海道の菓子メーカーとして有名な六花亭や北菓楼、柳月のイートインもあるので、スイーツの食べ歩きもおすすめですよ。

【14:00】日銀通りを散策

かつて北海道経済を支えた「北のウォール街」

堺町通商店街からはJR小樽駅まで戻りながら、日銀通りを散策しましょう。日銀通りは、かつて小樽が北海道経済を支えた時代に建てられた、銀行建築が数多く残っているエリア。「北のウォール街」とも呼ばれていました。現在では改装されている建物ものも多く、ロマン漂う雰囲気のレストランやホテルとして利用されているものも。

日銀通りの中でも有名なのが、かつて日本銀行旧小樽支店だった建物です。現在は金融資料館として活用されており、小樽の金融の歴史を学ぶことができます。

【16:00】新千歳空港駅 到着・空港から帰路へ

最後は新千歳空港でお土産を購入してフィニッシュ！

小樽観光を満喫したら、いよいよ新千歳空港に向かいます。JR小樽駅からJR新千歳空港へは、快速エアポートで約1時間15分で到着。北海道旅行もフィナーレですが、最後まで新千歳空港も楽しみ尽くしましょう！

新千歳空港には六花亭、柳月、北菓楼、ルタオなど、全国的に大人気の北海道銘菓が揃うほか、北海道の野菜や海産物を加工した食品など、見逃せないお土産が豊富に揃います。お土産の買い忘れのないよう、隅々までチェックしてくださいね！

知床・釧路湿原の大自然に触れる！2泊3日のモデルコース

女満別空港から入り、釧路空港から帰ることで、2泊3日の限られた日数でも、知床と釧路を訪れることが可能。大自然が広がる北海道の中でも、知床と釧路の生態系は独特で、ここにしかない風景や動物に出会うことができます。

なお、知床五湖は冬期間閉鎖となるため、基本的には夏季を想定したモデルコースとなります。知床エリアのバスの本数は少なく、季節によって時刻表も変わるため、必ず事前にしっかりと時刻表を見て、次の目的地へのアクセスが可能なスケジュールとなっているか確認してください。

【1日目・9:00】女満別空港から出発

知床・釧路湿原旅のスタート！

知床・釧路湿原の旅のはじまりは、女満別（めまんべつ）空港から！

女満別空港の航路は少なく、2025年3月現在は、羽田空港、新千歳空港、丘珠空港のみになっています。日本各地から訪れる場合は、新千歳空港または丘珠空港での乗り継ぎも検討してみてください。

【9:45】博物館 網走監獄を見学

網走名物で日本唯一の監獄博物館

女満別空港から網走バス女満別空港線に乗り、バス停・天都山入口で下車。そこから約15分ほど歩くと、博物館 網走監獄に到着します。

博物館 網走監獄は、旧網走刑務所の歴史的建造物を移築復原した野外歴史博物館。明治時代に建てられた建物が中心で、現存する木造刑務所としては最古の「網走刑務所 二見ヶ岡刑務支所」や、中央見張所から5棟の独房・雑居房棟が放射状に広がった最大700名収容可能な「舎房及び中央見張所」などが見どころです。普段見ることのできない監獄の内部を見ることができます。

館内には、看守に見張られながら生活を送る囚人の人形が置かれ、当時のリアルな生活が伝わってきます。またレストランでは、現在の網走刑務所で収容者が食べている食事を再現した監獄食を提供しているので、その味を体験してみるのもおすすめですよ。

漫画『ゴールデンカムイ』の作中に網走監獄が何度も登場するため、近年ではファンの聖地としても人気を集めるスポットとなっています。

【12:00】網走駅前のアルカディアで海鮮ランチ

網走の新鮮な海鮮を使った洋食

博物館 網走監獄の見学後は、路線バス「観光施設めぐり」に約10分乗り、JR網走駅前の洋食レストラン「アルカディア」でランチをいただきます。

アルカディアでは、網走特産のイバラ蟹を使ったパスタや、網走産の毛ガニと菜の花・モッツァレラチーズのリゾット、季節限定の網走産生ウニのパスタなど、網走の新鮮な海鮮をふんだんに使用した洋食メニューをいただけます。

そのほかにも、網走ご当地グルメのザンギ丼や、網走のブランド豚・網走ポークのポークチャップなど、網走ならではのさまざまなグルメが味わえますよ。

【15:45】ウトロ温泉 到着・知床世界遺産センターを見学

世界遺産・知床の魅力を展示で学ぶ

ランチ後は、網走駅前からバス・知床エアポートライナーに乗車しましょう。網走から乗り換えなしでアクセスできる知床エアポートライナーは、夏季も冬季も本数が少ないため乗車時間などは十分に注意を。約1時間40分ほどでバス停である、道の駅うとろ・シリエトクに到着。下車後、歩いて約3分ほどの位置にある知床世界遺産センターを訪れます。

知床世界遺産センターは、世界遺産・知床の魅力や見どころ、自然のリアルタイムの情報などを発信する施設。道の駅「うとろ・シリエトク」に隣接しています。

ヒグマやエゾシカなど知床に住む野生動物の迫力ある実物大写真の大型パネルや、タブレット端末を使用するバーチャル体験、ヒグマの爪痕など動物の痕跡の模型、実物大の動物ぬいぐるみなど、知床の自然や野生動物の魅力を学べる展示が並んでいます。

また、道路や歩道橋の通行情報、観光船の運航状況、地域のイベントなども確認できるので、スムーズな知床観光を行うため、最新情報を入手したいときにも役立つ施設です。

【17:00】ウトロ温泉「北こぶし知床 ホテル＆リゾート」に宿泊

全国から宿泊客が訪れる人気のリゾートホテル

知床世界遺産センターを見学後、約7分ほど歩くと、1日目のホテル「北こぶし知床 ホテル＆リゾート」に到着します。

北こぶし知床 ホテル＆リゾートでは、オホーツク海の絶景を各所から眺めることができるのが特長。ホテル最上階にある大浴場と半露天風呂からは、オホーツク海を見下ろす絶景ビューを楽しむことができます。夏は真っ青な海上に漁船や観光船が行き交う風景、冬は遥か遠くまで埋めつくす流氷の圧巻の景色が広がり、その景色は忘れられない思い出になること間違いなしです。

また、サウナは流氷をイメージした「KAKUUNA（カクウナ）」と木の洞窟をイメージした「UNEUNA（ウネウナ）」の個性的なデザインの2種類。サウナからも、オホーツク海の流氷を眺める非日常体験ができます。

さらに、ラウンジのドリンクやスイーツ、ジムやライブラリーなどさまざまな施設が追加料金なくオールインクルーシブで楽しめるため、充実したホテルステイを満喫できます。

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【2日目・8:30】ウトロ漁協婦人部食堂で朝食

ウトロ港で水揚げされた新鮮な海鮮を朝から満喫

朝はウトロ港で水揚げされた新鮮な魚介メニューを満喫できるウトロ漁協婦人部食堂で朝食をいただきましょう。ホテルからは徒歩約4分で到着します。

ウトロ漁協婦人部食堂は、ウトロ漁協婦人部つまり地元漁師の奥様方が運営する、夏季限定オープンの食堂です。

鮭といくらの親子丼、鮭・いくら・ほたての三食丼、ホッケ定食、煮魚定食など、新鮮な魚介類を朝から贅沢に満喫することができます。夏の旬の季節にはウニ丼を味わうこともできますよ。

【10:40】知床五湖の見学

森林にたたずむ幻想的な5つの湖

朝食を食べたら、徒歩約6分のバス停・ウトロ温泉バスターミナルから斜里バス・知床線に乗り、約25分ほどの場所にある知床五湖に向かいます。

知床五湖は、原生林の中にある神秘的な5つの湖。五湖の背後にそびえる知床連山や周りの樹林が湖面に映る姿は、まるで絵画のような美しさです。数多くの野生動物の生息地でもあり、エゾシカの姿やヒグマの痕跡、クマゲラの食跡などを見ることができます。

知床五湖には、高架木道と地上遊歩道の2つの散策路があります。高架木道は往復1.6kmの遊歩道で、歩きながら知床五湖や知床連山のパノラマを気軽に楽しむことができます。なお、開放シーズンであれば無料で自由に散策可能です。

一方、地上遊歩道は一周約3kmの大ループと、一周約1.6kmの小ループの2種類があります。時期によってはヒグマ対策のため、レクチャーを受けたり、ガイド付きツアーに参加する必要があります。ガイド付きツアーでは、自然・生物・歴史など知床についてさまざまな知識を教えてもらえるので、より深く知床の魅力を知ることができますよ！

【13:30】知床自然センター周辺を散策

知床の自然を満喫する散策路の起点

知床五湖の散策後は、斜里バス知床線に約13分乗り、知床自然センターへ。こちらも斜里バス・知床線を利用しますが、本数がかなり限られているためバスの時刻など十分に確認をしてください。

知床自然センターは、知床国立公園内の自然に関連する情報やヒグマ出没の最新状況など、知床の大自然を楽しむための情報源となっているビジターセンターです。

施設内には、地元の作家やオリジナルグッズなどのショップや、アウトドアブランドのTHE NORTH FACEとHELLEY HANSENのショップ、コーヒーや地元食材を使用したフードメニューを楽しめるBARISTART COFFEE SHIRETOKOなどもあります。

また、フレぺの滝への遊歩道や周辺の森林の大自然を味わう散策路など、さまざまな散策コースの拠点ともなっています。気になるコースを散策し、知床の大自然をじっくり満喫しましょう。

【17:00】斜里バスターミナルへ移動・知床斜里駅から釧路駅へ移動

知床自然センターから斜里バス知床線に乗り、約1時間でJR斜里駅前の斜里バスターミナルに到着します。

2日目のうちに知床斜里駅から電車で釧路まで移動します。ただし、知床自然センターから斜里バスターミナルまで運行しているバスは、夏季と冬季で発着時刻に大きく変更があります。必ず訪れる時期に応じた時刻表を確認するようにしてください。

【20:00】釧路駅に到着・釧路駅近く「くし炉 番小屋」で夜ご飯

釧路発祥といわれる炉端焼きを満喫

JR斜里駅から釧網本線に乗り、約2時間45分ほどでJR釧路駅に到着します。JR釧路駅に到着したら約15分歩き、2日目の夜ご飯は「くし炉 番小屋」で炉端焼きや刺身などの海鮮を満喫しましょう。

海産物を炭火で焼く炉端スタイルは、実は釧路が発祥と言われています。こちらのお店では、日本有数の漁港である釧路港や北海道各地の新鮮な海鮮を炉端焼きでいただくことができるお店です。

ホタテのバター焼き、ツブの磯焼きなどの炉端焼きメニューのほか、生タコやツブの刺身、いかゴロ巻きルイベなど、北海道ならではの海鮮グルメを楽しむことができますよ。

【22:00】釧路駅近く「釧路プリンスホテル」に宿泊

釧路の夕焼けや夜景を望むホテル

2日目の夜は、くし炉 番小屋から徒歩約10分の場所にある釧路プリンスホテルに泊まります。釧路プリンスホテルは釧路市内最高層の高さを誇り、眼下には太平洋に繋がる釧路川の美しい景色を望みます。

お部屋は一人旅やカップル旅行で利用しやすいシングルルームとツインルーム、最大4名で利用できるフォースルーム、ちょっぴり贅沢なスイートルーム、さらに景色を堪能できる高層階のお部屋があります。

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【3日目・10:25】釧路駅を出発

旅の最終日は釧路湿原へ！

北海道旅行最終日の3日目は釧路湿原へ。JR釧路駅前バスターミナルから釧路湿原へ、路線バスで移動します。

【11:10】釧路市湿原展望台を見学

雄大な景色に感動！国内最大の湿原

JR釧路駅前から路線バス鶴居線に約40分乗り、バス停湿原展望台で下車すると、釧路市湿原展望台に到着します。

釧路湿原国立公園は釧路平野に位置する国立公園。湿原・湿地としては国内最大の28,788haもの面積を誇り、北海道釧路市・釧路町・鶴居村・標茶町の4市町村にまたがっています。湿原内にはいくつかの展望台があり、それぞれの展望台から異なる雄大な景色を眺めることができます。

釧路市湿原展望台の1階は入場無料で、ショップやレストランなどがあります。2階からは有料展示となっており、釧路湿原を再現するゾーンには幻の巨大魚・イトウなど、湿原に生息する動植物を復元した展示物が数多くあります。3階の展望室と屋上からは、湿原や釧路の街、阿寒の山々などパノラマ風景を望むことができますよ。

また、釧路市湿原展望台が発着地点になっている1周約2.5kmの遊歩道があり、自然の中を気持ちよく散策することができます。

【13:20】釧路和商市場を散策・ランチ

最後に港町ならではの海鮮を満喫

釧路湿原の見学・散策後は、今回の旅行最後のランチをいただきに和商市場へ。行きと同じバスで、バス停湿原展望台から約40分乗り、バス停・駅北口で下車して、約9分歩くと到着します。

和商市場は、開業70周年を超える歴史ある市場で、全国でも有数の港町・釧路の新鮮な魚介類が揃います。市場内には約40のお店が並び、新鮮な魚介類をはじめ、珍味やお菓子、青果などさまざまな商品が販売されており、旅の最終日にお土産を購入するのにもぴったりな施設となっています。

そんな和商市場の名物といえば、全国的にも有名な勝手丼。惣菜屋さんでご飯を購入し、場内の鮮魚店で魚の刺身やウニ、いくらなどの魚卵、エビ・カニなど、好みのネタを少しづつ購入してご飯に乗せていきます。オリジナルの豪華な海鮮丼が作れるので、観光客に大人気ですよ。北海道旅の最後に、北海道ならではの海鮮を思い切り堪能しましょう！

【16:30】釧路空港に到着・空港から帰路へ

釧路空港でお土産を購入してフィニッシュ

和商市場で海鮮を満喫したら、いよいよ釧路空港に向かいます。釧路駅前から釧路空港へは、釧路空港連絡バスで約45分で到着。空港には6つのお土産店があるので、お土産の買い忘れがないよう、ぜひチェックしてくださいね。

車なし2泊3日モデルコースで北海道観光をたっぷり満喫！

北海道の2泊3日車なしおすすめモデルコースをご紹介しました。北海道は広大なため、観光には車が必要なイメージがありますが、うまくスケジューリングすれば、公共交通機関でもさまざまなスポットをまわることができます。

ただし、地方では公共交通機関の本数が少ないため、事前にしっかりと時刻表を確認を。今回のモデルコースも立ち寄るスポットを削るなど適宜アレンジをして、無理のないスケジュールで北海道旅行を楽しんでくださいね！

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