北海道の最強コンビニ・セイコーマートとは？旅行者におすすめの名物フードやオリジナル商品を紹介

北海道旅行にはコンビニは強い味方！

広大な大地が広がる大人気の旅行先・北海道。その雄大な自然を楽しむため、レンタカーを借りてドライブを楽しむ方も多いのではないでしょうか。幅の広い道、信号のほとんどない道が続き、爽快なドライブが楽しめる北海道。ただ、一つ一つの観光スポットや市町村の距離が離れていることも多く、「ランチを食べよう！」と思っても、飲食店がなかなか見つからないことも。

そんな時に便利なのがコンビニ。北海道の人口の少ない地域では、コンビニが地域のスーパーやインフラの役割を果たしていることもあり、ほかのお店や飲食店がないエリアでもコンビニはある、ということも少なくないのです。

また北海道は距離に対して、道の駅やサービスエリア・パーキングエリアの数も少ないので、ドライブ中の休憩や食事の購入場所として、コンビニが心強い味方となりますよ。

北海道にあるコンビニチェーンは4つ

北海道全域に展開されているコンビニは、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート・セイコーマートの4つ。店舗数は、セブンイレブン 992店舗（2025年5月末現在）、ローソン 716店舗（2025年2月末現在）、ファミリーマート 246店舗（2025年5月末現在）、そしてセイコーマート 1,091店舗（2025年5月末現在）となっており、セイコーマートが最多の店舗数となっています。

実は北海道は、全国で唯一コンビニの最多店舗数が、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートの3つのうち、いずれでもない都道府県。ご当地コンビニのセイコーマートは、北海道民に根付いた、もはや生活に欠かせない存在なのです。

この記事では、北海道旅行で何度も訪れたいセイコーマートの魅力をご紹介します！

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北海道の最強コンビニ・セイコーマートとは？

セイコーマートは北海道で最多の店舗数を誇るローカルコンビニチェーン（埼玉県・茨城県にも店舗あり）。「セコマ」の愛称で道民から親しまれています。

セコマ第1号店は日本最古のコンビニ！

セコマ第1号店である札幌市北区「セイコーマートはぎなか店」は、1971年に開店した現存する日本最古のコンビニであり、半世紀以上歴史のあるコンビニです。

1994年には店内調理のホットフード（現在のホットシェフ）の提供開始、1995年にはプライベートブランドの商品の販売を開始するなど、画期的な取り組みをいち早く行い続けてきました。

北海道のすみずみにまで店舗があって便利！

セコマのすごさは、北海道のすみずみにまで店舗があること。北海道179市町村中175市町村に店舗があり、奥尻島・礼文島・利尻島といった離島にまで店舗があるんです！

スーパーや個人商店がほとんどない町でもセコマだけはある、ということも少なくなく、コンビニという枠を超え、北海道を支えるインフラ的存在を果たしています。

なお、セコマの店舗の中には24時間営業ではない店舗もあります。旅先でセコマに訪れる際は、営業時間を確認してから訪れるようにしてくださいね。

旅行者が知るべきセイコーマートの魅力・5つのポイント

大手コンビニチェーンとは異なるオリジナリティあふれる商品や取り組みで、北海道民が愛してやまないセコマ。ついまた訪れたくなってしまうその魅力を5つご紹介します。

①北海道限定！ご当地コンビニならではの特別感

セコマは埼玉県と茨城県にも店舗があるものの、ほとんどの店舗が北海道にあるローカルコンビニ。北海道の店舗でしか購入できない商品もあり、まさに北海道旅行で訪れるのにマストなコンビニとなっています。

②HOT CHEF（ホットシェフ）の店内調理グルメが絶品

セコマの名物に、店内で調理したできたてのお弁当やお惣菜のコーナー「ホットシェフ」があります。店内のキッチンでお米を炊き、カツ丼やおにぎりを手作りで調理したり、クロワッサンやメロンパンなどのパンを焼いたりしています。ほかのコンビニ商品とは一線を画す手作りのおいしさに、「北海道に旅行に来たら必ず食べる」という観光客も多くいるほどです。

また、被災した道民を励ましてくれた存在でもあるホットシェフ。2018年9月、北海道胆振東部地震が発生し、道内全域が数日間停電しました。ほかのコンビニチェーンやスーパーの多くが休業する中、セコマはガソリン車を電源としてレジを動かすなどして多くの店舗が営業を続け、被災直後の道民の暮らしを支えました。

そして、ホットシェフの調理に使う、停電中でも使用可能なガス釜で米を炊き、おにぎりを提供するなど、独自の対応で食料の提供を続けたセコマ。なかなか食料品を確保することができず、電気も使えないという状況が続き、不安でいっぱいになっている道民を勇気づけてくれました。

ほかのスーパーやコンビニが約1週間休業する中で、セコマのオレンジ色の灯りだけがこうこうと光っているのを見つけると、安心して嬉しくなったことが今でも思い出されます。

③道産食材を使ったオリジナル商品が豊富

セコマの大きな特徴が、ほかの大手コンビニと比べて、商品の多くをオリジナル商品が占めていること。

特に道産食材を使った北海道ならではのオリジナル商品が多く、アイスクリームやヨーグルト、キャンディなど牛乳を使った商品、山わさびやジンギスカン風味のカップ麺、ハスカップやガラナなど北海道ならではの食材のチューハイなど、どれもこれも試してみたくなるような商品が豊富です。

お手頃価格で、北海道感あふれる商品が多いので、お土産にもぴったりですよ。

④地方や山間部にも出店多数で、アクセスしやすい

セコマは北海道179市町村中175市町村に店舗があり、人口の多い市街地や観光エリアだけでなく、地方や山間部などのエリアにも点在しているのが嬉しいポイント。飲食店がほとんどないエリアであっても、セコマがあれば食事や飲み物、休憩に困ることはありません。

⑤レジ袋無料＆価格も良心的

2020年7月より、プラスチックごみの削減と海洋汚染対策を目的として、国によりレジ袋の有料化が義務づけられたため、ほとんどのお店ではレジ袋が有料となっています。

しかし、国の規定により「バイオマス素材の配合率が25％以上のレジ袋」は有料化の対象外となっており、セコマはバイオマス原料を30％配合したレジ袋を採用しているため、現在も無料でレジ袋をもらうことができます。ゴミを持ち帰ったり、お土産を整理したりと、袋があると何かと便利な旅行中に無料でレジ袋をもらえるのはありがたいですよね。

また、セコマのプライベートブランド商品やお総菜は、ほかのコンビニやスーパーと比べて良心的な価格なのも嬉しいポイント。きんぴらごぼう・ひじき五目煮・玉子焼き・さんま塩焼きなど家庭的なお惣菜が約150円、パスタ・焼きそば・焼きうどんなどの麺類が約160円で販売されています。どれもほっとする美味しさで、ドライブ中のランチやホテルでゆっくり晩酌する時間のお供にもぴったりです。

セイコーマートで絶対買うべき商品は？

ここからはセコマに訪れたら必ず買いたい商品をご紹介。店内調理のできたてを味わえるホットシェフのおすすめ4選と、食事やホテルでのくつろぎタイム、お土産にもぴったりなセコマオリジナル商品11選を詳しくご紹介します。

セイコーマートの名物！HOT CHEFのおすすめ4選

店内で調理したできたてホカホカのお弁当やお惣菜のコーナー「ホットシェフ」。さまざまなメニューが並ぶホットシェフの中でも、「これを買うためにセコマに行く！」というほど熱烈なファンをもつ商品4つをご紹介します。

カツ丼

カツ丼は「ホットシェフ」の人気の火付け役となった、ホットシェフを代表する逸品。甘じょっぱい汁とお肉の甘みを感じるカツ、そして店内調理ならではのトロトロの卵とほかほかご飯が同時に味わえる、コンビニのレベルを超える美味しさのカツ丼です。カツとじ部分とご飯が別の容器に分けて入れられているため、ご飯が汁を吸ってべちゃっとしていないのも美味しいポイントです。

北海道外から北海道に引っ越してきたセコマになじみの方を、セコマユーザーへと転身させる一品ともいわれるほど人気の商品です。

おおきなおにぎり

店内で炊いたほかほかの炊き立てご飯に、鮭、たらこ、塩さばなどの具がたっぷりと入った大きめのおにぎりです。一つ一つ丁寧に手で握られた、手作りならではのほろっとしたお米の食感や甘みと、炊き立てご飯の温かさがたまりません。

どの具材もおいしいですが、筆者のおすすめは「ベーコンおかか」。ベーコンの脂とおかかの旨味が醤油味の味付けでまとめられ、甘じょっぱい風味が口いっぱいに広がります。そしてもう一つ、「すじこ」もおすすめ。濃厚なすじこの風味とお米の甘みがぜいたくなおにぎりです。

フライドチキン

スパイスの効いた衣がくせになる、肉汁あふれるジューシーなフライドチキンです。鶏肉は大きめにカットされており、食べ応えバツグン。

ピンで刺して手を汚さずに食べられるので、ドライブのお供にも、みんなと分けて食べるのにもおすすめですよ。からあげやザンギとは一味違う味わいをぜひ楽しんでみてください！

焼きたてバタークロワッサン

セコマのオーブン併設店舗では、焼き立てのパンも提供しています。中でも人気は「バタークロワッサン」。クロワッサンの本場・フランスから直輸入した防腐剤不使用の冷凍生地を、店内のスチームコンベクションオーブンで焼いたクロワッサンです。

焼き立てのため、食感は外はサクサク、中はフワフワ！芳醇な発酵バターの香りが口に広がる、幸せな気分になれる逸品です。セコマはこの物価高の時代にもかかわらず、ホットコーヒーが100円で購入できるので、コーヒーと一緒にクロワッサンを頬張るのもおすすめですよ。

セイコーマートで買いたい！オリジナル商品11選

次にセコマでしか買えない、お菓子やドリンク、カップめんなどのオリジナル商品を11選紹介。北海道産の食材を活かしたオリジナリティあふれる商品が満載なので、ぜひくまなくチェックしてくださいね。

北海道とよとみ のむヨーグルト

セコマオリジナルのヨーグルト、カフェオレ、スイーツなど、牛乳を使用した商品には全て道北の豊富町（とよとみちょう）の自社農場産のコク深い牛乳が使われています。中でも旅先でおすすめなのが「北海道とよとみ のむヨーグルト」シリーズ。まろやかな酸味で癖のない飲むヨーグルトで、ドライブ中の休憩や朝ごはんのお供にもぴったりの爽やかな味わいです。

フレーバーはプレーン、いちご、バナナの3種類。筆者のおすすめはいちごで、いちごの甘酸っぱさとヨーグルトの濃厚な風味が調和し、大人から子供まで愛される味わいです。

北海道クリーミーソフト

セコマに行くと驚くのが、びっくりするほど豊富なアイスの品揃え。しかも、大手製菓メーカーのアイスの種類は少なく、その多くがプライベートブランドとなっています。北海道産のフルーツや和ミント（和ハッカ）、小豆を使用したアイスキャンディー、豊富町産牛乳を使用したカップアイスやモナカアイスなど、北海道食材を活かしたさまざまなアイスが並びます。

その中でも、北海道旅行で必ず食べてもらいたいのが「北海道クリーミーソフト」。ふわふわした口当たりとなめらかな舌触り、牛乳のリッチな味わいが特徴で、ついついリピートしたくなる逸品です。フレーバーはバニラやチョコ＆バニラなどの定番から、赤肉メロンやとうきび（とうもろこし）など、北海道らしいフレーバーまで展開されています。

筆者のおすすめは「バニラ」と「メロン」。バニラは豊富町産牛乳の濃厚な味わいをダイレクトに味わえるため、初めてクリーミーソフトを購入する方にはまず食べていただきたいフレーバーです。またメロンは、北海道産赤肉メロンを8％とふんだんに使用されており、ジューシーなメロンの風味をしっかりと感じられる贅沢な味わいです。

京極の名水珈琲ゼリー

京極の名水珈琲ゼリーは、羊蹄山麓のまち・京極町の湧き水を使用したコーヒーゼリー。「京極のふきだし湧水」は良質な水質と優良な水環境が評価され、名水百選にも選ばれている天然水です。

その名水を使ったコーヒーゼリーは、ゼリー自体は無糖で全く甘みがなく、付属のガムシロップとコーヒーフレッシュをかけてお好みの味に調節できます。とてもスッキリとした大人な味わいで、北海道旅行でごちそうを食べた後のお口直しにもぴったりです。

鮭とばコーンチップス

鮭とばコーンチップスは、セイコーマート限定商品で、北海道名物鮭とばをイメージしたスナック菓子。コーンチップスはしっかりとした固さで、バリッとした食感。最初にコーンチップスの香ばしさ、そのあと鮭とばの風味が口の中に広がります。北海道産秋鮭エキスパウダーを使用し、しっかりした味付けながら、ちょうどよい塩加減で、手が止まらない美味しさです。

鮭のイラストや鮭とばの写真がプリントされた北海道らしいデザインの袋なので、北海道土産にもおすすめ！珍味である鮭とばの風味なので、ビールや日本酒、焼酎が好きなお友達へのお土産にもぴったりです。

北海道ミルクキャンディ

北海道ミルクキャンディは、筆者お気に入りの隠れた名品です。豊富町産牛乳の濃厚なうまみを存分に活かしたキャンディで、お手頃価格ながら、大手お菓子メーカーの濃厚系ミルクキャンディに全く引けを取らない深いコクが味わえます。北海道土産にキャンディを購入するなら、この商品がおすすめです！

ジンギスカン風焼そば

オリジナルのカップ麺のラインナップも充実しているセコマ。その1つのジンギスカン風焼そばは、ジンギスカンの風味と野菜の甘みがマッチしたカップ焼そばです。

見た目は一般的なソース焼きそばのようですが、香りはまさにジンギスカン！香ばしく焼けた肉やキャベツや玉ねぎ、ジンギスカンのタレの香りが感じられます。具材はキャベツと味付け挽肉の2つで、特に甘みの強いキャベツはジンギスカン風ソースとの相性が抜群です。

山わさび塩ラーメン 改

全国ネットのTVやSNSでも話題になり、「むせるラーメン」「泣けるラーメン」として有名な山わさび塩ラーメン 改。山わさびは北海道の山に自生するツーンとくる辛みが特徴の薬味で、全国的にはホースラディッシュの名で知られています。チキンをベースに魚介の旨みを加えた塩スープに、山わさびの風味を加えることで、ツーンと刺激的な一杯になっています。

このラーメンはお湯を注いで3分待ち、蓋を開けた瞬間、スープから立ち込める湯気によって一撃を食らいます。普通のラーメンのように勢いよくすすってしまうと、むせてしまうのでご注意を！しかし、単なる刺激的なラーメンではなく、ツーンとした山わさびと塩ベースのスープが合わさった、さっぱりとした美味しさが癖になる、リピーターも多い逸品です。

しっとり豆パン

豆パンは、金時豆の甘納豆が生地に入っている北海道のご当地菓子パン。セコマのしっとり豆パンは、パン生地にこしあんが練りこまれており、ほのかな甘さとしっとりとした食感に思わず笑顔になってしまう逸品です。大きな金時豆の甘納豆がゴロゴロと入っており、食べ応えもあります。小腹がすいた時に、筆者がよく買ってしまう商品です。

パームビール

セコマはワインなど海外のお酒を直輸入しており、ほかのスーパーやコンビニにはないお酒も種類豊富に販売しています。その1つが「パームビール」。1747年にベルギーで創業した歴史あるブルワリー・パーム醸造所から直輸入しています。

琥珀色のアンバーエールで、バナナやはちみつを連想させるフルーティーさの中に、キャラメルのような風味を感じる、国産ビールとは一線を画す味わいが楽しめます。クラフトビールや海外ビールが好きな人に特におすすめの1本です。また、パームビールはビールの本場・ベルギー直輸入のビールながら、価格がお手頃なのもファンの多い秘密です。

直輸入ワイン

お酒好きの道民にとって、ワインの種類が豊富で味も良く、かつ価格もお手頃であることでも有名なセコマ。上質なワインが500円台から並ぶ秘密は、担当者が世界のワイナリーに直接交渉し、直輸入しているから。

スペイン・イタリア・フランス・チリ・アルゼンチンなどさまざまな産地から直輸入した商品がなんと70種類以上も並んでいます。初めてセコマを訪れた人は、そのワインの種類の豊富さに驚くこと間違いなしです。

中でもセコマワインの代名詞的な存在が「G7」シリーズ。セコマが直輸入したチリ産ワインのシリーズで、お手頃価格ながらしっかりと味わいのあるワインです。現在、赤・白・ロゼ・スパークリングがあり、全9種類展開されています。セコマオリジナルのお菓子やお総菜とともに、ホテルでG7の晩酌タイムを楽しむのもおすすめですよ。

ミントクラフトジンハイボール

国内のハッカの約9割を生産するオホーツク海側の町・滝上町（たきのうえちょう）。その滝上町産のハッカをセコマでは「和ミント」と呼び、アイスやキャンディ、お酒などの商品に使用しています。

ミントクラフトハイボールは、和ミントを原料としたミントクラフトジンをベースとした無糖ハイボール。無糖ですっきりとした爽快な飲み口なので、食事に合わせるのにもぴったりのハイボールです。

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北海道旅行ではご当地コンビニ・セイコーマートで買い物しよう！

北海道旅行のリピーターの中には、旅行の楽しみの1つとして「セコマでの買い物」を上げる人も多いほど、地元民だけでなく観光客にも愛されるセイコーマート。北海道の魅力あふれる商品が並ぶセコマは、北海道のどの地域に訪れても必ず店舗が見つかるので、何度も訪れてしまうこと間違いなしです。

この記事を参考に気になる商品をチェックして、ぜひ現地で味わってみてくださいね。

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