西門町は台北にある人気の観光スポット！グルメ・ショッピングスポット、行き方を解説

西門町（せいもんちょう）の基本情報

台湾の首都・台北の人気観光地として知られる西門町（せいもんちょう）の基本情報を解説します。

西門町とは？

西門町は、台北駅から徒歩で約20分南西へ歩いたところにあるエリアです。最寄り駅は地下鉄板南線、松山新店線が通る西門駅で、台湾で最も有名な繁華街ともいわれており、台湾の渋谷と呼ばれることも。

手ごろな価格で購入できる服やアクセサリーを売るお店のほか、有名なレストランなどが多数立ち並ぶのが特徴。ショッピングやグルメを楽しみたい方には、ぜひ一度訪れてほしいエリアです。

龍山寺や迪化街（てきかがい）など台北を代表する観光スポットにも近いだけでなく、西門町にはホテルも数多くあるため、観光の拠点にするのも選択肢のひとつ。自身の目的に合わせて楽しめるスポットといえるでしょう。

西門町の歴史

もともとは台北城西門の外側に位置する荒地だった西門町。日本統治時代の初期にあたる1890年代後半に、日本人向けの繁華街ができたことから、発展への道を歩みはじめます。

1908年には、現在も残る赤レンガ造りの建築物・西門紅楼が完成。寿司屋や小料理屋が立ち並ぶ通りもでき始め、少しずつ賑わいを増していきました。

1930年代には映画館街として知られた西門町はその後、第二次世界大戦の影響で中国大陸から逃れてきた人々が繁華街を形成し始め、さらに発展します。

しかし、台北東部の新市街地が発展し始めると、西門町は次第に以前の活気を失っていきました。

現代では若者文化や流行の発信地に！

かつての活気を失っていた西門町は、1990年代に入ると次第に活気を取り戻し始めます。

歩行者専用区域の誕生やMRTの開通などに伴ってグルメやファッションなど多くのお店が誕生。今では台湾の若者文化や流行の発信地として多くの人が訪れています。

西門町観光の見どころ

今では、現地の若者や外国人観光客がたくさん訪れる人気スポットとなった西門町。

徒歩で歩き回れる広さではあるものの、細い道が複雑に入り組んでいるため、どこに何があるのか、何が有名なのかを把握しておかないと迷ってしまいます。

そこで、西門町の有名スポットを一挙ご紹介！まずは、観光スポットから見ていきましょう。

台湾初の公設市場！西門紅楼（せいもんこうろう）

西門紅楼は、日本統治時代の1908年に完成した、台湾初の公設市場です。日本人建築家の近藤十郎氏が設計しており、当時としては斬新な「八卦造型」を取り入れているのが特徴です。

赤レンガでできた外壁には、シンメトリーを意識して作られた暗窓やレンガの耐久性を高めるための扶壁などさまざまな工夫がこらされているため、一見の価値あり。内部は西門町の歴史を紹介する博物館やセレクトショップになっており、無料で楽しめます。

レインボープライドを支持！レインボーロード

レインボーロードは、西門町の最寄り駅であるMRT西門駅の6番出口を出てすぐのところにあるスポットです。台湾がアジアで初めて同性婚を認めたことを記念して設置されたもので、SNS映えするスポットとして多くの人が記念撮影をしています。

人気スポットなので、人通りが多くなる午後の時間帯には満足できる写真がとれないことも。旅の記念に完璧な写真を撮りたい方は、人が比較的少ない午前中に訪れてみましょう。

西門町のおすすめグルメスポット5選！

続いて、西門町のグルメスポットを紹介します。台湾といえば小籠包や魯肉飯が人気ですが、それ以外にも美味しいものがたくさん！気になるお店がないか、チェックしてくださいね。

魯肉飯が大人気！天天利美食坊

天天利美食坊は、西門町のメインストリートとも言える漢中街にあるお店です。台湾のB級グルメが一挙に味わえるお店で、牡蠣オムレツ（蚵仔煎）や大根もちなどを楽しめます。

このお店で一番の人気商品は、何といっても魯肉飯！トッピングとして目玉焼きを乗せるのが人気です。煮込まれたお肉と甘辛いタレは相性ばつぐん！

オープンしてすぐは行列ができていることも多いですが、食事時のタイミングを外せばすぐに入れることもあります。人気の時間帯は避けて訪れるのがポイントです。

カツオだしがおいしい台湾風そうめん！阿宗麺線

麺線（めんせん）は、台湾の伝統的な麺料理です。カツオや豚骨などをベースにしたとろみのあるスープに、牡蠣やホルモンなどの具と独特の細い麺を入れた、台湾風のそうめんとも呼べる食べ物です。

麺線を食べられる店は台湾中にありますが、中でも有名なのが阿宗麺線。1975年に開業した老舗で、連日大行列ができています。ただ、お店の回転は早いため、混んでいるように見えてもすぐに購入できます。

サイズは大と小の2種類から選択可能。トッピングとしてパクチーが入るため、苦手な方は抜いてもらいましょう。

小籠包の人気店！梁山泊小籠湯包

台湾グルメといえば外せないのが小籠包。なかでも梁山泊小籠湯包は、美味しい小籠包が手ごろな価格で食べられると人気です。

薄めなのにしっかりとした皮に詰まったお肉とスープ。スープには豚肉のうまみがたっぷりと詰まっており、スープだけ飲みたい！という方もいるほどの美味しさです。

メニューは小籠包単体のほか、酸辣湯やコーンスープをはじめとするスープと小籠包のセットもあります。

メニューは日本語にも対応しているため、指差し注文でもOK！台湾の言葉が苦手な方でも安心して注文できます。休業日が多いので、訪れる際は営業日を必ずチェックしましょう。

ガッツリお腹を満たすなら！東一排骨總店

東一排骨總店は、排骨飯で人気のお店。醤油ベースのタレで煮込んだ豚の骨付きバラ肉を白米の上にのせた、インパクトのある見た目が特徴の台湾のローカルフードです。

店内は500席以上もあって広いですが、食事時には満席になることも。待ち時間少なめで入りたい方は、時間をずらして訪れましょう。

まるで昭和の喫茶店を思い出させる店内の雰囲気も特徴です。昔ながらの雰囲気が残るお店で台湾庶民の味を楽しめば、地元の方のような気分を味わえることでしょう。

牛肉麺が人気のお店！牛店精燉牛肉麵

牛肉麺とは、小麦粉でできた麺を牛肉と醤油ベースで煮込んだスープの中に入れた、台湾でポピュラーな麺料理のひとつ。長時間煮込まれた牛肉はホロホロで、口の中に入れた瞬間とろけます。

牛肉麺を提供するお店は市内に数多くありますが、中にはローカル感が強すぎて入りにくいところがあるのも事実。牛店精燉牛肉麵は絶品の牛肉麺を出すのはもちろん、ローカル感がありつつも衛生的な雰囲気の店内なので、女性一人でも気軽に訪れやすいと人気です。

牛肉麺だけでなく、前菜やジャージャー麺などもおすすめ。美味しい麺料理や台湾料理を気軽に楽しみたいなら、ぜひ訪れてみてくださいね。

西門町で人気のスイーツスポット3選！

台湾を訪れたら、台湾スイーツを楽しみたい方も多いのではないでしょうか。西門町には、スイーツが楽しめるお店もたくさんあります。ここからは、人気のスイーツスポットを紹介します。

地元の人にも大人気！永富冰淇淋

永富冰淇淋は、龍山寺と西門エリアの中間あたりにあるアイスクリーム屋です。1945年に創業されたレトロな雰囲気を持つこのお店は、地元の方に大人気！台湾北東部にある宣蘭（いーらん）から材料を仕入れ、近くの工房で手作りしたアイスクリームを提供しており、無添加にこだわっています。

人気の味はタロイモや小豆、ピーナッツなど。タロイモ味は日本でなかなか出会えないので、台湾旅行の記念にぜひ味わってみてください。

台湾デザート豆花のお店！本願豆花店西門

豆花は、まるで豆腐のような見た目をした人気の台湾スイーツ。豆腐は豆乳ににがりを加えて固めますが、豆花は石膏やコーンスターチなどのでんぷんを入れて固めるのが特徴です。

西門町の近くで豆花を味わうなら、本願豆花店西門がおすすめ。白いタイルと黄色いドアが目立つ外観はレトロなのにかわいい雰囲気で、つい写真を撮りたくなってしまいます。

定番メニューは傳統嫩豆花。ホットとアイスを選ぶことが可能で、トッピングは小豆やタピオカ、黒糖ゼリーなど9種類から2つ選べます。

メニューは日本語対応、トッピングの選択はそれぞれに対応したスティックを渡すだけなので、注文は簡単です。台湾スイーツの代表格ともいえる豆花を、ぜひ試してみてくださいね。

暑い日に食べたい！楊記花生玉米冰

台湾デザートと聞いてかき氷を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。最近は見た目もおしゃれなかき氷が増えてきていますが、楊記花生玉米冰は昔ながらのかき氷を提供するお店です。

このお店の名物は、なんとトウモロコシかき氷。そのほかに、ピーナッツやタロイモなどをトッピングすることもできます。

トウモロコシとかき氷って合うの？と疑問に思う方も多いかと思いますが、弾けるような食感、塩味と甘味の混じった独特の味は、日本人観光客にも意外と好評です。

地元の方にも大人気のお店なので混雑していることが多いですが、回転が早いので比較的すぐ食べられますよ。

西門町のおすすめショッピングスポット2選！

西門町には、グルメスポットだけでなくショッピングスポットもたくさんあります。ここでは、台湾の名産品や地元の味が買えるおすすめのお店を紹介します。お土産をどこで買うか悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

台湾名物を購入するなら！聖瑪莉西門1店

台湾土産といえば、パイナップルケーキやヌガーなどが有名。そんな定番土産を一気に購入できるのが聖瑪莉西門1店です。

店内では、マスコットキャラクターのパイナップル、Apinaちゃんがお出迎え。ウーロン茶の葉を練りこんだウーロン茶パイナップルケーキといった変わり種のほか、マンゴーケーキなどもあります。

一口サイズのパイナップルケーキやマンゴーケーキは、12個入りで220台湾ドル（約1,084円）、20個入りで360台湾ドル（約1,775円）です。個包装なので、自宅にはもちろん、職場へのお土産にもいいですね。

地元の味をお土産にしよう！家楽福（カルフール）桂林店

専門店もいいですが、お土産を買うならばスーパーマーケットもおすすめです。地元の方も通うスーパーマーケットならローカルの味が買えることでしょう！お土産コーナーが設けられていることも多いので、さまざまな商品が一気にそろいます。

西門町から近いおすすめのスーパーマーケットは、カルフール桂林店。ビル7階分の広さを誇り、お土産からおもちゃ、フードコートまでさまざまなものが販売されています。

パイナップルケーキは8個入りで約70台湾ドル（約345円）くらいなので、職場のバラまき台湾土産にぴったりです。

そのほか、魯肉飯の缶詰が3個で約90台湾ドル（約444円）、台湾茶は約100台湾ドル（約493円）くらいで買えます。台湾グルメを手軽に購入したい方は、ぜひ訪れてみましょう。

西門町エリアのおすすめホテル3選！

西門町の最寄り駅である西門駅は、MRTのブルーラインとグリーンラインが止まる駅。台北駅から1駅、次の駅は龍山寺と主要スポットに近いため、観光の拠点にも適しています。

そんな西門町には、ホテルがたくさんあります。ラグジュアリーなホテルもあれば、リーズナブルなホテルもあるため、ご自身の予算に合わせて選んでくださいね。

ここからは、西門町にあるおすすめのホテルを紹介します。

ソラリア西鉄ホテル台北西門

ソラリア西鉄ホテル台北西門は、福岡の大手私鉄である西日本鉄道の子会社が運営するホテルです。日系のホテルなだけあって、フロントでは日本語対応が可能。言葉が不安な方におすすめです。

西門駅から徒歩で約4分、台北駅からも徒歩で約10分とアクセスはばつぐん！館内にはジムやラウンジ、コインランドリーなどがあるほか、ダブルやツイン、ハイグレードなど部屋の種類も豊富なため、快適に滞在できるでしょう。

ウエストゲートホテル

ウエストゲートホテルは、西門町の中心部に位置するスタンダードクラスのホテルです。西門駅から約1分のところにあり、立地に優れています。

部屋はコージールームやデラックスルームなど8種類に分かれているため、予算に合わせて選択可能。シティビューの部屋に宿泊すれば、台北の街を見下ろすことができます。

インターネットの利用や新聞と雑誌の閲覧が無料でできるビジネスセンターのほか、ジムやコインランドリーも設置されており、長期の滞在でも快適に過ごせます。

COMMA Boutique Hotel

COMMA Boutique Hotelは、西門駅から徒歩で約7分の位置にあるスタンダードクラスのホテルです。屋上にはルーフトップテラスがあり、寧夏夜市や龍山寺などを見下ろす景色を楽しめます。

ホテルの部屋がきれいだったという宿泊者からの口コミが多いですが、標準レベルのホテルなので価格もお手頃なのがうれしいところ。部屋は広々としているため、大きなスーツケースを広げるスペースも十分確保できます。

西門町へ行くのに最適なシーズンは？

西門町を訪れるなら、観光しやすい時期がいいですよね。ここからは、西門町を散策するのに最適なシーズンについて解説します。

ベストシーズンは快適に過ごせる3～5月

西門町を訪れるのに最適なシーズンは、台北観光のベストシーズンでもある3～5月です。沖縄よりもさらに南にある台湾は、一年中温暖なのが特徴。しかし、冬場は湿度の高さが影響して、体感気温は本来の気温よりも寒く感じます。

3～5月は、気温が上がり始めるけど暑くは感じない一番いい時期。3月は18度前後、4月は22度前後、5月は25度前後と比較的過ごしやすいため、観光には最適です。

ただし、3月の朝方は気温が下がることがあり、寒さを感じることもあります。薄手のカーディガンやパーカーを持参し、肌寒さに備えられるようにしておきましょう。

観光客が少ない時期を狙うなら11～12月

観光客が少ない時期を狙うなら11〜12月がおすすめです。台湾では旧正月を控えた1～2月に向けてイベントごとが少なくなるため、混雑を避けることができます。

航空券やホテルの値段も安くなる傾向があるため、おトクに旅行できるでしょう。ただし、体感気温が寒く感じる恐れがあるため、防寒対策は抜かりなくおこなってくださいね。

西門町へのアクセス・行き方

西門町へ行くには、台北市内の各MRTの駅から電車で移動するのが一般的です。自由度を高くしたいならば、タクシーの利用もいいでしょう。

ここでは、電車、タクシーそれぞれの行き方を解説します。

最も一般的な移動は電車（MRT）

西門町へ電車で行くならば、台北市内にあるそれぞれの駅から、MRTの西門駅を目指しましょう。主要な駅からの所要時間と料金は、次のとおりです。

MRTの西門駅には、板南線（ブルーライン）と松山新店線（グリーンライン）が止まります。そのため、最寄り駅がどちらも止まらない場合は乗り換えが必要です。

観光客に人気の滞在エリアからだと、約30分もあれば到着するでしょう。

自由度を高くするならタクシー

自由度高く向かいたいならばタクシーがおすすめ！主要エリアからであれば、約5～15分ほどで到着します。

台北のタクシーは、初乗り運賃が85台湾ドル（約420円）、加算運賃は200ｍごとに5台湾ドル（約25円）、時速5km以下の累計1分ごとに5台湾ドル（約25円）です。

日本よりも安いため、手軽に乗車できるのがうれしいところ。ただし、23時から6時の間に利用する場合は、深夜料金として初乗り運賃に20台湾ドル（約99円）が加算されるため、注意してください。

＼NEWTで台北ツアーをチェック／

西門町の観光を満喫しよう

この記事では、西門町の観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。

西門町は台湾を代表する観光スポット。ショッピングやグルメを一挙に楽しめるエリアなので、一度は訪れたいところ。ぜひ紹介した情報を参考に、西門町の観光を満喫してくださいね！

※2024年6月24日のレート、1台湾ドル＝4.93円で計算しています。

cover photo by PIXTA