埼玉県のドライブスポット15選！人気＆おすすめの自然豊かな場所や穴場観光地を紹介

埼玉県には楽しいドライブスポットがいっぱい！

東京のベッドタウンとして知られる埼玉県は、有名な観光地がないといわれることもある県です。しかし遊園地やテーマパーク、歴史的な遺跡、豊かな自然など、楽しい観光スポットが実はたくさんあるエリア。ドライブ旅行ならそれらのスポットを自由に組み合わせて巡ることができます。

この記事では、埼玉県の遊べるドライブスポットと、歴史・自然を感じられるドライブスポットを紹介。それぞれの場所の魅力をじっくり解説します。

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埼玉県の遊べるドライブスポット7選

子育てしやすい県としても有名な埼玉県は、家族で遊べる人気観光スポットが充実しています。まずはその中から、ドライブで行きたいおすすめの遊べるスポットを紹介していきましょう。

鉄道博物館（さいたま市）

貴重な列車やシミュレーションが楽しい博物館

鉄道博物館は、鉄道の歴史・鉄道の技術と仕組みをテーマにした博物館。さいたま市はたくさんの鉄道が通る交通の要所ということで、平成19年にこの博物館がオープンしました。展示車両が36両もあるほか、日本最大の鉄道模型ジオラマやたくさんの運転シミュレータなどみどころ満載です。

体験展示では、ミニ運転列車が人気。1周300メートルのコースで小さな列車を運転し、万世橋、飯田町、汐留、両国橋といった駅を巡ることができます。コースの途中ではカーブによる減速やポイントの速度制限、先行列車による信号の変化など、実際によくある運転シーンで展開されてるので、リアルな運転体験が楽しめます。

ほかにも、大人気のD51シミュレータは、機関車の運転を体験できるのが魅力。加減弁や逆転機、ブレーキなどの操作に映像と振動が連動し、本当に機関車を運転しているような気分を味わえます。

てっぱくシアターは 1日12回上映される3Dシアターで、鉄道車両の魅力と迫力を立体映像で体感できます。ほかにも楽しい展示がいっぱい！子どもはもちろん、大人でも充実した1日を過ごすことができますよ。

ムーミンバレーパーク（飯能市）

ムーミンの世界を見事に再現したテーマパーク

ムーミンバレーパークは、トーベ・ヤンソンのムーミンの世界を再現したテーマパーク。湖の周りにムーミン一家が暮らすムーミン屋敷や水浴び小屋、灯台などが立ち並んでいる風景は物語の舞台そのままです。

もちろん建物だけでなく、ムーミン一家とその仲間たちによるライブエンターテインメントやグリーティング、物語の魅力を感じることができる展示施設なども充実しています。たとえばストーリーの扉は、ムーミンの物語に登場するキャラクターや建物にまつわるストーリーを知ることができる施設。ムーミンバレーパークだけでしか見られないオリジナルのショートムービーも上映されています。

おさびし山は、ヘムレンさんのストーリーをモチーフにしたアスレチックエリア。ツリーハウスで遊んだり森林浴を楽しんだりと、思い思いの時間を過ごせるスペースです。ムーミンバレーパークのシンボル・ムーミン屋敷では、屋敷内に隠されたさまざまな仕掛けでムーミンの物語を追体験できます。この屋敷は、原作者トーベ・ヤンソンが残した図面やジオラマ、原作を元にして緻密に再現した力作ですよ。

また、北欧風のおしゃれなショップの数々もムーミンバレーパークの自慢。おいしい北欧料理を味わえ、ムーミンの熱烈なファンではない人でも楽しめるテーマパークです。

西武園ゆうえんち（所沢市）

昭和の街を完全再現した遊園地

西武園ゆうえんちは1950年の開園から70年以上も愛されてきた老舗遊園地。絶景アトラクションでも知られた遊園地でしたが、2021年に、心あたたまる幸福感に包まれる世界をコンセプトに大リニューアルオープンしました。

現在の西武園ゆうえんちは、1960年代をイメージした街並みを圧倒的なクオリティで再現したスポットに変貌。昭和の中頃にタイムスリップしたように感じる夕日の丘商店街を中心に、たくさんのアトラクションや楽しいショーで昭和を感じられます。昭和そのままの人々との触れ合いや懐かしグルメ、人情味あふれるライブパフォーマンスなどで、心がほっと温かくなりますよ。

ゴジラやキングギドラの激しい闘いに巻き込まれてしまうライドアトラクション『ゴジラ・ザ・ライド』も大人気です。

東武動物公園（宮代町）

動物園と遊園地、プールが融合したレジャーランド

東武動物公園は約53ヘクタールの広大な敷地内に動物園と遊園地、プールを融合したハイブリッド・レジャーランド。 動物園ゾーンでは、約120種1,200頭の動物たちを見学できます。世界に250頭ほどしかいない希少種のホワイトタイガーは大人気。ほかにもライオンやチーター、キリン、ダチョウ、カバなどが待っています。

また、遊園地ゾーンは、リバティーランド、プレジャーランド、ハートフルランドの3つのエリアに分かれています。滑空水上コースターのカワセミや水上木製コースターのレジーナなど30種類のアトラクションがあって、絶叫系からほのぼの系まで好みに合わせて遊べます。

夏季オープンの東武スーパープールは、1周300メートルの流れるプールやウェイブプール、急流すべりなど楽しいプールが充実。 夏には多くの家族連れなどでにぎわいます。

1日では楽しみつくせないので、何度でも行きたくなる観光スポットですよ！

ASOBooN（アソブーン）in 川口ハイウェイオアシス（川口市）

ハイウェイオアシス内の子どもの遊び場

川口ハイウェイオアシスにあるASOBooN（アソブーン）は、子どもが旅するように遊ぶ場所がテーマのプレイゾーン。街や道路、森などをテーマに作られた7つの屋内外のエリアで、0歳から12歳までの子どもがそれぞれの成長に合わせて遊べます。

たとえばレッド・デッキは、5メートルの天井高を活かした展望デッキ。レインボーブリッジを想起させるデザインで、あそび場全体を見渡せる場所です。マンホールや鍋、フライパンなど、川口市の鋳物を活用した楽器での音あそびや、ジオラマあそびが楽しめます。

スカイ・ハイウェイは高速道路を駆け抜けるように上下左右ダイナミックに移動する遊び場。大きな複合遊具やボールプールがあり、のぼる、すべる、わたるなど全身を動かして遊べるエリアです。

ブルー・サーキットは、安全で楽しく遊べる三輪車サーキット。さまざまな種類の三輪車で乗り物の楽しさを体験できます。

オレンジ・ポンドは赤ちゃん連れにおすすめのエリアです。池でちゃぷちゃぷ泳ぐように、ママやパパと赤ちゃんが楽しめます。視覚、聴覚、触覚など五感を刺激して発達を促すあそびがそろっていて、絵本の読み聞かせなどにも利用できますよ。

そんな施設が入っている川口ハイウェイオアシスは、首都高速から降りずに利用でき、一般道からも入れる新しいタイプのパーキングエリアです。小さな子どもがドライブに飽きそうなタイミングで寄ってみるのもおすすめですよ。

国営武蔵丘陵森林公園（滑川町）

アスレチックも楽しい東京ドーム約65個分の広大な公園

国営武蔵丘陵森林公園は、明治百年記念事業の一環として304ヘクタールの広大な丘陵地に整備された国営公園。実はここが全国ではじめての国営公園です。東京ドーム約65個分の広さをもつ公園内には雑木林を中心に、池、湿地、草地などが広がり、貴重な動植物を観察できます。

アスレチックコースなど家族で体を思いっきり動かして遊べる遊具がたくさんあるのも魅力。エアートランポリンのぽんぽこマウンテンは日本一の大きさです。公園では地元アーティストとコラボしたイベントも開催。夜になるとライトアップされた美しいイルミネーションを楽しむこともできますよ。

道の駅 アグリパークゆめすぎと（杉戸町）

農業体験やそば打ちなど楽しい体験いっぱいの道の駅

道の駅 アグリパークゆめすぎとは農業公園としてスタートし、のちに道の駅に認定されたという歴史をもつスポット。農業を通じて人と人とのふれあいの場を提供しています。そのため家族で一日楽しめる場所が盛りだくさん！

杉戸の朝採り農産物を購入できる直売所、そしてその野菜を使った食堂があるだけでなく、カントリー農園野菜での収穫や、そば打ち、お米のせんべい焼き、料理教室、大人のぬりえ、ネオステンドアート、動物とのふれあいやバーベキューなどを体験できますよ。

お買い物では杉戸町のお米を使った米粉うどんが人気。米粉の風味とじゃがいもから取ったでんぷん、小麦粉から取ったグルテンで作るうどんで、もちもちとした食感とのどごしが自慢ですよ。

埼玉県の歴史と自然のドライブスポット8選

埼玉県はたくさんの古墳があり、戦国時代には小説や映画で有名になった合戦の舞台になるなど、歴史的なスポットも多いエリア。また秩父エリアを中心に豊かな自然にも恵まれています。続いては、埼玉県の歴史と自然を感じることができるドライブスポットを紹介しましょう。

小江戸川越（川越市）

街並み散策が楽しい人気の小江戸

川越といえば小江戸で有名。蔵造りの街並みが今も残り、観光名所になっています。

川越に蔵造りの建物が増えたのは、明治26年の川越大火がきっかけです。火事の後、川越商人たちは建物そのものを防火建築にしようと考え、レンガや大谷石、御影石などの新しい建築資材も柔軟に取り入れた蔵造り建築の街並みを作り上げました。このエリアは国の重要伝統的建造物群保存地区や、美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれています。

蔵造りの街並みは食べ歩きやショッピングも人気。近くに駐車してぜひ散策を楽しみたいエリアです。またすぐ隣の菓子屋横丁も大人気で、素朴で懐かしいお菓子作りの店が立ち並び、ニッキやハッカ、お団子などのお菓子が売られています。おもわず大人買いしたくなる駄菓子もたくさんありますよ。

さきたま古墳公園（行田市）

9基の大型古墳が集まる公園

さきたま古墳公園は、さきたま風土記の丘として整備された公園。なんといっても本物の古墳が有名で、埼玉古墳群には国の特別史跡に指定されている9基の大型古墳が集まっています。

この辺りの歴史について知りたい人は、さきたま史跡の博物館やはにわの館、将軍山古墳展示館などの附属施設に行ってみるのがおすすめ。はにわの館では自分だけのはにわ作り体験もできますよ。

またこの近くには小説と映画の『のぼうの城』で有名になった忍城もあります。こちらも歴史好きにはたまらない施設です。ちなみに石田三成が忍城を水攻めした際に築いたといわれる石田堤の跡地は、さきたま古墳公園内にありますよ。

吉見百穴（吉見町）

219の横穴がある奇妙な遺跡

吉見百穴は6世紀末から7世紀末の古墳時代末期に造られたといわれる横穴式の穴で、大正12年に国の史跡に指定されました。現在確認できる横穴の数は219。この横穴は狭い入口に比べて中は広く、平らできれいに整えられているため、小さな人が住んだ住居跡だという説もありましたが、現在は否定されています。

現在は、丘陵や台地の斜面を横向きに掘削してお墓にしたものと考えられています。当時の人々は穴を掘りやすい場所を探して横穴式の墓を造ったそう。この遺跡では階段をのぼって穴を覗き込むことも可能。なかには実際に入れる横穴墓もあるので、ちょっと入ってみてはいかがでしょうか。

またこの横穴の一部は天然記念物のヒカリゴケが自生していることでも有名です。ヒカリゴケは外から入ってくるわずかな光をレンズ状の細胞が反射して黄緑色に光って見えるコケで、日本では北海道などで発見されているのみで関東平野ではとても貴重な存在だといわれています。

三峯神社（秩父市）

お犬さまの像がかわいい！歴史あるパワースポット

三峯神社は秩父市三峰山にある古い神社。創始は日本武尊（やまとたけるのみこと）だと伝えられ、伊弉諾命（いざなぎのみこと）と伊弉冉命（いざなみのみこと）を祀っています。

また江戸時代にはお犬さま（オオカミ）の神社としても信仰されました。このオオカミは、日本武尊の道案内をつとめた神の使いです。害獣除け、火防、盗賊除け、災難除けのご利益を持つといわれていて、境内にはいろいろな姿のお犬さまの像が置かれています。

拝殿から山道を登ったところにある木はぜひ立ち寄りたいパワースポット。モミの木と檜の木がぴったりと寄り添っていることからえんむすびの木と呼ばれています。散策のあとは、拝殿の奥にある小教院でひと休みするのもおすすめ。三峰山の湧水で入れたおいしいコーヒーや特製コーヒーゼリーをいただけますよ。

三峰山は景色の良さも魅力。日本武尊は遠くまで広がる山々やその合間を縫って流れる川の美しさに心を打たれてこの地に三峯神社を建立したと伝えられています。ぜひ景色も楽しんでくださいね。

長瀞渓谷（長瀞町）

ライン下りが有名な絶景の名勝

長瀞渓谷は、東京に流れ下る荒川の上流部で、高速道路を使えば都心から約1時間30分で行ける人気の観光スポットです。観光シーズンの週末は混むこともあるので、快適にドライブを楽しみたい人は平日に行くのがおすすめです。

長瀞渓谷はなんといってもライン下りが有名！船頭さんの巧みな竿さばきや語りを楽しみながら荒川を豪快にくだり、大河瀬や小滝の瀬といった急流スポット、両岸の見事な景色を楽しみます。ラインくだりには親鼻橋から岩畳までくだるAコースと岩畳から高砂橋までくだるBコースがあり、長さはどちらも3キロです。

撮影スポットとしても人気が高い急流の小滝の瀬を体験したい場合はAコース、川幅の広い急流スポットの大河瀬に行きたい場合はBコースです。長瀞ラインくだりの営業は3月上旬から12月上旬。冬季の1月から2月は、流れの穏やかな瀞場（とろば）を約20分かけてゆっくり一周するこたつ舟を運行しています。

嵐山渓谷（嵐山町）

与謝野晶子も愛した武蔵国の嵐山

嵐山渓谷は、埼玉県を代表する景勝地のひとつ。東秩父の山間を抜けてきた槻川が岩場によって狭められた渓谷で、美しい景観を楽しめます。京都の嵐山によく似ているため、武蔵国の嵐山と呼ばれて人気の観光地になりました。​歌人の与謝野晶子もこの地を愛したひとりで、嵐山渓谷の自然などをテーマにした29首を詠んでいます。

現在の人気スポットは、槻川橋下の嵐山渓谷バーベキュー場で毎週末にはたくさんの人が訪れ、美しい川で涼みながらバーベキューを楽しんでいますよ。

黒山三滝（越生町）

修験道の拠点でもあった美しい滝

黒山三滝は、埼玉県西部を流れる越辺川（おっぺがわ）支流の三滝川に落ちる3つの滝。上下2段の男滝と女滝、少し離れた下流の天狗滝を合わせて黒山三滝と呼んでいます。ここは室町時代から修験道の拠点として信仰を集めてきた地。江戸時代以降は広く知られるようになり、日本観光百選の瀑布の部では9位に選ばれています。

おごそかな空気が感じられる山中は、春の新緑や秋の紅葉など、四季折々の自然の美しさも堪能できますよ。毎年7月の第1日曜日には黒山三滝滝開きが開催され、天狗を先頭に山伏や滝乙女などが熊野神社から男滝・女滝まで行進する道中参進や、滝清めの儀、山伏の滝入りの儀などが行われます。

道の駅 両神温泉 薬師の湯

リニューアルした温泉が自慢の道の駅

道の駅 両神温泉 薬師の湯は、秩父の雄大な自然の中、人気の温泉に入ることができる道の駅。PH9.2のアルカリ性単純温泉は美肌の湯として知られています。2024年3月にリニューアルオープンした本館内には秩父産の木材が豊富に使われていて、森の癒やしを感じられるのも魅力です。

入浴後には毘沙門水を使った毘沙門氷もおすすめ。これは名水の毘沙門水を氷結し、地元産フルーツシロップをトッピングに、地元陶芸家の手による織部焼きの器に盛ったかき氷です。

埼玉県でドライブを楽しもう！

埼玉県は東京から伸びる縦の鉄道路線は発達しているものの、それらを横に結ぶ路線が少ないため電車でのアクセスが不便だという声もある県。でもドライブ旅行なら自由に移動することができます。楽しいスポットが多い埼玉県のドライブをぜひ楽しんでくださいね！

cover photo by PIXTA