【2024年最新】テヘランでおすすめの観光地9選！治安情報も要チェック

テヘランで絶対行きたいおすすめ観光地9選

イランの首都テヘランは、歴史と現代が融合する魅力的な都市です。古代ペルシャの遺産と近代的な建築が共存し、豊かな文化と活気的な雰囲気にあふれています。

今回は、テヘランを訪れる際に絶対に外せない観光スポット9選をご紹介します。世界遺産のゴレスターン宮殿をはじめ、活気あふれるバザール、近代的な建築物、緑豊かな公園など、多彩な魅力を持つテヘランの観光地を見ていきましょう。

ゴレスターン宮殿

イランの歴史と芸術が融合する世界遺産

ゴレスターン宮殿は、テヘラン中心部に位置する壮麗な建造物で、2013年にユネスコ世界遺産に登録されました。18世紀末にガージャール朝の王宮として使用され、「バラの園」を意味するこの宮殿はペルシャとヨーロッパの建築様式が見事に融合しています。

宮殿内には8つの主要な建物があり、それぞれが独自の魅力を放っているのです。とくに注目すべきは「鏡の間」で、壁から天井まで鏡のモザイクで覆われ訪れる人々を圧倒してします。「大理石の玉座」や「ダイヤモンドの間」など、かつての王朝の栄華を今に伝える豪華な装飾も見どころです。

庭園も美しく整備されており、季節の花々が咲き誇ります。とくにバラの季節には多くの観光客で賑わうバラの名所としても有名です。宮殿内の民族博物館では、イランの文化や歴史を学ぶこともできます。ゴレスターン宮殿は、イランの芸術と文化の粋を集めた場所であり、テヘラン観光の中心的存在と言えるでしょう。

テヘラン大バザール

活気あふれる中東最大級の市場

テヘラン大バザールは、イランの首都テヘランの中心部に位置する中東最大級の市場です。約200年の歴史を持ち、10キロメートル以上に及ぶ迷路のような通路には2万以上の店舗が軒を連ねています。

この巨大な市場では、伝統的なペルシャ絨毯、宝石、香辛料、陶器、衣類など、ありとあらゆる商品を見つけられます。とくに、カーペット売り場は圧巻で、色鮮やかな絨毯が天井まで積み上げられている光景は、まさに絵画のように感じるでしょう。

バザールは単なる商業施設ではなく、イランの文化や社会生活の中心地としても機能しています。地元の人々が日用品を買い求める姿や、商人たちの活気ある掛け声、香り立つスパイスの匂いなど五感で楽しむことができます。バザール内にはモスクや公衆浴場なども点在し、イランの伝統的な生活様式を垣間見れるでしょう。

テヘラン大バザールは、観光客からは異国情緒あふれる魅力的なスポットであると同時に、地元の人々からは日常生活の一部となっています。イランの文化や歴史、そして現代の姿を一度に体験できる、まさにテヘランの縮図になっている場所です。

アザディ塔

テヘランのシンボル、自由を象徴する近代建築

アザディ塔は、テヘランの西部に位置する高さ45メートルの近代的なモニュメントで1971年に建設されました。「アザディ」はペルシャ語で「自由」を意味し、イランの独立と自由を象徴する建造物として知られています。

この塔は、イランの伝統的な建築様式と現代建築を融合させたユニークなデザインが特徴です。白い大理石で覆われた4本の「脚」が空に向かって伸び、頂上で交わる姿は、まるで巨大なアーチのようです。塔の下には博物館があり、イランの歴史や文化に関する展示を見ることができます。

アザディ塔の周囲には広大な公園が広がっており、地元の人々の憩いの場として人気です。とくに夜になると、ライトアップされた塔の姿は幻想的で、多くの人々が写真撮影に訪れれていて写真スポットとしても有名な場所になっています。塔の頂上からはテヘラン市街を一望することができ、都市の壮大な景色を楽しめます。

イランの近代化と伝統の調和を体現するアザディ塔は、テヘランを訪れる観光客にとって必見のスポットです。その独特な姿は、テヘランの新しいシンボルとして、多くの人々の心に刻まるでしょう。

サアダバード宮殿複合体

緑豊かな王家の別荘、現代イランの歴史を伝える

サアダバード宮殿複合体は、テヘラン北部に位置する広大な宮殿群です。かつてはパフラヴィー朝の夏の離宮として使用され、現在は博物館として一般公開されています。

この複合体は、約110ヘクタールの敷地に18の宮殿が点在しており、緑豊かな庭園や森に囲まれています。主要な建物には、白い大理石で建てられた「白宮」や、最後のシャー（国王）モハンマド・レザー・パフラヴィーが住んでいた「緑宮」などが有名です。

各宮殿は、それぞれ異なるテーマの博物館となっており、イランの近現代史や芸術、文化に関する展示を楽しむこともできます。とくに注目すべきは、王家が使用していた豪華な調度品や美術品のコレクションです。複合体内には美しい噴水や彫刻も点在しており、散策を楽しむこともできます。

サアダバード宮殿複合体は、イランの近代化の過程や王家の生活を垣間見ることができる貴重な場所です。同時に、緑豊かな環境は都会の喧騒を忘れさせてくれる、テヘラン市民の憩いの場としても親しまれています。イランの歴史と自然の両方を楽しめる、魅力的な観光スポットと言えるでしょう。

ミッリー公園

テヘラン市民の憩いの場、緑豊かな都市オアシス

ミッリー公園（別名：メラット公園）は、テヘラン北部に位置する広大な都市公園です。約34ヘクタールの敷地を誇り、テヘラン最大の公園の一つとして知られています。

この公園は1960年代に造られ、テヘラン市民の重要な憩いの場として有名です。園内には美しく手入れされた芝生、色とりどりの花壇、大きな池、遊歩道などがあり、自然豊かな環境を楽しむことができます。とくに、春から夏にかけては多くの花が咲き誇り、公園全体が色鮮やかになります。

ミッリー公園の魅力は、単なる自然の美しさだけではありません。公園内には、テニスコート、バスケットボールコート、サイクリングコースなどのスポーツ施設も充実しており、多くの人々が運動を楽しんでいます。子供向けの遊具エリアもあり、家族連れにも人気です。

公園内には、カフェやレストランも点在しており、散策の合間に軽食を楽しむこともできます。公園中央にある大きな池のほとりにあるカフェは、景色を眺めながらくつろげる人気スポットです。

ミッリー公園は、テヘランの喧騒から離れ、自然を感じられる貴重な空間です。地元の人々の日常生活の一部となっているこの公園を訪れることで、テヘランの別の一面を発見することができるでしょう。

テヘラン現代美術館

イランの現代アートの中心地、世界的な名作も展示

テヘラン現代美術館は、イランの首都テヘランにある国立美術館で中東地域における現代美術の重要な拠点として知られています。1977年に開館し、その独特な建築デザインと豊富なコレクションで美術愛好家たちを魅了し続けています。

美術館の建物自体が一つの芸術作品と言えるでしょう。イランの著名な建築家カムラン・ディバによって設計され、伝統的なペルシャ建築と現代建築を融合させた独創的な外観が特徴です。屋根の風車のような構造は、古代ペルシャの冷却システムにインスピレーションを得たものだと言われています。

館内には、19世紀後半から現代までの美術作品が展示されています。特筆すべきは、西洋の巨匠たちの作品を多数所蔵していることです。ピカソ、モネ、ゴッホ、ポロック、ウォーホルなど、世界的に有名なアーティストの作品を見ることができます。これらの作品の多くは、イラン革命前に収集されたものです。

イランや中東地域の現代アーティストの作品も数多く展示されており、地域の芸術シーンの発展に大きく貢献しています。定期的に企画展も開催され、国内外のアーティストの新しい作品を紹介しています。

テヘラン現代美術館は、単なる美術館以上の存在です。それは、イランの文化的豊かさを示すシンボルであり、東洋と西洋の芸術が交わる場所でもあります。美術愛好家はもちろん、現代イランの文化に興味がある人にとっても、必見の場所と言えるでしょう。

タビアト橋

革新的なデザインの歩行者専用橋、テヘランの新しいランドマーク

タビアト橋は、テヘラン北部に位置する革新的なデザインの歩行者専用橋です。2014年に完成し、その斬新な外観と機能性でテヘランの新しいランドマークとして急速に人気を集めています。

「タビアト」はペルシャ語で「自然」を意味し、この橋は周囲の自然環境と調和するように設計されています。全長270メートル、幅最大13メートルの3層構造の橋は、二つの公園（タレガニー公園とアボ・アタシュ公園）を結んでいます。

橋の最大の特徴は、その独特な曲線美です。まるで巨大な樹木の枝のように伸びる構造は、単なる通路以上の魅力を放っています。各層には、ベンチやカフェ、展望デッキなどが設置されており、人々が集い、くつろぐことができる空間となっていて多くの人に利用されています。

タビアト橋からの眺めも圧巻です。テヘラン市街のパノラマビューや、背後に広がるアルボルズ山脈の雄大な景色を楽しむこともできます。とくに夕暮れ時や夜のライトアップされた姿は美しく、多くの人々が写真撮影に訪れています。

この橋は、単なる通行手段を超えた人々の交流と憩いの場所です。地元の人々にとっては日常的な散歩コースであり、観光客にとってはテヘランの現代的な一面を体感できるスポットです。イランの若い世代の才能と創造性を象徴する建造物として、タビアト橋は多くの人々を魅了し続けています。

ダルバンド

テヘラン郊外の山岳リゾート、自然と伝統を楽しむ

ダルバンドは、テヘラン北部のアルボルズ山脈の麓に位置する人気の山岳リゾート地です。都心から約1時間ほどの距離にあり、テヘラン市民や観光客にとって自然を楽しみリフレッシュするための理想的な場所となっています。

ダルバンドの名前は、ペルシャ語で「閉じた門」または「狭い峡谷」を意味し、その名の通り山々に囲まれた美しい渓谷に位置しています。この地域は、夏は涼しく冬は雪景色が楽しめる、テヘランの四季を通じての避暑地・避寒地として有名です。

ダルバンドの魅力は、自然と伝統的な雰囲気の融合にあります。渓流に沿って続く石畳の遊歩道には、伝統的なペルシャ様式のレストランやカフェが立ち並んでいます。これらの店舗では、川のせせらぎを聞きながらイラン料理やお茶を楽しむことも。ペルシャ式の水たばこ（ガリヤーン）を楽しめる伝統的なティーハウスは、地元の人々に人気です。

ダルバンドは登山やハイキングの出発点としても知られています。周辺には多くのトレッキングコースがあり、初心者から上級者まで楽しめます。トチャール山頂へのトレッキングは人気があり、頂上からはテヘラン市街を一望できるスポットです。

夜になると、ダルバンドは幻想的な雰囲気に包まれます。遊歩道や店舗がライトアップされ、山の中の小さな町全体が輝きます。この美しい夜景を楽しみながらの夕食は、忘れられない経験となるでしょう。

ダルバンドは、テヘランの喧騒を離れ、イランの自然と伝統文化を同時に体験できる貴重な場所です。都市生活に疲れた人々にとっての癒しの空間であり、観光客にとってはイランの別の一面を発見できる魅力的なスポットなので足を運んでみてください。

テヘラン国立博物館

イランの豊かな歴史を一望する、考古学の宝庫

テヘラン国立博物館は、イランの首都テヘランにある国立の考古学博物館でイランの豊かな歴史と文化を探求するのに最適な場所です。1937年に設立され、イラン最大かつ最も重要な博物館の一つとして知られています。

博物館は二つの主要な建物で構成されています。一つは古代イラン博物館で、もう一つはイスラム時代博物館です。古代イラン博物館の建物自体が芸術作品と言えるでしょう。サーサーン朝時代の宮殿をモデルにしたこの建物は、イランの伝統的な建築様式を反映しています。

古代イラン博物館では、先史時代から7世紀のイスラム到来までの遺物が展示されています。とくに注目すべきは、ペルセポリスやスーサなどの古代都市から出土した貴重な遺物です。石器時代の道具、エラム文明の陶器、アケメネス朝時代の金細工など、イランの長い歴史を物語る多様な展示品を見られるでしょう。

一方で、イスラム時代博物館では、7世紀以降のイスラム時代の文化遺産が展示されています。美しい書道、精巧な陶器、貴重な写本など、イスラム文化の豊かさを示す多くの展示品がみることが可能です。

博物館の展示は非常に充実しており、各時代の展示品には詳細な説明が付されています。多くの展示品に英語の説明もあり、外国人観光客にも理解しやすいので利用してみてください。

テヘラン国立博物館は、単なる展示施設以上の存在です。それは、イランの歴史と文化の宝庫であり、国民のアイデンティティを形成する重要な場所でもあります。考古学や歴史に興味がある人はもちろん、イランという国をより深く理解したい全ての人にとって、必見の場所と言えるでしょう。

テヘランの魅力満載！歴史と現代が織りなす首都の観光スポット

テヘランの観光スポットを9選を紹介しました。歴史的な宮殿から現代的な橋まで、多彩な魅力にあふれています。ゴレスターン宮殿の豪華絢爛な装飾や、アザディ塔の象徴的な姿は必見です。

テヘラン大バザールでは、イランの伝統文化を肌で感じられるでしょう。一方、タビアト橋のような現代建築も、都市の新しい顔として注目を集めています。自然を楽しみたい方は、ミッリー公園やダルバンドがおすすめです。テヘラン観光を楽しむには、時間に余裕を持って計画を立てることが重要です。

ただし、現在イランの治安は非常に不安定です。外務省も国内の大部分に「レベル3：渡航は止めてください。（渡航中止勧告）」を発出しています。

最新の治安情報についてもチェックし、渡航の検討は慎重に行ってください。

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋

cover photo by Unsplash