ペルセポリスはイランにある世界遺産の絶景スポット!歴史やアクセスなどを解説
イランを代表する観光スポット・ペルセポリス。紀元前518年につくられた世界遺産に登録されている歴史ある遺跡です。 この記事では、ペルセポリスの見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひペルセポリスへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
イランを代表する観光スポット・ペルセポリス。紀元前518年につくられた世界遺産に登録されている歴史ある遺跡です。
この記事では、ペルセポリスの見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説!ぜひペルセポリスへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!
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ペルセポリスの基本情報
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ペルセポリスは、イラン南部ファールス州にある世界遺産で、イラン随一の人気観光スポットです。まずは、ペルセポリスについて、歴史などの背景を紹介します。
ペルセポリスの歴史
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イランの南部ファールス州にあるペルセポリスは、紀元前518年より皇帝ダレイオス1世の命によって建設が開始されました。
60年後のクセルクセス1世の時代に完成したと伝えられており、宮殿や宝物殿などの施設が立ち並んでいた古代都市です。住居や政治のための都市ではなく、公式な儀式をするためにつくられたということもあり、細部まで絢爛豪華な造りとなっています。
繁栄を極めていたペルセポリスですが、紀元前331年にはマケドニアのアレクサンドロス大王によって破壊されています。ロバなどの動物を使って宝物庫にあった財産は持ち帰られており、現在ペリセポリスには少数しか残されていません。
20世紀後半からは発掘作業が開始され、当時の様子が徐々に明らかに。1979年には世界遺産にも登録されており、現在では世界各地から観光客が訪れているイラン屈指の観光スポットとして人気を博しています。
ペルセポリスのあるシラーズってどんな街?
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※画像はイメージです。
ペルセポリスがあるイランのシラーズは、ファールス州の州都です。バラの街としても知られており、シラーズを歩いていると道端や庭園などのいたるところで、美しいバラを眺められます。
イランを代表する詩人であるハーフェズとサーディーが生まれたことから、詩人の街と言われることも。
シラーズには、世界遺産にも登録されているエラム庭園やナスィーロル・モルク・モスクといった人気の観光スポットがあります。残念ながら日本からシラーズまでの直行便はないので、国内線を利用してアクセスしましょう。
ペルセポリスを建てた3代皇帝ダレイオス1世って誰?
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ペルセポリスの建設を命じた3代皇帝ダレイオス1世は、アケメネス朝ペルシア帝国の王。カンビュセス王が亡くなった後の反乱を鎮静し、エーゲ海からインダス川までの広大な土地を支配しました。
彼は帝国内に法を敷き、各地に知事を配置して、新たな貨幣を作るなどといったさまざまな整備を行い、ペルシア帝国を繁栄に導きました。
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ペルセポリス観光の見どころ
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イランを代表する観光スポットであるペルセポリス。広大な遺跡には、かつての宮殿や迫力のある門、謁見の間など、見どころのあるスポットが盛りだくさんです。
ペルセポリスはすでに破壊された遺跡なので、ただ見ただけでは当時の姿や何に使用されていたかはわかりません。
そこでここからは、ペルセポリスの見どころについて紹介します。
当時の姿を垣間見れる!アパダーナ(謁見の間)
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アパダーナは、謁見の間として使用されていたスポット。こちらでは、儀式や貢物の献上なども行われていたと伝えられています。1辺60メートル、高さはなんと4メートルもあり、数あるペルセポリスの遺跡の中でも当時の権力を体感できるでしょう。
アレクサンドロス王によって破壊されてしまったため、現在は少数の柱や土台しか残されていないものの、わずかに残されているレリーフには、貢物を行うために訪れていた使節団がそれぞれの国や民族別に描かれています。
何を献上していたのか、どのような服装だったのかなど、かなり詳しく刻まれており、ペルセポリスが反映した当時の姿を垣間見れるでしょう!
当時の権力を感じられる!タチャラ(ダレイオス1世の宮殿)
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ペルセポリスの中でもかなり状態良く残されているのが、タチャラ。ダイレオス1世がプライベート用の宮殿として使用していた空間で、鏡の間としても知られています。
アパダーナよりも高い場所につくられており、柱も多く残されているので、他の遺跡よりも当時の様子を想像できるはず。
タチャラの入口部分には、ゾロアスター教の最高神であるアフラ・マズダーや兵士などをモチーフにしたレリーフが描かれています。こちらのレリーフもかなりキレイに残されているので、忘れずにチェックしてみてくださいね。
迫力ばつぐん!巨大な牡牛像があるクセルクセス門
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ペルセポリスの入口部分にあるのが、万国の門とも呼ばれるクセルクセス門。クセルクセス1世が建てたことから、その名前がつけられました。
現在でもクセルクセス王の名前や王にまつわる碑文が刻まれています。ペルセポリスが繁栄していた時代は、クセルクセス門を通って貢物が運び込まれていました。
16メートル以上の高さがある2つの柱には、人の顔や翼を持った人面有翼獣神が掘られており、かなり迫力のある佇まい。イスラム教では偶像崇拝が禁止されているため、顔の部分が壊されているところからも、歴史と文化を感じさせてくれます。
クセルクセスの門を抜けた先には、幸福の象徴と伝えられているグリフォン像があります。ライオンとワシを組み合わせた姿をしており、2000年以上前につくられたとは思えないほどキレイな姿で残されています。
忘れずにチェックしておきたい博物館
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※画像はイメージです。
ペルセポリスで発掘された遺跡は、ペルセポリス博物館でも展示されています。こちらの博物館では紀元前1000年の土器などをはじめとした、170を超える貴重な作品が取り扱われており、見応えはばつぐん。
テヘランにある考古学博物館でも、ペルセポリスから出土した品々が展示されています。ぜひ時間に余裕のある方は、立ち寄ってみてくださいね!
ペルセポリス観光に最適なシーズンは?
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イランにあるペルセポリスにせっかく行くなら、最適な環境の中で散策したいですよね。シラーズは標高1,600メートルの高地にあり、冬は雨が降る日も多いです。
そこでここからは、ペルセポリスのベストな観光シーズンをご紹介します。
ベストシーズンは快適に過ごせる春や秋
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ペルセポリスがあるシラーズは、イランの首都であるテヘランから車で約12時間、飛行機で約1時間半の距離にあります。南西部に位置しており、周辺は砂漠地帯となっているため、イランの中でも比較的乾燥した気候となっています。
ペルセポリス観光でおすすめの時期は、降水確率が低い春や秋。この時期は夏ほど気温も上がらず雨もあまり降らないので、天候にも左右されることなく散策できるでしょう。
夏は気温が40度近くになることもありますが、日本と比べると雨がかなり少ないので、湿気も少なく夏でも快適に過ごせます。
観光客が少ない時期を狙うなら12~3月
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ゆっくりとペスレポリスの魅力を堪能したいという方におすすめしたいのが、オフシーズンである冬(12〜3月)。
夏も日本のように気温が高いイランですが、冬はかなり気温が下がり、数年に一度雪が降ることもあります。雪が降ってしまうとかなりアクセスしにくくなってしまうので、注意が必要です。
また他の季節と比べると、降水確率が高いので雨が降る可能性も高いという一面も。ただその分、観光客も少なくなるので、じっくりとペルセポリスの遺跡を観察できます。
12月や1月の最高気温は、約14度。夜間は5度以下にもなるので、厚手のダウンが必要です。
ペルセポリスの見学方法は?予約は必要?
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ペルセポリスを見学するには、どのような方法があるのでしょうか?事前予約が必要なのか、営業時間はいつなのかなど、詳しくご紹介していきます。
入場にはチケットの購入が必要!
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ペルセポリスの入場には、チケットの購入が必要です。入場料は20万リアル(約672円)となっており、遺跡内にある博物館も、別途20万リアル(約672円)かかります。ペルセポリスの入場料は年々上昇していますが、遺跡の価値を考えるとコスパはばつぐんです。
また、ペルセポリスに入場するための事前予約は必要ありません。ペルセポリスは入場制限なども行われていないので、営業時間中であればいつでも見学できます。
ペルセポリス観光に要する時間
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ペルセポリスは総面積約13万平方メートルとかなり広く数多くの遺跡があるため、全てをしっかり観光するとなると約3時間は必要です。往復で2時間移動時間がかかるため、ペルセポリス観光には最低でも半日は確保しておきましょう。
ペルセポリスへのアクセス・行き方
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ペルセポリスにアクセスするには、まずシラーズを拠点にしましょう。シラーズからペルセポリスまでは車でも約1時間の距離があるので、歩いてアクセスすることはできません。タクシーやバスといった交通手段を利用して、向かいましょう。
ここからは、ペルセポリスまでのアクセス方法をご紹介します。
最も一般的な移動はタクシー
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手軽にペルセポリスへアクセスしたいなら、タクシーがおすすめ。シラーズからの所要時間は、約1時間。イランのタクシー料金は安いので、距離が離れているペルセポリスにもコスパ良くアクセスできます。
シラーズにはタクシーがたくさん走っていますが、ペルセポリス周辺では流しのタクシーを見つけられないこともあるので、Snap!などのタクシーアプリを用意しておくと安心です。
目的地をアプリ内で設定できるだけでなく、運賃なども事前に確認できるので、価格交渉の必要はありません。
ただし、タクシーアプリを使用する際には、イランの電話番号が必要になるので、現地でSIMを購入する必要があります。SIMは空港などで購入できますよ!
費用を節約するなら乗合バス
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シラーズからはタクシーだけでなく、バスを使ってアクセスすることもできます。残念ながらバスで行けるのは、マルヴダシュトまで。そこからは、乗合タクシーやタクシーで移動しなければいけません。
また、バスなどの公共交通機関であっても価格が設定されていないことが多いため、交渉が必要です。しかし、バスはタクシーよりも現地の方が利用することが多く、より現地の雰囲気を堪能できるところも魅力。
ペルセポリスへ向かう観光客はとても多いので、不慣れな土地でも比較的スムーズにアクセスできますよ。
ゆっくりとペルセポリスを満喫したいならホテルステイ!
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日帰りではなく、ゆっくりとペルセポリスの魅力を満喫したいなら、周辺にあるホテルに宿泊するのがおすすめ!特にアパダナ ホテルは口コミ評価も高く、レストランやエステもあるので、ゆっくりと身体を休められる環境が整っています。
世界各地から多くの観光客が訪れるペルセポリスだからこそ、ホテルに泊まってオープンと同時にまだ静かな遺跡をじっくりと散策するというのも魅力的ですね。
ペルセポリス観光における注意点
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ペルセポリスは、イランを代表する人気の観光スポット。1年を通して世界中から多くの観光客が訪れていますが、多くの決まりがあります。
また、ペルセポリスは移動に時間もかかるため、必然的に滞在時間も長くなります。観光を楽しむためにも、ルールや注意点を確認しておきましょう。
服装や支払いに気をつける
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ペルセポリスがあるイランは、イスラム教を国教と定めている国。イスラム教以外の宗教を認めていないこともあり、国内ではかなり厳密にルールが決められています。
特に満9歳以上の女性は外国人であっても、スカーフや身体のシルエットを隠せるコートなどを使用して、露出を控える必要があります。男性であっても肌の露出は好ましくなく、ノースリーブや短パンは着用しない方が無難です。
特にツアーなどに参加せず、個人で移動しようと考えている方は、より服装に注意してくださいね。
また、イランではクレジットカードを使用できません。イラン国内ではキャッシングも利用できないので、事前に日本から必要な現金を持っていく必要があります。
長時間の移動を前提に予定を立てる
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ペルセポリスは基本的に日陰がなく常に日差しに照らされた状態になるため、熱中症対策はお忘れなく!近隣の街から車で1時間ほどの距離が離れているので、事前に飲み物を多めに購入しておくことをおすすめします。
ペリセポリス付近にはタクシーが走っていないこともあるので、タクシーで移動する際は事前にチャーターしておくかアプリを利用しましょう。
ペルセポリスの観光を満喫しよう
この記事では、ペルセポリスの観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。イランはビザの発行や服装、行動にまつわるルールが厳しく決められているので、いつもの海外旅行よりもしっかりと事前準備する必要があります。
ぜひ紹介した情報を参考に、ペルセポリスの観光を満喫してみてくださいね!
ペルセポリス(Persepolis)の基本情報
住所:Fars Province, Shiraz, Shiraz - Persepolis, イラン
電話:-
営業時間:8:00〜17:30
休業日:なし
アクセス: シラーズから車で約1時間
料金:20万イラン・リヤル(約672円)
※2023年6月19日のレート、1イラン・リヤル=0.0034円で計算
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