シベニクの聖ヤコブ大聖堂

シベニクの聖ヤコブ大聖堂は、すべて石で造られているのが特徴です。15世紀に建設が始まり、16世紀前半に完成したこの大聖堂は、木やレンガを一切使用せずに建てられており、石造建築として世界でも最大級の規模を誇っています。2000年にはユネスコ世界遺産に登録され、その建築様式の多様性も見どころのひとつです。ゴシック様式とルネサンス様式が融合した聖堂は、その壮大な姿が訪れる人々を魅了します。特に注目すべきは、ルネサンス様式の特徴であるドーム状の天井です。1990年代の紛争で一部が破壊されましたが、その後完全に修復され、再び聖堂の美しさを際立たせています。建設に携わった市民の顔をモデルにしたという、大聖堂の外壁に掘られた71もの彫像も見どころです。