公用語
ポルトガルの公用語はポルトガル語です。発音や表現には地域ごとの特徴があり、文学や音楽を通じて独自の文化が豊かに表現されてきました。一方、観光業やビジネスの現場では英語が通じる機会も多いため、リスボンやポルトなどの都市部では英語が通じやすいでしょう。
宗教
ポルトガル国民の多くがカトリックを信仰しています。日常生活や伝統行事の多くにその影響が見られ、祭礼や祝祭は地域社会をつなぐ大切な役割を果たしています。一方で近年は宗教的多様性も広がりつつあり、都市部を中心にプロテスタントやイスラム教、仏教などを信仰する人々も暮らしているのが特徴です。
通貨
ポルトガルの通貨はユーロです。2002年の導入以降、国内の買い物や公共交通、宿泊施設などあらゆる場面で広く利用されています。紙幣と硬貨のデザインにはヨーロッパの歴史や文化を象徴するモチーフが描かれており、旅行者にとっても印象深いものと言えるでしょう。
クレジットカード、キャッシュレス決済
ポルトガルではクレジットカードやデビットカードの利用が一般的で、都市部を中心にレストランやショップ、ホテルなど幅広い場所でキャッシュレス決済が可能です。また、近年は非接触型決済やスマートフォンを利用したモバイルペイの普及も進み、少額の支払いでも便利に活用されています。現金が必要となる場面は減っていますが、小規模店舗や地方では現金を求められることもあるため、小銭は準備するようにしましょう。
費用
ポルトガル旅行にかかる費用は、4泊6日で1人あたりおおよそ31万円〜が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代(リスボンまたはポルト経由):120,000円〜
宿泊費:60,000円〜
現地交通費:12,000円〜
食費:40,000円〜
観光費:18,000円〜
雑費:5,000円〜
日本からポルトガルへはヨーロッパ主要都市を経由する便が一般的で、航空費が総額の大きな割合を占めます。一方で、現地の物価は西ヨーロッパの中では比較的穏やかで、食事や交通費を抑えやすい点が魅力です。滞在スタイルによって変動はありますが、費用をコントロールしやすい旅行先といえます。
ビザ
ポルトガルを観光目的で訪れる場合、日本のパスポートを持つ人は90日以内であればビザは不要です。シェンゲン協定加盟国の一つであるため、入国後は協定内の他国へも自由に移動できます。長期滞在や留学、就労を希望する場合には別途ビザの申請が必要で、それぞれの目的に応じた条件や必要書類が必要です。
日本との時差
ポルトガルと日本の時差は9時間で、日本の方が早く進んでいます。たとえば日本が18:00のとき、ポルトガルは同日の9:00となります。サマータイムが導入される3月末から10月末までは時差は8時間に短縮されます。
気候
ポルトガルの気候は全体的に温暖で過ごしやすい一方、地域ごとに異なるのが特徴です。大西洋に面する沿岸部は夏でも爽やかな風が吹き、冬も比較的穏やかな気温が続くため、一年を通して快適に過ごせます。首都リスボンでは夏に30℃前後まで上がりますが、湿度が低いため過ごしやすいと言えます。一方、内陸部は夏場に40℃近くまで気温が上がることがあります。暑さ対策を忘れないようにしましょう。
服装
ポルトガルでの服装は、訪れる季節や地域によって工夫することが大切です。夏は強い日差しが特徴のため、通気性の良い半袖やワンピースに加え、紫外線対策として帽子やサングラスが役立ちます。また、秋から冬にかけては気温が下がり、特に北部や朝晩は冷え込むのでセーターやコートを用意すると安心です。沿岸部では風が強い日もあるため、軽めのアウターがあると便利です。春は日中と朝晩の寒暖差が大きいので、重ね着しやすい服装で訪れるといいでしょう。
旅行のベストシーズン
ポルトガル旅行は訪れる場所によってベストシーズンが異なりますが、全体を通しておすすめは春(4〜6月)と秋(9〜10月)です。気温が穏やかで湿度も低く、街歩きや観光が快適と言える時期です。春には色とりどりの花が咲き、都市や田園地帯を彩り、秋にはぶどうの収穫期を迎えるワイン産地で季節ならではの体験が楽しめます。
治安
ポルトガルはヨーロッパの中でも治安が良い国といわれ、観光客にとって安心して滞在しやすい環境が整っています。街中を歩いていても危険を感じる場面は少なく、夜の散策を楽しむ旅行者も多く見られます。ただし観光地や交通機関ではスリや置き引きといった軽犯罪が発生することがあるため、貴重品の管理には注意が必要です。特に人混みの中や荷物を置いたままにする場面では油断しないことが大切です。
物価
ポルトガルの物価は西ヨーロッパの中では比較的手頃で、過ごしやすい環境が整っています。都市部のレストランでもランチは10ユーロ前後(約1,700円)から楽しめ、カフェでのコーヒーは1〜2ユーロ(約170〜350円)程度と日常的な飲食費は抑えやすいです。また、ホテルや交通費もフランスやドイツと比べて割安で、長期滞在や周遊旅行にも向いています。一方で、観光地やリゾートエリアでは料金が高めに設定されている場合もあるため、事前に予算を立てておくと安心です。
交通手段
ポルトガル国内の交通手段は多様で、移動しやすい環境です。都市部では地下鉄やトラム、路面電車が主要な交通機関として利用され、特にリスボンのトラムは観光名所としても人気があります。長距離移動には鉄道や高速バスが便利です。他にも、ルガルヴェ地方などリゾート地を巡る際にはレンタカーを利用する人も多く、自由度の高い移動が可能です。料金は比較的手頃で、ICカードを使うと乗り継ぎもスムーズに行えます。
空港から市街地へのアクセス方法
リスボン空港から市街地へのアクセスは便利で、目的や予算に応じて複数の方法が選べます。地下鉄を利用すれば空港から中心部まで25分ほどで到着し、料金も手頃です。また、荷物が多い場合やホテルまで直行したいときはタクシーや配車アプリが安心で、所要時間は交通状況にもよりますがおよそ20〜30分程度です。他にも、エアポートバスも運行しており、主要エリアを経由しながら快適に移動できます。
インターネット
ポルトガルでは都市部を中心にインターネット環境が整備されており、ホテルやカフェ、レストランなどで無料Wi-Fiを利用できる場所が多くあります。通信速度も安定しているため、旅行中でもメールや地図アプリを快適に使うことができます。セキュリティ面で不安がある方は、ポケットWi-Fi、SIMカードやeSIMがおすすめです。
電源プラグ
ポルトガルの電源プラグはCタイプとSEタイプが一般的で、日本のAタイプとは形状が異なります。旅行の際には変換プラグを準備しておきましょう。また、電圧は220ボルト、周波数は50ヘルツで、日本の100ボルト製品を使用する場合は対応電圧を確認することが大切です。国際電圧に対応している機器はそのまま利用できますが、対応していないものは変圧器の準備が必要です。
飲水
ポルトガルでは水道水が飲用可能とされており、首都リスボンではそのまま飲んでも問題ないと言われています。ただし、硬水に慣れていない方は体調を崩す可能性もあるためミネラルウォーターを飲用するのがおすすめです。スーパーやコンビニでは安価でペットボトルの水が購入でき、炭酸入りと炭酸なしの両方が揃っています。レストランでは注文時に水の種類を確認すると安心です。
トイレ
ポルトガルは公共トイレの数が少ない一方、清潔で利用しやすい環境が整っています。空港や駅、ショッピングモール、観光施設には清潔な公衆トイレが備えられています。また、一部の公衆トイレでは小額の使用料が必要な場合があり、コインを準備しておくと便利です。他にも、街中ではカフェやレストランを利用する際に借りるのが一般的で、注文をすれば気軽に使える雰囲気です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。