台風で飛行機が欠航になったら… 払い戻しやキャンセルなどの対処法
台風シーズン、天候により飛行機が欠航になる確率は? フライトの前日に決まる場合もあるため、別の便に変更する際の注意点など、万が一の事態に備えて知っておくと安心な情報をまとめました。
飛行機を利用するときに気になるのが、台風による欠航。飛行機は台風シーズンにどれくらいの割合で欠航になっているのでしょうか。また欠航になった場合には急いで対応する必要がありますが、具体的に何をすればいいのでしょうか。
今回は台風による飛行機の欠航について解説。払い戻しなどやキャンセルの方法もご紹介します。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
飛行機は台風に弱い?
台風による欠航の確率が高いのなら、台風シーズンには飛行機を使った旅行は避けたくなりますよね。実際のところ、飛行機はどれくらい台風に弱いのでしょうか。
飛行機が台風で欠航になる確率
まずは台風シーズンに飛行機がどれくらい欠航になるのか、気になるその確率から調べてみました。
国土交通省が発表している令和5年度の7月から9月の天候による欠航率は、JALが2.34%でANAが2.16%。(参考:国土交通省 https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001720050.pdf)
つまり台風シーズンの欠航率は2%ほどということになります。台風が直撃すれば欠航になることはありますが、台風シーズンだから旅行をやめるというほどの確率ではないことがわかります。
飛行機が台風で欠航になる基準
では台風のとき、飛行機はどのような基準で欠航を決めているのでしょうか。
実は明確な基準はなく、航空会社各社が独自に判断しています。
もっとも大きな判断材料となるのは、離着陸時の滑走路の横風。飛行機は滑走路に対して前方や後方からの風には比較的強くても、横風には弱いのです。
台風が近づいているときには風向がわかる天気予報で滑走路に対する風の向きを調べると欠航になりそうかどうかのヒントになるかもしれません。
一方、通常通りに運航しやすいのは、航路の途中に台風がある場合。離陸と着陸時に影響がなければ、飛行機は航路を変更して台風を避けて飛びます。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
欠航かどうかを調べる方法
飛行機に乗るタイミングで台風が近づいている場合、欠航になるかどうかは気になりますよね。どのタイミングでどのように調べればいいのでしょうか?
欠航が決まるタイミング
航空会社が欠航を決めるタイミングは、早い場合にはフライトの前日ということもあります。台風の場合には大雪などよりは比較的予測がしやすいため、早めのタイミングで欠航が決まることも。しかし多いのはフライトの当日。
遅ければフライトの30分前ということもありえます。欠航の決定に関して明確なルールがなく、航空会社としてはできれば欠航は避けたいため、どうしても判断はぎりぎりになりがちなのです。
欠航かどうかを調べる方法
航空会社のホームページには、欠航や遅延についての情報がリアルタイムで記載されます。前日に欠航が決まることもあるので、早めにチェックしはじめるのがおすすめです。
ただし通常通り運航と出ていても、直前になって欠航が決まることもよくあります。そのため、台風が近づいている場合は、こまめに運航状況をチェックするようにしてください。
飛行機が欠航した場合の対処法
乗る予定だった飛行機が台風で欠航した場合、以下どちらかの対応を選ぶことになります。
- キャンセルする
- 別の便に変更する
それぞれの方法について解説します。
キャンセルは返金してもらえるが、例外も
パッケージツアーの出発便が欠航になった場合、ツアーは中止になり、旅行代金は全額返金されるのが一般的です。キャンセル料などの手数料もかかりません。
個人で航空券を予約していた場合も、フライトをキャンセルして返金してもらうことができます。ただしLCC(格安航空会社)は場合によっては全額返金されないことも。返金の条件などは事前に確認しておくのがおすすめです。
また航空券の料金の返却には申請が必要で、有効期限もあります。航空会社によっては期限が短いこともありますから、なるべくすみやかに申請をするようにしてください。
別の便への変更の条件
台風などの悪天候で欠航した場合、別の便に振替をしてもらうことも可能。旅行先からの帰りの便などではこちらを選ぶしかないですよね。
機材トラブルなどの場合は別の会社への振替もありますが、悪天候が原因の場合は同じ航空会社の別の便への振替になります。
そして振替の場合は、空席待ちまたは空き便の予約のどちらにするかを決断しなければなりません。
急ぐ場合は空席待ち
とにかく早く目的地まで飛びたい、席が確保できたらすぐにでも出発したいという場合は、空席待ちをします。空港カウンターで空席待ち整理券を発券してもらい、順番を待つのが確実です。
余裕があるなら空き便の予約
後日の便に確実に搭乗したい場合は、サービスセンターに電話するか、航空会社のウェブサイトで振替便の予約をします。
空き便の振替予約をして席を確保した上で、さらに早い便の空席待ちをする方法も。これができない航空会社もあるので、可能かどうかは各航空会社に問い合わせてみてください。
ホテルの確保
復路便が欠航し、振替が後日の便になった場合、現地で宿泊する必要があります。この場合の宿泊費用は航空会社に請求できるのかというと、残念ながらそうではありません。
システム障害など航空会社の都合による欠航の場合は航空会社が負担しますが、台風は不可抗力な理由となり、旅行者が負担すると決まっているのです。
またホテルまでの地上交通の運賃も旅行者本人の負担となります。
NEWTの海外ツアーが台風で欠航になったら?
NEWTでご予約された海外ツアーで台風などによる欠航が出た場合、どのようにすればいいのでしょうか。
出発便と帰国便それぞれで解説します。
出発便が欠航になった場合
NEWTでは、日本発の国際線の飛行機が欠航になった場合、当初の予定どおり出発いただけるよう、代わりのフライトをお探ししています(ただし状況によってはツアーが催行中止となる場合もあります)。
帰国便が欠航になった場合
帰りの飛行機が欠航になった場合は、以下の対応をお願いしています。
- 航空会社が指定する代わりの飛行機にて帰国
- 必要に応じてホテルを手配
航空会社が指定する代わりの飛行機にて帰国
こちらは航空会社から代わりの飛行機の提案があり、その便で帰国する方法です。航空会社からNEWTへ事前に通知された場合は、電話またはメールにてお客さまへご連絡します。
台風などの緊急時は出発間際に欠航が決まることがあるため、予定どおり空港に向かっていただき、ご利用の航空会社の空港カウンターにて代わりの飛行機をご確認ください。
必要に応じてホテルを手配
欠航により宿泊が必要となった場合は、宿泊中のホテルにて延泊の手続きを行ってください。この場合の延泊分のホテル代金はお客さま負担となります。
延泊ができない場合は、NEWTでホテル予約が可能です。
またNEWTでは、旅程表の下に記載しているNEWT緊急連絡先にご連絡いただければ、トラベルコンシェルジュがサポートしています!
cover photo by Pixta