西伊豆の穴場観光スポット12選！一度は行きたいおすすめ観光地を厳選

西伊豆には人気の観光スポットがいっぱい！

西伊豆といわれるエリアは、伊豆半島の西側、主に駿河湾に面した海岸沿いのエリアです。その範囲は明確には定められていませんが、主に沼津市、伊豆市、西伊豆町、松崎町がその範囲になります。

このエリアで有名なのは、以下のような観光スポットです。

• 大瀬崎（沼津市）：不思議な池がある絶景の岬
• 伊豆・三津シーパラダイス（沼津市）：イルカのショーも楽しい水族館
• 恋人岬（伊豆市）恋愛伝説が残る岬
• 土肥金山（伊豆市）：探検気分が味わえる金山坑道
• 堂ヶ島（西伊豆町）：青の洞窟と呼ばれる神秘的な海蝕洞
• 三四郎島（西伊豆街）：干潮時に地続きになる島
• 黄金崎（西伊豆町）：夕陽で黄金に染まる岩壁
• なまこ壁通り（松崎町）：江戸時代の町並み残る通り
• 千貫門（松崎町）：自然が生み出した海の鳥居

どれも大人気の観光スポット。ただし休日には混雑しやすいのが難点です。

西伊豆で混雑を避けるなら穴場の観光スポットへ

西伊豆には定番の観光スポット以外にも訪れるべき場所がたくさんあります。穴場のスポットなら混雑も少なく、観光しやすいのは大きなメリット。

行楽シーズンや連休に出かけるなら、ちょっとだけマイナーな穴場がおすすめです。

西伊豆の穴場観光スポット12選

ここからは、西伊豆の定番以外の観光スポットを見ていきましょう。西伊豆エリア（沼津市、伊豆市、西伊豆町、松崎町）の穴場スポットを12選ご紹介します。

戸田漁港（沼津市）

駿河湾の海の幸や絶景を楽しめる港

沼津市の港といえば、市街中心に近い沼津港が有名。飲食店やお土産の店がたくさん立ち並ぶ大人気のエリアです。しかし観光シーズンには混雑することも。

そこでおすすめなのが、沼津市街から車で1時間ほど南下したところにある戸田漁港です。このエリアはかつては戸田村と区分されていましたが、2005年に沼津市と合併してからも雰囲気のいい漁港として知られています。

戸田漁港周辺には駿河湾で水揚げされた新鮮な魚を売るお店がたくさんあるのも特徴。とくに世界最大のカニとして有名なタカアシガニが名物で、新鮮なタカアシガニを一年中食べられる料亭がそろっています。漁協の直売所も人気！新鮮な魚介類がたくさん揃っていますよ。

木負堤防（沼津市）

富士山に向かって伸びる長大な堤防

木負（きしょう）堤防は沼津市街から少し南下したところにある堤防。全長が310メートルと非常に長いのが特徴で、駿河湾に向かって延々と伸びています。

ここは釣り場として大人気の堤防。一方で観光スポットとしてはほとんど宣伝されていないため、まさに穴場観光地といえるでしょう。釣り人はたくさん訪れますがスペースには余裕があるので、ピクニック気分でお弁当を食べるのもおすすめです。周囲でメジナやクロダイ、アオリイカなどがよく釣れるので、見ているだけでも楽しめますよ。また富士山の絶景も魅力です。

修善寺 虹の郷（伊豆市）

西洋文化を楽しめるテーマパーク

修善寺 虹の郷は、世界の美しい街並みと花が楽しめる広大な施設です。園内にはイギリス村とカナダ村、フェアリーガーデンのほか、日本情緒あふれるエリアもあり、たっぷり遊べるのが特色。ロムニー鉄道というSLで園内をめぐることができます。

イギリス村は虹の郷の玄関口。中世の田舎町に飛び込んだようなかわいらしい村です。中世イングランドのチューダー様式の建物が立ち並び、かわいい雑貨の土産屋さんや、トイミュージアム、レールウェイミュージアムなどがあります。カナダ村は、伊豆市の姉妹都市であるネルソン市の古い街並みを再現したエリアです。緑いっぱいの村にはたくさんの遊具や珍しい万華鏡のミュージアムがあります。

ほかにも伊豆の名産品が並ぶにぎやかな街道の伊豆の村や、日本庭園、夏目漱石が滞在した菊屋旅館の2階部分を移築した夏目漱石記念館、匠の村体験工房など楽しい施設やエリアがいっぱいです。

明徳寺（伊豆市）

ユニークなトイレの神様のお寺

天城湯ヶ島にある明徳寺は、トイレの神様が祀られているユニークなお寺。トイレだけでなくあらゆる下のご利益祈願ができるお寺です。

トイレの神様は参拝方法もユニーク。床に埋め込まれている格子は便器を模した賽銭箱で、まさに便器のようにまたいでお賽銭を入れます。この参拝方法はおまたぎという名前で一見失礼なようですが、これが公式の参拝方法です。売店では祈祷済みのパンツも販売されていますよ。

天城の太郎杉（伊豆市）

生命力あふれる杉の巨木

天城の太郎杉は伊豆半島を代表する大木。滑沢渓谷に沿った遊歩道を歩いて行くと見えてきます。樹形、樹高ともに日本を代表する杉の一本。樹齢は400年とも450年ともいわれていますが、一般的なその年齢の杉をはるかに超える大きさです。間近で見るとその姿は圧巻！自然の条件が良いと杉はここまで大きくなるのかと驚くはずです。

しかも力みなぎる木はまだまだ成長途中。神聖な雰囲気と力がみなぎる太郎杉は穴場のパワースポットとしても有名です。近くに立つと自然のパワーをもらえそうな気がしますよ。

旭滝（伊豆市）

岩盤が美しい落差105メートルの滝

旭滝は、岩肌の上を水が滑るように落ちる渓流滝。105メートルも流れ落ちる滝は迫力満点です。同じ伊豆市には演歌で有名になった浄蓮の滝もありますが、こちらは訪れる人も少ない穴場スポット。しかし豊かな緑に覆われた滝は浄蓮の滝より美しいという人も多い穴場の名所です。

注目はまるで石垣を積んだように見える岩肌。人工物のようですが、火山のマグマが急激に冷やされてできた柱状節理（ちゅうじょうせつり）と呼ばれるものです。

遊歩道を歩いた先の展望台から手が届きそうなくらい間近で滝を見ることができるのも魅力。バリアフリーが進んでいて滝の下まで車いすやベビーカーで行けます。とくに晩秋の美しい紅葉は見逃せませんよ。

天城神社（伊豆市）

お宮のシイの木とユニークな狛犬で知られる神社

天城神社は、井上靖の自伝的小説『しろばんば』に子どもたちの遊び場として登場する神社。有名な観光スポットではありませんが、ユニークな狛犬とシイの巨木で知られています。

狛犬は大きな頭と大きな口、ヘタウマな落書きのような形が特徴。しかも正面ではなくそっぽを向いていて、とても癒やされますよ。

お宮のシイの木は、拝殿の右手前にある背が低くずんぐりと太い木で、この大きさまで育ったシイの木にしては珍しく空洞もなく元気。江戸時代に湯ヶ島で椎茸の人口栽培が発明された当時は、このシイの根元が栽培の原木として使われたと伝わっています。

浮島海岸（西伊豆町）

マグマの通り道が見られる海岸

浮島海岸（ふとうかいがん）は、巨大な奇岩が並ぶ海岸で、かつて海底火山にマグマを供給したマグマの通り道だった岩脈群です。

マグマは地下深くから亀裂を作りながら上昇してきます。マグマが移動した後、亀裂の中でマグマが固まると、板のような形をしたマグマの通り道ができ、これが岩脈と呼ばれています。地下にあった岩脈群が隆起し、まわりにあった柔らかい地層が浸食された結果、固い岩脈が背びれのように地上に残りました。海岸にそびえ立つ奇岩のひとつひとつがマグマの通り道だと思うと、地球のパワーを感じられますね。

岩はもろく、落石の危険があるので、崖には近寄りすぎないようにしてください。

宇久須神社（西伊豆町）

ガラスのふるさと西伊豆らしい神社

西伊豆には日本最大規模の珪石の鉱床があり、戦後にはガラスの原料として日本各地に送られたことからガラスのふるさとと呼ばれています。宇久須神社はそんな西伊豆の伝統を伝えている神社。毎年夏にたくさんのガラスの風鈴を展示することから風鈴神社と呼ばれています。

宇久須神社は927年にまとめられた『延喜式神明帳』にも記されている古社。その拝殿を飾っているのは、西伊豆硝子舎の3つの工房が制作した240個の青い風鈴です。西伊豆文化のシンボルのかも風鈴は、西伊豆の風景などをイメージした風鈴で、個性的なデザインと響きの良い音色が特徴です。

田んぼをつかった花畑（松崎町）

農閑期の田んぼを使った広大な花畑

松崎町の那賀では毎年、農閑期の田んぼを利用して約3万平方メートルの広大な花畑が作られます。アフリカキンセンカや姫金魚草、るりからくさ、つましろひなぎく、ひなげし、矢車草という6種類の花の種を撒くと、毎年2月中旬から順々に開花。見渡す限りのお花畑となり、穴場の絶景スポットとして知られています。

花の時期の最後となる5月1日から5月5日には無料の花摘みも実施。摘んだ花は持ち帰ることができます。また那賀川沿いの桜並木も人気で、3月下旬から4月上旬にかけては桜と花畑の共演を楽しめますよ。ただしこの時期には混雑しやすいので、空いている時期を狙うならあえて別の日に行くのがおすすめです。

岩科学校（松崎町）

伊豆エリア最古の学校は白壁に注目

岩科学校は、伊豆地域に残る最古の学校。長野県松本市の国宝・旧開智学校（明治9年建設）に次いで日本で2番目に古い学校建築だといわれています。明治13年に建てられた建築物はバルコニーがある美しい洋風デザインと、なまこ壁を生かした社寺風の建築様式が特徴。建築費の4割は教育熱心な村人からの寄附金だったといわれています。

内部の見どころは2階の西の間。日本間になっていて、作法や裁縫の授業に利用されたそう。昇る太陽を表現している床の間の紅の壁や、松を表現している緑の脇床が鮮やか。欄間には名工といわれる入江長八作の千羽鶴が、佐官の技法で一羽一羽形を変えて描かれています。

雲見浅間神社（松崎町）

海や山々が美しい絶景神社

雲見浅間神社は、標高162メートルの烏帽子山頂付近にある神社。鳥帽子山は海沿いにそびえる岩山で、山頂まで登れば駿河湾や富士山、南アルプスなどが一望できます。

雲見浅間神社は、日本でも珍しい磐長姫命を祀る神社。長寿や縁結びのご利益があると伝えられています。ただし注意しなければならないのは、ここで富士山をほめないこと。全国の浅間神社のほとんどは富士山の化身である木花咲耶姫命を祀っていますが、雲見浅間神社が祀る磐長姫命は木花咲耶姫命の姉なのです。

神話によると、姉妹は天から降臨した瓊瓊杵尊に嫁ぎましたが、 妹より容姿の劣る磐長姫命は返されてしまったそう。磐長姫命は美しい妹を妬んだので、鳥帽子山では富士山をほめるとケガをすると伝えられています。

西伊豆の穴場観光地に出かけよう！

西伊豆には定番の観光スポットがたくさんありますが、穴場のスポットも見逃せません。この記事で紹介した観光地は比較的混雑しにくいのが魅力。訪れてみると定番の観光地以上のお気に入りになるかもしれません。

人気の観光地にはもう行ったという人も、穴場スポットを巡ればきっと西伊豆の魅力を再発見できますよ。

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