天神橋筋商店街の食べ歩き8選！おすすめの名物グルメと名店を紹介

天神橋筋商店街とは

天神橋筋商店街は、大阪市北区天神橋にある商店街。天神橋筋一丁目から天神橋筋七丁目まで続く商店街は約2.6kmもあります。これは日本一の長さで、端から端まで歩くとかかる時間は約40分！明治創業の老舗のお茶屋さんや人気の大衆食堂、惣菜屋、刃物屋など、大阪らしいお店が600以上も並んでいます。

天神橋筋商店街の歴史

天神橋筋商店街は学問の神様としておなじみの菅原道真を祭る大阪天満宮の門前町として栄えたエリアがルーツです。現在のような商店街として発展したのは明治時代以降。大阪三大市場のひとつの天満青物市場が近くにあったことから、庶民も集まる人気の商店街になりました。

各商店街の最寄り駅

天神橋筋商店街はとても長いので、1丁目商店街から6丁目商店街までそれぞれに最寄り駅があります。訪れるときには目当てのお店が何丁目にあるのかを確認して、降車する駅を選ぶようにしてください。

• 1丁目商店街：地下鉄堺筋線 谷町線の南森町駅、京阪本線の北浜駅、なにわ橋駅、天満橋駅
• 2丁目商店街：地下鉄堺筋線 谷町線の南森町駅
• 3丁目商店街：地下鉄堺筋線 谷町線の南森町駅
• 4丁目商店街：JRの天満駅、地下鉄堺筋線の扇町駅
• 5丁目商店街：JRの天満駅、地下鉄堺筋線の天神橋筋六丁目駅
• 6丁目商店街：地下鉄堺筋線の天神橋筋六丁目駅

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天神橋筋商店街のおすすめ食べ歩きグルメ

天神橋筋商店街には多くの食堂やレストランがあります。落ち着いてゆっくり食べるなら、以下のようなお店もおすすめ。

• ストライク軒の中華そば
• 中国郷菜館 大陸風の辣子麺
• 春駒 本店の寿司
• 本格カレーカルダモンのカツカレー
• 千草のお好み焼き・千草焼き
• まきのの天ぷら
• 西洋茶館のアフタヌーンティーセット

他にもランチやディナーにおすすめのお店はたくさんあります。でもせっかく訪れた天神橋筋商店街でいろいろな名物グルメを食べたいなら、ぜひ軽めのメニューで食べ歩きをしてみてください。

ここからは天神橋筋商店街で人気の名物料理と、おすすめのお店を紹介しましょう。

たこ焼き

大阪の名物といえばたこ焼き。天神橋筋商店街にもたこ焼きのお店がたくさんあります。

たこ焼きのルーツといわれているのは、明治末期ごろから駄菓子屋や縁日の屋台などで売られていたチョボ焼き。具はたこではなくコンニャクや干し海老、たくあんなどで、醤油をまぜた味つきの生地になっていました。

チョボ焼きは大正末期には当時の最新機器にひっかけてラジオ焼きと呼ばれるように。昭和初期に大阪市内の屋台でラジオ焼きの具にたこを入れたたこ焼きが登場しました。濃厚ソースや青のり、削り節をかけるスタイルは、戦後の大阪で完成したものです。

たこやきのおすすめ店：うまい屋

天神橋筋商店街のたこ焼きの人気店はうまい屋。創業は昭和28年で、日本で2番目に古いたこ焼き屋だといわれています。

うまい屋のたこ焼きは生地に味がついているため、追加の味付けはソースのみ。シンプルなたこ焼きは外がカリッとして中はとろとろで、口いっぱいに広がる出汁の味と中に入った生姜が特徴です。

やわらかいたこ焼きは、作り方も独特。鉄板ではなく銅板の特注たこ焼き機に3回に分けて生地を流し込みながら細かく回していきます。約15分と長めの焼き時間なので、カリとろの食感が実現しているそうですよ。

たこせん

大阪のたこせんは、えびせんにたこ焼きを挟んだものを指します。たこせんのはじまりは、昭和40年代。学習塾帰りの子どもたちがたこ焼きのトレーを捨てていたのを見た岸和田のあるお好み焼き屋さんが、余計なゴミを出さないようにとせんべいに挟んだことから生まれたといわれています。

ちなみに似た商品では、えびせんに目玉焼きを挟んだ目玉せんも人気。こちらも大阪名物のイカ焼きを挟んだいかせんもあります。

たこせんのおすすめ店：たこ焼道楽 わなか

たこ焼道楽 わなかは千日前で寿司屋や菓子屋を営んでいたお店。軒先でたこ焼を焼き始めたところ評判になり、菓子屋をやめてたこ焼屋になりました。現在は千日前の本店や天神橋筋商店街の天四店のほか、なんば店やアメリカ村店など、14店舗で営業しています。

お店の一番人気は基本のたこ焼き。キメの細かな小麦粉に出汁と塩味がついて絶妙な味です。薬味のねぎと無着色の塩生姜、カリっとした食感を生む天かすを生地に入れ、銅板＆強火で一気に焼き上げています。

人気のたこせんは、たこ焼きをわなか特製のえびせんべいにはさんだもの。味つけはシンプルにソースとマヨのみとなっています。

家庭でもたこ焼きやたこせんが楽しめる「おうちでわなか」もお土産として人気です。

一銭焼き

一銭焼きはお好み焼きのルーツのひとつといわれる食べ物。一銭洋食、洋食焼き、べた焼きなどとも呼ばれます。

もともとは大正から昭和の初めころの駄菓子屋で、出汁と小麦粉を水で溶いて鉄板で焼いた上に刻んだネギなどを乗せてさらに焼き、ソースをかけて食べたおやつがはじまり。まさに粉モノの元祖です。

値段が一銭だったのが一銭焼きという名前の由来だそう。また当時はソースをかければなんでも洋食だったので、一銭洋食と呼ばれました。

一銭焼きのおすすめ店：一銭屋

一銭屋 大阪天満宮店は屋台スタイルのお店です。一銭焼は材料高の影響で少し値上がりしましたが、それでも1枚170円。まだまだリーズナブルなので、おやつ感覚で楽しめます。具は目玉焼きのように調理した卵と、キャベツ・紅ショウガ。モッチリとした生地を2つ折りにして甘めのソースとマヨネーズをたっぷり塗ってくれます。もっちりとした生地とキャベツの甘みが絶品！

ほかにもたこ焼きやたこせん、お好み焼きや焼きそばなど多くの粉もんがありますよ。

コロッケ

大阪を訪れたらぜひ食べてほしいのが、コロッケです。コロッケは全国的な料理ですが、大阪をはじめ関西は多くの惣菜のなかでもコロッケを食べる頻度が高いことで知られています。

関西は牛肉文化で甘めの味付けが特徴的。そのため関東と比べて牛肉の脂をうまく生かした甘くておいしいコロッケが多いのが魅力です。

なかでも大阪はコロッケの激戦区。大阪市民にはそれぞれにひいきのコロッケ店があるそうですよ。

コロッケのおすすめ店：中村屋

中村屋は大阪で一番おいしいといわれることも多いコロッケ屋さん。甘みが強く、ソースなしでもおいしいと評判の行列店です。

メイン具材には北海道産のメークインを使用。ラードで揚げるのでサクサクに仕上がり、食材の風味がより引き立っています。注文を受けてから揚げるので少し時間はかかりますが、できたてアツアツは絶品で、食べ歩きにぴったりです。

旨味がたっぷりで冷めてもおいしいのも特徴。さっぱりしていながら挽肉の味をしっかり感じられるミンチカツもおすすめですよ。

串かつ

串かつは価格も安くて気軽に食べられることから、大阪の飲み屋街では定番の料理。串かつという名前ですが刺すのは牛や豚のカツだけではなく、他の肉や魚介類、野菜などがあるのも特徴です。

たとえばレンコンは、昔からとても人気が高い串カツの定番。食感が良く、ヘルシーで、しかも揚げ物にするとホクホク感が楽しめます。また紅しょうがも人気の食材で、大阪では定番の串かつです。ほかにもアスパラやアボカド、バナナ、パイナップル、チーズの串かつもあります。

串かつのおすすめ店：七福神本店

七福神本店は串かつ、どて焼き、おでんが人気の居酒屋。店内で食べるのが基本ですが、テイクアウトもできるので食べ歩きにもぴったりです。

串かつや串揚げは厳選された特製サラダ油でサラッと揚げているのが特徴。軽い衣で食べやすいので胃もたれしにくく、食べ歩きの邪魔にもなりません。

肉や野菜、魚介類など、それぞれの食材に合わせて揚げ時間にこだわっているのも七福神本店の特徴。その揚がり具合もじっくり堪能してくださいね。

豆乳プリン

原料の高騰や後継者不足で全国的に減少している個人経営の豆腐店。しかし大阪では豆腐職人が集まって勉強会を開くなど、腕を競い合いながらおいしい豆腐作りを続けています。

そんな豆腐店が新しい取り組みとして売り出し、大阪でも増えているのが豆乳プリン。タンパク質やビタミンBなどの栄養を多く含んでいるうえ、低カロリーなのが特徴です。豆腐激戦区の大阪にはおいしい豆乳プリンがたくさんあるので、食べ比べするのもおすすめですよ。

豆乳プリンのおすすめ店：前田豆腐店

前田豆腐店は手作りにこだわり、無添加・防腐剤不使用の豆腐を作り続けている老舗。多くの豆腐や豆腐を使った惣菜を販売しているなかに、人気の豆乳プリンもあります。

プレーンな豆乳プリンは、なめらかな食感と濃厚な大豆の風味を感じられる逸品。一方、ココア味の方はココアの香りが強く、大豆の香りを少し抑えているのが特徴です。別売のシロップ（メープル・黒蜜）で味変を楽しむのもおすすめですよ。

きなこだんご

きなこだんごは、全国にさまざまなバリエーションがある和菓子。だんごに直接きなこをまぶしたものや、だんごに甘いタレをかけてからきなこをまぶすものなどがあります。だんごにまぶされるきなこも、地域によって砂糖を加えた甘いきなこや塩を少し混ぜた塩きなこなど種類が豊富です。

そんななか、大阪にも大人気の名物となっているきなこだんごがあります。

きなこだんごのおすすめ店：阿倍野だんご本舗

大阪名物のきなこだんごといえば、阿倍野だんご本舗。「大阪に名物を」「他にはないだんごを」という思いで生まれただんごは、厳選した素材で一本一本手作りされています。

ほんのり塩味がある特製だんご生地に、秘伝の蜜を絡めてからたきなこをたっぷりまぶす製法で作られているのが特徴的。 素朴で懐かしい味わいが大阪で愛されていますよ。

おはぎ

おはぎは、炊いたもち米を米の粒が残るようにまるめ、小豆あんで包んだ和菓子。ぼたもちと似ていますが、ぼたもちは春の牡丹が咲く頃に食べる餅で、おはぎは秋の萩の花が咲く頃に食べる餅であるのが名前の由来です。

全国的に食べられているおはぎは、鎌倉時代に仏教とほぼ同時に広まったそう。おはぎといえば京都が有名ですが、大阪にもたくさんのおはぎの名店があります。

おはぎのおすすめ店：おはぎの丹波屋

天神橋筋商店街でおはぎを食べるならおすすめはおはぎの丹波屋。大阪を中心に15店舗を展開するおはぎ専門店です。北海道十勝産の大粒小豆を使用し、形が良く熟した大粒のものだけを厳選しているこだわりも。またもち米やうるち米も国産の一級品を使用し、よい素材を使って昔ながらの製法を守ることで本物のおいしさを追求しています。

同じように昔ながらの味を追求したあべかわやだんご、赤飯、さくら餅 、かしわ餅、 はこ蒸し 、みそ団子などもおすすめですよ。 

天神橋筋商店街の近くのおすすめホテル

天神橋筋商店街はじっくり時間をかけて食べ歩きを満喫したい商店街。近くに宿泊すれば毎食ごとに通って大阪グルメが楽しめます。

最後に天神橋筋商店街に近いおすすめホテルを紹介しましょう。

東横INN大阪梅田東

東横INN大阪梅田東は、天神橋筋商店街の3丁目商店街まで3ブロックのところにあるホテル。リーズナブルな価格で泊まれるので、宿泊費が浮いた分で商店街の大阪グルメをさらに堪能できます。大阪天満宮はもちろん、梅田へアクセスしやすいのも魅力。大阪観光をたっぷり楽しめますよ。

また東横INNといえば「無料元気朝食サービス」が評判。地元素材にこだわったお料理や日替わりのオリジナルスープなどの朝食を無料でいただけます。

お子様添い寝無料サービスがあるのもうれしいポイント。小学生以下が大人と同じベッドで添い寝する場合、子ども分の宿泊料金はかからないというサービスです。しかも無料で泊まった子どもも「無料元気朝食サービス」を利用できますよ！

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天神橋筋商店街で食べ歩きを満喫しよう！

日本一長い商店街である天神橋筋商店街にはおいしい名物がいっぱい。ひとつのメニューをガッツリ食べてもいいですが、食べ歩きメニューを少しずつ食べれば、大阪グルメの幅広さをさらに実感できるはずです。

一つひとつのメニューがお手頃な値段なのも魅力。長い天神橋筋商店街を端から端まで歩けばカロリーも消費できるので、ぜひ食べ歩きでたくさんの名物を味わってくださいね！

cover photo by PIXTA