【2024年最新】関西空港のラウンジ一覧！利用法や魅力を徹底解説

空港ラウンジとは

空港では搭乗までの時間をどこで潰せばいいのか困りがち。ショップやレストランが混んでいて、うろうろ歩き回ることもあります。空港ラウンジはそのようなフライトの合間に乗客が快適に過ごせる待合室。しかもただの待合室ではなく、フリードリンクや軽食を楽しみながら優雅に過ごすことができます。

空港ラウンジには種類がある

ひとくちに空港ラウンジといってもいくつかの種類があります。主なものは、カードラウンジ、航空会社ラウンジ、有料ラウンジ。またプライオリティ・パス・ラウンジというラウンジを設置している空港もあります。

カードラウンジ

クレジットカードの上級会員専用のラウンジ。そのラウンジと提携しているカード会社の、ゴールドやプラチナなどステータスの高い会員だけが無料で利用できます。

航空会社ラウンジ

ANAやJALなど、航空会社が運営しているラウンジ。航空会社の上級会員や、ビジネスクラス、ファーストクラスなどの搭乗客が利用できます。1つの航空会社が運営しているラウンジもあれば、いくつかの航空会社が共同で運営しているラウンジも。一般的に豪華な室内、上質なサービスのラウンジが多くなります。

有料ラウンジ

料金を支払うことで誰でも利用できるラウンジ。料金は1回1,000円前後から数千円まであり、入場料金に応じてサービスも異なります。

プライオリティ・パス・ラウンジ

会費を払って世界の空港のラウンジを利用できるプライオリティ・パスの会員専用ラウンジ。スパやアルコールの提供など上質なサービスが受けられますが、日本の空港にはまだほとんどありません。

空港ラウンジは兼用のものも多い

空港ラウンジは上記のような種類に分けられますが、空港によってはカードラウンジがないことも。そのような場合は有料ラウンジを無料で利用できるようにするなど、兼用することがよくあります。

たとえば日本にはプライオリティ・パス専用ラウンジはほとんどないため、会員は提携しているカードラウンジや有料ラウンジを利用することがほとんどです。

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関西空港のラウンジ一覧

関西空港のラウンジは、航空会社ラウンジとカードラウンジ、ウォークインラウンジと呼ばれる低料金の有料ラウンジに分かれます。

航空会社ラウンジ

関西空港には、以下の8カ所の航空会社ラウンジがあります。

• KIXエアサイドラウンジ（国際線ゲートエリア中央）
• KIXノースラウンジ（国際線ゲートエリア中央）
• 飛鳥ラウンジ（国際線ゲートエリア北ウイング）
• ラウンジパシフィック（国際線ゲートエリア北ウイング　※営業休止中）
• ANA LOUNGE（国際線ゲートエリア北ウイング）
• KAL ラウンジ（国際線ゲートエリア北ウイング）
• JALサクララウンジ（国際線ゲートエリア南ウイング）
• Lounge KANSAI（国内線ゲートエリア）

カードラウンジ

関西空港には、以下の3カ所のカードラウンジがあります。

• カードメンバーズラウンジ ・六甲（第1ターミナルビル　北ウイング）
• カードメンバーズラウンジ ・アネックス六甲（第1ターミナルビル　北ウイング）
• カードメンバーズラウンジ ・金剛（第1ターミナルビル　南ウイング）

有料ラウンジ

関西空港には有料ラウンジは1カ所だけあります。カードラウンジとしても運営していて、対象カードのメンバーも当日の航空券などを提示すれば無料で利用できます。

• KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA（エアロプラザ　2階）

関西空港の航空会社ラウンジ

関西空港では、ANA、JAL、大韓航空が専用の航空会社ラウンジを運営している他、多くの航空会社が共同で上級会員や搭乗客向けのラウンジを運営しています。

KIXエアサイドラウンジ

KIXエアサイドラウンジは、複数の航空会社などが共用しているラウンジ。提携している海外の航空会社のビジネスクラス以上の搭乗客やステータス会員、KIX-ITM Global Business Clubに入会して長距離便を利用する会員企業の人などが利用できます。

場所は、第1ターミナル国際線のゲートエリア中央、出国審査を終えてすぐのところ。シャトルに乗る前の免税店の集まりのあたりです。高級ブランド店のような豪華な室内で、多くの席は搭乗口や滑走路の眺めを満喫できる窓向きになっているのが特徴。個別の仕切りがあるビジネスデスクや優雅な個別シートも充実し、それらとは別にダイニングテーブルもあって、ゆっくりと食事が楽しめます。

ビュッフェも充実。ソフトドリンクだけでなくアルコール類も豊富で、氷で冷やされたシャンパンや、ワイン、カクテル類も用意されています。食事は一般的な軽食に加えて温かいスープや雑炊、味噌汁も用意されているのが魅力です。

KIXノースラウンジ

KIXノースラウンジも、複数の航空会社などが共用しているラウンジ。提携している海外の航空会社のビジネスクラス以上の搭乗客やステータス会員、KIX-ITM Global Business Clubに入会して長距離便を利用する会員企業の人などが利用できます。

場所は第1ターミナル国際線のゲートエリア中央。搭乗ゲートへと向かうシャトル乗り場のすぐ前なので、搭乗時間間際まで寛げるのは魅力です。縦に長いラウンジ内は、上品で落ち着いた雰囲気。特注の高級感あふれる家具が並んでいます。滑走路に面した開放的な窓から離着陸や整備の様子が見えるのもうれしいポイント。仕事ができるデスクや、静かに過ごせるエリアも充実しています。

食事も、巻き寿司やサンドイッチ、焼きそば、サラダやローストビーフ、温かいコーンスープなど国際線搭乗前のものとして満足できる内容。ソフトドリンクやカフェメニュー、アルコール類も豊富に揃っています。

飛鳥ラウンジ

飛鳥ラウンジも複数の航空会社が共用しているラウンジ。キャセイパシフィック航空など提携している海外の航空会社のビジネスクラス以上の搭乗客やステータス会員などが利用できます。

場所は国際線ゲートエリア北ウイングのゲートエリア。ゆったりと配置された1人掛けのソファーやグループ席、仕事ができるカウンター席などがあり、窓側の席からは空港内を見渡すことができます。

ブッフェコーナーも充実。お寿司や焼きそば、スクランブルエッグ、パン、豊富な種類のサラダなどが楽しめます。ドリンクはさまざまなソフトドリンクやカプセルタイプのエスプレッソ、ビールやスピリッツ、ウイスキー、ブランデー、ワインなどのアルコール類も用意してあり、ほとんどの人が満足できるラインナップです。

ANAラウンジ

ANAラウンジは、ANAグループやスターアライアンスグループのビジネスクラスの乗客などが利用できる航空会社ラウンジ。第1ターミナル北ウイング2階の国際線出発エリア、ゲート15の近くにあります。

シックな造りと開放的な空間が特徴で、ビュッフェカウンターでは豊富なアルコールやソフトドリンク、軽食のメニューが楽しめますよ。カレーやパスタなどの軽食も揃い、しっかり調理した料理が充実。ビジネスクラスラウンジらしいクオリティを堪能できます。服装規定は終日スマートカジュアルとなっているので注意してください。

また関西空港のANAラウンジはプライオリティ・パスでも利用できます。ただしANA ラウンジは6時30分から21時30分までの営業ですが、プライオリティ・パス会員の利用時間は午前11時からとなるので、ご注意ください。

KALラウンジ

KALラウンジは大韓航空のラウンジ。大韓航空のファーストクラスやプレステージクラス乗客、大韓航空ミリオンマイラークラブなどの上級メンバーが利用できます。場所は第1ターミナル国際線ゲートエリア北ウィングの5番搭乗口エリアです。

大韓航空は、日本国内にある直営KALラウンジを随時リニューアル中。2024年6月の成田空港に続いて9月にこの関西空港のラウンジも刷新されました。明るく上品なラウンジではバラエティ豊かなソフトドリンクやアルコール類、スナック類が提供されています。

JALサクララウンジ

サクララウンジは、JALのビジネスクラス以上に相当する人向けのラウンジ。国際線ゲートエリア南ウイングにあります。ラウンジ内はモダンジャパニーズをコンセプトにした落ち着いた空間。癒やしのひとときを過ごせます。個別に仕切られた空間がうれしいビジネスコーナーにはプリンターも完備。疲れた体を癒やしてくれるマッサージチェアーやパウダールームなど、充実した設備も魅力です。

中央に大テーブルを配置したダイニングエリアでは、ソフトドリンクやアルコール、温かい料理も提供しています。とくに関西空港サクララウンジオリジナルのカレーは自慢のメニューです。

サクララウンジは利用資格がない人でも8,250円で利用可能。支払いは現金のみで、搭乗日前日の18時までに事前予約が必要となります。

ラウンジKANSAI

ラウンジKANSAIは、国内線エリアにあるANAとJALの共用ラウンジ。第1ターミナル国内線の保安検査通過後のレストランエリア、ぼてぢゅう1946の右脇にあるエスカレーターを上がった先にあります。

窓が大きく開放的な空間が特徴的なラウンジ。ゆったりくつろげるリラックスエリアや集中して仕事ができるワーキングエリアなどがあり、目的に合わせた過ごし方ができます。大きな窓に面したカウンター席から駐機エリアが見渡せるのもポイント。

国際線のラウンジと比べると軽食メニューは簡素になりますが、ソフトドリンクだけでなくアルコール類やおつまみも楽しめます。

関西空港のカードラウンジ

関西空港には、国際線の出国審査を終えた後に利用できるカードラウンジが3カ所あります。

カードメンバーズラウンジ・六甲

カードラウンジの六甲は第1ターミナル国際線2階の北ウイング、ゲート12の向かい側にあるカードラウンジ。ソファ席のみの落ち着いた雰囲気が特徴です。ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。

カードメンバーズラウンジ・六甲は営業時間がお昼の12時30分までと短いのが特徴。利用する際は時間にも注意してください。

利用できるカード

カードメンバーズラウンジ・六甲を利用できるカードはこちらです。

カードメンバーズラウンジ・アネックス六甲

カードラウンジのアネックス六甲も国際線で出発する乗客が保安検査を通過後に使えるラウンジ。第1ターミナル2階の北ウイング、中間駅を降りてすぐの場所にあります。

大きな窓があって空港内が見渡せる開放的な雰囲気が特徴的。落ち着いたソファ席もありますが、たくさんの飛行機を眺めることができるカウンターが魅力的です。ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。

利用できるカード

カードメンバーズラウンジ・アネックス六甲を利用できるカードはこちらです。

カードメンバーズラウンジ・金剛

カードラウンジの金剛も、国際線で出発する乗客が保安検査を通過後に使えるラウンジ。第1ターミナル2階の南ウイング、ゲート29の向かい側にあります。

細長いスペースはデスクつきの席が多く、ちょっとした仕事をこなしながら待つのにはぴったり。ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。

利用できるカード

カードメンバーズラウンジ・金剛を利用できるカードはこちらです。

関西空港の有料ラウンジ

関西空港の有料ラウンジは1カ所。こちらはカードラウンジも兼ねています。

KIXエアポートカフェラウンジNODOKA

KIXエアポートカフェラウンジNODOKAは関西国際空港で唯一、一般エリア（制限区域外）で利用できるラウンジ。保安検査の手前、ランドサイド2階のエアロプラザ内、第2ターミナル行きシャトルバス停留所付近にあり、ウォークインラウンジと呼ばれています。出発や到着だけでなく、お見送りや空港に遊びにきた人など誰でも利用可能です。

24時間オープンしていて、シャワー室があるのも便利。出発前や空港到着後にリフレッシュするのにぴったりです。脚を伸ばしてゆったりできる芝生エリアや、カフェタイプの席、マット席、リクライニング席などもあります。 ソフトドリンクは無料で、アルコール類や軽食は有料です。

利用料はオープンエリアが30分600円から。ブースは700円からで、3歳から12歳未満は大人料金の半額、3歳未満は無料となっています。

利用できるカード

カフェラウンジNODOKAはカードラウンジとしても運営をしていて、以下の対象カードメンバーは、当日航空機の利用に限り無料で利用できます。

関西空港のラウンジが大変身する！

関西空港のラウンジは第1ターミナルの国際線ゲートエリアがとても充実しているのが特徴。そしてこのラウンジが2025年には大きく変わりそうです。関西エアポートは2024年8月に、第1ターミナルの国際線ラウンジを集約すると発表。2025年春をめざして、第1ターミナル3階に2つのラウンジをオープンする準備をしています。

2つのラウンジは、古都と都市をキーワードとしたビジネスラウンジと、最上級クラスを対象としたプレミアムラウンジ。広さはプレミアムラウンジが約800平方メートル、ビジネスラウンジが約2,970平方メートルという広大なものになります。

食事や飲料を提供するほか、個室やシャワールームも設置する予定。そのため、第1ターミナルの国際線エリアにあるラウンジの大半は新設されるラウンジに集約される予定です。ただし閉鎖を決定していない航空会社もあるため、一部のラウンジはそのまま残るのではないかと推測されています。

関西空港のラウンジを楽しもう！

2025年には大きく変わりそうな関西空港のラウンジ。しかし今でも魅力的なラウンジはたくさんあります。改装後も楽しみですが、その前にラストチャンスかもしれない今のラウンジを堪能しておくのもいいかもしれませんね。

cover photo by PIXTA