北海道のベストシーズンはいつ？季節ごとの気候の特徴と安い時期についても解説

北海道旅行のベストシーズンは何月？

4月下旬からゴールデンウィーク頃までは、本州から遅れて満開の桜や梅を楽しむことができます。北海道らしい雄大な山々やきらきらと輝く湖などの大自然を眺めながら、ドライブやアクティビティを満喫したいなら夏がベスト。世界でも最高峰の雪質でウィンタースポーツを体験したいなら、もちろん冬に訪れましょう。

このように、北海道は季節によって楽しめるアクティビティやイベントが全く異なるため、目的やテーマに合わせた最適なシーズン選びが大切。興味のあるアクティビティやイベントが体験できない時期に訪れてしまうと、せっかくの北海道旅行に悔いが残ってしまう可能性があります。

この記事では、北海道旅行のベストシーズンについて季節別・目的別に解説します。それぞれの時期におすすめの楽しみ方や北海道旅行ならではの注意点まで紹介するので、過ごし方に合わせて北海道旅行の時期を決めてくださいね！

【季節別】北海道旅行のベストシーズン

本州と気候が異なる北海道では、それぞれの季節に北海道ならではの楽しみ方があります。どの季節もその季節にしか体験できない北海道の魅力があるので、目的や体験したいアクティビティなどに合わせて、北海道旅行に訪れる季節を検討してくださいね！

春（4月～6月）は穴場のベストシーズン

近年では4月下旬ごろから桜が咲き始め、北海道にも春が訪れます。桜や梅は4月下旬からゴールデンウィーク頃に満開になるので、本州でお花見を楽しんだ後に北海道を訪れると、もう一度満開の桜や梅を楽しめますよ！

本州が梅雨の季節となる6月、北海道も降雨量が増えはするものの、梅雨のように毎日降り続くわけではないため、北海道観光の穴場シーズンといえます。

4月の北海道は雪が降る日もまだあり、最高気温15℃以下の日がほとんどのため、薄手のコートなどを持参しましょう。5月になると最高気温が20度を超える日も多くなりますが、最低気温が10℃を下回ることもあるため、パーカーやカーディガンなど気温調整のできる服装を持っていくようにしましょう。

夏（7月～8月）はドライブや花々を楽しめるベストシーズン

北海道は本州と気候が異なり、山間部や峠では10月下旬に雪が降り始め、年によってはゴールデンウィークでも雪が降ることも。北海道旅行でドライブを楽しむなら、ベストシーズンは降雪の影響のない5月中旬から10月上旬です。

さらに、7月・8月はラベンダーやひまわりが満開になる季節。北海道らしいカラフルな花畑を見るベストシーズンです。ただし、観光のベストシーズンとなるため、航空券が一番高い季節となります。

近年の7・8月は、札幌・旭川・函館などの都市では30℃近くなる日も多いため、本州の夏と同様の服装で問題ないでしょう。一方で、釧路・根室などの道東地方や稚内などの道北地方は最高気温が25℃に満たない日が多く、最低気温も20℃を下回るため、パーカーなどの羽織物が必須。

年や訪れる街によって気温差があるため、訪れる前に気温を確認し、適した服装を持っていくことをおすすめします。

秋（9月～11月）は一足早い紅葉のベストシーズン

北海道では本州より一足早く秋が訪れます。日本一早く紅葉が始まる大雪山では、例年9月中旬から木々が色づき始め、平地では10月上旬から10月下旬に紅葉の見ごろを迎えます。残暑の本州から逃れて一足早い秋を味わえるシーズンといえるでしょう。

10月・11月は本州との寒暖差が大きく、服装に注意しなければならないシーズンです。特に10月半ばを過ぎると最高気温が10℃近くまでしか上がらない日もあるため、訪れる前に天気予報を確認し、気温によってはニットなど暖かい服装を準備していきましょう。

11月の後半になると、最高気温が10℃に満たない日が多く、雪が積もる日もあるため、厚手のコートなど、本州の真冬の服装を持っていくと安心です。

冬（12月～3月）はウィンタースポーツのベストシーズン

北海道の冬は、パウダースノーでスキーやスノーボードなどを楽しめるウィンタースポーツのシーズン。また、「さっぽろホワイトイルミネーション」や「さっぽろ雪まつり」など、雪が積もる北海道ならではのイベントも開催されます。

寒さが厳しい北海道では、冬の観光客は他のシーズンに比べて少なくなるため、比較的安い価格で航空券を購入できる狙い目！ただし、年末年始と「さっぽろ雪まつり」開催期間中は観光客が増えるため、航空券やホテルも値段が上がります。

北海道の冬の服装は、厚手のウールコートやダウンコートに加え、マフラー、手袋、帽子や耳当てなどの防寒具、さらに雪まつりなどで長時間外に滞在する方はカイロがあると安心。

ただし、北海道の商業施設やホテルなどの建物内は暖房が強めに入っており、冬の本州の建物内よりかなり暖かくなっています。室内の施設をメインに回る日は、シャツに薄手のセーターをはおるなど、重ね着で気温調整できる服装がおすすめです。

【目的別】北海道旅行のベストシーズン

北海道は旅行の目的ごとにベストシーズンが異なります。特に北海道の大自然を満喫できる夏と、北海道ならではの雪を活かしたイベントやアクティビティが満載の冬では、北海道旅行の楽しみ方は全く違います。

シーズンごとのグルメ、アクティビティ、イベントをチェックして、目的に合わせた季節に北海道を訪れましょう！

グルメのベストシーズン

春はオホーツク海産の毛ガニやズワイガニが旬を迎え、ぎっしりと身の詰まったカニを堪能できます。北海道の居酒屋の定番・ホッケも旬。また、本州産のものより太く、濃い甘みが特徴のアスパラガスも外せない北海道の春の味覚です！

夏は積丹（しゃこたん）や利尻島、礼文島のウニのシーズン。北海道に来たら食べたいメロンも夏の果物です。7月下旬が旬の新じゃがも、この季節に北海道に来たら食べたいものの1つ。また、本州産より遅く、8月から9月に旬を迎えるとうもろこしも濃厚な甘みを味わえます。

秋はなんといっても鮭のシーズン！地元ではちゃんちゃん焼きにして食べるほか、各家庭でいくらのしょうゆ漬けが作られます。釧路や根室沖のサンマも、北海道の秋を代表するグルメ。また、日高地方のむかわ町の特産品・シシャモは漁獲量が少ないため、道外ではほとんど出回らない貴重な秋の味覚です。

通年おいしい海の幸が獲れる北海道ですが、その中でも最も多くの魚介類が旬を迎えるのが冬。牡蠣やタラ、噴火湾産のホタテ、キンキなどが最もおいしい時期を迎えます。また、「たち」として道民に親しまれるタラの白子も、鍋の具材やポン酢で和えた「たちポン」などのメニューが人気なので、ぜひ旬の季節に食べてみてください！

アクティビティのベストシーズン

春はニセコ・キロロ・富良野などではゴールデンウィーク頃までスキー場がオープンしているため、本州では難しい春スキーを満喫できます。また、春のアクティビティでおすすめなのはニセコや富良野などで4月下頃から楽しめるラフティング！雪解け水が流れ込むことにより、川の水量が増して流れも速くなり、スリル満点な川下りを体験できますよ！

夏は北海道の大自然を満喫できるアクティビティが満載！道内各地の川でラフティングができるほか、釧路湿原や支笏湖のカヤック、支笏湖のSUPなど、美しく雄大な景色を眺めながら楽しめるアクティビティがたくさんあります。

秋は本州よりも一足早く紅葉を満喫できます。9月上旬頃から日本一早い紅葉が始まる旭岳は、ロープウェイで山の中腹までアクセスできるので、気軽に登山を楽しめますよ。また、札幌近郊では例年10月上旬から中旬に紅葉が見頃を迎える定山渓、例年10月下旬から11月上旬に見頃を迎える北海道大学のイチョウ並木などの散策がおすすめです。

冬は北海道が世界に誇るパウダースノーでウィンタースポーツを楽しむシーズン！世界中からスキー客が訪れるニセコ・ルスツ・キロロをはじめ、富良野・札幌・小樽など道内各地でスキーやスノーボードを体験できます。

また、厳しい寒さのため湖の表面が凍る北海道では、ワカサギ釣りも冬の楽しみの一つ。札幌近郊を含む道内各地の湖で楽しめますよ。

イベントのベストシーズン

春は本州から遅れて見頃を迎える桜や梅のイベントが満載！特に例年4月下旬から5月上旬に行われる函館・五稜郭公園の「夜桜ライトアップ」や例年5月上旬から6月上旬に行われるオホーツク海地方の町・大空町の「ひがしもこと芝桜祭り」は道内外から観光客が訪れる人気イベントです。

夏のおすすめは、札幌の夏の風物詩「さっぽろ大通ビアガーデン」。大通公園の約1キロにわたり開催され、9,000席以上もの収容人数を誇る日本でも最大規模のビアガーデンです。また、8月中旬に開催される日本最大級の野外フェスティバル「ライジングサン・ロック・フェスティバル」にも、毎年道内外から音楽ファンが集います。

秋は、例年9月に約1か月間大通公園で行われ、全道の市町村のグルメが集結する「さっぽろオータムフェスト」が人気。そのほかにも、旭川市の「北の恵み 食べマルシェ」、釧路市の「釧路大漁どんぱく」、厚岸町の「あっけし牡蠣まつり」など、道内各地で秋の味覚を満喫するイベントが開催されます。

冬は、北海道の雪や氷を活かしたイベントが目白押し。11月下旬からは大通公園など札幌中心部で雪の白さに光が反射して幻想的な雰囲気を醸し出す「さっぽろホワイトイルミネーション」が開催されます。

そして2月上旬には、国内外から250万人を超える観光客が訪れる「さっぽろ雪まつり」が行われます。また、例年1月下旬から2月下旬まで支笏湖で開催され、巨大な氷像の立ち並ぶ「千歳・支笏湖氷濤まつり」も人気ですよ！

北海道旅行を楽しむためのポイント

最後に、北海道旅行を楽しむためのポイントを解説。気候や路面状況、現地のイベント、大型連休などの動向をチェックして、快適に北海道旅行を楽しんでくださいね。

北海道旅行の目的を確認する

北海道は旅行の目的ごとにベストシーズンが全く異なります。ドライブを楽しみたいなら夏、ウィンタースポーツを体験してみたいなら冬、というように、北海道旅行で体験したいアクティビティやイベントのベストシーズンに合わせて訪れる必要があります。

「12月にドライブをしに訪れたら、路面が凍結していて、怖くて全く運転ができなかった！」なんてことにならないよう、事前に旅行の目的とベストシーズンをしっかりと調べましょう。

北海道旅行の安い時期やセールを狙う！

北海道行きの航空券が安いと言われているのは、クリスマス・年末年始と「さっぽろ雪まつり」開催中の期間を除いた12月から2月。氷点下の厳しい気温が続き、車の運転も冬道に慣れていない方には難しいため、観光客が少ないシーズンとなります。また、4月のゴールデンウィーク前までの期間も航空券の値段が下がります。

そして、北海道への観光客が最も多くなる7月・8月のハイシーズンであっても、早期予約やセールを利用すれば、意外と値段を抑えていくことができる場合も。北海道は人気の観光地であるため、多くの旅行会社からプランが出ているので、さまざまなサイトを比較すると、おトクなプランを発見できるかもしれませんよ。

寒暖差や服装に気をつける

北海道は本州と気候が異なるため、服装に注意が必要です。特に3月と11月は本州と気候が大きく異なるため、事前に必ず天気予報を確認し、対応できる服装を用意していく必要があります。

本州が春を迎える3月は、北海道はまだまだ冬の気候。雪が降る日もあり、最低気温は氷点下の日も多いため、冬の装いが必要です。また11月は、本州は秋のよそおいで問題ありませんが、北海道は11月上旬に平地でも雪が降る日が出始めます。

後半になると、最高気温が10℃に満たない日が続き、雪が積もる日も。厚手のコートやパーカーなど、防寒対策のできる服装と、足元がしっかりとした靴を用意していきましょう。

ドライブは時期に気を付ける

北海道の冬道は、雪で道が覆われ、凍結します。スリップ事故や、吹雪による視界不良での事故などのおそれがあるので、冬道の運転に慣れていない方は、冬季にレンタカーを借りて自分で運転するのは避け、公共交通機関やツアーを利用しましょう。

北海道の冬は本州よりも長く続き、11月上旬には初雪が降り、4月に入っても山間部や峠には雪が残り、平地でも雪が降ることも。また、日中は気温が上がったとしても、朝晩は冷え込み、路面が凍結することもあります。本州の季節感覚でレンタカーを借り、思わぬ事故を起こしてしまわないよう、充分気をつけましょう。

北海道のベストシーズンをチェックして観光を楽しもう！

この記事では、北海道の目的別・季節別のベストシーズンや安い時期について紹介しました。ドライブやウィンタースポーツ、イベントなど目的ごとに北海道旅行のベストシーズンは異なります。北海道をどのように楽しむか目的を決めて、最適な季節に旅行を計画してくださいね！

※この記事の情報は、2024年11月29日現在の気象庁のデータをもとにまとめています。紹介した平均気温と降水量、気候は年により異なるため、旅行前には最新情報を確認してください。

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