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おトクすぎる「世界一周航空券」はどこで買う? 料金やメリット・デメリットを解説

世界一周といえば、旅好きなら一度は憧れる言葉。アライアンスが販売する世界一周航空券なら、その夢をかなりおトクに叶えられます。 購入方法や料金、スターアライアンスとワンワールドのプラン比較など、知っておきたい情報をまとめました。

ライター
NEWT編集部
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世界一周航空券という言葉を聞いたことがありますか?
世界一周旅行といえば、旅好きなら一度は憧れる言葉。その夢をかなりおトクに叶えられるのが世界一周航空券なんです。
今回は、いま大人気になっている世界一周航空券の特徴や購入方法を解説します。メリットとデメリットを知って、おトクに世界一周しちゃいましょう!

Contents

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世界一周航空券とは?

photo by PIXTA

まずは世界一周航空券とはどのようなものかを紹介しましょう。その定義やメリットとデメリット、どんな人に向いているのかも解説するので、あなたも使った方がおトクなのかわかりますよ!

世界一周の定義

世界一周旅行といえば、世界の多くの国を巡る長い旅というのが一般的なイメージです。しかし世界一周航空券が定義する世界一周は、太平洋と大西洋をそれぞれ1回だけ、一方向に渡って出発地に戻ること。つまり地球を一周することです。

たとえばアメリカを往復する代わりに、ついでにフランスと韓国にも寄ってきたら

  • 日本→太平洋→アメリカ→大西洋→パリ→韓国→日本

となるため、世界一周。

このルートなら世界一周航空券を利用できます。しかもアメリカ往復航空券よりも料金が安くなる可能性があるのです。

世界一周航空券はアライアンスが販売

世界一周航空券は1つの航空会社ではなく、アライアンスが販売しています。

航空業界のアライアンスとは、複数の航空会社が集まって業務提携を行っているグループのこと。世界一周航空券は、アライアンス内の多くの航空会社を使うことで、世界中の都市に行くことができるのです。

この世界一周航空券は、少し前までは束になった航空券でした。しかし今はeチケットが普及したため、旅程表のようなA4サイズの用紙になっています。

メリット

世界一周航空券のメリットをまとめると、このようになります。

  • 料金がおトクになる可能性がある
  • 通年で料金が変わらない
  • ビジネスクラスやファーストクラスはとくに割安
  • 有効期限が1年もある
  • オープンジョーに対応

価格面のメリット

世界一周航空券の最大のメリットは、なんといっても料金がおトクになることです。

訪れる国や都市が2カ所など少ない場合には意味がない場合もありますが、少し増えてくれば世界一周航空券の方が安くなることがほとんど。

距離や大陸の数など、条件内の料金は一定なので、その条件内でフライト数が多ければ、かなりおトクになります。

また一般の航空券はゴールデンウイークや夏休み、年末年始には料金が上がりますが、世界一周航空券なら、料金は変わりません。つまりオンシーズンに旅行をする人ならおトクになる可能性が高いのです。

なかでもビジネスクラスやファーストクラスはかなり格安!比較すれば驚くほどの安さになることがあります。

価格面でまとめると、オフシーズン+エコノミークラス+フライト数が少ないという場合以外は、往復航空券よりも世界一周航空券の方がおトクになる可能性が高いといえます。

これは検討してみる価値がありますよね!

その他のメリット

もうひとつの大きなメリットは、有効期限が1年間もあるということです。

1年間有効の往復航空券もありますが、価格は高いものがほとんど。つまり出張や留学などで長期間海外滞在する場合も、世界一周航空券を利用した方が料金的におトクになることがあるのです。

またオープンジョーに対応しているのもメリット。オープンジョーとは到着した空港と出発する空港が異なることです。たとえばロンドンに到着後、ヨーロッパを鉄道で移動してローマから飛行機に乗ることも可能。鉄道のチケットは別途購入することになりますが、旅の自由度が大きくアップします。

デメリット

価格面のメリットがとても大きい世界一周航空券ですが、いくつかのルールがあります。それがデメリットになる場合もあるため、ぜひ知っておいてください。

デメリットになりそうなことをまとめると、このようになります。

  • ルートは基本的に一方向
  • 滞在都市数に制限がある
  • アライアンスの就航便がある地域にしか行けない
  • 事前にルートと日付を決めなければならない

ルートのデメリット

多くのデメリットはほとんどの人にはあまり関係がないかもしれませんが、ルートが一方向であるというルールについては知っておく必要があります。

一方向というのは、東方向または西方向の同じ方向に進み、一周するということ。途中で逆戻りを入れることはできないため、たとえば以下のルートは組めないことになります。

  • 成田→北京→パリ→台北→ローマ→ニューヨーク→成田

上記のルートは西方向に進んでいるのに、パリから台北で東方向に進むのはルール違反。この場合はたとえば以下のように組み直すことになります。

  • 成田→台北→北京→ローマ→パリ→ニューヨーク→成田

逆戻りができないため、一度訪問した都市に戻れないのもデメリットかもしれません。ただし一部の例外を除いて、大陸内を引き返すことは認められています。

一方、アジアとオセアニアや、北米と南米、ヨーロッパとアフリカといった縦のラインは、アライアンスによって微妙にルールが異なりますが、基本的には同じ大陸に戻ってもOKです。

その他のデメリット

滞在都市数の制限については、とくに多くの都市を周遊したい場合に関係してきます。

たとえばスターアライアンスは最高滞在回数が15回。ワンワールドは大陸別にヨーロッパが最高4区間、北米が最高6区間などと決まっています。

アライアンスの就航便がなければ行けないこともデメリット。行きたい地域によってアライアンスをうまく選ぶ必要があります。

そして事前にルートと日付を決めなければならないのも特徴です。とはいえまったく変更が不可能なわけではなく、到着日と出発日の変更は可能。また周遊中に経路を変更する場合は、手数料を払って変更手続きをすることになります。

どんな人に向いている?

世界一周航空券は、途中で計画を変更する可能性が低く、1年以内の期間で世界一周旅行をしたい人にはぴったりの航空券になります。

しかしそれだけではなく、料金的にかなりおトクなのも特徴。場合によっては往復航空券より安く世界一周ができてしまう可能性もあるのです。つまりアメリカやヨーロッパなど、ある程度の距離がある国に行く予定がある人なら誰でも向いている可能性があるということ。

ちょっとだけ時間に余裕があるなら、ついでに世界一周の方がおトクかもしれませんよ!

世界一周航空券の種類

世界一周航空券を販売しているのは世界の大きなアライアンス。なかでも主要3グループといわれているのが、スターアライアンス、ワンワールド、スカイチームで、世界の主要航空会社のほとんどが主要3グループのいずれかに加盟しています。

日本でもよく知られていて世界一周航空券を販売しているのは、ANA系列のスターアライアンスと、JAL系列のワンワールドです。

世界一周航空券の選び方

ではスターアライアンスとワンワールド、どちらの世界一周航空券を選ぶべきなのでしょうか。そのポイントは大きく2つあります。

  • 就航先
  • 貯めているマイレージ

まず大切なのは、行きたい都市。その都市への就航便がないアライアンスがあるかもしれませんから、その場合は就航便があるアライアンスの一択になります。

ただし現地で往復航空券を別途購入することは可能。もちろん別料金となりますが、そのようにしてカバーする方法もあります。

航空会社の公式サイトでアライアンスの就航先をチェックできますから、旅の計画を立ててみるのも楽しいかもしれません。

また行きたい都市にどちらのアライアンスも就航している場合、貯めている航空会社のマイレージがあるなら、その航空会社のグループを選ぶのがおトクです。

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スターアライアンスの世界一周航空券

photo by PIXTA

ANAが加盟しているスターアライアンスの世界一周航空券は、就航便が多く、幅広い都市をカバーしているのが特徴。

料金はマイル(飛行距離)によって区分けされています。

スターアライアンスとは

スターアライアンスは、世界初の航空アライアンス。現在も世界最大の規模を誇っています。加盟している航空会社は26社。1,200カ所以上の空港に就航しています。

加盟航空会社一覧

  • エーゲ航空
  • エア・カナダ
  • エアチャイナ
  • エア インディア
  • ニュージーランド航空
  • ANA
  • アシアナ航空
  • オーストリア航空
  • アビアンカ航空
  • ブリュッセル航空
  • コパ航空
  • クロアチア航空
  • エジプト航空
  • エチオピア航空
  • エバー航空
  • LOT ポーランド航空
  • ルフトハンザ ドイツ航空
  • スカンジナビア航空
  • 深セン航空
  • シンガポール航空
  • 南アフリカ航空
  • スイス・インターナショナル・エアラインズ
  • TAP ポルトガル航空
  • タイ国際航空
  • トルコ航空
  • ユナイテッド航空

主な特徴

スターアライアンスの世界一周航空券の特徴は、マイル制を採用していること。

29,000マイル、34,000マイル、39,000マイル以内の3段階で、それぞれの運賃があります。

最低旅行日数は10日(エコノミークラスは3日)。

24時間を超える滞在は最低3回必要で、最高15回まで可能です。

料金とプラン

スターアライアンスの世界一周航空券の料金は、マイルと旅客クラスに応じて、以下のようになっています。

 

エコノミー

プレミアムエコノミー

ビジネス

ファースト

STAR1

29,000マイルまで

358,900円〜

553,800円〜

707,500円〜

1,141,000円〜

STAR2

34,000マイルまで

422,700円〜

632,300円〜

822,000円〜

1,344,000円〜

STAR3

39,000マイルまで

494,600円〜

734,800円〜

958,900円〜

1,504,800円〜

燃油サーチャージと現地空港税は別途。

航空券の有効期限は1年間となっています。

ワンワールドの世界一周航空券

photo by PIXTA

ワンワールドは1999年に設立したアライアンス。日本のJALやオーストラリアのカンタス航空など各国を代表する航空会社が多く加盟しています。

料金は大陸制です。

ワンワールドとは

ワンワールドには13の航空会社が加盟。900以上の空港に就航しています。

  • アラスカ航空
  • アメリカン航空
  • ブリティッシュエアウェイズ 
  • キャセイパシフィック航空 
  • フィンランド航空 
  • イベリア航空 
  • 日本航空
  • マレーシア航空 
  • カンタス航空
  • カタール航空 
  • ロイヤルエアーモロッコ
  • ロイヤルヨルダン航空 
  • スリランカ航空 

主な特徴

ワンワールドでは料金やルールにマイルではなく大陸制を採択しているのが大きな特徴です。

3大陸から6大陸を訪問するルールで、料金は大陸の数に応じて4段階に設定。

目的地は3つのゾーンと6つの大陸に分類されています。

  • ゾーン1は、北米と南米
  • ゾーン2は、ヨーロッパ、中東、アフリカ
  • ゾーン3は、アジアと南西太平洋

ゾーン1、ゾーン 2 、 ゾーン 3 の間で、東または西の方向に連続して前進するのがルール。基本的に一度出た大陸に戻ることはできません。

全体でのフライト回数に制限はありませんが、各大陸ごとにフライト制限があり、北米大陸が6回、その他(アジア・欧州・アフリカ・南米・オセアニア)の大陸は各4回となります。

また最低旅行日数は10日となっています。

縦の大陸間移動について

大陸制を採択していて同じ大陸に戻れないため気になるのが、南半球ですよね。たとえばアフリカ大陸の都市に行く場合、ヨーロッパからアフリカに飛び、再びヨーロッパに戻ってくるのが一般的です。南米も北米経由で行くのが普通。

そこでワンワールドでは、ヨーロッパとアフリカ、北米と南米などでは一度だけ経由出戻ることができると定められています。

料金とプラン

ワンワールドの料金プランは、訪れる大陸数と旅客クラスに応じて、以下のようになっています。

 

エコノミー

ビジネス

ファースト

3大陸

335,000円〜

656,300円〜

1,003,300円〜

4大陸

354,600円〜

780,400円〜

1,182,500円〜

5大陸

418,800円〜

895,200円〜

1,370,200円〜

6大陸

485,000円〜

978,200円〜

1,495,100円〜

燃油サーチャージと現地空港税は別途。

航空券の有効期限はこちらも1年間となっています。

スターアライアンスとワンワールドの比較

photo by PIXTA

前述のようにスターアライアンスとワンワールドは、就航している都市と貯めているマイルで選ぶのが一般的。でも行きたい都市にどちらのアライアンスも就航していて、特に決まっているマイルがない場合は、何を比較すべきなのでしょうか。

価格・料金プラン

価格についてはどちらもかなりおトクですが、料金がマイルで決まるか、大陸数で決まるかという大きな違いがあります。方式がまったく異なるため、渡航先の組み合わせによって逆転することや、意外な価格差がでることも。

価格については、実際にルートを計画しながら比較するのがおすすめです。

利用航空会社数

航空会社の数に関しては、スターアライアンスの方が優勢。ただしワンワールドにも得意な地域があります。

航空会社の数だけでは決められない面もありますから、行きたい都市が決まっている人は、各アライアンスの就航先一覧で調べてみるとよいでしょう。

自由度

自由度については、ワンワールドの各大陸内でのフライト制限に注意する必要があります。

例えばヨーロッパ内で多くの国を周遊したくてもワンワールドは4回のフライトが上限。

一方でワンワールドは、その回数以内なら何回フライトしてもマイルに関係なく料金は一定というメリットがあります。1つの大陸で4回に近い数のフライトをする人は、料金が割安になる可能性も。ここも使い方次第といえます。

比較一覧表

 

スターアライアンス

ワンワールド

備考

価格・料金プラン

◎(マイル制)

◎(大陸制)

どちらが安いかは渡航先による

利用航空会社数

それぞれに得意なエリアもある

自由度

全体のフライト数制限あり

大陸内のフライト数制限なし

全体のフライト数制限なし

大陸内のフライト数制限あり

大陸内の移動数によって両社の価格が大きく違う可能性も

やはりマイル制と大陸制が最大の違い。大陸内の移動回数によって料金は大きく変わります。旅行プランを立ててシミュレーションをしてみれば、選ぶべきアライアンスが見つかるはずですよ!

世界一周航空券の購入方法

photo by PIXTA

世界一周航空券は、アライアンスのサイトから購入する方法と、旅行代理店で購入する方法があります。

アライアンスのサイトから予約

JALやANAなどの航空会社から世界一周航空券を予約購入する場合、スターアライアンスやワンワールドの公式サイトにリンクされていて、直接予約することになります。

世界一周航空券の購入に慣れていて、渡航スケジュールがすべて決まっている場合は、シンプルに予約できるのが特徴。

一方で海外サイトのため、いろいろと不安に感じる部分が多いかもしれません。

旅行代理店で予約

アライアンスのサイトでの購入が不安という方は、旅行代理店で予約することも可能です。

こちらのメリットは、旅の間のサポートサービスが受けられること。世界一周旅行でははじめての都市に到着して不安になりがちですが、旅先での急なトラブルにも対応することができます。

また世界一周航空券だけでなく、プラスαの予約ができるのもメリット。アライアンスが網羅していない追加の国内線や、滞在先のホテルの予約もまとめてできるので安心です。

しかもNEWTなら追加の航空券やホテルが格安!豊富な候補の中から宿泊先を選んで、よりおトクに旅を楽しむことができますよ。

世界一周航空券には魅力がいっぱい!

ハードルが高そうと感じる人も多い世界一周航空券。でも実は一般的な往復航空券よりもずっと安く旅行ができる可能性があるんです。簡単なルールを理解して利用すれば、破格の値段で旅を楽しめるのがメリット。使わないのはもったいないですよね!

旅の可能性が大きく広がる世界一周航空券を、ぜひ利用してみてください。

※記事内の情報は、2024年5月27日時点で、料金や加盟アライアンスなどは予告なく変更になる場合があります。

cover photo by PIXTA

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