ピドゥランガラ・ロック

スリランカを訪れるなら必ず足を運びたい世界遺産が「シギリヤロック」です。1982年に「シギリヤの古代都市」として世界文化遺産に登録され、その壮大さから「天空の王宮」とも呼ばれています。高さ約200mの巨大な岩山の上には、かつて王宮が築かれており、頂上からの景観はまさに圧巻。宮殿跡から望む360度の絶景はもちろん、岩肌に描かれた「シギリヤ・レディ」と呼ばれる美しい壁画、古代の文字が刻まれた「ミラーウォール」、そして中腹で出迎える巨大な「ライオンの像」の石造など、そこへ至る道中も見どころが尽きません。登頂の道は少し険しいものの、各所で立ち止まりながら名所を楽しみ、頂上にたどり着いた瞬間の達成感は格別です。

ミンネリヤ国立公園は、シギリヤエリアのハバラナに位置し、シギリヤロックから車で約1時間ほどでアクセスできる国立公園です。シギリヤ観光のアクティビティとして人気なのが、野生のゾウを間近で観察できるジープサファリ。その代表的な場所が、このミンネリヤ国立公園です。この公園の魅力は何といってもゾウ。広大な草原や湖畔に集まるゾウの群れは圧巻で、間近で見られる体験は一生の思い出になるでしょう。また、ゾウだけでなくクジャクをはじめとする野生動物の息づかいを身近に感じられるのも魅力。シギリヤ観光とあわせて訪れたい、スリランカ屈指のサファリスポットです。

ダンブッラ黄金寺院は、スリランカで最も保存状態が良いとされる石窟寺院で、1991年に世界遺産に登録されました。2,000年以上の歴史を持ち、大小5つの石窟寺院から構成されています。最大の見どころは第二窟「マハー・ラージャー・ヴィハーラ」。「マハラジャ」という単語は「偉大な王」を意味し、「ヴィハーラ」は「お寺」を意味するそう。その名の通り、5つの石窟寺院の中で最も大きく、壁一面に描かれた壮麗な仏画には圧倒されるでしょう。内部に安置された50体以上の仏像も必見です。また、第一窟にある巨大な涅槃像も迫力満点。すべての石窟が近接しているため、1番から5番まで順に巡れば、スリランカ仏教美術の粋をじっくり堪能できます。