
須山浅間神社で出会う!樹齢500年の杉とハートの灯籠
静岡県裾野市、富士山の南麓に鎮座する須山浅間神社。杉の巨木に囲まれた境内は空気が澄んでいて、参道を歩くだけで気持ちが切り替わります。良縁のご利益を求めて訪れる人も多く、ハート形に見える石灯籠は写真スポットとして知られる存在。歴史と自然を一度に味わえる、静かな休日の行き先です。


静岡県裾野市、富士山の南麓に鎮座する須山浅間神社。杉の巨木に囲まれた境内は空気が澄んでいて、参道を歩くだけで気持ちが切り替わります。良縁のご利益を求めて訪れる人も多く、ハート形に見える石灯籠は写真スポットとして知られる存在。歴史と自然を一度に味わえる、静かな休日の行き先です。
須山浅間神社の基本情報
まず押さえておきたいのが、須山浅間神社の成り立ち。富士山信仰との関わりと、長く受け継がれてきた歴史をたどります。
須山浅間神社とは?
標高約600mの高原に鎮座し、ご祭神として木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)をお祀りしています。良縁成就や夫婦円満、子宝・安産の神様として広く信仰を集めてきた女神。社伝によれば創祀は景行天皇の時代(110年)で、日本武尊(やまとたけるのみこと)が祀ったと伝わります。
須山浅間神社の特徴
世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつ。かつては富士山南麓の登拝ルート「須山口登山道」の起点にあたり、山へ向かう人々がここでみそぎをして道中の安全を祈願しました。登山の玄関口という役割は、富士山信仰の深さを今に伝える文化財としての価値につながっています。
須山浅間神社の見どころ
境内は、歴史ある社殿と凛とそびえる木々が包み込む空間。写真に残したくなる場所から静かに手を合わせたい一角まで、とくに注目してほしいポイントを3つ紹介します。
【見どころ1】樹齢500年の杉が包み込む静寂の林
神社の周囲に広がる林は「社叢(しゃそう)」と呼ばれ、市の天然記念物に指定された一帯です。境内に立ち並ぶのは、樹齢400〜500年以上とされる杉の巨木が約20本。なかには幹の周囲が7mほどある大木も見られます。木々に覆われた空間は物音が少なく、深く息を吸い込みたくなる静けさが広がります。
【見どころ2】SNSで話題!ハートの石灯籠で良縁祈願
境内に置かれた猪目(いのめ)の文様が刻まれた石灯籠は、くり抜かれた部分がハートの形に見えると人気を集めています。灯籠の穴から拝殿をのぞき込むようにして写真を撮る参拝客の姿が、途切れることはありません。良縁成就をつかさどる木花開耶姫命のご利益とあわせて、恋愛祈願の記念撮影にうってつけのスポットです。
【見どころ3】江戸時代の面影を残す歴史的な社殿群
境内に残るのは、中世から近世にかけての建築遺構。現在見られる本殿は、江戸時代後期の1823年(文政6年)に再建されたものです。拝殿の手前右手に立つ小さな社は「古宮(こみや)」と呼ばれ、1611年(慶長16年)の建立と伝わります。春と秋には、その扉に太陽の光が射し込む神秘的な瞬間が訪れます。
須山浅間神社を楽しむベストシーズンは?
四季それぞれに違う表情を見せてくれるため、いつ訪れても発見があるはず。ここでは、祭事のある時期と、静かに参拝できるタイミングを整理しました。
ベストタイミングは「お祭りや記念行事の時期」
神社ならではの空気を味わうなら、例祭や季節の行事にあわせるのがおすすめです。例年4月中旬には春季例大祭が開かれます。7月1日の富士山須山口開山式は、富士登山シーズンの幕開けを肌で感じられる貴重な機会。11月23日には秋祭りが控えており、紅葉の時期とかさねて参拝を楽しめます。(※祭りの前後3日間は準備のため、ハートの石灯籠を覗くことができません。ハートの石灯籠を見たい方は、訪問時期にご注意ください。)
混雑をさける穴場の時期や時間帯
静かな環境でゆっくり過ごしたいなら、ねらい目は平日の午前中。境内は24時間いつでも参拝できるので、早朝に訪れてもかまいません。人の少ない時間帯をえらべば、澄んだ空気のなかで深呼吸しながら、神聖な空間をひとりじめした気分に浸れます。
期間限定イベント・キャンペーン情報
年末年始は、特別な神事がつづく時期です。12月31日には大祓い式、深夜には除夜祭と年越し神事が営まれる恒例行事。年越し神事ではもつ煮や甘酒、お神酒が振る舞われ、境内はにぎわいに包まれます。
参拝をもっと深める授与品と体験プログラム
参拝の証として持ち帰れる授与品に、歴史を深く知れるガイド付きのプログラム。目的にあわせてえらべば、滞在の満足度がぐっと上がります。
提供されている主なサービス・商品
月替わりの御朱印とオリジナル御朱印帳
授与所が開いている日中の時間帯には、月ごとにデザインが変わる御朱印をいただけます。季節の絵柄が添えられた、参拝の記念にぴったりの一枚。木製や布製のオリジナル御朱印帳も、1,500円で用意されています。
ご神木を活用した神札やお守り
境内で育った樹齢500年の神木の一部を使って作られているのが「神札(木札)」です。ほかにもお守りの種類が豊富にそろっており、えらぶ時間そのものが楽しいひととき。長く神社を見守ってきた木の力を、手元に置いて持ち帰れます。
地元認定ガイドによる「須山浅間神社特別拝観」
裾野市観光協会を通して事前に予約すると、特別拝観プログラムに参加できます。対象は10名以上の団体で、料金は1人1,000円。地元認定ガイドが、江戸時代に隆盛を極めた富士山須山口登山道について案内してくれます。普段は入れない拝殿内での「正式参拝」も、このプログラムならではの体験です。希望日の2週間前までに予約を済ませてください。
料金・利用時間・所要時間
境内への入場と参拝は無料で、時間を気にせず自由に立ち寄れます。ひと通り見て回る所要時間の目安は、およそ30分から1時間ほど。土日以外は不定休で限られているため、御朱印やお守りを希望する場合は、事前に須山浅間神社のXでご確認ください。
須山浅間神社へのアクセス方法
電車・バス・車のいずれでも向かえる立地で、周辺には目印となる看板や駐車場も整っています。出発地にあわせて、使いやすいルートをえらんでください。
公共交通機関でのアクセス方法
JR御殿場線の裾野駅からは、富士急シティバスの須山方面行きに乗車します。約30〜35分で「須山」バス停に着き、そこから歩いて約10分。JR東海道新幹線の三島駅から同じバスを利用する場合、「須山」バス停までの所要時間は約50分です。JR御殿場線の御殿場駅が起点なら、バスで約25分の「津土井」バス停で下車し、徒歩約5分で境内に着きます。
車でのアクセス方法
東名高速道路を使うなら、裾野ICで降りて西へ約15〜16分(距離約8.6km)の道のり。新東名高速道路からは、長泉沼津インターチェンジを出て御殿場バイパス経由で約35分かかります。参拝者向けの無料駐車場も整っており、乗用車約9〜10台と大型バス3台を停められます。
須山浅間神社を快適に楽しむための注意点
神聖な場所だからこそ、周囲への配慮を忘れずに過ごしたいところ。季節や天候にあわせた準備も、あわせて確認しておきましょう。
混雑回避や利用時のマナー
参道では少し歩くスピードを落とし、鳥居の前で立ち止まって一礼してから境内へ入るのが作法です。朱塗りの橋、鳥居の順に進み、拝殿の前でもう一度頭を下げてから参拝しましょう。写真を撮るときは、とくにハートの石灯籠のまわりで順番を譲り合ってください。長時間の占有をさけるよう意識すると、お互いに気持ちよく過ごせます。
服装・準備物・事前確認のポイント
標高がやや高い立地のため、平地よりも肌寒く感じる場合があります。羽織るものを1枚かばんに入れておくと安心。境内には段差や砂利道があるので、歩き慣れたスニーカーなどをえらんでください。冬に車で向かうなら、路面の凍結や積雪にそなえて冬用タイヤの装着を済ませておきましょう。
須山浅間神社で心を整える静かな休日を
須山浅間神社は、富士山信仰の歴史と豊かな自然が重なり合う場所です。樹齢500年の杉を見上げ、歴史ある社殿の前で静かに手を合わせれば、日々の疲れもすっとほどけていくはず。
うつくしい御朱印やハートの石灯籠など、思わずカメラを向けたくなる要素もそろっています。次の休日の行き先に、ぜひ加えてみてください。
須山浅間神社の基本情報 | |
|---|---|
住所 | 静岡県裾野市須山722 |
電話 | 080-1617-1865 |
営業時間 | 境内終日参拝自由 |
休業日 | 年中無休(社務所は不定休) |
アクセス | JR裾野駅から富士急シティバス須山行きで約30〜35分、須山バス停下車徒歩約10分 |
料金 | 境内無料 |
駐車場・利用環境 | 無料駐車場あり(乗用車約9〜10台、バス3台)、トイレ併設 |
公式サイト | |
cover photo by PIXTA




