川崎観光のおすすめスポット15選！穴場スポットやモデルコースも紹介

川崎には人気の観光スポットがいっぱい！

川崎は、神奈川県の北東部に位置する日本有数の工業都市です。多摩川を挟んで東京都と隣接していて、約50年前から政令指定都市となっています。

JR線が縦断し、それに5つの私鉄が横断しているので、アクセスがとても便利なのが特徴です。便利でありながら、豊かな自然にも恵まれているので、駅から徒歩約1分のところにあるカワスイ 水族館から、広大な面積を誇る生田緑地まで、見どころがたくさんあるんですよ。さらに、観光名所が比較的コンパクトにまとまっているので、1日でもさまざまなスポットを巡ることができるのが魅力的！

この記事では、川崎の定番人気観光スポットから穴場的なスポットまで、幅広くピックアップしました。ぜひ川崎を訪れる際の参考にしてみてくださいね。

川崎の定番おすすめ観光地10選

川崎に来たら、ここには絶対に行っておきたいという必見の観光スポットをピックアップしました！川崎を代表する観光名所、川崎大師をはじめ、広大な生田緑地とそこに点在する博物館や美術館、家族連れにもおすすめな無料の動物園、夢見ヶ崎動物公園など、歴史や文化を感じるスポットから、自然を堪能できるスポットまで、見どころ満載です。

1.川崎大師 平間寺（かわさきだいし へいげんじ）

さまざまなご利益で知られる、厄除け三大師のひとつ

川崎大師 平間寺（かわさきだいし へいけんじ）は、川崎市を代表する有名な観光地のひとつ。真言宗智山派の大本山で、関東三山のひとつとして知られ、元旦には初詣の参拝者もたくさん訪れます。厄除けのお大師さまとして親しまれていますが、厄除けだけでなく、家内安全、開運、健康長寿など多様な祈願に応えているのが特徴です。

境内には、昭和52年に建立された大山門をはじめ、大本堂、7,000冊を超える乾隆版大蔵経を収蔵した経蔵、奇跡のイチョウ、八角五重塔など、多くの見どころがあります。門の四方には、四天王像を模した像が置かれ、東西南北を守護しているといわれているんだとか。

歴史と信仰に加えて、建築美も調和した川崎大師は、参拝だけでなく文化財や自然も楽しめるのが魅力です。

2.京浜伏見稲荷神社(けいひんふしみいなりじんじゃ)

108体もの狐の像が並ぶ神社

京浜伏見稲荷神社（けいひんふしみいなりじんじゃ）は、中原区に位置する神社です。戦後の復興を願い、京都の伏見稲荷大社から勧請を受けて建立されました。商売繁盛、家族の安全、出世向上などのご利益があるといわれています。

大きな見どころは、108体にも及ぶ国内最大規模の狐像です。狐像ひとつひとつの表情やポーズがかわいらしいことから、特に外国人観光客に人気があるんだとか！そのほかにも、高さ約14メートルの金属製大鳥居、朱色の大きな本殿、高さ約3メートルの巨大な神鏡、京都の千本鳥居を模した朱色の鳥居、富士山の溶岩を使用したミニチュア富士山など、見どころが満載です。

東急線新丸子駅から徒歩約2分とアクセスもばつぐんなので、他の観光スポットとセットで立ち寄ってみてくださいね。

3.生田緑地（いくたりょくち）

川崎最大の緑豊かな都市公園

生田緑地（いくたりょくち）は、多摩区と宮前区にまたがる川崎市最大の都市公園です。1941年に、都市計画緑地第一号として誕生しました。

首都圏を代表する豊かな自然環境が特徴で、クヌギやコナラを中心とした雑木林、谷戸部の湿地、湧水などの自然資源をはじめ、ゲンジボタルやホトケドジョウなど、稀少な生物が生息する生態系も有しています。

自然だけでなく、日本民家園や岡本太郎美術館、かわさき宙と緑の科学館、藤子・F・不二雄ミュージアムなどの文化施設も点在していて、都市部にありながら豊かな自然と文化を同時に楽しめるのが魅力です。

4.川崎市立日本民家園

レトロな雰囲気漂う野外の博物館

川崎市立日本民家園は、日本を代表する古民家の野外博物館です。失われつつある古民家を保存し、後世に伝えることを目的として、1967年に開園しました。

園内には、東日本の代表的な民家をはじめ、水車小屋、船頭小屋、高倉、歌舞伎舞台など、文化財指定を受けた建造物の移築や展示があり、江戸時代から続く日本の伝統的な生活様式を体験したり、四季折々の自然のなかで散策を楽しんだりすることができます。建造物は全て約100〜300年前に建てられたものなんだとか。

民家に関する知識を学べる本館展示室や、藍染め体験や伝統芸能鑑賞ができる伝統工芸館に加えて、園内には昔ながらのそば処や団子店などもあり、古き良き日本の文化を総合的に体験できるのが魅力です。

5.藤子・F・不二雄ミュージアム

藤子・F・不二雄の人気作品を楽しみながら知れる

藤子・F・不二雄ミュージアムは、ドラえもんやパーマンなどの作品で知られる漫画家、藤子・F・不二雄の世界観を伝える文化施設です。藤子・F・不二雄が長年住んでいた川崎市多摩区への恩返しをしたいという、夫人の想いから誕生しました。

館内には原画や資料が展示されていて、幅広い世代にマンガの楽しさを伝えています。展示は定期的に入れ替わるので、訪れるたびに異なる発見ができるのも魅力です。人気キャラクターとのフォトスポットや、マンガに登場するお菓子やオリジナルグッズなどを取り揃えたお土産店もあるので、大人から子どもまで楽しむことができますよ。

6.岡本太郎美術館

岡本太郎の作品が収蔵される、自然と融合した美術館

岡本太郎美術館は、生田緑地内に位置する市立美術館です。川崎生まれの芸術家、岡本太郎の作品約1,780点が所蔵、展示されています。

自然と融合した美術館というコンセプトのもと、1999年に開館しました。展示室のほとんどが地下に位置していて、地上には母の塔を中心とする公園スペースが広がっています。内部は体験型展示空間として設計されていて、洞窟のような通路や太陽の塔のレリーフなど、岡本太郎の世界観を体感できる空間が魅力です。

7.夢見ヶ崎動物公園

子連れにもやさしい地域の憩いの場

夢見ヶ崎動物公園は、1974年に開園した幸区の市立動物公園です。標高約35メートルの自然林が残る小高い丘にあり、四季折々の自然を楽しめます。

小型の動物を中心とした50種類以上の動物が飼育されていて、近い距離で観察できるのが魅力です。さらに、入園料が無料で年中無休で開園しているのもうれしいポイント！園内はバリアフリー設計になっているので、家族連れのレジャーにも最適です。

近隣の幼稚園の遠足先としても定着していて、地域に根ざした公園として住民の大切な憩いの場となっています。

8.川崎マリエン

工場夜景も楽しめるコミュニティ施設

川崎マリエンは、川崎区東扇島にある市民と港の交流を深めるための施設です。正式名称は川崎市港湾振興会館ですが、マリンとエントランスを組み合わせた、マリエンの愛称で親しまれています。

施設内には、川崎港や東京湾を一望できる展望台をはじめ、バーベキュー場やテニスコート、ビーチバレーコートなどがあり、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。川崎の工場夜景が綺麗に見えるスポットとしても人気で、夜景遺産にも登録されています。毎年10月には川崎みなと祭りの中心会場となり、地域の賑わいにも貢献しているんだとか！

9.LA CITTADELLA(ラ チッタデッラ)

イタリアの街並みが広がる商業施設

ラ チッタデッラは、イタリアのヒルタウンをモチーフにデザインされた複合商業施設です。ゆるやかなスロープが回遊している外観が特徴で、川崎駅前に位置していながらも、一歩足を踏み入れると海外にいるかのような気分を味わえます。

エンターテイメント＆カルチャー、イタリア、ロマンスをコンセプトに作られた施設内には、首都圏最大級のシネコンであるチネチッタや、大型ライブホールのクラブチッタを中心に、多様なエンターテイメント施設やショップが集まっています。石畳の歩道や石造建築風の外壁など、イタリアの街並みを彷彿とさせる雰囲気が楽しみながら、買い物や食事、映画鑑賞などを楽しんでみてはいかがでしょうか。

10.カワスイ 川崎水族館

アクセスばつぐん！駅ビルにある都市型水族館

カワスイ 川崎水族館は、JR川崎駅前に位置する川崎市初の水族館。日本初の駅前商業施設内水族館でもあり、川崎駅から徒歩1分というばつぐんのアクセスが魅力です。世界の美しい水辺をテーマに、多摩川やアジア、アフリカ、アマゾンの熱帯雨林など、世界各地の淡水域の生き物を中心に展示しています。

プロジェクションマッピングや大型映像モニターや、昼と夜で照明や音響が変化する演出、QRコードを利用した魚の説明システムや、AIによる生き物の自動解析システムなど、最新技術を活用したエンターテイメント性の高い展示が特徴です。

海洋生物だけでなく、希少種や哺乳類、鳥類も多く飼されているんだとか。室内なので、天候にかかわらず楽しめるのもうれしいポイント！

川崎のおすすめ穴場観光スポット5選

つづいては、川崎のおすすめ穴場スポットをご紹介します。全国的に注目を集める工場夜景や、歴史ある寺院、開放感のある公園など、知る人ぞ知る魅力的なスポットを集めました。都会と自然が調和し、昼と夜で異なる表情を見せる川崎ならではの隠れた名所の数々を楽しんでくださいね！

1.川崎工場夜景

幻想的な風景が広がる日本有数の工場夜景

川崎の工場夜景は、昼とは異なる幻想的な表情を見せる工業地帯の夜の風景として全国的に有名です。特に川崎浮島町の工場地帯は、首都高速神奈川6号川崎線沿いに広がる代表的な夜景スポットとして知られています。

七つの島と十六の運河で構成される工業地帯では、大規模な製油所、化学工場、発電所などが林立し、様々な角度から異なる表情を楽しむことができます。プラントやタンクの無数の光が織りなす夜景は、まるで宇宙ステーションのような幻想的な光景！

観賞方法も多彩で、川崎マリエンや東扇島東公園、千鳥橋などの定点観測スポットに加え、バスツアーや屋形船クルーズなども人気があります。特に屋形船からは、運河を縫うように進みながら、間近で迫力ある工場夜景を仰ぎ見ることができるんだとか。

2.王禅寺

日本最古の柿の木を有するお寺

王禅寺は、麻生区に位置する真言宗豊山派の寺院です。正式名称は星宿山蓮華蔵院王禅寺で、921年に高野山三世無空上人によって開山されました。

王禅寺の最大の特徴は、境内に日本最古の甘柿とされる禅寺丸柿の原木が保存されていることです。この柿は柿生という地名の由来ともなっていて、国の登録記念物に指定されています。樹齢450年とも伝えられるこの柿の木は、かながわの名木100選にも選ばれているんだとか！

多くの文人に愛された場所でもあり、詩人の北原白秋が『王禅寺に憩う』を執筆したことでも知られています。

3.かわさき宙（そら）と緑の科学館

体験しながら学べる自然科学系の博物館

かわさき宙と緑の科学館は、川崎市唯一の自然系博物館！2012年にリニューアルオープンし、自然、天文、科学に関する展示や体験プログラムを提供するほか、世界最高水準のプラネタリウムと大型望遠鏡を備えた天体観測スペースを有しているのが特徴です。

川崎市の地形に沿った自然環境を紹介しているコーナーや、約8メートルの地層タワー、太陽系から宇宙全体を解説する天文展示など、見どころがたくさんあります。見学だけでなく、科学実験教室や生田緑地での自然観察会など、体験型のプログラムに参加してみるのもおすすめです。

4.瀋秀園

四季折々の景色が楽しめる中国式庭園

瀋秀園（しんしゅうえん）は、川崎区にある中国式自然山水庭園です。1987年に川崎市と中国瀋陽市の姉妹都市提携5周年を記念して造られました。瀋陽のすばらしい景色を集めた庭園という意味を持ち、瀋陽市から寄贈された瑠璃瓦、木組、獅子像、太湖石などが使用されています。

大師公園の南東側に位置していて、豪勢な門をくぐるとそこに広がるのは別世界！別園内には四季折々の植物が植えられ、年間を通じて美しい風景を楽しめます。なかでも中央の池に架かっている石橋は、庭園全体を一望できる絶景ポイントなんだとか。日本にいながら中国文化を体感できるスポットのひとつとして、多くの人に親しまれています。

5.東扇島東公園

人工海浜を有する、ゆったりと過ごせる公園

東扇島東公園は、川崎区の人工島、東扇島に位置する公園です。人工海浜を有していて、海と空と緑が調和した広大な空間が広がっています。

公園からは、対岸の浮島地区や千鳥地区の工場群、羽田空港に離発着する飛行機、京浜運河を航行する船舶など、この場所ならではの風景を楽しめるのが魅力です。園内には芝生広場、潮風デッキ、憩いの丘などがあるので、ゆっくりとくつろぎながら、開放的な眺望を堪能できるのがうれしいポイント。

特に夕暮れ時から夜にかけての時間帯は、空のグラデーションと工場夜景により、幻想的な風景を楽しめます。家族連れから写真愛好家まで、幅広い層におすすめの都市型レジャースポットです。

川崎観光おすすめモデルコース！

都会と自然が調和する川崎には、多彩な見どころがあるので、観光スケジュール作りに悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、川崎の魅力を存分に味わえるモデルコースをご紹介！日帰りでも十分楽しめますが、より余裕をもって観光を楽しめる、1泊2日のプランをご紹介します。

＜スケジュール例＞

1日目　川崎駅到着→生田緑地へ→藤子・F・不二雄ミュージアム見学、昼食→川崎市立日本民家園見学→岡本太郎美術館見学→川崎駅周辺で夕食→工場夜景のツアーに参加

2日目　川崎駅周辺で朝食→川崎大師 平間寺でお参り→カワスイ 川崎水族館見学→ラ チッタデッラで昼食→京浜伏見稲荷神社に立ち寄り帰宅

川崎の人気観光スポットを満喫しよう

この記事では、川崎の魅力的な観光スポットをご紹介しました。歴史的な名所から現代的な施設まで、多彩な見どころを有する川崎は、効率的に計画を立てることで、都会と自然の両方の魅力を堪能できますよ。東京、横浜からのアクセスも良いので、日帰り旅行や家族でのレジャーにもおすすめのエリアです。

ぜひ紹介した観光スポットを参考に、充実した川崎観光プランを組んでみてくださいね！

cover photo by pixta