
アメリカでレンタカーに乗るには?交通ルールやおすすめドライブルートも紹介
この記事では、アメリカでのレンタカーの乗り方を特集します。クルマの予約や借り方から運転時の注意点、日本とは違う交通ルールや国際免許についても解説。一度は走ってみたいおすすめのドライブコースも紹介します。


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アメリカのドライブに国際免許証は必要?

まずはアメリカでの運転に必要な免許証について。一般的に海外で運転するときには日本で発行された国際免許証を持っていきます。ではアメリカでも国際免許証は必要なのでしょうか?
日本の免許証+国際免許証の2つの携帯を強く推奨
実はアメリカでは日本の運転免許証があれば、運転ができます。つまり法的には、日本人がアメリカで運転する場合に国際免許証は不要ということになります。
しかし実際には日本の免許証だけでは不便なことが多くなります。それは日本の免許証に英語表記がなく、アメリカの警察官のなかに日本語が読める人はほとんどいないから。そのため実際にアクシデントが起きたときに免許証の確認ができず、時間がかかってしまうことがよくあるのです。
トラブルを避けるためには、日本の免許証と国際免許証の両方を持っていった方が安心です。
免許証翻訳サービスも便利
しかし国際免許証を取りにいくのはなかなか面倒。そこで便利なのが免許証翻訳サービスです。
これはダラーやハーツなどの大手レンタカー会社の日本代理店が公式サイトで行っている無料サービス。オンラインで免許証の翻訳書を作成してくれます。免許証翻訳サービスで作成した翻訳書を免許証と一緒に携帯しておけばトラブルを回避できて便利ですよ。
ただしひとつだけこの法律が通用しない州があります。それはジョージア州。ここでは国際免許証が必須となるので、ジョージア州で運転をする予定がある人は国際免許証を取得していってください。
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アメリカのレンタカー会社選びのコツは?

アメリカでレンタカーを借りようとして調べるとたくさんの会社が見つかります。はじめてだとどの会社で借りればいいのか迷いがち。つい値段の安いところを選びたくなりますが、アメリカではじめてのレンタカーを借りるなら、値段以外のところにも注意する必要があります。
日本代理店がある大手が安心
レンタカーは会社によってルールや価格設定が異なり、戸惑うことがよくあります。アメリカでレンタカーを借りる場合、いきなり中小の会社にするとトラブルが起こって困ることも。はじめての人なら日本代理店があって、日本語で対応してくれる大手のレンタカー会社が安心です。
事故に遭った場合にも、料金の安い会社はフォローしてくれないことがほとんどですが、大手の会社はすぐに対応してくれます。また慣れない交通ルールのアメリカでは交通違反を起こしてしまうこともありがち。そんなときの罰金の支払いなどの手続きも日本代理店がある大手なら相談に乗ってくれるので安心です。
大手レンタカー会社の方が故障が少ない
大手レンタカー会社は、中小の会社に比べてレンタカーの年式が新しく、走行距離が少なめであることがほとんどです。これは故障が増えてメンテナンスコストがかさむ前に車を下取りに出すから。
車が古くて汚いだけなら我慢できても、本当に困るのは故障。アメリカの郊外にはほとんど車が通らず携帯電話も通じない道がたくさんあり、そんなところで車が故障したら死活問題になってしまいます。自分で車を直す技術と道具を持っているのでなければ、レンタカーは大手を選んだ方が無難です。
アメリカのレンタカー会社にはグレードがある
アメリカの大手レンタカー会社には、バジェット、ハーツ、ダラー、アラモ、エイビスなどがあります。これらの会社は実は同じランクではありません。より高級なプレミアムブランドと一般的なレジャーブランドに分かれています。
新しい車に乗るならプレミアムブランド
まず、アメリカのレンタカーで代表的なプレミアムブランドは以下になります。
- ハーツ
- エイビス
プレミアムという名前の通り、ハーツやエイビスは同じランクの車ならレジャーブランドよりも料金が高くなりがち。その代わりにプレミアムブランドは車を早めに入れ替えていくので、新しくて走行距離が少なく、きれいな車がそろっています。
レンタカーを比較していると、たまにハーツやエイビスの車の方がダラーやアラモやバジェットよりも安いという逆転があることも。そんなときはプレミアムブランドを選んだ方がおトクです。
コスパにこだわるならレジャーブランド
アメリカのレンタカーで代表的なレジャーブランドは以下になります。
- ダラー
- アラモ
- バジェット
プレミアムブランドとレジャーブランドには関連があり、ハーツ、エイビスのレジャー向けブランドがダラー、バジェットとなっています。また、日本では展開していないですが、エンタープライズレンタカーのレジャーブランドがアラモです。
とくに新しくてきれいな車がいいというこだわりがなければ、レジャーブランドのレンタカー会社を使ってもまったく問題ありません。基本的にはプレミアムブランドよりも安いので、浮いたお金で旅をもっと楽しめるかもしれません。
現地の会員サービスの利用がおすすめ
各レンタカー会社の日本語の公式サイトで予約するとき、ハーツやエイビスでは現地の会員サービスを利用できます。ハーツでは「ハーツGoldプラス・リワーズメンバー」、エイビスでは「プリファード会員」という名称。料金は無料なので、会員になった方がおトクです。
会員になるメリットは、支払いカードや免許証の情報を登録でき、現地での契約手続きの時間を大きく省けること。空港営業所ではレンタカーカウンターに立ち寄らなくても、掲示板で自分の名前を確認して駐車場に行き、すぐに車に乗って出発できることもあります。さらに会員は新しくて良い車を、優先的に割り当ててもらえるのも魅力です。
移動するならワンウェイレンタルで比較
アメリカのレンタカーは、貸し出し営業所から離れた場所の営業所に返却するワンウェイレンタルの利用も一般的。これをうまく利用すれば、全米横断など長距離の旅を計画することもできます。同じ場所に戻ってこなくてもいいので、旅行の選択肢が広がるのは大きな魅力です。
ただしこの場合、ワンウェイレンタルができる区間か、また追加料金はどうなるかをよく調べることが大切。無料区間や追加料金の額、そもそもワンウェイレンタルができるかどうかはレンタカー会社によって異なるので、複数の会社で比較してください。
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レンタカーの借り方・予約などの手順

アメリカでレンタカーを借りるときには、どのような手続きや準備が必要なのでしょうか?
まずは予約編から順を追って解説しましょう。
レンタカー予約をする前に確認すること
アメリカでレンタカーを予約する前に、まずは下準備をしましょう。旅行の日程や滞在場所を考えながら、どのような車が良いか、荷物はどのくらいの量になりそうか、具体的にイメージしてレンタカー会社を決めていきます。
クレジットカードの特典をチェック
レンタカーの会社を決める前にあなたのクレジットカードの特典もチェックしてください。カードによっては、ハーツやエイビスなどのプレミアムブランドの上級メンバーになれる特典がついています。上級メンバーなら、同じ値段でクルマをアップグレードできるサービスなどがあるのでおトク。比較する際の参考にしてください。
レンタカー会社を比較する
アメリカ旅行の日程が決まったら、レンタカー会社を比較します。比較の際には間違えないよう、以下の項目を書き出しておくと便利です。
- レンタカーを借りる場所と日時
- レンタカーを返す場所と日時
- 借りたいレンタカーの種類
レンタカーの種類を選ぶ
レンタカーの種類は大きさなどによってクラス分けされ、代表的な車種が書かれています。とくに明記されていなければ車種の指定はできません。日本でいえば、ヤリスだと思ったらスイフトが出てきたというように、同等クラスの別の車になる可能性もあることは覚えておいてください。
アメリカのレンタカーの種類は、たとえば基本的なセダンの場合、以下のように分かれています。
- A:エコノミー 乗員 4人、スーツケース 1個、旅行バッグ 1個
- B:コンパクト 乗員 5人、スーツケース 1個、旅行バッグ 1個
- C:ミディアムセダン 乗員 5人、スーツケース 1個、旅行バッグ 2個
- D:スタンダード 乗員 5人、スーツケース 2個、旅行バッグ 1個
- E:ミッドサイズ 乗員 5人、スーツケース 2個、旅行バッグ 2個
- F:ラージセダン 乗員 5人、スーツケース 2個、旅行バッグ 2個
- G:ラージプレミアムセダン 乗員 5人、スーツケース 2個、旅行バッグ 2個
- I:ラージラグジュアリーセダン 乗員 5人、スーツケース 3 個、旅行バッグ 2 個
ほかにもワゴン、SUV、ミニバン、クロスオーバーなどたくさんの車種があります。
アメリカの車は、スタンダードやミッドサイズといっても日本の一般的な車より大きいので注意が必要。車種の例に挙げられているクルマのサイズを、日本のクルマと比較してイメージしてみてください。
クルマを選べるサービスも
同じ車種クラスのなかでもとくに乗りたいクルマがある場合は、車種限定サービスがある会社や、営業所で好きなクルマを選べるサービスがおすすめ。たとえばハーツやアラモでは、駐車場に車種クラスごとに並んだクルマの中から自分で好きな1台を選べるサービスがあります。
保険は入っておくのがおすすめ
レンタカー会社と車種が決まったら、公式サイトから申し込みをします。
このときに迷うのが、保険に入るかどうか。フルに入ると数十ドル=数千円かかりますが、慣れないアメリカでの運転では日本より何倍も事故のリスクは高くなるので、保険には入っておく方がおすすめです。
ネット予約の流れ
ネット通販に慣れていて、日本語の公式サイトがある大手レンタカー会社なら、予約は簡単です。
パスポートを準備
上記のように日本版の公式サイトがあるレンタカー会社ならネットで申し込みができます。その際にパスポート番号が必要になるので準備しておいてください。
会員番号を入力
ネットで予約する場合、すでに会員になっているならレンタカー会社のサイトで自分の会員番号を入力します。まだの場合は、個人情報やクレジットカード番号を入力して会員の新規申し込みをしてください。
借りる場所と日時を入力
次にレンタカーを借りる場所を入力します。支店名がわからない場合は、街や空港の名前などを入力すれば周辺の支店名が表示されるので、借りたい支店名を選択。続いて借りる日時を入力します。
返却場所と日時を入力
次に返却場所と日時を入力。借りる場所と返す場所が違う場合には、ワンウェイレンタルの料金が発生する場合があります。
車種・保険を選択
車種を選び、保険を選択すると料金が表示されるので確認してください。料金に問題がなければ次へ進みます。
支払い方法を入力
最後に支払い方法を入力し、確認まで進めば予約は完了です。入力したメールアドレスに予約詳細が送られてくるので、保存しておいてください。
電話で予約する場合
日本に支店がある会社なら、電話での予約も日本語でできます。わからないことがある場合には質問もできるので、はじめての海外レンタカーで不安な場合は電話でもいいかもしれませんね。
レンタカーの借り方〜営業所での借り方

アメリカに到着したら、いよいよレンタカーを借ります。どのような手続きになるのか、解説しましょう。
営業所への移動はシャトルバスが一般的
アメリカ旅行でレンタカーを借りる場合、その多くは空港の営業所になるはずです。アメリカの空港近くのレンタカー営業所へは、シャトルバスで向かうのが一般的。空港にはCAR RENTALという表示があるのでそちらに向かってください。
その先には空港内カウンターかシャトルバス乗り場があります。空港内カウンターがあればそこで手続き可能。シャトルバス乗り場があったら、営業所に英語で電話をして送迎をお願いします。
営業所で順番を待つ
営業所に到着したら、手続きを行います。実はここでの順番待ちに時間がかかることが多いので注意してください。場合によっては待ち時間が1時間以上になることも。旅のスケジュールを立てるときは、レンタカーの貸し出し時間に余裕を持っておくのがおすすめです。
また前述のように事前登録で手続きをカットできるレンタカー会社なら、時間の節約になります。
手続きをする
自分の順番が回ってきたらカウンターで予約確認書と運転免許証を提示します。バウチャーが必要なプリペイドプランの場合はバウチャーも提出してください。会員サービスを利用している場合は事前に契約書が作成されているので、免許証を見せるだけでOKです。
保険やオプションを契約する
予約時に保険に入っていないと、このタイミングで勧められることがよくあります。実際に保険には入っておいた方がいいので、まだ入っていない人はよく検討してください。予約になかったオプションやアップグレードをすすめられることもあります。不要なら断ればOK。ただしおトクなアップグレードの場合もあるので、よく話を聞いて選んでください。
契約書を確認する
契約書の内容が間違っていることは、意外によくあります。契約書をもらったらしっかり確認してください。とくに大事なのは最終的な料金。予約時の料金と比べて上がっている場合、それが保険やアップグレードなど何にかかっている金額なのかを確認しましょう。
納得いかなければ、この時点で変更してもらうこともできます。
鍵を受け取りクルマへ向かう
手続きが終わったらクルマの鍵を受け取り、停めてある駐車場の番号を教えてもらいます。アメリカのレンタカー会社の駐車場はとても広く、同じ車ばかり並んでいるので、駐車場所はしっかり聞くようにしてください。
とはいえある程度近くまで行ったらリモートキーの開錠ボタンを押せば大丈夫。クルマがライトと音で知らせてくれます。
クルマを確認する
日本のレンタカー会社では、従業員が一緒にクルマの傷を確認してから出発しますが、アメリカではほとんどの場合、確認は自分だけで行います。傷があったのにそのまま出発すると、後で修理代を請求されることも。傷を見つけたらすぐに従業員に知らせてください。
エンジンやミッションの不具合、ワイパーゴムの劣化、ライトやエアコン類の故障も時間をかけてチェックしておくのがおすすめ。とくに長距離ドライブに行く場合、アメリカの荒野での故障は命に関わるので、じっくりと調べるようにしましょう。
またまれにガソリンが満タンではないこともあります。この場合もすぐに従業員に知らせてください。
出発直後はとにかくゆっくり
出発したら最初はゆっくり走ってください。空港周辺で少し練習して、レンタカーとアメリカの交通ルールに慣れるのがおすすめです。
またカーナビを利用していても、周囲に何もない空港周辺では自分がどこにいてどこに向かっているのかわからなくなりがち。道に迷っても焦らず、空港の周囲を何周かするつもりで余裕を持った運転をしてください。
アメリカでのドライブの注意点

アメリカの交通ルールは日本とは異なる部分がいくつもあります。とくに気をつけるべき項目を紹介しましょう。
右側通行で、左ハンドルとウインカー
なんといっても最大の違いは右側通行だということです。とはいえ街中など車が多いところでは意外と大丈夫。車の流れに合わせられるのですぐに慣れます。
また、右側通行なのでクルマの運転席は左側になります。最初はとても戸惑いますが、これはすぐに慣れるはず。ただしウインカーとワイパーのレバーも逆になり、間違えやすいので注意が必要です。
アメリカでは、2車線以上の幹線道路では右の車線が低速走専用となり、基本的に左側から追い越します。これもうっかり間違えやすいなので気をつけてください。
左折に注意
日本では左折するときには対向車線を横切らないので、対向車を気にせず曲がることができます。一方で右折は、直進する対向車が優先です。
ところがアメリカは右側通行なので、交差点では左折時に対向車が優先。道路の右側を走ることに慣れてきても、左折に注意が必要であることを忘れがちなので注意してください。
場合によっては、赤信号でも右折OK

アメリカでは右折のルールが大きく異なります。「一時停止して安全の確認をすれば赤信号でも右折してもよい」となっているのです。右折のときに無駄に止まってしまうと後続車に追突される可能性があります。右折は一時停止したら信号が赤でもスムーズに曲がるようにしましょう。
ただし画像の信号のように「NO TURN ON RED」の標識がある場合は右折できません。この標識を見落とさないよう、注意ください。
速度はマイル表示
アメリカの速度や距離の表示はマイル。制度速度の標識もマイルです。1マイルは約1.6㎞。とくに郊外の何もない道路では、メーターの表示を読み間違えるととんでもないスピード違反になってしまうので注意してください。
路上駐車に注意
アメリカでは路上駐車は厳禁。日本以上に厳しく取り締まりがあるので、ちょっとだけならと思わずに有料駐車場や路上のパーキングメーターを利用してください。縁石の色で駐車禁止区域を示していることもあります。
- 黄色の縁石:駐車禁止だが、人の乗降や荷物の積み下ろしは可能。運転手は離れてはいけない
- 赤色の縁石:駐車禁止
- 青色の縁石:許可を得たものや障害者用車両などの指定車のみ駐車可能
複数乗車だけ使えるレーンがある
「Carpool」は相乗りという意味。この標識がある車線は、1台の車に複数人が乗っているときだけ走ることができます。車1台に複数名乗ってもらうことで、渋滞を解消しようと考えられた優先レーン。このレーンを1名乗車で走ると違反になるので気をつけてください。
スクールバスが停車したら待機
アメリカでよく見る黄色いスクールバス。もし路上に停車し、赤いフラッシュライトを点滅させていたら、横を通り抜けてはいけません。後続車は子どもたちの安全のためにその場で停止するのがルール。
対向車線でバスが停車し、バス側面にSTOPのサインが表示された場合も同じで、スクールバスが走り出すまでは対向車も停止して待機します。
シートベルトは後席でも着用
アメリカでは基本的に、シートベルトの着用が法律で義務づけられています。後部座席も同じ。厳しくチェックされるので必ず着用してください。
踏切では止まらない
アメリカでは、踏切で一時停止するというルールはありません。逆に一時停止すると後続車に追突される可能性があるので、踏切があっても徐行しつつ通過してください。
車線を大きく移動するクルマが多い
アメリカでは片側だけで6車線くらいある道が多く、分岐や出口などで大きく車線変更するクルマがよくあります。アメリカの人はそのような運転に慣れていますが、慣れていない日本人には横からいきなりクルマが入ってきたように見えることも。周囲の状況にはよく注意してください。
荒れた道が多い

アメリカの道路は、基本的に補修跡だらけでデコボコしています。多くのクルマは道が悪いのも気にせず走っていきますが、日本人には少し怖いかもしれません。
とくに注意しなければならないのは、州境や町境。アメリカは州や町によって財政がまったく違い、道路の補修に出せる予算も異なります。そのため町や州が変わった途端、道路がボロボロになることがよくあるのです。スピードを出したままだといきなりパンクすることもあるので、州境や町境では少しスピードを落として道路状況を確認してください。
いきなり未舗装路になることも

またアメリカの田舎では、地図では幹線道路のように書いてあってもいきなり未舗装になることがあります。しかもそんな道が数十km続くことも。そのような道は行き交う車が少なく、次の街までかなり離れているので、ガソリンや飲み水が足りているか、しっかり確認してください。不安になったら前に進まず、一旦近くの街に引き返してルートを検討するのもおすすめです。
動物に注意

日本でもよく見かける「動物に注意」の標識。日本では遭遇する確率はあまり高くありませんが、アメリカの都市部以外のエリアでは実際に路上に動物がよくいます。
とくに国立公園や荒野が続くエリアでは、バイソンなど大型の野生動物に出会うことも。ぶつかるとクルマの方が大破するので注意してください。シカやイノシシ、ウサギ、スカンクもよく出会う動物。夜間の運転では動物を轢かないためにも、スピードを落とすのがおすすめです。
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違反や事故の対処法

慣れないアメリカの運転では交通違反や事故を起こしてしまうことがあるかもしれません。万が一のときのために対処法を覚えておいてください。
緊急時には911に連絡
警察・消防・救急医療等への連絡はすべて「911」番です。一般道なら公衆電話、フリーウェイならCall Box内の緊急電話も利用できます。
事故の場合は警察の指示に従い、事故処理番号を忘れずに聞いてメモしてください。 事故の相手がいる場合も自分たちだけで処理せず、警察に任せるのが鉄則。相手の氏名と住所、連絡先、車のナンバー、車両の種類と年式、ドライバーライセンス番号、保険証番号も控えてください。
警察に止められた場合はハンドルを握ったまま
もしスピード違反などで警察に止められたら、すぐに減速して道路脇に停車します。警官から指示があるまでは、手は必ずハンドルの上に置いたままにしてください。ぜったいにポケットやグローブボックスにいきなり手を伸ばさないこと。
日本では考えられないことですが、銃犯罪の多いアメリカでは武器を取り出そうとしていると思われてしまいます。最悪の場合、警官に発砲される可能性も。とにかくゆっくり動くよう心がけてください。 また指示されていないのに車外に出るのも厳罰の対象。まずは落ち着いて警官の指示に従うようにしましょう。
交通違反は現地で支払いをする
スピード違反や駐車違反、信号無視などで罰金を科せられた場合は、そのまま帰国せず、すぐに現地で支払いの手続きをしてください。たとえば車のフロントガラスに駐車違反の切符が挟まれていた場合、近くの支払い窓口で支払いをするか、その日のうちにオンラインで支払いを済ませるようにします。
支払いを無視していると、アメリカへの再入国ができなくなることもあるので注意してください。
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アメリカのおすすめドライブコース
アメリカには絶景のドライブコースがたくさんあります。最後に、アメリカでドライブするなら一度は走ってみたいドライブコースを紹介しましょう。
セブンマイル・ブリッジ(フロリダ州)
映画にも登場する絶景の橋

セブンマイル・ブリッジはその名の通り約7マイルもあるまっすぐで美しい橋。フロリダ半島の南端からキーウェストを結ぶオーバーシーズ・ハイウェイ(海上高速道路)には42もの橋があり、そのなかでもっとも長いのがセブンマイル・ブリッジです。
フロリダの青い空と海がまぶしいこの橋は、映画『トゥルーライズ』や『ミッション・インポッシブル3』などにも印象深く登場。この風景に憧れている人も多いのではないでしょうか。また夕日の時刻にもロマンチックなドライブが楽しめます。
東海岸縦断もできる
セブンマイル・ブリッジがあるのは、カナダ国境に近いメイン州からフロリダ州まで、アメリカ東海岸を縦に貫いている国道1号線。全長約3,800kmのこの道を走って全米縦断に挑戦するのもおすすめですよ。
ロサンゼルスからラスベガスへ(カリフォルニア州・ネバダ州)
初心者にもおすすめの感動ルート

ラスベガスを訪れるときは、直行便または乗継便で直接ラスベガス空港へ行くのが一般的。でも時間があるなら、ロサンゼルスからレンタカーで向かうのもおすすめです。
ロサンゼルス空港周辺で運転に慣れ、町のハイウェイの渋滞を抜けて東に向かうと、アメリカの広大さを実感できる荒野が見えてきます。ひたすら走って行くと、約4時間で見えてくるのがきらびやかなラスベガスの街。何もない砂漠地帯にいきなり現れる巨大な街は圧巻です。目的地に自力で到着した感動も味わえるので、アメリカドライブの第一歩としてもおすすめですよ。
足を伸ばせばデスバレーも
ラスベガスから少し足を伸ばせば、過酷な暑さで知られるデスバレーに行くこともできます。自力で運転をして荒野のサバイバル体験ができるのはアメリカならでは。ただし真夏は本当に暑すぎて命の危険があるので、秋から春までの期間に水を大量を持っていくのがおすすめです。
パシフィックコーストハイウエイ
西海岸を縦断する絶景ルート

アメリカ東海岸を縦断する国道1号線に対して、西海岸を縦断するのがパシフィック コースト ハイウェイ。南はメキシコ国境に近いサンディエゴから、北はカナダに近いシアトル周辺まで、国道101号線とカリフォルニア州道1号線に沿って約2,640kmを走るルートです。10日以上かかりますが、アメリカのさまざまな顔を見られるのは大きな魅力ですよ。
短距離ならルート1から
そこまでの長距離は走れないという人なら、カリフォルニア州道1号線だけ走るのもおすすめ。ルート1とも呼ばれているこの道は、カリフォルニア州北部からオレンジカウンティまで伸びていますが、なかでもみどころはサンフランシスコからロサンゼルスまでの約700kmの区間です。美しいビーチやワイナリーなど絶景の連続。とくにビッグサー海岸の断崖絶壁は見逃せません。
グランドサークル
大自然の驚異が次々に現れる周遊ルート

アメリカのグランドサークルは、多くの国立公園や国定公園が集まった場所。パウエル湖という人造湖を中心にした半径230kmのエリアで、ユタ州、アリゾナ州、コロラド州、ニューメキシコ州という4つの州にまたがっています。
雄大な絶景や奇岩群など、感動的なみどころがいっぱい。走りやすく雄大な景色の道が続くので、ドライブ旅行にもおすすめです。
グランドサークルで立ち寄れる主なスポットがこちら。
- グランドキャニオン国立公園
- ザイオン国立公園
- ブライスキャニオン国立公園
- アーチーズ国立公園
- キャニオンランズ国立公園
- メサ・ヴェルデ国立公園
- モニュメントバレー
- アンテロープキャニオン
- ホースシュー・ベンド
- バリンジャー・クレーター(メテオクレーター)
- セドナ
アメリカを代表する景観であるグランドキャニオンや、世界一のパワースポットともいわれるセドナ、西部劇でおなじみのモニュメントバレーなど、見逃せないスポットばかりです。それぞれのスポットで半日から1日は滞在したいので、日数に余裕を持って訪れてみてください。
一部だけ走っても感動
モニュメントバレーに向かう途中の一直線の道路上には、映画『フォレストガンプ』で主人公が走るのを突然やめたことで有名な「フォレストガンプポイント」もあります。
時間がない場合は、ラスベガス旅行のついでに1カ所だけ行ってみるのもおすすめ。南下してグランドキャニオンに行くか、北上してザイオン国立公園とブライスキャニオン国立公園に行くだけでも感動できますよ。
ルート66
アメリカをほぼ横断するマザーロード

ルート66はアメリカのマザーロードと呼ばれる道。66というのは中途半端な番号ですが、66番目の道路ではありません。最初の国道が整備されるとき、東海岸を縦断する国道は1番台、西海岸を縦断する国道は100番台、そして国を横断する道路は60番台にすると制定。語呂がいいという理由で最初の横断道路に66が選ばれたのです。
西へ西へと荒野を開拓していったアメリカ。その発展を支えてきた歴史的街道であるルート66は、イリノイ州、ミズーリ州、カンザス州、オクラホマ州、テキサス州、ニューメキシコ州、アリゾナ州、カリフォルニア州を貫いています。その総延長は約3,940 kmもあります。
ただしルート66は、現在の地図には載っていない道。インターステート(州間高速道路)が整備されると衰退し、1985年に廃止になったのです。同時にルート上にあったたくさんの小さな町も寂れてしまいました。
人気復活した道にはみどころがいっぱい!
現在ルート66は、各州に協会が発足し、人気が復活。ピクサー映画『カーズ』の舞台になったことで多くの観光客が訪れるようになっています。そんなルート66は歴史街道らしい魅力がいっぱい。発展することなく一度は忘れ去られた街には、古き良きアメリカの姿がほぼそのまま残っています。
ルート66の終点はカリフォルニアのサンタモニカ。またラスベガスからグランドキャニオンに行く途中でも、ルート66上のとても魅力的な街を訪れることができます。まずは少しだけでも走ってみると、ルート66の魅力にハマるかもしれませんよ。
アメリカでレンタカーを借りてみよう!
自動車大国のアメリカで旅行を満喫するならレンタカーが便利。行動範囲が大きく広がります。右側通行の運転が怖いという人は、まずは本国の郊外やグアムなど交通量が少ない場所で乗ってみて、アメリカの交通ルールに慣れるのもおすすめです。
自信がついたら少しずつ距離を伸ばして、いつかはアメリカ横断に挑戦してみてはいかがでしょうか?
cover photo by Pixabay