奈良公園は奈良を代表する観光スポット！周辺の見どころ10選を紹介

奈良公園の基本情報

奈良市は、東京から新幹線で京都駅まで約2時間20分、そこからJRみやこ路快速で約44分でアクセスできます。大阪市内や名古屋からも、近鉄電車を利用すれば直通電車でかんたんにアクセスできるのが魅力です。

奈良公園は、奈良市内にある人気観光スポットのひとつです。広大な奈良公園の敷地内には、東大寺や春日大社などの世界遺産のほか、美しい庭園や園内にはたくさんの野生の鹿が生息していることでも有名！

公園内は広くて、どこから行くべきか迷ってしまいますよね？今回は、そんな奈良公園の見どころや人気スポットを、人気ランキング上位から厳選した10選で紹介します。

奈良公園とは？

奈良公園は、JR奈良駅からバスで約7分のところにある広大な公園です。また近鉄奈良駅からなら、興福寺や猿沢池周辺までは歩いても約7分でアクセスできるのも魅力のひとつ。

奈良市内の中心地からほど近い場所にありながら、広大な敷地をほこる奈良公園の広さは約660ヘクタール。豊かな自然の中に貴重な歴史的文化遺産があることから、ほかにはない歴史公園ともいわれています。

そんな古都・奈良の中心的な存在ともいえる奈良公園内には、大仏で有名な東大寺や約1300年の歴史がある興福寺などの世界遺産をはじめ、野生の鹿が生息していることで有名な庭園など名所がもりだくさん！まさに古都奈良の顔ともいえる存在なのです。

奈良公園の特徴

奈良公園は、歴史的な世界遺産や建築物と春日山の原始林が入り組んだ、日本の古都にふさわしい雄大な美しさが特徴です。

美しい芝生と樹齢約1000年の松が立ち並ぶ自然豊かな園内では、約1300頭の野生の鹿が遊んでいて、古都奈良を象徴する観光スポットとしても有名です。

奈良公園の見どころ・楽しみ方

見どころあふれる広大な奈良公園内は、一日では回り切れないほどたくさんのスポットがあって、どこを見ようか迷ってしまいますよね。ぜひ、この記事を参考にして行きたいスポットを選定してみてくださいね。

東大寺

大仏で有名な奈良の世界遺産

東大寺は、高さ約15メートルにもなる奈良の大仏で有名な世界遺産のお寺。

東大寺を建立したのは聖武天皇で、728年に創建されてから約1200年もの歴史があります。また、建設開始から完成までは約5年の年月がかかっていて、1180年と1567年には動乱で焼失してしまう歴史も。しかし、その後に約25年の時間をかけて再建されたのが今残されている東大寺です。

東大寺の中にどんと構える大仏さまは圧倒的な存在で、奈良に来たら絶対に訪れたいスポットですよ！

春日大社

全国に約3000社ある春日神社の総本社

春日大社は、奈良の都・平城京ができたころ、常陸国から武甕槌命（たけみかづちのみこと）という神さまを都の守り神としお迎えし、768年から社殿が造営されました。その後、皇族や貴族、有名武将はもちろん、庶民まで幅広く信仰されてきた歴史ある神社です。

春日大社があるのは御蓋山（みかさやま）の麓で、自然あふれる境内はとても神聖な雰囲気。春日大社の境内に約2000基の石灯籠や約1000基の釣灯籠が飾られていて、都を守り平和と繁栄が祈られています。

毎年2月と8月には全ての灯籠に火を灯す、神秘的な行事も行われていますよ！

興福寺

法相宗大本山で奈良駅から近くて人気の世界遺産

興福寺は、約1300年の歴史をほこる世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつです。

境内には古都・奈良を象徴する五重塔や、美しい八角形が魅力の北円堂、さらに多くの仏像が並ぶ東金堂があります。

お寺のメインといえる本堂の中金堂は、焼失と再建を繰り返した歴史があり、1717年に起きた火災で焼失して以後は財政難から仮金堂の状態が続いていました。しかし、2018年に約300年の時を経て創建当時の様式で復元しました。

また、像高約153センチメートルで6本の腕と3つの顔を持つ阿修羅像が見られる、国宝館も必見ですよ！

氷室神社

氷の神様をまつった1600年の歴史ある神社

氷室神社は約1600年の歴史がある、その名の通り氷の神様をまつった神社。奈良市で一番に咲くといわれる枝垂れ桜があり、桜の名所としても人気のスポットです。

氷の神様をまつる氷室神社らしい見どころは、夏季限定でかき氷をお供えする「献氷参拝」があること！受付で申し込みをすると、お布施の代わりにかき氷が手渡され、参拝が終わったらかき氷を食べられるのも魅力のひとつ。

また、毎年5月1日には、氷に関係する商売の繁盛を祈願する「献氷祭」も行われます。高さ約1メートルの氷の柱が奉納される、珍しいお祭りが見られますよ！

奈良国立博物館

日本最大規模の仏教美術が見られる博物館

奈良国立博物館は、1895年に開館した日本最大規模の仏教美術が展示される博物館です。館内には、重要文化財を含む数々の貴重な仏像や絵画、工芸品などが展示されています。

敷地内は、なら仏像館、青銅器館、東新館、西新館の4つのギャラリーに分れていて、中でもひときわ目立つのが美しい外観のなら仏像館です。明治時代に活躍した建築家の片山徳馬によって設計され、フランス美術と西洋美術が合わさった独特の外観が特徴。

また、毎年秋には歴史的な文化財が見られる「正倉院展」が開催されていて、世界中からもたくさんの観光客が訪れます。

若草山

奈良市内が一望できる小高い丘

若草山は、奈良公園内にある標高約342メートルの小高い丘です。山頂までは歩いて登ることもできて、山麓ゲートから山頂までは約30〜40分ほど。山頂までのぼると奈良市内が一望でき、美しい景色に感動です！

毎年1月には、早春を告げる伝統行事の「若草山焼き」が行われることでも有名。山全体に炎が広がり夜空をこがすような壮大な景色は、まさに炎の祭典ともいえる奈良の冬の風物詩です。

奈良公園を違った角度から楽しんでみてくださいね！

奈良公園バスターミナル

屋上庭園やお店が立ち並ぶ新しいターミナルビル

奈良公園バスターミナルは2019年4月13日にオープンした、バスターミナルと奈良にまつわる展示品が飾られた展示室や地元の特産品が買えるおみやげ店、飲食店などが併設されたターミナルビルです。

奈良公園バスターミナルに来たらぜひ訪れたいのが、奈良公園が見下ろせる屋上庭園。ベンチに座って、奈良公園や若草山が眺められます。

観光の合間の休憩や、奈良公園を散策したあとのお土産探しにもぴったりですよ！

猿沢池

興福寺の隣にある小さな人工池

猿沢池は、奈良公園内の興福寺のすぐ隣にある周囲約360メートルの小さな池です。池の周りには柳がたくさん植えられていて、古都奈良らしい風情が魅力。水面に映る興福寺の五重塔と柳の姿は、写真スポットとしても大人気です。

また、猿沢池のそばには「采女（うねめ）神社」もあります。采女神社は、天皇に恋して猿沢池に身を投げた、采女の霊を慰めるために建立されたとの逸話が残されています。

毎年中秋の名月の夜には、采女の霊を鎮め人々の幸せを祈る「采女祭」も開催されていますよ。

瑜伽山園地

たくさんの文化人も訪れた庭園

瑜伽山園地は、奈良公園内の浮見堂と鷺池の南側にある約1.3ヘクタールの庭園です。明治から大正にかけて、この場所を所有していた大阪の財閥山口家によって造られました。県による復元整備を経て、一般公開されたのは2020年です。

近代の奈良公園を代表する庭園として人気で、これまでに志賀直哉など多くの著名人が訪れています。歴史あふれる庭園をのんびりと散策してみてくださいね。

依水園

前園と後園の2つがある美しい庭園

依水園は東大寺と興福寺の間にある、四季折々にちがった景色が楽しめる美しい庭園です。江戸時代の1600年から1868年に造られた前園と、明治時代の1868年から1912年に造られた後園の2つで構成されています。

裏庭からは東大寺や若草山、春日山などを眺めることができ、庭園と一緒に見られる美しさは格別！

また、園内の寧楽美術館には、古代中国の青銅器や朝鮮盛期の陶磁器などが展示されています。庭園の散策と一緒にぜひ訪れてみてくださいね。

奈良公園を訪れるなら春と秋がおすすめ！

どの季節も美しい自然あふれる奈良公園でも、特におすすめなのは春と秋です。

春は桜が美しい季節で、奈良公園内には約1500本もの桜が植えられています。東大寺をはじめとする歴史的な建造物と桜が織りなす景色は、まさに古都奈良にふさわしい美しさです。さらに、浮見堂では夜間のライトアップも！

秋になると、園内が一気に色づく紅葉が魅力。10月下旬はイチョウ、11月中旬から12月初旬にはカエデやモミジが色づき、時期によっても違う景色が見られるのも特徴のひとつです。

自然たっぷりの奈良公園らしい風情溢れる景色を楽しんでみてくださいね。

奈良公園の見学方法は？予約は必要？

奈良公園は基本的に自由に訪れることができ、予約の必要はありません。公園内を散策するだけであれば時間を気にすることなく入園できるので、早朝や夕暮れ時など好みの時間に訪れてみましょう。

東大寺や春日大社などを参拝する際は、スポットごとに営業時間や入場料が変わるので事前に確認しておいてくださいね。

入園にはチケットが必要

奈良公園自体の入場料は無料ですが、中にある寺社仏閣はそれぞれに入場料が異なります。無料のところもあれば有料のところもあるので、事前に調べておきましょう。

また、奈良国立博物館で行われる「正倉院展」や興福寺の国宝館など、入場料とは別に料金がかかるところもあるので注意が必要です。

見学に要する時間 

広大な敷地の奈良公園は、園内を散策するだけでも1時間から2時間ほどかかります。さらに、観光スポットをめぐることを考えると、1スポットに30分から1時間が必要です。

奈良公園だけで1日過ごすプランであれば、園内をゆっくりと散策しながら行きたいスポットをめぐるのがおすすめ。半日や短時間で訪れるなら、事前に行きたいスポットを選定して、バスなどの公共交通機関を活用してめぐるのがおすすめですよ！

野生の鹿なので注意が必要！ 

奈良公園にたくさん生息する鹿は、国の天然記念物に指定されている野生動物です。決して飼育されている動物ではないので、いつどのような行動をするのか分からないので注意が必要です。

特に注意が必要なのは、出産後のメスジカが我が子を守ろうとする春とオスジカが発情期に入る秋。気が荒くなって人を襲う可能性もあります。

また、野生の鹿は基本的に公園内の植物を主食としているので、鹿せんべい以外の食べ物をあげることは禁止されています。エサやりをしたい時は、公園内で売られている鹿せんべいを購入しましょう！

奈良公園へのアクセス・行き方

一般的な移動はバス

まず奈良駅までは、JRなら新幹線が停まる京都駅からみやこ路快速を利用して奈良駅まで約46分、近鉄なら京都駅から特急に乗り、近鉄奈良駅まで約40分で到着します。

奈良公園までは、JR奈良駅の東口にあるバスターミナルの2番乗り場から、市内循環（外回り）か高畑町（奈良公園）行きバスに乗車し、県庁前、県庁東、氷室神社・国立博物館、東大寺大仏殿・春日大社前停留所から目的地に近い場所で下車します。

近鉄奈良駅を利用する場合は、奈良公園まで歩いて約6分で到着！

また、土日祝日であれば、奈良観光に便利な「ぐるっとバス」を利用するのがおすすめ！バスが、大宮通り、奈良公園、若草山麓の3つのコースで周遊していて、区間内はどこでも100円でお得に乗車ができます。

自由度を高くするなら車

奈良観光で、奈良公園以外も訪れるなら車も便利！せっかく奈良を訪れたなら、効率よくたくさんのスポットをまわりたいですよね。

奈良公園周辺では、275台停められる奈良登大路自動車駐車場や、無料の若草山頂駐車場が利用できます。

ただ、奈良公園周辺は、お盆やゴールデンウィークはもちろん、休日の夕方も混雑するので時間をずらせて行くのがおすすめですよ。

奈良公園の観光を満喫しよう

奈良公園には、豊かな自然や古都奈良の歴史が感じられる世界遺産など、人気の観光スポットがたくさんあります。奈良市街地からのアクセスもかんたんなので、奈良を訪れたならぜひ足を運んでみたい場所です。

今回ご紹介した情報を参考にして、古都奈良らしい奈良公園を満喫してみてくださいね！

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