【2024年】アメリカで使えるSIMカードは?他の方法との比較や使い方を解説
アメリカ旅行でもスマートフォンで調べ物をする際、通信手段が必要です。主な方法は国際ローミング、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターの4つ。どの方法がいいのでしょうか? この記事では、アメリカでの通信手段をご紹介。海外で一般的なプリペイドのSIMカードについてはくわしく解説します。
アメリカ旅行でもスマホでSNSや調べ物をしますよね。その際には通信手段が必要です。主な方法は国際ローミング、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターの4つ。どの方法がいいのでしょうか?
この記事では、アメリカでの通信手段をご紹介。海外で一般的なプリペイドのSIMカードについてはくわしく解説します。
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アメリカでの通信方法を比較
まずはアメリカでスマホを使うための方法を比較しましょう。旅行用だけに臨時の端末を購入することも可能ですが、それは高価なので除外。日本で使っているスマホをうまく活用しましょう。主な方法は、国際ローミング、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターの4つです。
国際ローミングを利用する
もっとも一般的な方法は、日本の携帯会社が提供している国際ローミングを利用することです。主な通信キャリアはアメリカでの国際ローミングに対応。日本で使用手続きをしておけば、アメリカでもスマホを利用できます。ソフトバンクの場合はアメリカ放題というサービスがあり、アメリカではデータ無料で使い放題、日本への電話も無料となるのでおトクです。
国際ローミングのメリット
- 日本で簡単な手続きをしておけば現地ですぐに使える
- 日本と同じ電話番号でスマホを使用できる
日本の電話番号がそのまま使えるので、日本から電話の着信がある人はもっとも適した方法になります。
国際ローミングのデメリット
- 他の方法よりも料金が高くなる可能性がある(安いことも)
- 日本のギガをそのまま消費する(消費しないキャリアも)
旅行先では調べ物が多く、意外に多くのデータを使ってしまいます。プランによってはギガを使いきってしまう可能性があるので注意が必要ですね。
国際ローミングの値段は通信キャリアによって大きく異なり、とても安くなる場合も高くなる場合もあるため、まずは自分のキャリアがどのようなプランになっているのかを確認するのがおすすめです。
アメリカ向けのSIMカードを購入する
国際ローミングが無料ではなかった場合、次に一般的なのは、プリペイドのSIMカードを購入して現地の通信キャリアに接続する方法です。アメリカにいる間だけ使えるSIMカードを購入し、日本で使っているスマホのSIMカードと交換、またはダブルスロットなら追加で入れて旅行中だけキャリアを切り替えます。
SIMカードのメリット
- 現地の通信キャリアに接続するため、一般的にインターネットの速度が速い
- 料金も海外ローミングより安いのが一般的
- モバイルWi-Fiとの比較では、スマホ以外の機器がかさばらず、機器の充電も不要
SIMカードのデメリット
- 旅行中は日本の電話番号が使えなくなる
- SIMフリーのスマホが必要(近年はSIMフリーのスマホが多い)
- SIMフリーではない場合、SIMロックを解除する必要がある
日本の電話番号が使えなくなるのは、着信がある人にとっては大きなデメリットかもしれません。一方で普段からLINE電話やSkypeを主に利用している人なら問題ないはずです。
eSIMを利用する
eSIMは、スマホ本体に埋め込まれた内蔵型SIMです。最近対応機種が増えているもので、従来のSIMのように小さなカードを抜き差しする必要がありません。eSIM対応機種ならオンラインで回線契約をするだけで、アメリカでもスマホが使えるようになります。
eSIMのメリット
- カードの出し入れがないのでSIMカードの破損や紛失の心配がない
- オンラインで手続きするだけなので、慣れた人なら簡単
- その他のメリットはSIMカードと同じ
eSIMは現在急速に拡大中です。対応機種が増えてくれば今後の主力になっていく可能性がある方法です。
eSIMのデメリット
- 使えるスマホやキャリアがまだ限定される(iPhoneの場合、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降なら使用可能)
- 日本でもeSIMを使っている場合、日本でのプロファイルを一度削除するため帰国時に再発行手続き(有料)が必要
- オンラインでの手続き、設定に慣れていない人は手間取るかも
- その他のデメリットはSIMカードと同じ
Wi-Fiルーターを利用する
従来はもっとも安価で一般的だったのがWi-Fiルーターです。Wi-Fiルーターの端末を持ち歩き、スマホはWi-Fiで接続して使います。
Wi-Fiルーターのメリット
- 複数台が同時に接続できる
- スマホのキャリア設定を変更しなくても使える
複数台が同時に接続できるので、大勢で一緒に行動する場合は便利。各自が通信方法を確保しなくてもスマホを使うことができます。
Wi-Fiルーターのデメリット
- Wi-Fiルーターという荷物が増える
- 電池残量を気にする必要がある
- 端末の受け取りと返却に手間がかかる
スマホ以外にレンタルしたルーターを持ち歩くことは、上記のようなデメリットが生まれます。
また旅行中に日本の電話番号が一時的に使えなくなるのは、海外ローミング以外に共通したデメリットだといえます。
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アメリカでSIMカードを使う方法
アメリカ旅行で一般的な方法のひとつがプリペイドのSIMカード。日本の通信キャリアにアメリカ向け国際ローミングの激安プランがなければ、価格面でもSIMカードの方にメリットがあります。ではSIMカードをアメリカで使う場合、どのような準備をすればいいのでしょうか。
スマホがSIMフリーであることを確認する
まずは自分のスマホがSIMフリーの端末かどうかを確認します。SIMフリーとはどの通信会社のSIMカードでも利用できる状態のこと。最近はSIMフリーのスマホが一般的ですが、docomoやau、ソフトバンクなどの通信キャリアから購入して、長く使っている端末の場合、SIMフリーではない可能性もあります。
SIMフリーでない場合はSIMロックを解除する
スマホがSIMフリーではなかった場合、SIMロックを解除してSIMフリーにします。通信キャリアの店舗窓口やネットから申し込み、SIMロックを解除してもらうのが一般的です。
海外SIMカードを購入する
次は海外SIMカードを購入します。日本で購入する方法と現地で購入する方法があり、どちらもそれほど面倒ではありません。
アメリカのSIMカードの選び方
海外SIMカードは、以下の3つのことを考慮して選びます。
- 通信キャリア
- 使用日数・必要な容量(ギガ数)
- 音声通話プランの有無・無料通話の時間
アメリカの通信キャリア
アメリカのSIMカードを購入する際にはどの通信キャリアを選べばいいのでしょうか。アメリカには3大キャリアと呼ばれる会社があります。
- Verizon Wireless
- AT&T Mobility
- T-Mobile
シェア率が最も高いのはVerizon Wirelessですが、日本のスマホを使う際は、AT&T MobilityやT-Mobileの回線を使うことが多い傾向です。3大キャリアならつながりやすさも安心!ほかに格安SIMのキャリアもたくさんあります。
アメリカのSIMカードを日本で購入する
アメリカで使えるSIMカードは日本でも簡単に買うことができます。店舗に行かなくてもAmazonで購入可能。通信会社や必要な日数、データ容量などをたくさんの種類の中から選びます。日本で買えるSIMカードの種類はT-Mobileが充実している傾向にあります。Amazonで販売されているSIMカードの一例をご紹介しましょう。
T-MobileのSIMカードの例
- 10日間高速データ無制限タイプで¥3,450〜(一例)
- 電話番号つき/アメリカ国内通話無制限タイプ
- アメリカ本土とハワイで利用可能
- 3in1サイズに対応
- 3日前までに開通希望日を登録して使用
AT&T MobilityのSIMカードの例
- 8日間データ通信使い放題タイプで¥2,080〜(一例)
- アメリカ本土とハワイで利用可能
- 1日使用量が300MBに達すると最大通信速度が256kbpsに低下(翌日0時に解除)
- 3in1サイズに対応
- PLUG TO GOで、設定不要(SIMカードをスマホに挿せば通信開始)
- LINE公式アカウントで日本語、英語、中国語のカスタマーサポート対応
アメリカのSIMカードを現地で購入する
日本で購入する以外に、アメリカに到着してからSIMカードを買う方法もあります。通信キャリアのショップだけでなく、多くの空港や家電量販店、コンビニなどでも購入可能。3大通信会社だけでなく格安SIM業者のSIMカードもたくさんあるので、選択肢は広がります。値段も一般的に現地の方が安くなります。
アメリカ用SIMカードの設定方法
アメリカ用のSIMを購入したら、使えるように設定する必要があります。ここでは海外SIMの使い方の基本を解説します。
元のSIMカードを取り出す
まずは使っているスマホに入っている日本の通信キャリアのSIMカードを取り出します。専用の取り出しピンでスマホ側面の小さな穴を押せばスロットが出るはず。取り出したSIMカードは帰国後に使いますから、ていねいに扱い、なくさないように保管してください。デュアルスロットの場合はSIMを取り出す必要はありません。
アメリカのSIMカードを挿入する
日本のSIMカードを取り出した部分にアメリカ用のSIMカードを載せてスマホに戻します。カードの向きに注意してください。デュアルスロットの場合は2つ目のスロットにアメリカ用のSIMカードを挿入します。
アメリカのSIMカードをセットアップする
SIMカードを挿入したらセットアップ(アクティベート)をします。とくにセットアップの必要がないものなど、機種や通信会社によって方法は異なるため、説明書に従って設定してください。
アメリカ用のSIMを購入する際に気をつけること
アメリカ用のSIMカードの購入には、いくつか気をつけるべきことがあります。続いては失敗しないためのポイントを解説します。
eSIMと間違えないように注意
通販で購入するとき、SIMカードと検索してもeSIMが混ざって出てきます。対応機種ならとくに問題なく使用できますが、未対応のスマホの場合、使えないことになってしまいます。間違えて購入しないよう注意してください。
SIMカードの大きさに注意
SIMカードには3種類(標準SIM、MicroSIM、NanoSIM)の大きさがあります。現在一般的なのはNanoSIM。アダプターを使って全てのタイプに対応する3in1サイズのSIMカードも増えています。まずは自分のスマホのSIMカードの大きさを確認してください。
SIMカードのサービスの違いに注意
音声通話をしたい人は、SIMカードを選ぶ際に音声通話プランの有無に気をつけてください。
また使用可能日数やデータ容量のほか、データ上限が1日単位のものと総量のもの、データ上限を超えた場合に速度が落ちるものと一切使えなくなるものといった違いがあります。自分の使い方によって選ぶことが大切。とくに旅行の日程より短かいタイプを購入すると途中で使えなくなるので注意が必要です。逆に長すぎても無駄になるのでしっかりチェックしてくださいね。
サービススタートになるタイミングに注意
とりあえず試しに挿入したりせず、SIMカードがどの段階でサービススタートになるかを確認してください。PLUG TO GOなどと書かれた設定不要タイプのSIMカードの場合、旅行前に挿入して電源を入れるとサービス開始となり、終了までのカウントダウンがスタートしてしまうこともあるので、注意してください。
周波数が対応していないスマホに注意
アメリカのスマホが使用する回線の周波数は日本のものとは異なるため、日本のスマホの中にはアメリカで使用できないものもあります。たとえばiPhoneならほとんどの機種が使用可能。その他のスマホもほとんどが使用できますが、一部の周波数だけ対応せず、場所によっては使用できないこともあります。現在のスマホがそのまま使用できるかをよく確認してください。
アメリカでの電話番号やアカウントを必要な人に伝えておく
アメリカ用のSIMを利用すると日本の通信会社とはつながらなくなり、日本の電話番号は一時的に使用不能になります。一方で音声通話プランつきの海外SIMなら現地の電話番号が与えられるので、日本から電話の着信を受ける必要がある場合、海外用の電話番号を伝えるようにしてください。
またデータ通信のみのプランの場合、音声通話はLINEやSkypeなどを使うことになります。LINEやSkypeで問題がない人はアカウントを伝えておくようにしましょう。
アメリカでも快適にスマホを使おう!
この記事ではプリペイドのSIMカードを中心に、アメリカでスマホの通信手段を確保する方法を解説しました。海外ローミングやSIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターにはそれぞれにメリットやデメリットがあるので、最適な方法を選んでください。上手に選択してアメリカでもスマホを快適に使ってくださいね!
cover photo by PIXTA