公用語
オーストラリアでは英語が主に使われています。特徴は「オーストラリア英語」と呼ばれる独特の発音や表現で、イギリス英語をベースにした言い回しも多くあります。観光地では英語が通じやすいですが、聞き慣れない言い方に戸惑うことも。簡単なフレーズや聞き返す表現を覚えておくと安心です。
宗教
オーストラリアではキリスト教が最も多く、人口の約43%が信仰しています。一方で、無宗教の人も約39%と多く、移民の増加により仏教、イスラム教、ヒンドゥー教など多様な宗教が共存しています。宗教に関する慣習への理解や配慮は必要ですが、日常生活の中で宗教的な制約を感じる場面はほとんどありません。
通貨
オーストラリアの通貨は「オーストラリアドル(AUD)」です。紙幣は5、10、20、50、100ドルの5種類で、コインは5セントから2ドルまであります。日本円からの両替は、空港、銀行、両替所、または一部のホテルで可能です。クレジットカードや電子マネーが普及しており、現金は必要最低限の用意で十分。ただし、マーケットや小規模な店舗では現金のみの対応もあるため、少額を持ち歩くと便利です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
オーストラリアはキャッシュレス社会が進んでおり、ほとんどの店舗でクレジットカード(Visa、MasterCard、American Expressなど)が使えます。公共交通機関やカフェ、小売店でもタップ決済が主流で、少額の買い物でもカード利用が可能です。一部の店舗ではカード利用に1~2%の手数料が加算される場合があるので注意が必要です。
費用
オーストラリア旅行にかかる費用は、4泊5日で1人あたりおおよそ25〜30万円が目安とされています。
航空券代:100,000円〜
宿泊費:40,000円〜
現地交通費:5,000円〜
食費:40,000円〜
観光費:30,000円〜
オーストラリアは日本より物価がやや高めで、特に外食や観光アクティビティの費用がかさみやすい傾向があります。ただし、早めの航空券手配やフードコート・スーパーの活用などで、費用を抑えることも可能です。訪れる都市によっても滞在費は異なるため、目的や予算に合った計画を立てましょう。
ビザ
日本人は、オーストラリアを訪れる際ビザの申請は不要ですが、観光や短期滞在でも「ETA(電子渡航認証)」の申請が必要です。専用アプリから手続きができ、通常は数時間以内に認証が下ります。1回の滞在は最長90日、有効期限は1年間。代理申請はできないため、本人が申請する必要があります。
日本との時差
日本との時差は、東部(シドニーなど)で+1時間、中央部(アデレードなど)で+30分、西部(パースなど)では−1時間です。また、シドニーやメルボルンなどの一部地域では、夏時間(10月〜翌4月頃)が導入されており、その期間は時差がさらに+1時間となります。たとえば日本が正午の場合、シドニーは13時(夏時間中は14時)、アデレードは12時30分、パースは11時となります。
気候
オーストラリアは南半球にあるため、日本と季節が逆になります。地域によって気候も大きく異なり、北部(ケアンズなど)は熱帯気候で、11月〜5月が雨季、6月〜10月が乾季です。雨季は高温多湿でスコールが多く、乾季は晴天が続き、過ごしやすい時期です。一方、南部(シドニーやメルボルンなど)は四季があり、春(9〜11月)と秋(3〜5月)は気温が安定していて観光に最適です。たとえば3月のシドニーは日中24℃前後と暖かいものの、朝晩は冷えることがあるため、軽めの羽織りものがあると安心です。
服装
オーストラリアは地域によって気候が大きく異なるため、旅行先と季節に合わせた服装選びが大切です。北部(ケアンズなど)は一年を通して暖かく、日中は半袖や薄手の服で過ごせます。ただし、冷房が強めの施設や飛行機の中では体が冷えることもあるため、カーディガンやパーカーなどの羽織りものを1枚持っておくと安心です。一方、南部の都市(シドニーやメルボルン)は四季があり、春や秋は長袖に軽い上着、冬はしっかりしたジャケットが必要です。特に朝晩は冷え込むことがあるので、重ね着できる服がおすすめです。
旅行のベストシーズン
オーストラリアの観光におすすめの時期は、春(9〜11月)と秋(3〜5月)です。この時期は気温や湿度が安定しており、快適に観光を楽しめます。春には各地でワイルドフラワーが咲き、秋は紅葉や旬のフルーツ狩り、収穫体験も魅力です。ケアンズやダーウィンなどの北部は熱帯気候のため、乾季にあたる5〜10月がベストシーズン。カラッと晴れた日が多く、グレートバリアリーフなどのマリンアクティビティにも最適です。シドニーやメルボルンなどの南部は夏に気温が上がるため、観光しやすい春と秋がおすすめです。地域ごとに気候が異なるため、行き先に応じて計画を立てましょう。
治安
オーストラリアは治安が比較的良好な国とされていますが、旅行中は油断は禁物です。都市部ではスリ、置き引き、車上荒らしなどの軽犯罪が発生しており、特に観光地や人混みでは荷物を肌身離さず管理しましょう。夜間は人通りの少ないエリアや公園を避け、タクシーや配車アプリを利用するのが安心です。また、イベント時やナイトライフが盛んなエリアでは、トラブルに巻き込まれないよう注意が必要です。現地での万が一に備えて、外務省「たびレジ」に登録し、最新の安全情報を受け取れるようにしておくと安心です。
物価
オーストラリアの物価は日本と比べてやや高めです。カフェのコーヒーは1杯約4〜6ドル(約400〜600円)、外食はランチで15〜25ドル(約1,500~2,000円)、ディナーは30ドル(約3,000円)以上が目安です。コンビニやスーパーでの飲料や食品も日本より高価に感じることがあります。特に外食や交通費、観光地の入場料はコストがかさみやすいため、節約したい場合はスーパーやフードコートを活用するのがおすすめです。全体的に、旅行中は日本よりも1.2〜1.5倍程度の出費を見込んでおくと安心です。
交通手段
オーストラリアの都市部では、列車・バス・フェリーなどの公共交通が充実しており、移動には「Opalカード」などのICカードが便利です。シドニーではSuicaのようにタップするだけで乗車でき、1日や1週間の運賃上限があるため旅行者にも安心。クレジットカードでのタッチ決済も可能ですが、Opalカードの方が割安な場合もあります。郊外はレンタカー、都市部はUberなどのライドシェアも一般的です。
空港から市街地へのアクセス方法
シドニーをはじめとする主要都市の空港から市内への移動手段としては、電車、空港バス、タクシー、ライドシェア(Uberなど)が利用できます。なかでもシドニー空港の「エアポートレールリンク」は便利で、片道16〜20ドル(約1,600〜2,000円)、所要時間は約15〜20分とスムーズです。乗車券の事前購入や配車アプリの準備をしておくと、到着後の移動がよりスムーズになります。
インターネット
オーストラリアでは、空港・ホテル・カフェなどで無料Wi-Fiが利用できます。街中では接続が不安定なこともあるため、現地SIMやeSIMの利用、モバイルWi-Fiが便利です。主要キャリア(Telstra、Optus、Vodafone)のプリペイドSIMは、空港やコンビニ、スーパーなどで手軽に購入・開通できます。eSIM対応のスマホなら、日本で事前に設定しておけば、到着後すぐに通信が可能。短期滞在には、通話なしのデータ通信専用プランが手軽でおすすめです。
電源プラグ
オーストラリアのプラグは「Oタイプ」で、日本のAタイプとは形状が異なるため使用する際は変換プラグの準備が必要です。電圧は230V、周波数は50Hzのため、日本の家電をそのまま使うと故障の原因になることも。海外対応でない機器には変圧器も必要になるため、事前に使用機器の仕様を確認しておきましょう。
飲水
オーストラリアでは、水道水をそのまま飲むことができます。一般家庭の水道や公園の水飲み場、また「Drinking Water」と表示された公共の蛇口から出る水は、安全に飲用可能です。ただし、一部には撒き水用の地下水(Bore Water)が使われている場合もあり注意が必要です。国土が広いため、地域によって軟水と硬水があり、水の味に違いを感じることも。水質が気になる方は、スーパーやコンビニで売られているミネラルウォーター(1〜3ドル程度)を購入するのがおすすめです。
トイレ
公園、駅、ショッピングセンターなどに清潔な公衆トイレが整備されています。多くは無料で利用でき、男女別や多目的トイレも充実しています。中には紙が設置されていない場所もあるため、水に溶けるティッシュや除菌グッズを持ち歩くと安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。