【2024年最新】アスワンはナイル川の絶景と古代遺跡が魅力！観光地10選を紹介

アスワンで絶対行きたいおすすめ観光地10選

アスワンは、古代エジプトの魅力と現代の活気が融合する魅力的な都市です。ナイル川沿いに点在する観光スポットは、歴史愛好家から自然派まで幅広い旅行者を魅了します。フェルーカでのんびりクルーズを楽しんだり、壮大なアスワン・ハイ・ダムを見学したり、神秘的なフィラエ神殿を訪れたりと、多彩な体験ができます。

エレファンティネ島では古代遺跡を探索し、ヌビア博物館で地域の豊かな文化に触れることができます。アガ・ハーン廟の美しい建築、未完成のオベリスクの圧倒的なスケール、キッチェナー島の緑豊かな植物園など、見どころは多彩です。カラブシャ神殿やアブ・シンベル神殿への小旅行も、忘れられない思い出になるでしょう。

これらのスポットは比較的近接しているので、3〜4日の滞在で効率よく回れます。朝晩の涼しい時間帯を利用して観光するのがおすすめです。アスワンの魅力を存分に味わってください。

フェルーカ乗船体験

ナイル川の風を感じる伝統的な帆船体験

フェルーカ乗船体験は、アスワン観光の中でも最も人気のあるアクティビティの一つです。フェルーカ（またはファルーカ）とは、エジプトの伝統的な木造帆船で、ナイル川をゆったりと進みながら、美しい景色を楽しむことができます。

特に夕暮れ時のクルーズがおすすめで、沈みゆく太陽に照らされたナイル川の風景は息をのむほど美しい光景です。クルーズ中は、エレファンティネ島やキッチェナー島など、アスワンの主要な観光スポットを川から眺めることができます。

多くのフェルーカには、地元のヌビア人の船長が乗っており、アスワンの歴史や文化について話を聞くこともできます。一般的なコースは1時間から2.5時間程度で、中にはエジプト料理の食事付きのツアーも魅力です。

フェルーカの特徴は、エンジンを使わず風と水の力だけで進む点です。アスワン近郊はナイル川の透明度も高く、セーリングを楽しむには最も適したエリアとされています。フェルーカ乗船は、アスワンの穏やかな雰囲気を存分に味わえる体験です。

ナイル川の風を感じながら、古代エジプトの時代から変わらない風景を楽しむことができます。また、この体験は異国情緒豊かで、多くの旅行者から高い評価を得ています。

ナイル川クルーズの一環としてフェルーカ乗船を楽しむツアーもあり、エジプト観光の醍醐味の一つです。アスワン観光の際には、ぜひフェルーカ乗船体験を検討してみてください。

アスワン・ハイ・ダム

エジプトの近代化を象徴する巨大建造物

アスワン・ハイ・ダムは、1960年代に計画され、1970年に完成した巨大なダムで、エジプトの近代化を象徴する重要な建造物です。全長は約3.6km、高さ111mという壮大な規模を誇り、ナイル川の氾濫を制御し、エジプトの農業や電力供給に大きな貢献をしています。

ダムの建設により、その北側には世界最大級の人工湖であるナセル湖が形成されました。この湖は、エジプトとスーダンの国境をまたぐほどの広大さを持ち、その延長は約500kmに達します。ダムの頂上からは、ナイル川とナセル湖の壮大な景色を一望することができます。

ダムに12基の水力発電装置が設置されてからは、合計2.1GWの電力を供給可能です。アスワン・ハイ・ダムは、単なる観光スポットというだけでなく、エジプトの近代史や環境問題を考える上で重要な場所です。

ダムの建設により、周辺の砂漠の緑化が進み、ナセル湖での漁業も活発になっています。しかし、ダムの建設には課題もありました。1959年のダム建設決定時には、周囲のヌビア遺跡が水没する恐れが懸念され、ユネスコによる救済活動が行われています。

これが後の世界遺産条約締結のきっかけとなりました。アスワン・ハイ・ダムは、エジプトの発展に大きく貢献した一方で、文化遺産の保護や環境への影響など、様々な側面から考察できる重要な建造物です。

フィラエ神殿

ナイル川に浮かぶ神秘的な古代遺跡

フィラエ神殿は、アスワンを代表する古代エジプトの遺跡の一つです。元々はフィラエ島にありましたが、アスワン・ハイ・ダムの建設に伴い、1970年代に現在のアギルキア島に移設されました。この移設作業は1980年に完了しています。

神殿は主にプトレマイオス朝時代（紀元前305年〜30年）に建設され、イシス神を祀っています。その後、ローマ時代にも増築が行われました。美しい彫刻や壁画は、古代エジプトの芸術の粋を集めたものと言えます。

神殿へは小型ボートで渡ります。ナイル川に浮かぶ島に建つ神殿の姿は、「ナイルの真珠」と呼ばれるほど美しい光景です。神殿内部では、イシスの生涯を描いた壁画や、「キオスク」と呼ばれる未完成の小神殿を見ることができます。

フィラエ神殿は、1979年にユネスコの世界遺産「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」の一部として登録されています。この登録は、世界遺産条約の理念が生まれるきっかけとなった重要な出来事でした。

夜に行われるサウンド＆ライトショーは、多くの観光客に人気があります。しかし、これは近代的な演出であり、古代の遺跡の保護という観点からは議論の余地があるでしょう。フィラエ神殿は、古代エジプトの神秘と美しさを今に伝える貴重な遺跡であり、アスワン観光の中でも最も印象に残る体験の一つとなっています。

エレファンティネ島

古代エジプトの歴史が眠る島

エレファンティネ島は、ナイル川の第1急湍（カタラクト）の北端に位置する島です。その名前は、古代エジプト語で「アブウ」（象）を意味することに由来するという説や、象牙取引の中心地だったことによるという説があります。

島には数千年の歴史を持つ遺跡群があり、古代エジプトの様々な時代の遺構を見ることができます。特に注目すべきは、クヌム神を祀るクヌム神殿の遺跡や、ナイル川の水位を測定していたナイロメーター、そしてサテト神殿です。

島の南端にあるアスワン博物館も見逃せません。ここでは、クヌム神殿遺跡から出土した文物などが展示されています。エレファンティネ島は、考古学的な価値だけでなく、美しい自然も魅力です。

島内を散策すれば、のどかなヌビア村の風景や、果樹栽培の様子を観察することができます。フェルーカでのアクセスも、島の魅力を高めています。ナイル川をゆったりと渡る短い船旅は、古代エジプト人の気分を味わえる素晴らしい体験となるでしょう。

また、島からはアスワン市街地やカタラクト・ホテルなどを望むことができ、ナイル川の美しい風景を楽しめます。

ヌビア博物館

古代ヌビアの文化と歴史を学ぶ宝庫

ヌビア博物館は、古代ヌビアの豊かな文化と歴史を紹介する、アスワンの重要な文化施設です。1997年にオープンしたこの博物館は、アスワン・ハイ・ダムの建設によって水没の危機に瀕した多くのヌビアの遺跡や文化財を保存・展示する目的で設立されました。

博物館の建物自体が、ヌビア建築を模した美しいデザインで、周囲の砂漠の風景と調和しています。約50,000平方メートルの広々とした敷地内には、展示スペースだけでなく、図書室や案内所も設置されています。

展示は先史時代から現代まで、時代順に構成されているのが特徴です。古代エジプトとヌビアの関係、クシュ王国の繁栄、キリスト教とイスラム教の影響など、ヌビアの長い歴史を詳しく学ぶことができます。

特に注目すべきは、アブ・シンベル神殿やフィラエのイシス神殿など、ヌビア地方の遺跡の救済に関する展示です。世界50カ国以上が参加した国際的な救済キャンペーンの成果を知ることができます。

ヌビア博物館は、エジプトの歴史の中でも特に重要なヌビア文化について、深く理解できる貴重な場所です。アスワン観光の中で、ぜひ訪れてみてください。

アガ・ハーン廟

ナイル川を見下ろす美しいイスラム建築

アガ・ハーン廟は、イスマーイール派イスラム教の指導者であった第48代アガ・ハーン3世の墓廟です。エジプト南部の都市アスワンにあり、ナイル川西岸のアスワン市街の対岸の高台に位置しています。1959年に完成したこの廟は、ファーティマ朝時代（10〜12世紀）のカイロのモスクをモデルにしています。

砂岩で作られた外観は、エジプトの伝統的な建築様式を踏襲しつつ、モダンな要素も取り入れた独特のデザインです。内部は非公開ですが、外観だけでも十分に美しく、特に夕暮れ時には、夕日に照らされた廟が黄金色に輝く様子は圧巻です。

廟の周囲には美しく手入れされた庭園があり、静かな瞑想の場となっています。アガ・ハーン廟からの眺めも素晴らしく、ナイル川とアスワンの街並み、そして遠くにはエレファンティネ島を望むことができます。

この景色は、アスワンで最も美しい風景の一つとして有名です。アガ・ハーン3世は、1877年にカラチで生まれ、8歳で宗主となりました。彼は国際的な活動を行い、1937年にはインド人として初めて国際連盟議長に選出されています。

アスワンを冬の避寑地として愛し、この地に深い愛着を持っていたため、1957年の死後、この地に墓廟が建てられました。アガ・ハーン廟は、イスラム建築の美しさとアスワンの自然が調和した、静謐な雰囲気を持つ場所です。アスワン観光の際には、ぜひ訪れてみてください。

未完成のオベリスク

古代エジプトの石工技術を今に伝える巨大遺構

未完成のオベリスクは、アスワンの古代採石場にある巨大な石造物で、古代エジプトの驚異的な石工技術を今に伝える貴重な遺構です。全長約42メートル、重さ約1,200トンと推定されるこのオベリスクは、完成すれば古代エジプト最大のオベリスクとなるはずでした。

紀元前15世紀頃、第18王朝のハトシェプスト女王（紀元前1508～1458年）の時代に制作が始められたと考えられています。しかし、制作途中で花崗岩の中にひびが入ってしまい、完成することなく放棄されました。

この未完成のオベリスクは、古代エジプトの石工たちがどのようにして巨大な石造物を作り上げていたかを知る上で、非常に重要な手がかりとなっています。オベリスクの周囲には、古代の採石技術を示す痕跡が多く残されており、当時の工具の跡や労働者がどこで作業をしていたかを示す黄土色の線によって、古代エジプトの珍しい石工技術を観察可能です。

アスワンにあるこれらの採石場は、切削途中の物も含めエジプト政府が正式に遺跡として保護し、野外博物館として運営されています。サイト内では、古代の採石技術や道具について学ぶことができ、古代エジプトの建築技術について深く理解することができます。

未完成のオベリスクは、古代エジプトの技術力の高さを物語る貴重な遺跡です。アスワン観光の際には、ぜひ訪れてみてください。この場所では、古代の驚異的な石工技術と現代の街並みが交錯する独特の風景を楽しむこともできるでしょう。

キッチェナー島（植物園）

ナイル川に浮かぶ緑豊かな楽園

キッチナー島は、アスワン市街地の目の前、ナイル川に浮かぶ小さな島です。正式名称は「植物島」または「ナバータート島」ですが、19世紀末にこの島を所有していたイギリス軍人キッチナー卿の名前で広く知られています。

島全体が植物園になっており、世界中から集められた珍しい植物が植えられています。総面積は約17ヘクタールで、700種以上の熱帯植物や亜熱帯植物が生い茂っています。園内は、ヤシの木が並ぶ美しい並木道や、色とりどりの花々が咲き誇る花壇、珍しい果樹園などが魅力です。

特に、エジプトではめったに見られない東南アジアやインドの植物を見ることができるのが魅力です。島内を散策すれば、エジプトの暑い気候を忘れさせてくれるような涼しげな木陰や、鳥のさえずりを聞くことができます。ナイル川を見下ろすベンチもあり、ゆったりとした時間を過ごすのに最適です。

また、島の南端にある展望台からは、ナイル川とアスワンの街並みを一望することができます。特に夕暮れ時の景色は絶景で、多くの観光客が訪れるスポットです。キッチナー島へは、アスワンのコルニッシュ（川沿い遊歩道）からフェルーカやモーターボートで簡単にアクセスできます。

エレファンティネ島と組み合わせて訪れるのもおすすめです。緑豊かで静かなこの島は、アスワン観光の喧騒から離れ、ゆっくりと自然を楽しみたい方にぴったりの場所です。アスワンの小さな町の雰囲気と相まって、のんびりとした時間を過ごすことができるでしょう。

カラブシャ神殿

ナセル湖に移設された古代ヌビアの遺跡

カラブシャ神殿は、古代ヌビアの重要な遺跡の一つで、現在はアスワン・ハイ・ダムの近くに位置しています。この神殿は元々、ナイル川の第一急流の南、現在のナセル湖に沈んでいる場所にありましたが、アスワン・ハイ・ダムの建設に伴い、1960年代に現在の場所に移設されました。

神殿の歴史は古く、新王国時代の第18王朝に遡ります。その後、プトレマイオス朝時代を経て、ローマ帝国時代に大規模な再建が行われました。主にヌビアの太陽神マンドゥリス（エジプトのホルス神に相当）を祀っており、古代エジプトとローマの文化が融合した独特の様式を持っています。

神殿の内部は、オシリス神やイシス神などエジプトの神々のレリーフや、神々を讃えたヒエログリフが残されており、注目するポイントの一つです。カラブシャ神殿の周辺には、同じく移設された他の遺跡もあります。

ラムセス2世が建立した岩窟神殿ベイト・エル・ワリや、ハトホル女神の中継所だったとされるケルタシのキオスクなどを見ることができます。また、神殿からはナセル湖の広大な景色を望むことができ、特にキオスクからの眺めは素晴らしいでしょう。

カラブシャ神殿は、アスワンの他の遺跡と共に「アブ・シンベルからフィラエまでのヌビア遺跡群」として世界遺産に登録されています。この遺跡群の救済は、世界50カ国以上が参加した国際的なキャンペーンの成果であり、世界遺産条約誕生のきっかけとなった重要な出来事でした。

アスワン・ハイ・ダムを訪れる際には、このカラブシャ神殿にも立ち寄り、古代ヌビアの歴史と文化に触れてみることをおすすめします。

アブ・シンベル神殿

ラムセス2世の偉大さを今に伝える巨大遺跡

アブ・シンベル神殿は、エジプト南部、スーダン国境近くに位置する古代エジプトの巨大遺跡です。アスワンから約280km南に位置し、通常は日帰りツアーで訪れます。 この神殿群は、ファラオ・ラムセス2世（紀元前1279年〜1213年）によって建造されました。

2つの巨大な岩窟神殿からなり、大神殿はラムセス2世自身を、小神殿は王妃ネフェルタリを祀っています。 大神殿の正面は、高さ20メートルを超える4体の巨大な坐像が彫られており、ラムセス2世の威厳と権力の象徴です。内部には、壮麗な彫刻や壁画が施された広大な空間が広がっています。

小神殿は、エジプトで唯一王妃を祀った神殿として有名です。正面には6体の巨像が立ち、ラムセス2世とネフェルタリを表しています。 特筆すべきは、これらの神殿が1960年代にユネスコの主導で移設されたことです。

アスワン・ハイ・ダムの建設によってナイルの水没の危機に瀕した神殿を、4年の歳月をかけて60メートル上の現在の場所に移動させました。この壮大なプロジェクトは、世界の文化遺産を守るための国際協力の象徴です。

また、春分と秋分の日には、朝日が大神殿の奥深くまで差し込み、至聖所の神々の像を照らす「太陽の奇跡」という現象が見られます。この設計の精巧さは、古代エジプトの天文学と建築技術の高さを物語っています。

アブ・シンベル神殿は、その規模と美しさと移設の歴史から、エジプト観光の中でも最も印象的な体験の一つとなるでしょう。

アスワンの魅力を存分に楽しもう！

アスワンは、古代エジプトの遺跡からナイル川の絶景まで、多彩な魅力にあふれた都市です。フェルーカ乗船体験でゆったりとしたナイル川クルーズを楽しんだり、フィラエ神殿やアブ・シンベル神殿で古代エジプトの壮大な歴史に触れたりと、様々な体験ができます。

アスワンの観光には3〜4日程度の滞在がおすすめです。冬季（10月〜4月）は気温が穏やかで観光に最適。ヌビア村訪問や地元市場散策など、現地の文化に触れる体験も忘れずに行いましょう。アスワンならではの魅力を存分に楽しんでください。

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋

cover photo by pixabxay