ニュージーランドの首都はウェリントン!見どころや歴史などを解説
ニュージーランドの首都はウェリントン。よくオークランドが首都だと思われがちですが、実はウェリントンが首都なのです。 この記事では、あまり知られていないけど実は魅力的なニュージーランドの首都・ウェリントンを紹介します!その歴史や行き方、観光の見どころなどを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
ニュージーランドの首都はウェリントン。よくオークランドが首都だと思われがちですが、実はウェリントンが首都なのです。
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ニュージーランドの首都ウェリントンの基本情報
ニュージーランドのほぼ中央にあるウェリントンは、自然の美しさと都会の洗練が融合した街。政治の中心地であるとともに風光明媚な港町でもあり、同時に芸術と文化の中心地という顔も持っています。多面的な魅力にあふれたウェリントン。まずはその基本情報をご紹介しましょう。
ウェリントンがある場所は?
ウェリントンは、ニュージーランドの北島の南端に位置しています。北島と南島を分けるクック海峡に面した天然の良港、ポート・ニコルソンの周りに広がっている街。地理的には、東をリマタカ山脈、西をタラルア山脈に囲まれた地形となっています。
この立地のおかげでウェリントンは独特の景観と気候であるのが特徴。海と山に囲まれた地形はとても美しく、また風が強い気候の原因にもなっています。また海と丘陵地に挟まれていて平地が少ないため、人口密度が高いのも特徴です。
ウェリントンの歴史
ニュージーランドの先住民族はマオリの人々。ポリネシアの島々からニュージーランドの北部に渡ってきたのがはじまりで、彼らが最初に移住を始めたのはおよそ1,000年前といわれています。
その後、豊かな漁場と肥沃な土地を求めて北島中部から南下してきた部族が14世紀から15世紀にかけて現在のウェリントン周辺に定住。続いてヨーロッパ人が移住したのは1839年のことです。移住者は河口の平地に住みましたが、洪水が多いため崖沿いに移りました。そのためウェリントンの街は斜面に広がり、街には急勾配の道がたくさんあります。
ニュージーランドの首都がウェリントンになった経緯
ウェリントンが首都になったのは1865年。それまでの首都は北東の北部にあるオークランドでした。ウェリントンはオークランドより小さな街だったのに首都が移転したのは、主に以下の理由があるといわれています。
- 地理的中心性
- 交通の利便性
- 政治的バランス
大きな理由は、ウェリントンが北島と南島の間に位置することです。ウェリントンは国全体の中心に近い場所にあり、その港は北島と南島を結ぶ重要な交通の要所でした。そして首都移転の大きなきっかけとなったのは、南島で金鉱が発見されて人口が増加し、政治的影響力が高まったこと。ウェリントンへの首都移転は、北島と南島のバランスを取るために行われたのです。
ウェリントンの街の特徴
ウェリントンは山に囲まれているため市街地が比較的小さいのが特徴。徒歩で多くの場所を巡ることができるのはうれしいポイントです。また多くの美術館や博物館、劇場があって、ニュージーランドの文化的中心地となっている上、人口比でカフェの数が世界最多といわれるほど、カフェ文化が根づいています。
そして近年盛んになっているのが映画産業です。映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの製作で有名になり、いまや世界的映画スタジオになったウェタ・ワークショップがあることから、ウェリントンはハリウッドをもじってウェリウッドとも呼ばれています。
また首都でありながら、美しい海岸線や緑豊かな丘陵地帯に囲まれていて豊かな自然を満喫できるのも魅力です。
ウェリントンの主要空港は?日本から直行便はある?
ウェリントンの主要空港は、ウェリントン国際空港です。日本からの直行便はないため、日本からウェリントンに行く場合、通常はオークランド経由となります。一般的なルートは、日本の成田空港や羽田空港などからオークランドへ約10時間。そしてオークランドからウェリントンへは約1時間のフライトです。またオーストラリアのシドニーやメルボルン経由でウェリントンに向かうこともできます。
ウェリントン国際空港は市内から近いのが特徴。タクシーなら15分から25分、バスなら30分から45分。どの交通手段を選んでも比較的短時間で市内に到着できるのは利点です。
ウェリントンの気候は?
ウェリントンの気候は温暖海洋性気候。年間を通じて比較的穏やかな気温が特徴ですが、風の都と呼ばれるほど風が強いことでも知られています。
夏(12月~2月)の平均気温は20度前後。最高気温はまれに30度を超えることもあります。冬(6月~8月)の平均気温は10度前後。雪はほとんど降りませんが、ときおり霜が降ります。春と秋は温暖で過ごしやすい気候。夏や冬にも厳しい暑さ寒さにはならないため、一年中訪れやすい気候だといえます。
一方で突然の天候変化も特徴的で、四季が一日で体験できるといわれることもあります。
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ウェリントンの観光名所
ウェリントンには、ユニークな観光スポットが揃っています。歴史、文化、自然、そして現代的な要素が融合したウェリントンならではの魅力がいっぱい!ここではとくに人気の高い観光名所をご紹介しましょう。
国立博物館:テ・パパ
テ・パパ(Te Papa)は、ニュージーランド国立博物館として知られる、ウェリントンの代表的な文化施設。テ・パパはマオリ語で宝物の入れ物という意味の名前です。その名の通り、ニュージーランドの自然、文化、芸術の宝物のような品々を幅広く展示しています。
なかでもマオリ文化に関する展示が充実。地震シミュレーターなどニュージーランドの自然現象を体験できる展示もあり、堅苦しくないのもポイントです。インタラクティブな展示が多いので子どもから大人まで楽しめますよ。しかも一部特別展を除いて無料で入館可能なのもうれしいですね。
国会議事堂
ニュージーランドの政治の中心地であるウェリントンの象徴的存在が国会議事堂。首都に行ったら見ておきたいですよね。とくに目を引くのが、ビーハイブ(Beehive)と呼ばれる円錐形の建物です。無料のガイドツアーに参加可能で、議会が開催されていない時期は内部も見学できます。周辺の美しい庭園も見どころですよ。
旧政府館
1876年に建てられた旧政府館(Old Government Buildings)は、南半球最大の木造建築物。現在はビクトリア大学ウェリントン校の法学部として使用されています。ニュージーランド建築の歴史を感じられる重要な建造物は無料で見学も可能。周辺の庭園も美しく、散策におすすめです。
オリエンタルベイ
オリエンタルベイは市街地からすぐ近くにある人気スポット。その美しい光景から、地元の人にはウェリントンの小さなリビエラと呼ばれています。砂のビーチにそって伸びる遊歩道を散歩するのがおすすめ。SNS映えするおしゃれな倉庫も人気です。
ヴィクトリア山
ウェリントンの街を一望できる絶景スポットとして人気なのがヴィクトリア山。市街南東部にある標高196メートルの低山です。車やケーブルカーで簡単にアクセスでき、遊歩道から登ることも可能。たどり着いた山頂からは港や市街地のパノラマビューを楽しむことができます。絶景のケーブルカーに乗ること自体も観光の目玉。山頂には植物園やカフェがあり、夜景の美しさも特筆レベルです。夕暮れどきからの訪問がおすすめですよ。
ジーランディア
ジーランディアは、ウェリントン市内にある世界初の完全に囲われた生態系保護区。ニュージーランド固有の動植物を保護し、自然の姿に近い形で観察できる貴重な場所となっています。絶滅危惧種を含む多くの固有種が生息していて、ガイドつきツアーや夜間ツアーなど、様々なオプションを楽しめます。美しい自然の中をハイキングしながら、環境保護の重要性も学べますよ。
ウェリントンの治安・注意点
ニュージーランドは比較的治安の良い国として有名。ウェリントンもニュージーランドの他の都市同様、比較的安全な都市として知られています。ただし旅行者として知っておくべき注意点もいくつかあるので、ウェリントンを訪れる際の治安情報と注意点をご紹介しましょう。
全体的な治安状況
ウェリントンは国際的に見ても治安の良い都市の一つです。しかし完全に安全というわけではありません。一般的な犯罪率は高くありませんが、スリや置き引きなどの軽犯罪は発生しています。公共の場所では、貴重品の管理に注意を払いましょう。また夜間の一人歩きは、とくに人通りの少ない場所では避けるようにしてください。
自然災害への備え
ニュージーランドは日本と同じく地震が多い国として知られています。ウェリントンも例外ではありません。怖がり過ぎる必要はありませんが、以下のようなポイントを確認・準備しておきましょう。
- 地震に備えて宿泊先での避難経路を確認しておく
- 長期滞在の場合は非常用の水や食料を用意しておく
- 津波の危険性もあるため、緊急時の避難場所を把握しておく
交通事情
ウェリントンの交通ルールは、日本とは異なる点があるので注意してください。
車は日本と同じ左側通行ですが、歩行者優先の意識が日本より高いのが特徴。運転をするときは気をつけてください。逆に道を歩いているときは歩行者優先に慣れすぎないことも必要。横断歩道では車が止まるのを確認してから渡るようにしましょう。レンタカーを利用する場合は、慣れない道路事情に注意し、とくに山道や狭い道では慎重に運転してください。
気候への対策
ウェリントンは風の都と呼ばれるほど風が強い都市です。強風のときには飛んでくる物に注意しましょう。また傘の使用が難しい場合もあります。一方で突然の天候変化も多いので、雨具や防寒具を持ち歩くのがおすすめです。
健康管理
ニュージーランドは紫外線が強いため日焼け止めの使用を忘れないことが大切です。
水道水は安全に飲むことができますが、慣れない人は市販の飲料水を利用するのもおすすめです。
文化的配慮
ニュージーランドではマオリ文化に対する敬意を忘れないことが大切です。とくに聖地とされる場所では、適切な行動を心がけてください。
また自然保護に対する意識が高いのもニュージーランドの特徴。ゴミのポイ捨てなどは絶対にしないようにしてくださいね。
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ウェリントンを知って、旅行を楽しもう!
ニュージーランドの首都ウェリントンは、オークランドの影に隠れがちですが、実はユニークで多面的な都市。政治の中心地であるだけでなく、豊かな文化、芸術、そして自然が融合した街で、観光スポットとしてもバラエティ豊かな魅力をもっています。
ぜひウェリントンを訪れて、自分だけの楽しみ方を見つけてみてください!
cover photo by PIXTA