カプリ島の物価を徹底ガイド！気になる交通費や食費、節約方法も解説

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カプリ島の物価はやっぱり高い！日本と徹底比較

まず知っておきたいのは、カプリ島がナポリやローマといったイタリア本土の都市と比べても、物価が一段階、いえ二段階は上の「世界的な高級リゾート地」だということ。島全体が、まるでテーマパークのような特別な場所。そのため、水や食料の輸送コストがかかることもあり、あらゆるものの価格に「カプリ島プレミアム」が上乗せされています。

特に物価が高いのは、島の玄関口マリーナ・グランデからケーブルカーで登った先にある「カプリ地区」。高級ブティックやレストランが集中するメイン広場「ピアッツェッタ」周辺は、世界でもトップクラスの価格帯です。

一方で、島の西側にあるもう一つの中心地「アナカプリ地区」は、カプリ地区に比べると物価が比較的穏やか。この「島内での物価差」を知っておくことが、カプリ島旅行の予算を考える上で最初のカギになります！

カプリ島の物価比較表

カプリ島の物価がどれくらい高いのか、具体的な項目で日本（東京）と比較してみましょう。特に「コーヒー」と「タクシー」の価格には驚くかもしれません！

※注：為替レートは1ユーロ＝180円で計算（2025年12月時点の目安）。日本価格は東京の相場を参考にしています。

カプリ島旅行で気になる費用を徹底解説！

比較表の数字を見て「やっぱり高い！」と思った方も多いはず。ここからは、旅行者が実際に直面するシーン別に、カプリ島の物価をさらにくわしく解説していきます。

1. 食費（レストラン・カフェ）の物価

カプリ島の物価の高さを最も実感するのが「食費」です。特にカプリ地区のピアッツェッタ周辺は要注意！

カプリ島最大の罠？「座る」と「立つ」で値段が違うコーヒー

イタリアのカフェ（「バール（Bar）」と呼ばれます）には、独特の文化があります。それは、「カウンターでの立ち飲み（Al Banco）」と「テーブルでの着席（Al Tavolo）」で、同じドリンクでも値段が全く違うこと。

• 立ち飲み（Al Banco）：地元のイタリア人のようにカウンターでさっと飲むスタイル。エスプレッソ1杯が1.5〜3ユーロ（約270〜540円）程度。
• 着席（Al Tavolo）：特にピアッツェッタのような観光地では、テーブル席に座った瞬間、価格が跳ね上がります。これは「コーヒー代」ではなく「席料」であり「景色代」。エスプレッソ1杯が5〜8ユーロ（約900〜1,440円）にもなります。

海外旅行初心者は「ぼったくられた！」と勘違いしがちですが、これはカプリ島の（そしてイタリアの観光地の）れっきとしたルール。節約したいなら「アル・バンコ」、景色と雰囲気を楽しみたいなら「アル・ターヴォロ」と、目的によって使い分けましょう！

隠れた費用「コペルト（Coperto）」に注意！

レストランに入ると、注文しなくてもパンとグリッシーニ（細いクラッカー）が運ばれてくることがあります。これは「コペルト（Coperto）」と呼ばれる席料・テーブルチャージのようなもの。

1人あたり2〜3ユーロ（約360〜540円）が相場で、チップとは別に会計に自動で加算されます。これもイタリアの文化なので、覚えておきましょう。

食事の相場感

• 高級レストラン（ディナー）：ピアッツェッタ周辺や高級ホテル内のレストランでは、1人あたり40〜80ユーロ（約約7,200〜14,400円）は見ておきましょう。100ユーロ（約18,000円）を超えることも珍しくありません。

• トラットリア／ピッツェリア（ランチ・ディナー）：少しカジュアルな「トラットリア（大衆食堂）」や「ピッツェリア」でも、パスタ一皿が15〜25ユーロ（約2,700〜4,500円）、ピザで25ユーロ（約4,500円）前後と、日本と比べると高めです。

• 節約（パニーニ）：最も賢い選択肢は、テイクアウトの「パニーニ（サンドイッチ）」。カプリ島名物のトマト、モッツァレラ、バジルを挟んだ「パニーノ・カプレーゼ」なら、5ユーロ（約900円）程度で絶品のランチが楽しめます。

2. 交通費・移動の費用の物価

カプリ島は急な坂道が多い島。主要な地区間の移動は、バス、ケーブルカー（フニコラーレ）、タクシーが中心です。ここでカプリ島の物価の大きな差が出ます！

バス（Bus）とフニコラーレ（Funicolare）

島民と観光客の主な足は、オレンジ色の小さなバスと、港（マリーナ・グランデ）とカプリ地区を結ぶケーブルカー（フニコラーレ）です。

• 料金：どちらも1回券（Corsa Singola）が2.4ユーロ（約432円）。
• 注意点：バスのチケットを運転手から直接買う（車内購入）と、2.9ユーロ（約522円）と少し高くなります。港や各地区のバスターミナル、または「Tabacchi（タバッキ）」と呼ばれるタバコ屋で事前に購入するのがおトクです！

1日乗車券（Daily Ticket）

1日に何度もバスやフニコラーレに乗る予定なら、「1日乗車券（Biglietto Giornaliero）」が断然おトク！

• 料金：7.2ユーロ（約1,296円）。
• 元を取るには：1回2.4ユーロなので、3回乗れば元が取れます（2.4ユーロ×3＝7.2ユーロ）。例えば、「カプリ地区（ホテル）→アナカプリ地区（観光）→カプリ地区（戻る）→マリーナ・ピッコーラ（ビーチ）」のように、1日に3回以上移動するならマストバイです。

タクシー（Taxi）

カプリ島のタクシーは、屋根がなく開放的なオープンカー仕様のものが多く、それ自体が観光体験の一つ。しかし、料金はまさに「高級リゾート価格」です。

• 料金：料金はメーターではなく、区間ごとの固定料金制が基本です。
  • 例：港（マリーナ・グランデ） → カプリ地区：17ユーロ（約3,060円）
  • 例：カプリ地区 → アナカプリ地区：18ユーロ（約3,240円）

バスやフニコラーレ（2.4ユーロ）と比べると、なんと7倍以上の価格差！ 節約派は利用を避け、バスやフニコラーレを徹底活用するのがカプリ島攻略のカギです。

3. 宿泊（ホテル）の物価

カプリ島旅行の予算を左右する最大の要因、それが「ホテル代」です。

カプリ地区 vs アナカプリ地区：賢い滞在先のえらび方

前述の通り、カプリ島には「カプリ地区」と「アナカプリ地区」という二つの主要な町があります。

• カプリ地区：ピアッツェッタや高級ブランド店に近く、にぎやかで便利。その分、ホテル代は非常に高いです。
• アナカプリ地区：島の高台にあり、落ち着いた雰囲気。カプリ地区に比べてホテル代が「比較的」リーズナブル。カプリ地区へはバスで約15分です。

カプリ島の物価が高いといっても、賢く節約したいなら断然「アナカプリ地区」での宿泊がおすすめ！ アナカプリ地区の3つ星ホテルやB&B（ベッド＆ブレックファスト）なら、カプリ地区の同等クラスより1泊1万円近く安くなることもあります。

ホテル相場（1泊1室あたり）

• 5つ星ホテル：1泊10〜30万円以上。まさにセレブの世界。例えば、J.K.パレス・カプリは1泊約20万円から、ホテル・キジサーナは1泊10万円からといった価格帯です。

• 4つ星ホテル：1泊4〜9万円程度。

• 3つ星ホテル：カプリ島全体の平均で1泊約20,000円です。ハイシーズンはさらに高騰。アナカプリ地区なら1泊13,000円台から見つかることもあります。

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4. 観光・アクティビティの物価

カプリ島観光のハイライト、「青の洞窟」や「ビーチクラブ」。ここにもカプリ島ならではの価格設定があります。

最重要！「青の洞窟（Grotta Azzurra）」の費用の全貌

カプリ島旅行の最大の目的「青の洞窟」。その神秘的な青色を見るためには、いくつかの料金を合算して考える必要があります。初心者が戸惑いやすいポイントなので、しっかり押さえましょう！

「青の洞窟の入場料は18ユーロ」と紹介されることが多いですが、これは「洞窟に入るための手漕ぎボート代＋洞窟入場料」だけの価格です。

ほとんどの観光客は、島の玄関口である港「マリーナ・グランデ」からボートツアーで青の洞窟に向かいます。そのため、実際にかかる費用は以下の3つの合計です。

1. アクセスボート代：マリーナ・グランデから青の洞窟（の入口）まで行くための往復ボート代。これが別途 20ユーロ〜24ユーロ（約3,600〜4,320円）かかります。
2. 入場料（手漕ぎボート代込み）：洞窟の入口でアクセスボートから小さな手漕ぎボートに乗り換えます。この料金が 18.00ユーロ（約3,240円）です。
3. チップ：手漕ぎボートの船頭さんへのチップ。必須ではありませんが、うつくしい歌を歌ってくれたり、洞窟内に長く滞在してくれたりした場合、1〜2ユーロ渡すのが慣例になっています。

つまり、マリーナ・グランデから青の洞窟に行く場合、1人あたり合計で約40〜50ユーロ（約7,200円〜9,000円）は見ておく必要があります。

【最重要】 青の洞窟の入場料（手漕ぎボート代）は、現金（ユーロ）払いのみの場合がほとんどです。必ず現金を用意していきましょう！

ビーチクラブの相場

カプリ島には砂浜が少なく、ゴツゴツした岩場のプライベート・ビーチクラブ（イタリア語で「Lido（リド）」）で日光浴や海水浴を楽しむのが主流です。

ここでも価格はピンキリ。比較的リーズナブルな「Bagni Tiberio」でさえ、入場料とサンベッド（デッキチェア）1台のレンタルで35ユーロ（約6,300円）程度かかります。

高級ビーチクラブになると、料金はより高額に。「La Canzone del Mare」では、ハイシーズンに1人100ユーロ（約18,000円、うち50ユーロは飲食に使えるクレジット）、「ファラリオーニ（奇岩）」の麓にある「Fontelina」では、ベッドと飲食代で最低190ユーロ（約34,200円）の最低利用金額が設定されていることもあります。

カプリ島旅行の予算・費用相場は？

カプリ島の物価が高いことは分かりました。では、実際に日本からカプリ島へ旅行するには、総額でいくらくらいの予算を見積もればいいのでしょうか？

1. 日本からカプリ島へのアクセス費用（航空券・フェリー）

航空券（日本 ⇔ ナポリ）

カプリ島には空港がないため、まずはイタリア本土の「ナポリ国際空港（NAP）」を目指すのが一般的です。日本からの直行便はないため、ヨーロッパや中東の都市で1回乗り換えることになります。

航空券の価格は、シーズンや予約のタイミングによって大きく変動します。

• 相場：往復で約15〜30万円
• 安い時期：1月などのオフシーズンであれば、往復10万円台前半（約10万5,000円〜）で見つかることも。
• 高い時期：夏のハイシーズン（7〜8月）は需要が集中するため、20〜30万円近くなることもあります。

フェリー（ナポリ ⇔ カプリ島）

ナポリの港（ベヴェレッロ港など）からカプリ島までは、船で移動します。船の種類は以下の2つ。

• 高速船（Aliscafo）：片道 約25ユーロ（約4,500円）。所要時間は約45分。
• フェリー（Traghetto）：片道 約14〜20ユーロ（約2,520〜3,600円）。所要時間は約1時間20分。

節約したい場合はフェリー、時間を優先したい場合は高速船と、スケジュールに合わせてえらびましょう。

2.【期間別】カプリ島旅行の費用内訳

航空券代と現地での滞在費を含めた、旅行期間別の費用目安（1名あたり）を2パターンご紹介します。

2泊3日（節約プラン）

ローマやナポリ周遊旅行の一部として、カプリ島に立ち寄る弾丸プラン。宿泊はアナカプリ地区のB&B、食事はパニーニやピッツェリアを中心に、賢く節約するモデルです。

3泊4日（スタンダードプラン）

カプリ島をしっかり満喫するプラン。ホテルはカプリ地区の3つ星、青の洞窟やビーチクラブも体験し、ディナーも1回はいいレストランで楽しむモデルです。

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カプリ島旅行と通貨（ユーロ）の基本情報

通貨

イタリアの通貨は「ユーロ（EUR）」です。

為替レート

為替レートは日々変動しますが、目安として1ユーロ＝約180円（2025年12月現在）で計算しておくと、予算が立てやすいでしょう。

両替・クレジットカード

カプリ島は世界的な観光地なので、ホテルやほとんどのレストラン、ブティックでクレジットカードが使用可能です。

ただし、前述の「青の洞窟」の入場料や、バスのチケット、小さなバールでの立ち飲みなど、少額の現金（特にコイン）が必須となる場面も多め。日本円からユーロへの両替は、手数料が高い現地空港やホテルをさけ、日本国内で少額（2〜3万円程度）を両替しておくのがおすすめです。

チップとコペルト

• コペルト：前述の通り、レストランの「席料」として会計に含まれます。
• チップ：イタリアではチップは義務ではありませんが、特別なサービスに感謝を示したい場合に渡します。
  • レストラン：会計に「Servizio（サービス料）」が含まれていない場合、食事代の10%程度をテーブルに置きます。
  • ホテル：枕銭（1ユーロ程度）や、荷物を運んでくれたベルボーイに1〜2ユーロ渡すとスマートです。
  • 青の洞窟：船頭さんへの心付け（1〜2ユーロ）。

カプリ島の物価は高い！節約できる4つのコツ

カプリ島の物価が高いのは事実ですが、ポイントを押さえれば賢く費用を抑えることは可能です！ 最後に、海外旅行初心者でも実践できる「カプリ島節約術」を4つ伝授します。

1. 宿泊は「アナカプリ地区」をえらぶ

これが最大の節約術です！ にぎやかな「カプリ地区」ではなく、落ち着いた「アナカプリ地区」のB&Bやホテルをえらびましょう。カプリ地区の同等ホテルと比べて、1泊1万円近く節約できることも珍しくありません。移動はバスを使えば、カプリ地区まで15分程度なので不便も少ないですよ。

2. 移動は「バス」と「フニコラーレ」を徹底活用

カプリ島に到着したら、タクシーは使わず、バスとフニコラーレを徹底的に活用しましょう。

港からカプリ地区へタクシーで往復するだけで、バス利用時と比べて大きな金額の差が出ます。1日に3回以上乗るなら、7.2ユーロ（約1,296円）の1日乗車券を買えばさらにおトクです！

3. カフェは「アル・バンコ（立ち飲み）」が常識

ピアッツェッタ（広場）のカフェで優雅にお茶...…も素敵ですが、これを毎日やっていると大変な出費になります。ピアッツェッタの席料は1回5ユーロ（約900円）以上。「休憩」は「立ち飲み（アル・バンコ）」でエスプレッソを1.5ユーロ（約270円）でキュッと飲む。これがイタリア流であり、最大のカフェ節約術です。

4. 食事は「パニーニ」と「スーパー」を味方につける

毎食レストラン（1回50ユーロ）では予算がいくらあっても足りません。ランチは絶品「パニーノ・カプレーゼ」（5ユーロ）にしたり、ピッツェリアでテイクアウトしたりするだけで、食費は劇的に抑えられます。

また、バールやレストランで買うと高いミネラルウォーター（2〜3ユーロ）も、町にある小さなスーパー（Alimentari）で買えば、半額以下で手に入りますよ。

カプリ島の物価を知って賢く旅を満喫！

カプリ島の物価は、ウワサ通り「高い」です！ でも、それはカプリ島が世界中から愛される、唯一無二の魅力を持った特別な場所だという証でもあります。

物価が高い理由（高級リゾート、二重価格）と、賢く回避する方法（アナカプリ泊、バス利用、立ち飲み）は、この記事でしっかりお伝えしました。

食費や移動費を賢く節約すれば、その分を「青の洞窟」や「憧れのビーチクラブ」といった、カプリ島でしかできない体験に回すことができます。

この記事を参考に、どこにお金をかけるかメリハリをつけて、一生の思い出に残るカプリ島旅行を計画してくださいね！

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋

cover photo by Pixabay