【2024年最新】シエナでおすすめの観光地10選!中世の魅力を堪能しよう
シエナはイタリア・トスカーナ地方の宝石です。今回は、シエナを訪れる方必見の観光スポット10選をご紹介します。絶対に外せない隠れた名所も紹介していますので、参考にしてください。
シエナはトスカーナ地方の宝石です。中世の面影を色濃く残すこの街は、世界遺産に登録された歴史地区や、熱狂的な「パリオ」競馬で有名です。
今回は、シエナを訪れる方必見の観光スポット10選をご紹介します。絶対に外せない隠れた名所も紹介していますので、参考にしてください。
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シエナで絶対行きたいおすすめ観光地10選
シエナには、中世の魅力が詰まった素晴らしい観光スポットが多彩です。カンポ広場を中心に広がる歴史地区には、ゴシック様式の建築物が立ち並び、まるでタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。
シエナ大聖堂やマンジャの塔といった象徴的な建造物をはじめ、美術館や教会、広場など、多様な観光地が点在しています。それぞれのスポットには、シエナの豊かな歴史と文化が息づいており、芸術愛好家も建築ファンも満足できる見どころが満載です。
中世の面影を残す街並みを歩きながら、シエナの魅力を存分に堪能してください。
カンポ広場
シエナの中心地、貝殻型の美しい広場
カンポ広場(Piazza del Campo)は、シエナの心臓部とも言える中心地です。その独特な貝殻型の形状と赤レンガの舗装が特徴的で、イタリアで最も美しい中世の広場の一つとして知られています。
この広場は12世紀から13世紀にかけて造られ、かつてはローマのフォロ・ロマーノのように、市場や政治集会の場として使用されていました。現在も、シエナの市民生活の中心地であり、観光客にとっても必見のスポットです。
広場の周囲には歴史的な建造物が立ち並び、特に北側にそびえるパラッツォ・プッブリコ(市庁舎)とその付属の塔、マンジャの塔は圧巻の眺めを誇ります。また、広場の中央にはフォンテ・ガイアという美しい噴水があり、休憩やピクニックを楽しむ人々で賑わっています。
カンポ広場は、毎年7月2日と8月16日に行われる伝統的な競馬「パリオ」の舞台としても有名です。この期間中は、広場全体が砂で覆われ、17の地区(コントラーダ)を代表する騎手たちが熱戦を繰り広げます。
広場周辺には多くのカフェやレストランがあり、シエナの雰囲気を楽しみながらくつろげるでしょう。夕暮れ時には、夕日に照らされた広場の風景が特に美しく、多くの観光客が訪れます。カンポ広場の地面は、大理石で9つの部分に区分けされており、これは当時シエナを支配していた9人の支配者の象徴と言われています。
また、広場は緩やかに傾斜しており、多くの人々が直接地面に座ったり寝そべったりして、くつろいでいる光景がよく見られるでしょう。シエナの歴史と深く結びついているカンポ広場は、単なる観光スポットではなく、地元の人々の日常生活の一部でもあります。観光客と地元住民が共存する空間として、イタリアの小さな町のスローライフを体験できる場所となっています。
カンポ広場(Piazza del Campo)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・カンポ(Piazza del Campo), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナの旧市街中心部に位置しており、徒歩で簡単にアクセスできます。最寄りのバス停「Via di Città」から徒歩約5分 |
公式サイト |
シエナ大聖堂
ゴシック様式とロマネスク様式が融合した壮麗な教会
シエナ大聖堂(Duomo di Siena)は、イタリアを代表するゴシック建築の傑作として知られています。13世紀から14世紀にかけて建設されたこの大聖堂は、その壮麗な外観と豊かな芸術作品で満ちた内部で、訪れる人々を魅了し続けているスポットです。
大聖堂の外観は、白と黒の縞模様の大理石で装飾され、シエナの象徴的な色彩を表現しています。正面のファサードは、彫刻や装飾で華やかに飾られ、特に中央のバラ窓は見事な出来栄えです。内部に一歩足を踏み入れると、その豪華さに圧倒されます。
床一面に広がる大理石のモザイク画は、聖書の物語や寓意的な場面を描いており、その精巧さは世界的に有名です。天井や壁面には、ドメニコ・ベッカフーミやピントリッキオなど、イタリアルネサンス期の巨匠たちによるフレスコ画が施されています。
大聖堂の見どころの一つが、ピッコローミニ図書館です。この図書館は、後の教皇ピウス2世の甥によって建設され、ピントリッキオによる鮮やかなフレスコ画で装飾されています。また、ニッコロ・ピサーノによる彫刻が施された説教壇も必見です。
大聖堂の地下には、最近発見された「地下の大聖堂」があり、13世紀の壁画や彫刻を見ることができます。また、大聖堂付属の美術館では、ドゥッチョの名作「マエスタ」をはじめとする貴重な芸術品を鑑賞可能です。
シエナ大聖堂は、その芸術的価値と歴史的重要性から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の中核を成しています。イタリア中世の宗教芸術と建築の粋を集めたこの大聖堂は、シエナ観光の中でも最も重要なスポットの一つと言えるでしょう。
また、大聖堂の屋根へのアクセスを含む複合チケットも販売されており、こちらは21ユーロとなっています。シエナ大聖堂は単なる観光地ではなく、現在も活動中の教会であり、平日と休日には定期的にミサが行われています。
シエナ大聖堂(Duomo di Siena)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・ドゥオーモ(Piazza del Duomo), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ中心部から徒歩約10分。最寄りのバス停「Duomo」から徒歩約2分 |
公式サイト |
マンジャの塔
シエナの街を一望できる中世の塔
マンジャの塔(Torre del Mangia)は、シエナのカンポ広場に隣接するパラッツォ・プッブリコ(市庁舎)に付属する高さ88メートルの塔です。1338年から1348年にかけて建設されたこの塔は、当時としては驚異的な高さを誇り、現在でもシエナの街のシンボルとして親しまれています。
塔の名前「マンジャ」は、最初の時計係の愛称に由来します。彼は給料のほとんどを食事に費やしたことから「マンジャグアダーニ(稼ぎを食う者)」と呼ばれ、その名が塔に付けられました。
マンジャの塔の特徴は、その優雅な姿と赤レンガ造りの外観です。塔の上部は白い石灰岩で装飾され、シエナの街並みの中でひときわ目を引きます。塔の頂上には鐘楼があり、かつては火事や敵の接近を知らせるために使用されていました。
塔に登るには400段以上の急な階段を上る必要がありますが、その労力に見合う絶景が待っています。頂上からは、シエナの赤い屋根の街並み、周囲のトスカーナの丘陵地帯、遠くにはキャンティの丘まで見渡すことができます。
特に夕暮れ時の眺めは格別です。マンジャの塔は、その歴史的価値と建築美から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素です。また、2メートルほど傾いているという特徴もあり、「シエナのピサの斜塔」とも呼ばれることがあります。
塔の入場には制限があり、一度に入れる人数が限られているため、特に夏季のピーク時には長い待ち時間が発生することがあります。しかし、シエナの街を一望できる絶景は、その待ち時間を十分に補って余りある体験となるでしょう。
マンジャの塔(Torre del Mangia)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・カンポ(Piazza del Campo), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | カンポ広場に隣接しており、シエナ中心部から徒歩で約5分 |
パラッツォ・プッブリコ
シエナの政治の中心地、芸術の宝庫
パラッツォ・プッブリコ(Palazzo Pubblico)は、シエナのカンポ広場に面した壮麗な市庁舎です。13世紀末から14世紀初頭にかけて建設されたこの建物は、中世シエナの政治と文化の中心地として機能し、現在も市の行政機関として使用されています。
パラッツォ・プッブリコの外観は、典型的なトスカーナ・ゴシック様式を示しています。赤レンガ造りの壁面と白い石灰岩のトリムが特徴的です。上部には鋸歯状の装飾が施されています。建物の左側には、シエナのランドマークであるマンジャの塔が接続しています。
内部に入ると、その豪華さと芸術性に圧倒されるでしょう。特に注目すべきは、「市庁舎美術館(Museo Civico)」として一般公開されている部屋です。ここでは、中世シエナ派の巨匠たちによる素晴らしいフレスコ画を見ることができます。
最も有名な作品は、シモーネ・マルティーニによる「マエスタ」と、アンブロージョ・ロレンツェッティによる「善政と悪政の寓意」のフレスコ画です。「善政と悪政の寓意」は、中世の政治思想を視覚的に表現した傑作として知られ、その詳細な描写と象徴的な意味は、今日でも多くの研究者を魅了しています。
他にも、タッデオ・ディ・バルトロやスピネッロ・アレティーノなど、シエナ派の画家たちによる素晴らしいフレスコ画が各部屋を飾っています。これらの作品は、中世シエナの芸術と文化の豊かさを如実に物語っているでしょう。
パラッツォ・プッブリコは、その建築的価値と内部の芸術作品によって、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素となっています。シエナの政治と芸術の歴史を一度に体験できるこの建物は、シエナ観光の中でも必見のスポットと言えるでしょう。
パラッツォ・プッブリコ(Palazzo Pubblico)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・カンポ(Piazza del Campo), 1, 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | カンポ広場に面しており、シエナ中心部から徒歩で約5分 |
サンタ・マリア・デッラ・スカラ病院
中世の病院から文化複合施設へ
サンタ・マリア・デッラ・スカラ病院(Santa Maria della Scala)は、シエナ大聖堂の向かいに位置する歴史的建造物です。9世紀に設立されたこの施設は、ヨーロッパ最古の病院の一つとして知られ、中世から近代にかけて、巡礼者、孤児、貧困者のための重要な慈善施設として機能してきました。
この建物の名前「デッラ・スカラ(階段の)」は、その正面にある大聖堂への階段に由来しています。長い歴史の中で、病院は徐々に拡張され、複雑な構造を持つ巨大な複合施設となっています・20世紀後半に病院としての機能を終えた後、サンタ・マリア・デッラ・スカラは大規模な修復を経て、現在は博物館や文化センターとして生まれ変わりました。
訪問者は、中世の病院の構造や機能を学ぶと同時に、豊富な芸術作品を鑑賞することができます。施設内の見どころの一つは、「巡礼者の大広間」(Pellegrinaio)です。ここには、15世紀のシエナ派の画家たちによる素晴らしいフレスコ画が残されています
。特に、ドメニコ・ディ・バルトロによる「慈善の寓意」のフレスコ画は必見です。また、「聖なる釘の礼拝堂」には、ジョヴァンニ・ディ・パオロによる美しいフレスコ画が施されています。地下には、エトルリア時代の考古学的遺物を展示する国立考古学博物館があり、シエナの長い歴史を垣間見ることができるでしょう。
サンタ・マリア・デッラ・スカラは、その歴史的、文化的価値から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素となっています。中世の病院から現代の文化施設へと変貌を遂げたこの建物は、シエナの歴史と芸術を一度に体験できる貴重なスポットです。
サンタ・マリア・デッラ・スカラ病院(Santa Maria della Scala)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・ドゥオーモ(Piazza del Duomo), 2, 53100 シエナ(Siena), イタリア シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ大聖堂の向かい。シエナ中心部から徒歩で約10分 |
公式サイト |
サン・ドメニコ教会
聖カタリナゆかりの荘厳なゴシック様式教会
サン・ドメニコ教会(Basilica di San Domenico)は、シエナの丘の上に威風堂々とそびえる巨大なゴシック様式の教会です。13世紀に建設が始まったこの教会は、ドミニコ会の修道院として機能し、シエナの守護聖人である聖カタリナ・ダ・シエナと深い関わりを持つことで知られています。
教会の外観は、シンプルながら力強い印象です。赤レンガ造りの壁面と大きなバラ窓が特徴的で、シエナの街並みの中でひときわ目を引きます。内部に入ると、その広大な空間と荘厳な雰囲気に圧倒されます。サン・ドメニコ教会の最大の見どころは、聖カタリナ・ダ・シエナにまつわる遺物と芸術作品です。
特に注目すべきは、アンドレア・ヴァンニによる「聖カタリナの祭壇」です。ここには、聖カタリナの頭蓋骨が安置されており、多くの巡礼者が訪れます。また、ソドマによる「聖カタリナの法悦」のフレスコ画も必見です。
このフレスコ画は、聖カタリナの神秘的な体験を生き生きと描いており、ルネサンス期の傑作として高く評価されています。教会内には、他にもフランチェスコ・ディ・ジョルジョ・マルティーニやマッテオ・ディ・ジョヴァンニなど、シエナ派の画家たちによる素晴らしい祭壇画やフレスコ画が残されています。
サン・ドメニコ教会は、その建築的価値と聖カタリナにまつわる歴史的重要性から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素です。教会からは、シエナの街並みを一望できる素晴らしい眺めも楽しむことができ、芸術と歴史、そして景観を一度に楽しめる貴重なスポットとなっています。
サン・ドメニコ教会(Basilica di San Domenico)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・サン・ドメニコ(Piazza San Domenico), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ中心部から徒歩で約15分。最寄りのバス停「San Domenico」から徒歩約2分 |
フォンテ・ガイア
カンポ広場を彩る美しい大理石の噴水
フォンテ・ガイア(Fonte Gaia)は、シエナのカンポ広場の北側に位置する美しい大理石の噴水です。その名前は「喜びの泉」を意味し、シエナ市民にとって長年愛され続けている重要なモニュメントです。この噴水の歴史は14世紀にさかのぼります。
当初は木造でしたが、1419年にシエナの彫刻家ヤコポ・デッラ・クエルチャによって大理石の噴水として再建されました。クエルチャの作品は、ルネサンス初期の彫刻の傑作として高く評価されています。現在カンポ広場にあるフォンテ・ガイアは、1858年にティト・サロッキによって制作されたレプリカです。
オリジナルの彫刻は、風化から保護するためにサンタ・マリア・デッラ・スカラ病院の中に保管されています。噴水の正面には、聖母マリアを中心に、美徳を象徴する寓意像や旧約聖書の場面が彫刻されているでしょう。
側面には、アダムとイブの創造の場面が描かれています。これらの彫刻は、中世からルネサンスへの移行期の芸術様式を示す貴重な作例となっています。フォンテ・ガイアは、単なる装飾的な噴水ではありません。
中世のシエナにとって、この噴水は重要な水源でもありました。地下水路を通じて市内に水を供給する役割を果たし、シエナの繁栄に大きく貢献しています。現在でも、フォンテ・ガイアはカンポ広場の中心的な存在として、多くの観光客や地元の人々の憩いの場となっています。
特に夏の暑い日には、噴水の周りで涼を取る人々の姿が見られるでしょう。フォンテ・ガイアは、その芸術的価値と歴史的重要性から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素となっています。カンポ広場を訪れた際には、ぜひこの美しい噴水にも注目してみてください。
フォンテ・ガイア(Fonte Gaia)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・デル・カンポ(Piazza del Campo), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | カンポ広場の北側に位置。シエナ中心部から徒歩で約5分 |
ピナコテカ国立美術館
シエナ派の名画が集う芸術の殿堂
ピナコテカ国立美術館(Pinacoteca Nazionale)は、シエナの中心部に位置する重要な美術館です。14世紀から16世紀にかけてのシエナ派の絵画を中心に、豊富なコレクションを誇っています。
美術館は、14世紀に建てられたブオンシニョーリ宮殿(Palazzo Buonsignori)と15世紀のブリギディ宮殿(Palazzo Brigidi)の2つの歴史的な建物に収容されています。これらの建物自体も、シエナの建築の歴史を物語る貴重な遺産です。
ピナコテカ国立美術館の最大の魅力は、シエナ派の画家たちによる作品を一堂に見られること。特に注目すべきは、ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ、シモーネ・マルティーニ、アンブロージョ・ロレンツェッティなど、13世紀から14世紀にかけてのシエナ絵画の巨匠たちの作品です。
展示の中でも特に有名なのは、ドゥッチョの「マエスタ」の一部であるプレデッラ(祭壇画の下部パネル)でしょう。また、サッセッタの「聖フランチェスコの生涯」の連作も見逃せません。15世紀以降の作品も充実しており、ソドマ、ドメニコ・ベッカフーミ、フランチェスコ・ディ・ジョルジョ・マルティーニなどの作品を鑑賞することができます。
これらの作品を通じて、シエナ絵画の発展と変遷を辿ることができます。美術館には、絵画以外にも彫刻や工芸品のコレクションがあり、中世から近世にかけてのシエナの豊かな芸術文化を総合的に学べるでしょう。
ピナコテカ国立美術館は、その豊富なコレクションと歴史的価値から、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素となっています。シエナの芸術に興味がある方はもちろん、イタリア美術史を学びたい方にとっても、必見のスポットと言えるでしょう。
ピナコテカ国立美術館(Pinacoteca Nazionale)の基本情報 | |
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住所 | ヴィア・サン・ピエトロ(Via San Pietro), 29, 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ中心部から徒歩で約10分。最寄りのバス停「Via Roma」から徒歩約5分 |
サンタ・カテリーナ・ダ・シエナの生家
シエナの守護聖人の生涯を辿る聖地
サンタ・カテリーナ・ダ・シエナの生家(Casa di Santa Caterina da Siena)は、シエナの守護聖人として知られる聖カタリナが生まれ育った場所です。14世紀の建物を改装して作られたこの聖堂は、多くの巡礼者や観光客が訪れる重要な宗教的スポットとなっています。
聖カタリナ・ダ・シエナは、14世紀のイタリアで最も影響力のある宗教的、政治的人物の一人でした。彼女は若くしてドミニコ会の第三会員となり、生涯を通じて慈善活動や政治的調停に尽力しています。また、教皇をアヴィニョンからローマに戻すことに貢献したことでも知られています。
生家は、オラトリオ・デッラ・クチーナ(Oratorio della Cucina)、オラトリオ・デッラ・カメラ(Oratorio della Camera)、オラトリオ・デル・クロチフィッソ(Oratorio del Crocifisso)の3つの礼拝堂から構成されているのが特徴です。
オラトリオ・デッラ・クチーナは、かつて家族の台所だった場所で、聖カタリナが祈りと瞑想を行った場所とされています。壁には、ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ(通称ソドマ)による美しいフレスコ画が描かれています。
オラトリオ・デッラ・カメラは、聖カタリナの寝室があった場所です。ここには、聖カタリナの生涯の重要な出来事を描いたフレスコ画が施されています。オラトリオ・デル・クロチフィッソは、聖カタリナが奇跡的に聖痕を受けたとされる場所です。
ここには、14世紀のシエナ派の画家による十字架像が安置されています。生家には、聖カタリナが使用していたとされる様々な遺品も展示されており、彼女の生涯と精神性をより深く理解することができます。聖カタリナの生涯に興味がある方はもちろん、中世のシエナの日常生活や信仰を垣間見たい方にとっても、貴重な訪問先となるでしょう。
サンタ・カテリーナ・ダ・シエナの生家(Casa di Santa Caterina da Siena)の基本情報 | |
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住所 | コスタ・ディ・サンタントニオ(Costa di Sant'Antonio), 6, 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ中心部から徒歩で約10分。最寄りのバス停「Porta Romana」から徒歩約5分 |
シエナ洗礼堂
シエナ大聖堂の地下に眠る芸術の宝庫
シエナ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)は、シエナ大聖堂の地下に位置する宗教建築です。14世紀に建設されたこの洗礼堂は、その建築美と内部の芸術作品で知られ、シエナを代表する観光スポットの一つとなっています。
洗礼堂の外観は、シエナ特有の白と黒の縞模様の大理石で装飾されており、ゴシック様式の美しい例として挙げられます。内部に入ると、その豪華さと芸術性に圧倒されるでしょう。
洗礼堂の中心には、1417年から1431年にかけて制作された六角形の洗礼盤があります。この洗礼盤は、ドナテッロ、ロレンツォ・ギベルティ、ヤコポ・デッラ・クエルチャなど、当時の著名な芸術家たちによって制作されたブロンズのレリーフで装飾されており、旧約聖書の場面や預言者たちの像が描かれています。
特に注目すべきは、ヴェッキエッタによる「使徒信条」の連作です。これらのフレスコ画は、当時のシエナ絵画の最高峰を示すものとして高く評価されています。
また、ドナテッロやギベルティなど、フィレンツェの有名な芸術家たちの作品も見ることができます。これは、当時のシエナとフィレンツェの芸術的交流を示す興味深い例です。洗礼堂の床には、中世の墓石や記念碑が埋め込まれており、シエナの歴史を物語っています。
これらの石板には、当時の貴族や聖職者の紋章や銘文が刻まれており、中世シエナの社会構造を垣間見ることができるでしょう。シエナ洗礼堂は、その建築的価値と内部の芸術作品によって、ユネスコ世界遺産に登録されているシエナ歴史地区の重要な構成要素となっています。シエナ大聖堂と合わせて訪れることで、中世シエナの宗教芸術の粋を堪能することができるでしょう。
シエナ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)の基本情報 | |
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住所 | ピアッツァ・サン・ジョヴァンニ(Piazza San Giovanni), 53100 シエナ(Siena), イタリア |
アクセス | シエナ大聖堂の隣。シエナ中心部から徒歩で約10分 |
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
シエナの魅力を存分に楽しもう!
シエナの魅力的な観光スポット10選をご紹介しました。カンポ広場を中心に広がる中世の街並みや、シエナ大聖堂のゴシック建築、マンジャの塔からの絶景など、歴史と芸術が息づく街の魅力を存分に味わえます。
季節によって楽しみ方も変わるのがシエナです。夏には伝統的なパリオ競馬が開催され、街全体が熱気に包まれます。春や秋は穏やかな気候で街歩きにぴったりです。
シエナを訪れる際は、ゆっくりと時間をかけて街の雰囲気を楽しんでください。カフェでのんびりとエスプレッソを飲んだり、地元の美味しい料理を味わったりするのもおすすめです。中世の魅力と現代の活気が共存するシエナで、忘れられない思い出を作ってください。
※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋
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