アラブの物価は高い？費用や予算、日本との比較も

アラブ（ドバイ）の物価は高い？安い？日本と比較

まずは、旅行者が一番気になるドバイの物価を、日本の価格と比較しながら見ていきましょう！

いわゆる「世界の物価が高い都市ランキング」では、ドバイが東京より上位に来ることも少なくありません。しかし、その最大の理由は「家賃」です。ドバイ中心部の家賃は東京の2倍以上になることもあり、この金額が全体の物価指数を押し上げています。

でも、安心してください！旅行者には直接関係のない家賃を除けば、実際の旅行者の体感物価は日本と大きく変わらないか、むしろ「交通費」や「水」など、旅行中に頻繁に使うものが日本より格安なことも多いんです。

一方で、カフェでのコーヒーや観光地の入場料は日本より高い傾向が。この「何を選ぶか」が、アラブ旅行の費用を左右する最大のポイントです！

※1ディルハム＝約44円（2025年1月現在）で換算しています。

アラブ（ドバイ）の物価比較表（日本との比較）

食費（レストラン・ローカルグルメ）

ドバイの食費は、まさに「ピンキリ」！どこで何食べるかによって、費用感がまったく変わってきます。

高級ホテルのレストランやビュッフェになると、ディナーで1人8,000円以上かかることも珍しくありません。ショッピングモール内のカジュアルなレストランでも、ディナーなら4,000円前後が相場です。

一方で、食費を安く抑えたい旅行者の強い味方もたくさん！

オールド・ドバイ（旧市街）などにあるローカルな食堂では、一食600円前後でお腹いっぱいになれます。B級グルメの代表格「シャワルマ」（アラブ風ケバブサンド）は、安いところだと5ディルハム（約220円）で見つかることも！また、巨大なショッピングモールのフードコートもおすすめ。世界中の料理が2,000円前後で楽しめ、味のレベルも高いんです。

面白いのは、カフェで飲むコーヒーは一杯800円前後と日本より高いのに、スーパーで買うミネラルウォーター（500ml）は80円前後と安いこと。これは、観光客向けの「嗜好品」は高く、生活必需品は安く抑えられているドバイの物価傾向を象徴しています。

食費を抑えたいなら、滞在中ずっと高級店に行くのではなく、フードコートやローカル食堂を積極的に利用して、メリハリをつけるのがおすすめです！

交通費（タクシー・メトロ・バス）

ドバイ旅行者にとって朗報です！広大なドバイの都市内を移動するための交通費は、日本（特に東京）と比べてかなり安いです！これを使いこなすことが、旅行費用を抑える最大のカギになります。

まず、旅行中に何かと便利なタクシー。ドバイのタクシー（流し）は、日中の初乗りがたったの5ディルハム（約220円）！東京の初乗り500円と比べると、半額以下で乗れてしまいます。

1kmあたりの料金も約2.14〜2.26ディルハム（約95〜100円）と非常にリーズナブル。ただし、最低運賃が12ディルハム（約528円）に設定されているので、短すぎる距離だと割高に感じるかもしれません。

さらに安いのが、メトロ（電車）やバスです。これらは「Nolカード」という交通系ICカード（詳しくは後述します！）を使って乗るのが基本。料金はゾーン制になっており、1ゾーン（T1）なら3ディルハム（約132円）、2ゾーン（T2）で5ディルハム（約220円）、3ゾーン以上（T3）でも7.5ディルハム（約330円）と格安です。

ただし、最大の注意点が「空港からのタクシー」です。

ドバイ国際空港（DXB）から乗るタクシーは、初乗りが25ディルハム（約1,100円）という特別な空港料金に設定されています。これはぼったくりではなく正規料金ですが、知らずに乗ると「ドバイのタクシーは高い！」と勘違いしてしまう原因に。

空港から市内への移動は、荷物が少なければメトロ（T1/T2運賃）を使うのが最強の節約術です！

観光・アクティビティ費用

ドバイ旅行のハイライトとなる観光スポットやアクティビティ。ここは、日本と比べて高額になることが多いので、予算をしっかり確保しておきたいポイントです！

ドバイの象徴、世界一高いビル「ブルジュ・ハリファ」の展望台「At the Top」（124・125階）の入場料は、訪れる時間帯にもよりますが、一番安い時間帯でも1人179ディルハム（約7,870円）から。日本の東京スカイツリー（天望デッキ＋天望回廊で約3,000円）と比べると、倍以上の価格になります。

また、ドバイ旅行の定番「デザートサファリ」（砂漠ツアー）も、価格はピンキリ。

シンプルな送迎と砂漠ドライブがメインのツアーなら1人5,000円台から見つかりますが、豪華なBBQディナーやベリーダンスショー、キャンプファイヤーなどが付いた充実プランになると、1人23,000円以上になることも。

一見すると価格差に驚きますが、ドバイの物価を考えると、ディナー（相場4,000〜8,000円）やショー、送迎がすべて含まれている豪華なツアーは、トータルで考えると「コスパが良い」場合もあります。

費用を抑えたいなら、アクティビティは「これだけは外せない！」というものに絞り込み、ツアーを予約する際は、料金に何が含まれているか（食事、送迎、ショーなど）をしっかり確認して、トータルの満足度で判断するのがおすすめです！

ホテル代

「ドバイ＝7つ星ホテル」のイメージが強く、ホテル代もすごく高いと思われがちですが、ご安心を！

もちろん、上を見ればキリがありませんが、実際には旅行者向けの3つ星ホテルも豊富です。価格帯も日本（東京）と比べても同等か、時期やエリアによっては安く泊まれます。

海外のホテル予約サイトを見ると、安いホテルは1泊27米ドル（約4,300円）といった価格から見つかりますが、これは中心地からかなり離れている場合も。

より現実的な相場として、3つ星クラスであれば1泊200〜500ディルハム（約8,800円〜22,000円）、平均すると1泊15,000円〜20,000円を見ておけば、清潔でアクセスも悪くないホテルを見つけることができるでしょう。

ホテル代を抑えるコツは、エリア選びにあります。

ブルジュ・ハリファ周辺の「ダウンタウン」や、海沿いの「ドバイ・マリーナ」といった最新エリアは、ホテル代も高騰しがち。

節約するなら、メトロの駅にも近く、古くからのドバイの雰囲気が味わえる「デイラ地区」や「バール・ドバイ地区」といった旧市街エリアで探すのがおすすめです。最新のピカピカなホテルではありませんが、清潔でコスパの良いホテルがたくさん見つかりますよ！

その他（家賃・SIMなど）

最後に、旅行には直接関係ないけれど物価の指標となる「家賃」と、旅行者に必須の「通信費」を見てみましょう。

前述の通り、ドバイの物価を押し上げている最大の要因が「家賃」です。 データによると、市内中心部の1ベッドルーム（1LDK）の家賃は、月額平均で約8,174ディルハム（約35万9,600円）！年間契約が基本で、中心地では年間70,000〜110,000ディルハム（月額 約25万6,000円〜40万3,000円）が相場とも言われています。東京の2倍以上ですね…。

一方で、旅行者に嬉しいのが「通信費」です。 ドバイは旅行者向けのSIMカードが非常に安く、整備されています。ドバイ国際空港（DXB）に到着すると、なんと通信事業者「du」が無料のSIMカード（1GBデータ付き）を配っていることもあります（パスポート提示で開通）。

有料プランもおトクで、7日間で7GB使えるプランが49ディルハム（約2,150円）など、日本の旅行者向けSIM（約3,000円〜）より安く、快適なネット環境が手に入ります！

アラブ（ドバイ）の通貨・為替レート

ドバイ旅行のキホン、お金と両替についてもしっかり解説します！

ドバイを含むアラブ首長国連邦（UAE）の通貨は「UAEディルハム（AED）」です。「Dh」や「Dhs」と表記されることもあります。 補助単位は「フィルス（Fils）」で、100フィルス＝1ディルハムです。

紙幣は5、10、20、50、100、200、500、1000ディルハムの8種類。硬貨は1ディルハム、50フィルス、25フィルスが主に流通しています。

旅行者にとって最大の朗報は、UAEディルハムが米ドル（USD）と為替レートを固定している「ドルペッグ制」を採用していることです。 レートは「1米ドル ＝ 3.67 UAEディルハム」で常に固定されています。

これはどういうことかと言うと、日本円と米ドルの為替レートさえ見ておけば、ディルハムの価格も自動的に計算できるということ。日々変動する「日本円⇔ディルハム」のレートを直接気にする必要がなく、予算が立てやすいのが大きなメリットです！

アラブ（ドバイ）旅行の費用相場

では、実際にドバイへ旅行するにはトータルでいくら必要なのでしょうか？

ドバイへのフライトは、エミレーツ航空の直行便のほか、アジアや中東の都市を経由する乗り継ぎ便も豊富。日本からは夜に出発し、ドバイに早朝到着する便が多いため、「3泊5日」や「4泊6日」が定番の旅行日数です。

旅行費用が最も高くなるのは、気候が最高のハイシーズン（冬：10月〜3月）。逆に、猛暑となるオフシーズン（夏：5月〜9月）は、航空券もホテルも安くなる傾向があります。

ある日本の旅行会社が発表しているツアー料金の目安では、3泊5日で260,000円〜360,000円程度が相場となっています。 これを基準に、航空券やホテルを個人で手配した場合の費用モデルを見ていきましょう！

3泊5日の費用相場（スタンダードクラス）

ドバイの主要観光地（ブルジュ・ハリファ、ドバイ・モール、砂漠）をコンパクトに楽しむ定番プランです。ハイシーズン（冬）に、スタンダードな3つ星ホテルを利用した場合の費用目安です。

4泊6日の費用相場（スタンダードクラス）

3泊5日プランに加えて、隣の首長国アブダビへの日帰り旅行や、旧市街のスーク（市場）でのショッピング、ビーチでのんびりする時間を追加した、ゆったりプランです。

アラブ（ドバイ）旅行の費用を節約するコツ

物価が高いイメージのアラブ（ドバイ）ですが、賢く工夫すれば旅行費用をグッと抑えることができます！海外旅行初心者でも簡単に実践できる、とっておきの節約術を伝授します！

移動は「Nolカード」でメトロとバスを賢く利用

ドバイの物価で「安い！」と断言できるのが交通費。これを活用しない手はありません！

ドバイのメトロ、バス、トラム、一部の水上バスで共通して使える交通系ICカードが「Nol（ノル）カード」です。日本のSuicaやPASMOのようなもので、旅行者も必須のアイテムです。

旅行者向けには、主に2種類のカードがあります。

1. Silver Card（シルバーカード） 旅行者に一番おすすめなのが、この銀色のカード！プラスチック製のチャージ式カードで、駅の窓口などで購入できます。 カード代金は25ディルハム（約1,100円）で、そのうち19ディルハム（約836円）分のチャージが最初から入っているので、実質的なカード代は6ディルハム（約264円）です。 最大のメリットは、運賃が次に紹介するRed Ticketより安く設定されていること！
2. Red Ticket（レッドチケット） 「1回券」の役割を果たす、紙製のカードです。カード代金は2ディルハム（約88円）で、最大10回まで乗車分をチャージできます。 ただし、運賃がSilver Cardより割高（1ゾーンで4ディルハム）な上、メトロとバスの乗り継ぎ割引が適用されないなどの制限があります。

滞在中にメトロやバスに3回以上乗るなら、間違いなくSilver Cardの方がおトクになります！

また、Silver Cardには「7日間乗り放題パス」をチャージすることも可能。全ゾーンで7日間乗り放題のパスが110ディルハム（約4,840円）なので、4泊以上の滞在でアクティブに動き回るなら、こちらも検討の価値アリです！

食事はローカルフードやフードコートを活用

旅行費用の中で調整しやすいのが食費です。「高い」レストランと「安い」ローカルフードの差が激しいドバイでは、メリハリが大切！

「今夜はホテルの豪華なビュッフェで贅沢する！」と決めたら、「今日のランチはフードコートで安く済ませる」とか、「明日の朝食はローカル食堂でシャワルマをテイクアウトする」といった工夫をしてみましょう。

シャワルマやビリヤニ（アラブ風炊き込みご飯）、ケバブなど、1食600円〜1,500円程度でも、ドバイのローカルグルメを大満足で味わうことができます。

また、巨大ショッピングモールに必ず併設されているフードコートは、もはや「世界のグルメ博覧会」。各国料理が2,000円前後で食べられ、清潔で味もおいしいので、節約派の強い味方です。

喉が渇いたら、カフェで800円のコーヒーを飲む代わりに、スーパーで80円のミネラルウォーターを買う。こうした小さな積み重ねが、大きな節約につながりますよ！

お土産はスーク（市場）やスーパーで

お土産も、買う場所によって値段が大きく変わります。

空港の免税店や、ブルジュ・ハリファなどの観光地にあるショップは、洗練されていて便利ですが、価格は当然高めに設定されています。

ユニークなお土産を探すなら、旧市街の「スーク（市場）」がおすすめ。ゴールドスーク（金）、スパイススーク（香辛料）、オールドスーク（雑貨）などがあり、見ているだけでもワクワクします。パシュミナ（ストール）やアラビック・ランプ、スパイスなどは、お店の人との価格交渉を楽しみながら、安く手に入れられる可能性があります！

そして、会社や友人に配る「バラマキ用のお菓子」を買うなら、大型スーパーマーケットが最強です。 フランス系の「カルフール（Carrefour）」や、地元系の「スピニーズ（Spinneys）」などに行けば、デーツ（なつめやし）のお菓子や、中東ならではのフレーバーのポテトチップスなどが、お土産屋さんよりずっと安く手に入ります。地元の人に混ざって、おトクにお土産をゲットしましょう！

物価を理解してアラブ（ドバイ）旅行を楽しもう！

「アラブ（ドバイ）は高い？」という疑問に、"Yes" と "No" の両方で答えられる理由がお分かりいただけたでしょうか？

• 家賃や高級レストラン、世界の観光客が集まる人気スポットの入場料は、日本より高い。
• 一方で、毎日の移動に欠かせないタクシーやメトロ、ローカルフード、生活必需品の水などは、日本より安い。

ドバイは、旅行者の「選択」次第で、予算を抑えたコスパ抜群の旅行にも、一生の思い出に残るゴージャスな高級旅行にもなる、二面性が大きな魅力の都市です。

この記事で紹介した物価の相場や節約のコツを参考に、ぜひあなたにピッタリのドバイ旅行を計画してみてくださいね！

※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋

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