台湾高速鉄道のチケット購入方法や乗り方、お得な活用方法まで
公共交通機関が充実している台湾では、新幹線、鉄道、地下鉄などを利用すれば、ほとんどの場所にアクセスできます。今回は、台湾の新幹線である台湾高速鉄道についてご紹介!台湾高速鉄道は、台湾の西側のさまざまな都市を結んでいるので、上手に活用することで、台湾旅行をより快適に効率よく楽しむことができますよ。
公共交通機関が充実している台湾では、新幹線、鉄道、地下鉄などを利用すれば、ほとんどの場所にアクセスできます。今回は、台湾の新幹線である台湾高速鉄道についてご紹介!台湾高速鉄道は、台湾の西側のさまざまな都市を結んでいるので、上手に活用することで、台湾旅行をより快適に効率よく楽しむことができますよ。
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そもそも台湾高速鉄道とは?
台湾には主な公共交通機関として台湾高速鉄道、台湾鉄道、MRTがあります。日本の交通機関でいうと、台湾高速鉄道は新幹線、台湾鉄道は通常の電車、MRTは地下鉄に相当するというイメージです。
なかでも台湾高速鉄道は、台湾西側の北部から南部までの約345メートルを結んでいて、始発駅の南港(台北)から終点の左営(高雄)まで、最速約90分で移動することができる、まさに新幹線のような乗り物なんですよ。
実際に、日本の新幹線700系をモデルにした外観が特徴で、日本では台湾新幹線と呼ばれることも多くあります。現地では、台湾高鉄や高鉄と呼ばれるのが一般的ですが、「シンカンセン」という呼び方が通じることもあるんだとか!
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台湾旅行で台湾高速鉄道に乗ってみよう
続いては、実際に台湾高速鉄道を利用する方法を詳しく解説します。台湾高速鉄道を利用すれば、台北から高雄までの日帰り旅行もかなうので、観光の幅を大きく広げてくれるでしょう!さらに台湾高速鉄道には、外国人旅行者向けの周遊券や片道割引、早割など、おトクに利用できるポイントがたくさんあるんですよ。
チケットの購入方法
台湾高速鉄道のチケットは、駅の窓口や券売機、セブン・イレブン、ファミリーマート、ハイ・ライフ、OKマートなどのコンビニ、公式ウェブサイト、台湾高速鉄道のアプリ、T Expressチケットアプリにて購入可能です。アプリは中国語と英語のみですが、公式サイトは日本語にも対応しています。
チケットは乗車日の28日前から購入可能できます。車両は大きく分けて、普通車両と日本でいうグリーン車に相当するビジネス車両があり、普通車両には自由席と指定席がありますが、事前購入できるのは指定席とビジネス車両の席のみ!自由席は、乗車する当日に駅の券売機か窓口で購入する必要がありますが、満席の場合は着席できなくなるので、確実に座りたい場合は、指定席の事前予約がおすすめです。
外国人専用周遊券を活用しよう
台湾高速鉄道は、外国人観光客向けにTHSR PASSという周遊券を提供しています。連続した3日間、台湾高速鉄道が乗り放題になる3日パスをはじめ、指定された7日間のうち2日選んで乗車できるフレキシブル2日パス、さらには台湾鉄道の乗車がセットになったジョイントパスまで種類豊富!いずれも、短期滞在の外国籍旅行者のみが利用できるプランです。
周遊券は、台湾高速鉄道の公式サイトか代理店で購入できます。乗車日の申し込みおよび座席指定は、オンラインもしくは駅窓口でできますが、必ず乗車前に駅窓口で現物乗車券を受け取り、乗車時には周遊券とパスポートを提示する必要があることをお忘れなく!
片道割引を活用しよう
さらに、外国人観光客向けに片道割引きっぷが提供されています。このきっぷは、台湾高速鉄道の任意の2駅間を、指定した日に1回乗車できる割引チケットで、普通車両の指定席に適用が可能です。料金は区間によって異なりますが、大人は正規乗車券料金の20%割引、子どもは半額とおトクになりますよ。上手に活用して、各都市間を経済的かつ効率的に移動してみてくださいね。
早割を活用しよう
早割を活用するのも一案です。早割は、発売開始日から乗車日の5日前までの間に10〜35%の割引が適用される制度で、数量限定で販売され、売り切れ次第終了となります。この割引は外国人限定ではなく、現地の台湾人にも人気があるので、競争率は高めです。
台湾高速鉄道の乗車時の注意点
つづいては、台湾高速鉄道に乗車する際の注意点をご紹介します。電車の種類や座席の種類、改札の通り方などを解説するので、事前に確認しておくことで、初めての方でも安心して利用できますよ。
車種
台湾高速鉄道には、停車駅が少ない直行電車、すべての駅に停車する各駅停車、そして特定の区間のみ運行する区間車があります。列車の種類や停車駅によって所要時間や料金が異なるので、チケット購入時に確認しておきましょう。
台湾高速鉄道700T型電車は、日本の東海道山陽新幹線で使われている700系新幹線をベースにしているので、車内のデザインは日本の新幹線とほぼ同じです。各車両には大きめの荷物を置くスペースがあり、トイレや自動販売機などの場所は、各座席に備え付けられているテーブルの裏面に記載されています。充電ができるスペースもあり、Micro USB、ライトニング、Type-Cの3種類のケーブルがそろっているのがうれしいポイントです。自動販売機ではお札や電子マネーが使えないので、小銭を準備しておくと安心!
席の種類
座席番号は窗邊(窓側)、走道(通路側)、中間(中央)の3種類があり、窓の上部に表示されています。A・E席は窓側、C・D席は通路側で、B席は普通車両の中央で、12両編成の車両のうち、1両がビジネス車両、残り11両が普通車両です。座席を選ぶ際は、席の種類や配置を考慮して、好みの席を選びましょう。
改札の通り方
台湾高速鉄道に乗車する際は、有人改札で紙の切符を提示する必要があります。チケットをオンラインで購入した場合は、駅の有人窓口で予約番号とパスポートを提示して、紙の切符に引き換えましょう。予約番号はスマートフォンの画面表示でも印刷した紙でも受け付けられますが、パスポートは必ず原本が必要です。代表者だけでなく、全乗客分のパスポートを提示する必要があるので、忘れずに持参してくださいね。
台湾高速鉄道で行くおすすめの都市
つづいては、台北から台湾高速鉄道で行けるおすすめの都市とその魅力をご紹介します。せっかくの台湾旅行、複数の都市を巡ってみるのはいかがでしょうか。台湾高速鉄道を利用すれば、台湾西側の主要都市間を短時間で移動できるので、限られた旅行日程でも充実した観光が可能です。
台北を拠点に日帰り観光を楽しむこともできますし、各都市に宿泊しながらじっくり街歩きを楽しむのもおすすめですよ。それぞれの都市の特徴や見どころなどをチェックして、台湾旅行プランをさらに充実させましょう!
台中
台中は、台北から高速鉄道で約1時間でアクセスできる台湾中部に位置する都市です。台湾第3の都市として知られ、2010年に周辺地域と合併して直轄市となりました。工業と科学技術の発展により急成長を遂げ、現在も発展を続けています。
豊かな自然に恵まれた台中は、周囲の山々や市内を流れる河川が作り出す美しい景観が魅力です。歴史を感じる趣と近代的な都市機能が融合した街並みも特徴で、かつては台湾の京都と呼ばれていたこともあるんだとか。古き良き台湾の面影を残しつつ、現代風のフォトジェニックなスポットも多く、台北とはまた違った魅力で、観光客を魅了し続けています。
台南
台南は、台北から約1時間50分から2時間程度でアクセスできる、台湾西南部の歴史豊かな都市です。台湾で最も早く開発された地域のひとつで、現在は台湾第4の都市として知られています。300年以上の歴史を持ち、数多くの文化財や史跡が点在する古都として人気です。
台南はオランダ統治、明朝の鄭氏、清朝による統治、日本統治時代を経てきました。近年では、歴史的建造物や古民家が立ち並ぶなか、アーティストや民間組織などが新たに介入し、レトロモダンな新しい雰囲気を生み出しています。時が経過するほどに魅力を増している台南は、歴史や芸術が好きな人にぴったりです。
高雄
高雄は台湾南部に位置する、台北に次ぐ第2の都市です。台湾高速鉄道の終点駅である左營(さえい)駅があり、台北からは約1時間半から2時間15分ほどでアクセスできます。日本からの直行便も運行されていて、国際的な観光地としての人気です。港町として、高雄港を中心に発展してきた高雄は、現在も台湾の重要な貿易拠点となっています。
高雄は、世界で2番目に美しい駅に選ばれた美麗島(メイリーダオ)駅や、台湾南部最大の大きさを誇るギリシャ風テーマパーク、義大遊楽世界など、現代的でおしゃれな観光スポットが豊富です。同時に、歴史的建造物も数多く存在し、古き良き台湾の姿も楽しむことができます。台北からの日帰り観光もできますが、せっかく訪れるのであれば、高雄に宿泊して街の魅力を十分に堪能するのがおすすめですよ!
新竹
新竹は、台北から約35分でアクセスできる台湾北部の都市です。清の時代から重要な行政地区として発展し、現在は、台湾のシリコンバレーと称される技術革新の中心地となっています。台湾の多様な文化の一端を担う客家文化の中心でもあり、古い街並みや伝統的な建築、独自の食文化などが特徴です。
特に、4月から5月にかけて咲き誇る油桐花(アブラキリ)の花は、新竹ならではの見どころで、白い花弁が落ち、あたり一面が真っ白に染まります。台北以外の街を訪れてみたいときに、手軽に行くことのできる魅力的な場所です。
台湾高速鉄道に乗って台湾を満喫しよう
この記事では、台湾高速鉄道の概要や利用方法、鉄道を使ってアクセスできるおすすめの都市などを紹介しました。台北がメインとなりがちな台湾旅行ですが、台湾高速鉄道で移動すれば、より多くの都市や観光スポットを訪れたり、各地の名物料理を堪能したりするチャンスが広がります。周遊券や各種割引を利用すれば、さらにおトクに楽しむこともできますよ。
台湾高速鉄道を上手に活用して、限られた時間でも、台湾の多様な魅力を存分に楽しんでくださいね!
※2024年6月29日のレート、1台湾ドル=4.95円で計算
cover photo by PIXTA