公用語
パリの公用語はフランス語です。観光地やホテルでは英語が通じることも多いですが、あいさつやお礼など、簡単なフランス語の表現を覚えておくとよりコミュニケーションが楽しめるでしょう。
宗教
パリではカトリックが最も多く、次いでイスラム教、プロテスタント、ユダヤ教とされています。しかし、近年は宗教を信仰していない割合も多くなってきています。
通貨
パリの通貨はユーロ(€)です。補助通貨単位はセント(cent)が使われています。ユーロ硬貨の裏面にはフランス独自のデザインが施されていますが、他の加盟国の硬貨もすべての国で共通して使用できます。
クレジットカード、キャッシュレス決済
パリでは、ホテルやレストラン、デパート、スーパー、駅の券売機など、観光客が利用する多くの場所でクレジットカードが使用可能です。日常生活でも少額の買い物からカード払いが一般的で、現金を使う機会は少ないです。ただし、露店や屋台などではカードが使えない場合もあるため、チップ用などに少額の現金を持っておくと安心でしょう。
費用
パリ旅行の費用は、4泊5日で1人あたり約26~54万円が目安とされています。主な内訳は以下のとおりです。
航空券:往復で約12〜30万円
宿泊費:1泊あたり約2〜4万円(2名1室利用の場合)
交通費:1万円〜
食事代:5万円〜
パリの物価は日本より全体的に高めで、旅行中の出費も多くなりがちです。利用する航空会社のフライトや宿泊するホテルのランクによって費用は大きく変動します。食事や交通、観光なども日本より高い傾向があるため、旅行前にしっかりと予算を立てておくと安心です。
ビザ
日本国籍を持つ人がフランスを旅行する場合、90日以内の滞在であればビザは不要です。ただし、2026年以降はフランスを含むシェンゲン加盟国への渡航時に、ETIAS(エティアス)という事前渡航認証の取得が必要になります。ETIASの申請はオンラインで数分ほどで完了し、観光やビジネスなど90日以内の短期滞在を対象としています。なお、ETIASは学生ビザや就労ビザの代わりにはならないため、90日を超える滞在や留学、就労を希望する場合は、別途ビザの申請が必要です。
日本との時差
パリと日本の時差は通常-8時間です。日本が正午のとき、パリは午前4時となります。また、サマータイム期間中(3月の最終日曜から10月の最終日曜まで)は時差が-7時間となります。
気候
パリは四季があり、気温は一年を通して東京よりやや低めです。春の訪れは4月頃で、花が咲き、街が活気づく季節です。夏は、日本と異なり梅雨がなく乾燥しているため、快適に過ごせます。秋は東京より早く訪れ、雨の日が増加。11月には冬の寒さが感じられ、曇りの日も多くなります。天気が変わりやすく、夏でも肌寒くなることがあるため、雨具や長袖の上着を一年中用意しておくと安心です。
服装
パリの気候は日本と大きな違いはありませんが、昼夜の寒暖差が激しいのが特徴です。春は最低気温5℃前後、最高20〜25℃ほど。日中は長袖1枚でも過ごせますが、朝晩は冷えるためスプリングコートやカーディガンがあると便利。夏は平均25℃前後で過ごしやすいものの、朝晩は10℃近くまで下がることも。薄手の羽織り物を忘れずに持参しましょう。秋は10月頃から一気に冷え込み、11月には冬物コートが必要。冬は最低0〜−5℃、最高10〜15℃ほどで、マフラーや手袋などを活用し、しっかりと防寒対策を行うことが大切です。
旅行のベストシーズン
パリのベストシーズンは春と秋です。春(4〜6月頃)は気温が15〜20℃程度と穏やかで過ごしやすく、公園や庭園では花々が咲き誇り、街全体が華やかな雰囲気に包まれます。散歩やカフェ巡りにも最適な季節です。秋(9〜11月頃)は気温が20℃前後と快適で、夜は少し涼しくなるため、軽めのジャケットやカーディガンがあると安心です。紅葉も美しく、シャトー・ド・マルサンやカルモン公園などでは、美しい秋の景観を楽しめます。
治安
パリの治安は全体的に見るとあまり良好とはいえません。地域によって安全なエリアと注意が必要なエリアがあり、特に観光地周辺ではスリや置き引き、詐欺などの被害が報告されています。地下鉄や繁華街では軽犯罪も多発しているため、常に海外にいるという意識を持ち、貴重品の管理には十分注意しましょう。バッグは体の前で持つ、財布やスマートフォンをむやみに出さないなど、基本的な防犯対策を心がけることが大切です。
物価
パリの物価は日本に比べて全体的にやや高く、特に外食費は東京の約1.5〜2倍ほどといわれています。ミネラルウォーター(1.5L)は約1〜2.5ユーロ(約156〜396円)、レストランでの食事は約40〜80ユーロ(約6,265〜12,530円)が目安です。一方で、ワインやチーズ、バター、ハムなどの食材は比較的手頃な価格で手に入るため、スーパーで購入してホテルで楽しむと外食費を抑えられます。また、パリの一部の美術館では、毎月第一日曜日は無料開放日となっており出費を抑えたい旅行者にはおすすめです。
交通手段
パリは公共交通機関が非常に充実しており、メトロ(地下鉄)を中心に、RER(高速郊外鉄道)やバス、トラムなどを利用して快適に移動できます。特にメトロは観光客にも使いやすく、全14路線が番号と色で区別されているため、初めてでも分かりやすいのが魅力です。また、バスやRERを組み合わせれば、郊外エリアへのアクセスもスムーズです。移動には、パリの交通系ICカード「Navigo Easy」が便利で、チャージ式で何度でも利用できます。
空港から市街地へのアクセス方法
パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG空港)から市内へは、空港シャトルバス(ロワシーバス)、電車(RER B線)、タクシーなどでアクセスできます。中でも人気が高いのは、空港とオペラ座(オペラ・ガルニエ)を直行で結ぶロワシーバスです。約15〜30分間隔で運行しており、時間帯によって運行間隔が変わります。所要時間は約60〜75分で、料金は13ユーロです。スーツケースを持っての移動でも安心で、初めてのパリ旅行でも利用しやすい交通手段としておすすめです。
インターネット
フランスではフリーWi-Fiが広く普及しており、特にパリ市内ではカフェやホテル、駅など多くの場所で無料インターネットを利用できます。ただし、フリーWi-Fiは誰でも接続できるため、個人情報の盗難などセキュリティリスクがある点に注意が必要です。郊外ではWi-Fi環境が十分でない場所もあるため、快適にインターネットを使いたい場合は、SIMカードやeSIM、海外ローミングサービスを利用する、またはポケットWi-Fiをレンタルするといった方法がおすすめです。
電源プラグ
パリのプラグは主にCタイプとSEタイプの2種類です。日本のAタイプとは形状が異なるため、変換プラグを用意しましょう。電圧は220V、周波数は50Hzで、電圧に対応していない日本の電化製品(100V)はそのままの使用はできません。使用する場合は変圧器が必要です。
飲水
パリの水道水は石灰分が多いものの、基本的には飲用可能です。気になる場合は、一度沸かしてから飲むと安心です。味や硬水特有の風味が気になる人は、スーパーなどで購入できるミネラルウォーターがおすすめです。
トイレ
パリでは日本と比べると自由に利用できるトイレが少ないです。無料で使える場所は、主にデパートや美術館、ショッピングセンターなどにありますが、個室の数が少なく混雑することも多いため、時間に余裕をもって探すのがポイントです。また、市内には有料トイレもあり、コインやカードで支払う形式のものもあります。外出中は、カフェやレストランを利用した際にトイレを借りるなど、計画的に行動すると安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。