公用語
フランスの公用語はフランス語です。旅行中は、レストランのメニューや看板、電車のアナウンスなど、ほとんどがフランス語で表記されています。パリやニースなどの観光地では基本的に英語が通じることが多いですが、地方に行くとフランス語しか通じない場面もあります。旅行で使える簡単なあいさつやフレーズを覚えておくと安心です。さらに、フランスにはブルトン語やアルザス語などの地域言語もあり、地域によっては看板などにも使用されています。
宗教
フランスでは宗教が歴史や文化に深く関わっており、伝統的にはカトリックが主な宗教です。現在では無宗教の人も多く、イスラム教、ユダヤ教、プロテスタントなど、さまざまな宗教の信者が共生しています。街中では歴史ある教会やモスクを目にすることも多く、フランスの多様な宗教文化を感じることができるでしょう。
通貨
フランスの通貨は「ユーロ(EUR)」で、記号では「€」と表記されます。紙幣は5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロなどが一般的に流通しており、硬貨は1セントから2ユーロまで幅広く使われています。現地ではクレジットカードやデビットカードの利用が広く普及しており、特に都市部ではキャッシュレス決済が主流です。マルシェやローカルのカフェでは現金しか使えない場合もあるため、ユーロは常に持ち歩いておくと安心です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
フランスではクレジットカードやキャッシュレス決済の利用が広く普及しており、都市部を中心に多くの店舗や施設で対応しています。「カルト・ブルー(Carte Bleu)」と呼ばれるフランス独自のキャッシュレス決済が人気です。街中のレストラン、カフェ、ホテル、スーパーなどでは、VisaやMastercardなどの主要な国際ブランドのクレジットカードが問題なく使えます。また、「Apple Pay」や「Google Pay」などのモバイル決済も対応している店舗が増えており、スムーズな支払いが可能です。
費用
フランス旅行にかかる費用は、5泊6日で1人あたりおおよそ25~45万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代:120,000円~
宿泊費:80,000円~
現地交通費(地下鉄・バスなど):7,000円~
食費:15,000円~
観光費(美術館・展望台など):10,000円~
雑費・お土産など:10,000円~
フランスは美術館や歴史的建造物、グルメやショッピングなど、観光スポットが豊富な旅行先です。人気の観光地が充実しているため、入場料なども含めて旅費の計算をするのがおすすめ。
ビザ
日本のパスポートを持っている方は、観光や短期滞在であればビザなしでフランスに入国できます。最大90日間まで滞在できますが、パスポートの有効期限が「出国予定日から3か月以上」あることが条件です。なお、2026年以降はETIAS(電子渡航認証)の申請が必要になります。
日本との時差
フランスと日本の時差は通常8時間で、日本の方が進んでいます。たとえば日本が午後8時のとき、フランスは正午です。フランスでは3月最終日曜から10月最終日曜までサマータイムがあり、この期間は時差が7時間になります。スマートフォンの自動時刻設定をオンにしておけば、現地到着後もスムーズに現地時間に切り替わるので安心です。
気候
フランスは国土が広く、地域によって気候に差がありますが、一般的に温帯気候に属し四季がはっきりしているのが特徴です。内陸部では年間を通じて比較的乾燥しており、寒暖差が大きくなります。また、日照時間が長く夏は特に日差しが強い傾向にあります。冬は、最低気温が0℃前後まで下がり、朝晩は冷え込みが厳しくなります。春は、日中の気温が15℃〜20℃程度まで上がり過ごしやすい陽気です。夏は、日中は25℃前後と暖かくなりますが、湿度は低くカラッとしているのがポイントです。秋は、徐々に気温が下がり始め、夜は冷え込むこともあるため、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
服装
フランスでは春や秋は日中が過ごしやすく、薄手の長袖やカーディガンなどで快適に過ごせますが、朝晩は冷え込むことがあるため、羽織れるものがあると安心です。夏は気温が上がりますが湿度は比較的低く、日差しが強い日が多いため、帽子やサングラス、日焼け止めなどの日差し対策があると便利。冬になると冷え込みが厳しく、特にパリでは気温が0℃前後まで下がる日もあるため、防寒性の高いコートや手袋、マフラーなどの冬用アイテムが欠かせません。
旅行のベストシーズン
フランスは地域によって気候が異なるため、訪れる時期や場所によってさまざまな魅力が楽しめます。一般的には春(4月〜6月)と秋(9月〜10月)が旅行のベストシーズンとされ、パリやロワール地方では過ごしやすい気候の中、街歩きや観光が快適に楽しめます。リゾート気分を満喫したい方は南仏のニースやプロヴァンス地方がおすすめ。夏(6月〜8月)でも比較的乾燥しており、過ごしやすいのが特徴です。旅の目的に合わせて訪れる時期を選ぶのがポイントです。
治安
フランスは多くの観光客が訪れる国で、主要都市には日本人の留学生や駐在員も多く住んでいます。治安は地域によって差がありますが、日中や人通りの多い場所では、女性が一人で歩いても比較的安心して過ごせます。しかし、日本と比べるとスリや置き引きなどの軽犯罪が多く、観光地や公共交通機関では特に注意が必要です。夜間に外出する際はグループで行動したり、暗い路地を避けるなどの対策をしましょう。
物価
フランスは全体的に物価が高めとされていますが、都市やエリアによって差があります。特にパリでは宿泊費が高く、ホテルは1泊1万5,000円前後からが一般的ですが、郊外や地方都市では1万円未満で泊まれる施設もあります。食事はランチが1,500〜2,500円程度、ディナーはレストランで3,000〜5,000円程度が目安です。手頃な価格で食事を楽しみたい場合はスーパーやパン屋を利用すれば、費用を抑えられるでしょう。
交通手段
フランスの交通手段は多様です。電車、メトロ(地下鉄)、トラム、バス、タクシー、自転車、車などが主な移動手段といえます。特にパリをはじめとする都市部では、メトロとバスが市内の移動に便利で、多くの観光客や地元の人に利用されています。パリのメトロは路線が細かく分かれており、広範囲にカバーしているので便利。乗り換えも比較的スムーズですが、混雑する時間帯には注意が必要です。乗車前に行き先を確認するようにしましょう。
空港から市街地へのアクセス方法
フランス最大の空港、「シャルル・ド・ゴール国際空港」から市街地へのアクセス方法にはいくつかの選択肢があります。空港と市内を結ぶ電車(RER B線)を利用するのが最も一般的です。空港から市内中心部の主要駅に簡単にアクセスでき、観光客でもわかりやすいのが特徴です。また、エアポートシャトルバスも複数の会社から運行されており、ホテルや指定された目的地まで直接送迎を行っている場合もあります。深夜や早朝に到着した場合は、タクシーや配車アプリ(Uber)の利用も便利です。
インターネット
フランスでは、ホテルや空港、カフェ、レストランなどでフリーWi-Fiが普及しています。パリなどの都市部では多くの場所で無料Wi-Fiを利用できますが、地方や郊外では接続環境や通信速度にばらつきがあることがあります。また、公共のWi-Fiはセキュリティ面で不安があるため、安全にインターネットを使用したい場合は、日本でポケットWi-Fiをレンタルするか、現地でプリペイドSIMカードを購入することをおすすめします。特にeSIM対応のスマートフォンを利用すれば、到着後すぐに通信が可能で、より快適にフランス滞在を楽しめます。
電源プラグ
フランスのコンセントはCタイプ、Eタイプが主流で、電圧は230Vです。日本のコンセントはAタイプのため、CタイプやEタイプのコンセントに対応するには変換プラグが必要です。電圧は日本(100V)に比べて2倍以上のため、変圧器も必要になります。海外対応していない日本の電化製品を使用すると発火や故障の恐れがあるため、特にヘアドライヤーや電気シェーバーなどには注意が必要です。ホテルによっては変圧器や変換プラグをレンタルできる場合もありますが、日本であらかじめ準備しておくのがおすすめです。持参する電化製品は、海外対応のものを選ぶようにしましょう。
飲水
フランスの水道水はEUの厳しい水質基準に基づいて管理されており、基本的にはそのまま飲んでも安全とされています。多くのホテルや公共施設でも水道水が飲用可能ですが、味や衛生面が気になる場合はミネラルウォーターを購入する旅行者も少なくありません。ミネラルウォーターはスーパーやキオスク、自動販売機などで簡単に手に入り、炭酸入り・なしなど種類も豊富です。
トイレ
フランスでは、ホテルやレストラン、カフェのトイレは基本的に無料で利用できますが、カフェや店舗では何かを注文してから利用するのがマナーとされています。街中や駅、観光地にある公衆トイレは有料のことが多く、0.5〜1ユーロ程度が必要になる場合があります。トイレットペーパーは備え付けられていないこともあるため、水に流せるポケットティッシュを持ち歩くと安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。