公用語
フィンランドの公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。旅行中は、レストランのメニューや看板、電車のアナウンスなど、ほとんどがフィンランド語で表記されています。ヘルシンキや観光地では英語対応のスタッフがいることも多く、観光客にとっては英語でのやりとりが中心になります。さらに、フィンランドではサーミ語などの少数民族の言語も存在しており、地域によっては看板や案内表示に利用されています。
宗教
フィンランドでは宗教が歴史や文化に深く関わっており、伝統的にはキリスト教のルーテル派(福音ルーテル教会)が主な宗教です。現在では無宗教の人も増えてきており、正教会やカトリック、イスラム教など、さまざまな宗教の信者が共生しています。街中では歴史ある大聖堂や教会を目にすることも多く、フィンランドの多様な宗教文化を感じることができるでしょう。
通貨
フィンランドの通貨は「ユーロ(EUR)」で、記号では「€」と表記されます。紙幣は5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロなどが一般的に流通しており、硬貨は1セントから2ユーロまで使われています。現地ではクレジットカードやデビットカードの利用が広く普及しており、特に都市部ではキャッシュレス決済が主流です。ただし、小さなショップやローカルのマーケットでは現金しか使えない場合もあるため、ユーロ紙幣を少し持ち歩いておくと安心です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
フィンランドではクレジットカードやキャッシュレス決済の利用が広く普及しており、都市部を中心にほとんどの店舗や施設で対応しています。街中のレストラン、カフェ、ホテル、スーパーなどでは、VisaやMastercard、American Expressなどの主要な国際ブランドのクレジットカードが問題なく使えます。また、「Apple Pay」や「Google Pay」などのモバイル決済も一般的に利用されており、スムーズな支払いが可能です。
費用
フィンランド旅行にかかる費用は、5泊6日で1人あたりおおよそ20~40万円が目安です。主な内訳は以下の通りです。
・航空券代:120,000円~
・宿泊費:70,000円~
・現地交通費(電車・バス・トラムなど):8,000円~
・食費:18,000円~
・観光費(美術館・展望台・オーロラツアーなど):15,000円~
・雑費・お土産など:10,000円~
自然豊かな国として知られるフィンランドでは、都市観光はもちろん、自然体験アクティビティまで幅広い過ごし方が可能です。首都ヘルシンキの美術館巡り、北部ラップランド地方のサンタクロース村やオーロラ観賞ツアーなどが人気のアクティビティとされています。入場料やオプショナルツアーの費用も含めて旅費を計算するのがおすすめです。
ビザ
日本のパスポートを持っている方は、観光や短期滞在であればビザなしでフィンランドに入国できます。最大90日間まで滞在できますが、パスポートの有効期限が「出国予定日から3か月以上」残っていることが条件です。なお、フィンランドはシェンゲン協定加盟国のため、シェンゲン圏全体での滞在日数が90日を超えないように注意が必要です。また、2026年以降は「ETIAS(欧州渡航情報認証システム)」の事前申請が必要になる予定です。インターネットから簡単に申請できますが、承認までに数日かかる可能性があるため、余裕を持って準備することをおすすめします。
日本との時差
日本とフィンランドの時差は7時間で、日本の方が進んでいます。たとえば日本が12:00の場合、フィンランドは同日の5:00です。フィンランドではサマータイムが導入されており、3月最終日曜日から10月最終日曜日までは時差が6時間になります。サマータイム期間は日本が12:00のとき、フィンランドは同日の6:00となります。旅行の際はサマータイムによる時差の変化に注意し、現地到着後はスマートフォンの自動時刻設定を利用すると安心です。
気候
フィンランドは地域によって気候に大きく差があります。首都のヘルシンキ周辺はバルト海の影響を受けるため比較的穏やかな気候が特徴です、夏は20℃前後と過ごしやすいですが、冬は氷点下まで冷え込み雪が積もります。内陸部は年間を通じて寒暖差が大きく、冬はかなり厳しく冷え込みます。北部に位置するラップランド地方は亜寒帯気候に属し、冬はマイナス20℃以下になることも多いです。オーロラ観賞やスキーなど冬のアクティビティが盛んな地として知られるこの地域では、夏は白夜が訪れ、日中は比較的快適に過ごせます。
服装
フィンランドでは春や秋は日中が比較的過ごしやすく、薄手の長袖やカーディガンなどで快適に過ごせます。ただし、朝晩は冷え込むため、羽織れるものがあると安心です。夏は平均気温が20℃前後と日本の夏に比べて涼しく、湿度も低いのが特徴。日差しが強いため帽子やサングラス、日焼け止めなどの日差し対策グッズがあると便利です。冬は全国的に氷点下まで下がり、北部のラップランドではマイナス20℃以下になることもあるため、防寒性の高いダウンや厚手のコートや手袋、マフラー、ブーツといった冬用アイテムが必須です。
旅行のベストシーズン
フィンランドでは様々なアクティビティを楽しむことができますが、目的によってベストシーズンが変わってきます。一般的には夏(6月〜8月)が旅行のベストシーズンとされ、ヘルシンキやトゥルクなどの都市部は過ごしやすい気候の中、街歩きや観光地区巡りを楽しめます。フィンランド屈指の人気アクティビティ、オーロラ観賞を目的にするなら冬(12月〜3月)が最適です。北部ラップランドでは幻想的な雪景色を望めるでしょう。リゾート気分を満喫したい方は、夏の湖水地方や群島エリアがおすすめです。
治安
フィンランドの治安は比較的良好で、観光地や日中の人通りが多い場所では安心して過ごせます。しかし、日本と比べるとスリや置き引きなどの軽犯罪は発生しており、人の多い観光スポットや公共交通機関では注意が必要です。特にヘルシンキ中央駅周辺などではスリ被害の報告があるため、出歩く際は貴重品の管理はしっかり行いましょう。また、夜間は一部のエリアで治安が悪化することもあるため、1人で出歩かずにグループで行動したり、暗い路地や人通りの少ない場所を避けると安心です。不安な場合はガイドをつけたりツアーに参加すると比較的安全に観光を楽しめます。
物価
フィンランドは全体的に北欧の中でも物価が高めとされていますが、都市や地域によって差があります。特に首都ヘルシンキでは宿泊費が高く、ホテルは1泊150ユーロ前後からが一般的ですが、郊外や地方都市では100ユーロ未満で泊まれる施設もあります。食事はランチが10〜25ユーロ程度、ディナーはレストランで25〜40ユーロ程度が目安です。手頃な価格で食事を楽しみたい場合は、ローカルのカフェテリアやスーパーなどを利用すれば、比較的安く済ませることができます。
交通手段
フィンランドの交通手段は多様です。電車、トラム、バス、タクシー、自転車、車などが主な移動手段といえます。特に首都のヘルシンキをはじめとする都市部では、トラムとバスが市内の移動に便利で、多くの観光客や地元の人に利用されています。ヘルシンキのトラムは路線が細かく分かれており、広範囲にカバーしているので観光地巡りにも便利です。乗り換えも比較的スムーズですが、混雑する時間帯には注意しましょう。長距離移動には鉄道や国内線飛行機が使われ、主要都市やラップランド方面へのアクセスも分かりやすいです。
空港から市街地へのアクセス方法
フィンランドの玄関口「ヘルシンキ・ヴァンター国際空港」から市街地へのアクセス方法にはいくつかの選択肢があります。空港と市内を結ぶ電車(I・P線)を利用するのが最も一般的で、ヘルシンキ中央駅までの所要時間は約30分です。観光客にもわかりやすく、英語でのアナウンスや案内があるため安心です。その他の交通手段とした空港バスや長距離バスが挙げられます。様々な便が運行しており、主要ホテルや周辺都市まで直接アクセスできるものもあります。深夜や早朝に到着した場合は、タクシーや配車アプリのUber、Boltも便利です。
インターネット
フィンランドでは、ホテルや空港、カフェ、レストランなどでフリーWi-Fiが広く普及しています。ヘルシンキなどの都市部では多くの場所で無料Wi-Fiを利用できますが、地方や郊外に行くと接続状況や速度に差が出ることもあります。また、公共のWi-Fiはセキュリティ面で不安が残るため、安心してインターネットを利用したい場合は、日本からポケットWi-Fiを持参するか、SIMカードを購入するのがおすすめです。現地の空港でもレンタルや購入が可能ですが、事前に用意した方が到着後すぐに開通できるため、より快適にフィンランド滞在を楽しむことができます。
電源プラグ
フィンランドのコンセントはCタイプ、Fタイプが主流で、電圧は230Vです。日本のコンセントはAタイプ、電圧は100Vなので、変換プラグと変圧器の両方が必要です。電圧は日本に比べて2倍以上あり、海外対応していない日本の電化製品を使用すると発火や故障の恐れがあります。特にヘアドライヤーや電気シェーバーなどには注意が必要です。ホテルによっては変圧器や変換プラグをレンタルできる場合もありますが、数に限りがある場合があるため日本であらかじめ準備しておくのがおすすめです。持参する電化製品は、海外対応のものを選ぶようにしましょう。
飲料水
フィンランドの水道水はEUの厳しい水質基準に基づいて管理されており、基本的にはそのまま飲んでも問題ないとされています。EU諸国の中でまだフィンランドは湖や地下水が豊富で、水質は世界的にも非常に高いと評価されています。多くのホテルや公共施設でも水道水を飲用でき、地元の人々も日常的にそのまま使用しています。ただし、ミネラル成分の違いから口に合わない場合もあるため、その場合はミネラルウォーターを購入すると安心です。ミネラルウォーターはスーパーやキオスクで簡単に手に入り、炭酸入り・なしなど種類も豊富です。
トイレ
フィンランドでは、ホテルやレストラン、カフェのトイレは基本的に無料で利用できますが、カフェや店舗では何かを注文してから利用するのがマナーとされています。街中や駅、観光地にある公衆トイレは有料の場合があり、1ユーロ前後が必要になることもあります。街中のトイレは比較的衛生的ですが、トイレットペーパーが備え付けられていないこともあるため、水に流せるポケットティッシュを持ち歩くと安心です。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に保険に加入することができます。