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マテーラはイタリア南部の世界遺産の街!観光の見どころや行き方などを解説

イタリア南部に位置する街・マテーラ。マテーラの象徴である洞窟住居は世界遺産に登録されていて、観光にもぴったりの場所です。 この記事では、マテーラの見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひマテーラへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!

ライター
NEWT編集部

イタリア南部に位置する街・マテーラ。マテーラの象徴である洞窟住居は世界遺産に登録されていて、観光にもぴったりの場所です。

この記事では、マテーラの見どころや楽しみ方、アクセス方法、観光の注意点などを解説。ぜひマテーラへ行く前に情報をチェックして、観光を楽しむための参考にしてくださいね!

Contents

世界遺産の街・マテーラの基本情報


photo by pixabay

イタリア南部にある洞窟住居が魅力の街・マテーラ。イタリア東南部に位置するバジリカータ州にある都市で、約6万人が住んでいます。

石灰質の岩肌に作られた洞窟住居の旧市街の街並みは、その美しい景観から世界遺産に登録されています。マテーラはサッシのほか、ラムサール条約登録湿地もあり、自然にも恵まれている都市です。

まずは、そんなマテーラの歴史や特徴などの基本情報を解説します。

マテーラの歴史


photo by pixabay

イタリア南東に位置するマテーラは、旧石器時代からの歴史を持つ街です。かつてはイタリアの恥と呼ばれる貧困の時代もあり、長い歴史をもちながらも現在のように注目されることがありませんでした。

しかし、7,000年前の石器時代にまでさかのぼる歴史があり、ユネスコの世界遺産への登録を機にインフラが整備され、現在では新しい観光スポットとして知られ始めています。

イタリアのカッパドキアと呼ばれているとおり、石器時代から続いた洞窟住居群は、マテーラの歴史そのものと言っても過言ではありません!

石灰岩の洞窟住居!サッシはなぜ造られた?


photo by pixabay

マテーラといえば、旧市街地区にあるサッシ。サッシとは、石灰質の岩肌を掘って作られた洞窟住居群です。3,000から4,000ほどといわれる洞窟住居は、1993年にマテーラの洞窟住居としてユネスコの世界遺産に登録されています。

サッシが形成された時期は不明ですが、8世紀から13世紀にかけて、東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を築いたことがはじまりとされています。

さらに、旧石器時代の出土品が発見されているため、古い時代から人が住んでいたと推測できます。15世紀から16世紀にも、アルバニア人やセルビア人がオスマン帝国に追われ移住してきた記録があるそう。

現在では、3,000~4,000もの住居が渓谷を埋め尽くしています。渓谷を丸ごと使った住居群は、ほかでは見られない圧巻の景色ですね!

旧石器時代から人が住みついていた?


photo by pixabay

渓谷を挟んでマテーラの反対側には、ムルジェッキアという旧石器時代の集落跡があります。斜面には多数の穴があり、当時の人々はその穴の中で生活していました。

現在のマテーラのような整備された街並みとは異なり、乱雑に穴があけられた不思議な空間が広がります。それぞれの違いを見てみるのも面白いかもしれません!

イタリアの恥と言われた時代も


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マテーラは、15世紀には地中海交易によって栄え、行政を行う都市でした。しかし、1806年に行政を担う都市がポテンツァに移動してマテーラの行政機能が失われると、町は衰退の道に入ります。

人口の増加により、住居不足が顕著になり、貧しい人々は家畜と同質での生活を余儀なくされました。生活空間に家畜がいることで、衛生面が悪化し、死亡者が多発する事態に陥ったのです。


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1950年頃に、この状況を見た共産党党首が、サッシを「イタリアの恥」と発言したことで、イタリア全土から注目を集めました。その後、当時の首相がサッシを訪れ、その翌月にはサッシの住人を対象に特別法案を課します。こうして、サッシの住民が新地域に強制的に移住させられ、サッシはゴーストタウンと化してしまいました。

しかし、1993年にサッシがユネスコの世界文化遺産に登録されたことで観光客が増加し、宿泊施設や食堂、販売店が整備されて現在に至ります。かつては貧困の街とよばれていたマテーラですが、世界遺産に登録されたことで、世界中の観光客の目にとまるようになったのです。

マテーラの世界遺産情報


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マテーラは、「マテーラの洞窟住居」として1993年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。マテーラが登録された理由は以下の3つです。

  • 洞窟住居と岩窟教会群の公園が、その地形学的環境と生態系に完全に適合し、2,000 年以上にわたって連続性を示していること
  • 街と公園が、人類の歴史における重要な段階を物語っており、建築群と景観の優れた例であること
  • 街と公園が、自然環境と調和のとれた関係を維持してきた文化を示し、伝統的な人間の居住地と土地利用の優れた例であること

洞窟住居を含める街全体が、自然と調和の取れた関係を築いてきたことが評価されています。街並みと自然の調和を感じるマテーラには、心が揺さぶられる景観が広がっていますよ!

名作映画の聖地!多くの作品のロケ地に


photo by pixabay

マテーラはその独特な地形と雰囲気から、これまでに数多くの名作映画のロケ地にされてきました。最近では、2021年に公開された『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ(原題: No Time to Die)』をはじめ多くの有名な映画のロケ地になっています。

マテーラの雰囲気を生かした、古代やキリスト教を題材にした作品が多いです。映画内に登場した場所をめぐるのもよい楽しみ方かもしれませんね!

世界遺産の街・マテーラ観光の見どころ・楽しみ方


photo by pixabay

マテーラは、雄大な自然と絶景が広がる場所です。観光できる場所は限られているとはいえ、それでもどのポイントを見るのか事前に決めておかないとまわりきれません。サッシやグロッタの家など、人気のスポットの見どころやマテーラでの楽しみ方をまとめました。

マテーラの観光スポットは、大きく分けて、丘になっているチヴィタ地区、サッソ・カヴェオーゾ地区、サッソ・バリサーノ地区に分かれています。サッシの旧市街地区を含めてマテーラの町はゆったりとした雰囲気なので、街歩きを楽しむのにぴったりですよ。ぜひ洞窟住居のホテルにも宿泊してみてください!

世界遺産のマテーラ洞窟住居(サッシ)に宿泊


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マテーラといえば、洞窟住居であるサッシ。実はサッシに宿泊することができるので、洞窟住居の雰囲気を堪能したい方は洞窟ホテルを宿泊先に選んでみて!

洞窟ホテルに宿泊すると、まるで秘密基地にいるような気分に。洞窟住居の雰囲気を残しつつも、各所でリフォームがおこなわれているので、快適に非日常感を味わえますよ。

内装はおごそかなものですが、価格は安いのでお財布にも優しいのがうれしいポイント。洞窟ホテルは1泊1万円ほどの価格から楽しめます。世界遺産に宿泊する非日常感を楽しんでみては?

マテーラに宿泊して幻想的な夜景を鑑賞


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マテーラは明るいうちに見ても美しさを感じますが、夜のマテーラはさらに魅力的です。暗闇のなかでサッシから出る光が幻想的な雰囲気を生みだしています。まるでゲームや映画の世界に入ったかのような雰囲気です。

街歩きがメインで観光スポットが多いわけではないので、日帰りで観光する方も多いマテーラ。しかし、あえて宿泊することで、おいしいディナーはもちろん、美しい夜景も楽しめます。マテーラ観光の際はぜひ宿泊を検討してください。

18世紀にタイムスリップ!グロッタの家


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※画像はイメージです

グロッタの家は、サッシ地区の南部にある18世紀初頭に建てられた住居です。住居のなかには家具が残されており、当時の洞窟内での生活を見学できます。

サッシでの生活で特徴的なのは、家畜と同じ空間で生活していたことです。寒さと盗難から家畜を守るために、ロバは室内、ニワトリはベッドの下で飼っていたとされています。

当時の生活をリアルに知れるグロッタの家は、マテーラ観光では外せないスポットです!

巨岩の教会!サンタ・マリア・デ・イドリス教会


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サンタ・マリア・デ・イドリス教会は、巨大な石灰岩をくり抜いて作られた教会です。内部は洞窟感あふれるつくりですが、11~13世紀に描かれたフレスコ画があります。内部は撮影禁止となっているので、洞窟内の様子は実際に観光するときのお楽しみにしてください!

貴重なフレスコ画!サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会


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※画像はイメージです

サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会は、渓谷沿いの高台に位置する教会で、9世紀頃に建設、その後1283年までベネディクト派の修道院付属の教会として利用されていました。

洞窟内部には、授乳の聖母や聖グレゴリウスといった貴重なフレスコ画が描かれており、見ごたえばつぐんです。

世界遺産の街並みを一望!マテーラのビュースポット


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マテーラは高台に位置する街なので、高低差が激しく渓谷や街並みを一望できるスポットが多数あります。今回はそのなかでも特におすすめの3つのビュースポットを紹介します。

ドゥオモ広場前


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サッシでいっぱいの街並みを眺めたい方には、ドゥオモ広場前がおすすめです。町一番の高台にあるので、マテーラでもっとも街全体を見渡せるスポットです。広場にたどり着くまでに、多数の階段と坂道をのぼる必要がありますが、疲れ以上の価値があるマテーラの景色を楽しめます。

広場からはマテーラのシンボルでもあるマテーラ大聖堂も見えるので、マテーラの雰囲気を強く感じることができるビュースポットです!

サンタ・マリア・デ・イドリス教会裏


photo by Unsplash

洞窟住居群以外にも、マテーラの壮大な自然を感じたい方には、サンタ・マリア・デ・イドリス教会の裏の高台がおすすめです。サッシと渓谷を一緒に楽しむことができます。

手すりが高くはないため、撮影する際は、身を乗り出さないように気を付けましょう。三脚をもっていって、位置を固定して撮ると安全に撮影ができます。

パスコリ広場


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新市街地からも絶景を楽しみたいという方には、パスコリ広場がおすすめです。宮殿横にあるこの広場では、サッシとグラヴィーナ渓谷の両方を楽しむことができます。

映画「007」の舞台にもなった場所で、岩石洞窟群を一望できるため大人気のスポットです!フェンスもおしゃれなものなので、記念撮影にも最適ですね。

マテーラならではのグルメを味わおう!


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マテーラには、カヴァテッリとチャレッダという名物グルメがあります。

カヴァテッリはマテーラのあるバジリカータ州の名物で、小魚程度の大きさのパスタにソースが良く絡まった一品です。日本人好みのもちもちとしたカヴァテッリはランチで食べたいですね!

チャレッダは、マテーラのパンを使ったパンサラダです。サラダとはいえ、パンをふんだんに使っているので、お腹いっぱいになります。おいしくて栄養バランスにも優れているチャレッダは、オリーブオイルをかけて食べるのがおすすめです。

マテーラ観光に最適なシーズンは?


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イタリア南部の街であるマテーラのベストシーズンについて説明します。

ベストシーズンは快適に過ごせる春の時期


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マテーラ観光は春の時期がおすすめです。マテーラでは3月末から10月末まで、サマータイムが実施されます。日没時間が長いこの時期は、観光と食事をするのに最適です。

春の時期は日中の暑さもひどくないので、街歩きメインになるマテーラ観光でも1日中動けます。朝と夜に肌寒く感じる可能性もあるので、上着を一枚持っていくとよいでしょう。

夏場は酷暑に注意


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夏のマテーラは酷暑に注意です。気温が30度を上回るときが多く、暑さでバテやすくなっています。空気も乾燥しているので、日本にいる時以上に水分補給に気を配りましょう。街歩きがメインとなるマテーラ観光は、夏の時期は向いていないかもしれません。

夏場にマテーラに行く際は、飲み物を多めに持ち歩くようにしましょう。

マテーラの見学方法は?予約は必要?

ここでは、マテーラ観光の予約事情や見学方法について説明します。

場所によってはチケットの購入が必要!


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グロッタの家、サンタ・マリア・デ・イドリス教会、サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会はチケットを購入する必要があります。サンタ・マリア・デ・イドリス教会、サンタ・ルチア・アッレ・マルヴェ教会の共通チケットは6ユーロ(約889円)、グロッタの家の入場料は5ユーロ(約741円)です。

チケットは現地で買えるので、事前に購入をする必要はありません。マテーラの洞窟住居群の街並みを観光するだけなら、入場料はなしで楽しめますよ。

観光ツアーに予約するのがおすすめ


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観光地として有名ではないマテーラですが、ツアーがあります。日本語ガイドと車の貸切がついたプランがおすすめです。同じく有名な観光地であるアルベロベッロと一緒にまわるツアーもあります。

日本語ガイド付きプランを予約すれば、イタリア語が不安な方も安心してマテーラを散策できますね!

マテーラ観光に要する時間


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マテーラは広い街ではないため、半日あれば観光スポットを満喫できます。しかし、マテーラのよさを最大限に楽しみたいなら、一泊するのがおすすめです。幻想的な夜景と朝焼けの光景こそがマテーラの醍醐味といっても過言ではありません。

そのため、日帰りであれば半日、一泊するのであれば1泊2日の旅行日数を目安にするとよいでしょう。

マテーラへのアクセス・行き方


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マテーラ観光の拠点となる都市はバーリ。バーリからマテーラへ行く方法が一般的です。ここでは、電車とバスでの行き方を解説します。

最も一般的な移動は鉄道


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バーリからマテーラへ電車で行く場合は、アプロ・ルカーネという私鉄を使う方法が一般的です。バーリ中央駅(Stazione Bari Centrale)から私鉄に乗り、マテーラ中央駅(Matera Centrale)に向かいます。所要時間は1時間半程度です。バーリからの日帰りも可能ですよ。

マテーラ中央駅からサッシの場所までは徒歩か、バス、タクシーで向かいましょう。徒歩の場合は10分程度が目安になります。

バスでもアクセス可能!空港バスも運行


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※画像はイメージです

バスでもバーリからマテーラに向かうことができます。バーリ空港でマテーラ駅前のマッテオッティ広場行きの空港バスに乗りましょう。バスは1日5本運行しており、所要時間は1時間15分程度です。

マッテオッティ広場からは電車の時と同様に、徒歩、バス、タクシーのいずれかでサッシ地区に向かいましょう。

自由に観光したいならタクシー


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※画像はイメージです

周囲を気にすることなく自由に観光をしたいなら、タクシーを使っての移動がおすすめです。タクシーを使う場合は、NCC(Noleggio con conducente)という事前予約制のタクシーを利用しましょう。

1人で乗る場合は高くつきますが、3人以上で乗る場合はみんなで運賃を出し合えるので、タクシーでいくのもよいかもしれませんね。

マテーラ観光における注意点


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マテーラを観光するうえで気を付ける点についてまとめました。今回は、夜道での注意点と、靴の注意点を紹介します。

夜道に注意


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マテーラの治安は非常によく、夜道を歩いていても事件に巻き込まれることは多くはありません。しかし、マテーラでは路地が入り組んでいる場所もあり、迷子になるリスクがあります。また、小さな路地では街灯がないことも多く、足元が見えないことで想定外のけがをする恐れもあります。

夜道を歩く際は、電灯などの灯りをもっておくとよいでしょう。

マテーラでの街歩きには運動靴が必須


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マテーラでは、階段や坂道を上ることが多いので、サンダルやスニーカーだと不便さを感じるかもしれません。特に観光スポットが集中している旧市街地は階段が多いので、マテーラ観光の際は必ず歩きやすい靴を用意しておきましょう。

世界遺産の洞窟住居!イタリア・マテーラの観光を満喫


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この記事では、マテーラの観光に関する見どころや歴史、見学方法、アクセスなどをご紹介しました。マテーラは、歴史と伝統がある人気の観光スポットです。

ぜひ紹介した情報を参考に、マテーラの観光を満喫してみてくださいね!

※新型コロナウイルスの感染防止対策のため、休業あるいは時短営業をしている場合があります。事前に最新情報をチェックすることをおすすめします。
※2023年5月17日のレート、1ユーロ=148.21円で計算
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