
あのベンチとは?琵琶湖で噂の名所への行き方や撤去の噂を解説!
この記事では琵琶湖で話題の、あのベンチについて解説します。あのベンチとは何か、どこにあるのか、設置された理由、撤去されたという噂の真偽は?など、気になるあのベンチの謎を徹底調査しましたよ!



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あのベンチとは?

あのベンチとは、滋賀県彦根市の琵琶湖畔にポツンと設置されているベンチのこと。とくに巨大とか、色がユニークいうこともない、普通のベンチですが、とてもフォトジェニックで映える場所にあるのが特徴です。バス停でもない場所に置かれたベンチは、いったい何のために設置されたのでしょうか?
あのベンチはどんなスポット?
あのベンチは、滋賀県彦根市石寺町1331という住所の琵琶湖岸にある1台のベンチのこと。ごく普通のベンチですが、大きなセンダンの木の下に置かれていて、ベンチからは目の前の琵琶湖と湖に浮かぶ多景島、さらに天気がよければ対岸の比良山系まで一望できます。
実際に訪れたら、あわただしく写真を撮るのではなくゆったりと座って景色を眺めたくなる場所です。またベンチのそばの階段から湖岸の砂浜に降りることもできます。
あのベンチの名前の由来
彦根市やショップが観光のために設置したわけでもないこのベンチに正式名称はありません。そんなベンチを「あのベンチ」と呼び始めたのは、琵琶湖岸を走るライダーたちだったといわれています。
ベンチがある場所は、自転車やバイクで琵琶湖を一周する、いわゆる「ビワイチ」沿い。ここを走るライダーたちがとても写真映えするベンチに気づき、人気のフォトスポットになっていったそう。そしてライダーたちはその場所を他人に教えないという暗黙の了解で「あのベンチ」と呼んだのです。
あのベンチが有名になった理由
場所を他人に教えないというルールだったあのベンチが有名になったのはSNSの力。映えスポットがいつまでも隠しておけるはずもなく、2018年ごろに「#あのベンチ」と投稿されて一気に大ブームになりました。その結果、休日にはバイクや自転車、車で訪れる人が撮影の順番待ちをする人気スポットになっていったのです。
そんなブームを近年さらに加速させたのが、2024年1月12日に放送されたNHKの『ドキュメント72時間』。あるスポットで3日間に訪れる人を取材するこの番組の『琵琶湖畔 あのベンチで』という回で紹介され、一般に広く知られる名所になりました。
あのベンチは誰が設置した?
あのベンチを設置したのは、近所にお住まいの建築業のYさん。家族と一緒にゆっくり琵琶湖を眺めたい、また訪れた人にも琵琶湖を眺めてほしいと、2008年ごろに手づくりのベンチを設置しました。最初のベンチは流木などで作った背もたれのないもので、木陰もあるし背もたれになるからと大きなセンダンの木の下に作ったそうです。
そんな初代のベンチは地域の人やビワイチを通るライダーたちに愛されてきましたが、だんだんと傷んできたため2016年頃に新しいベンチを製作して設置。今度は背もたれつきになりました。
つまりあのベンチは商売用や観光用ではなく、家族と皆のために好意で設置したものだったのですね。
あのベンチの撤去の噂
あのベンチについて調べると検索で出てくるのが「あのベンチ 撤去」という心配な言葉。
これは最近撤去されたとか今後撤去されるということではなく、コロナ禍の時期に撤去されていたことがあるという意味なので安心してください。実際に撤去されていたのは、コロナ禍で緊急事態宣言が出された2020年と2021年の2回。多くの人が集まって密になることを避けるために仕方なく撤去されました。しかしその後、あのベンチは復活し、以前のような光景が戻っています。
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あのベンチへの訪れ方・アクセス

あのベンチがあるのは琵琶湖畔ですが、実は少しだけわかりにくい場所にあるので注意が必要。琵琶湖を周回する道路を普通に走っていると見逃しがちです。
ここからはあのベンチへの訪れ方やおすすめの時間帯、注意点を解説しましょう。
あのベンチへのアクセス
あのベンチは、バイクや自動車で行くのが一般的。大阪方面からの場合は名神高速道路 竜王ICを下りてから約40分で到着します。名古屋方面から行く場合は名神高速道路の彦根ICで下りてから約30分です。
アクセスの注意点
このエリアの琵琶湖周辺のメインルートは県道25号のさざなみ街道ですが、あのベンチがあるエリアではさざなみ街道が少し内陸に入り、その代わりに短い脇道が湖畔沿いに伸びた場所になります。この脇道に入る場所をマップでしっかりチェックしておくことが肝心。
ナビやマップでは「あのベンチ」は検索できないことが多いので、近所の「日本料理 魚増」を目的地にするのがおすすめです。
Googleマップでは「The Lake Biwa Bench」で検索
あのベンチは、一時期にはGoogleマップにも「あのベンチ」で登録されていたほどの人気スポットでしたが、現在は「あのベンチ」で検索はできなくなっています。2025年5月8日現在は、「The Lake Biwa Bench」で検索すればマップを見ることができます。
またGoogleストリートビューでも実際のベンチの位置や周囲の風景を見ることができます。訪れる前に確認しておけば、見落としにくくなりますよ。
駐車場は?
とくに駐車場はないものの、ベンチの隣に近隣住民のための広い駐車スペースがあって10台程度の車を停めることができます。ただしこのスペースがいっぱいのときには、道路に車を停めて待たないようにしてください。
混雑しにくい曜日や時間帯は?
駐車できるスペースがあるとはいえ、週末や祝日には時間帯によって停める場所がない可能性もあります。比較的混雑しないのは平日。また休日なら午前中の早めの時間帯がおすすめです。他の人がいなければベンチと愛車を一緒に撮ることも可能ですよ。
思い通りの写真を撮るためにも、できるだけ人がいない時間を狙ってくださいね。
あのベンチが写真映えするのはいつ?

あのベンチからの景色がすばらしいのはなんといってもよく晴れた日。望遠レンズがあればあのベンチと琵琶湖越しの伊吹山の絶景も写すことができます。
また夕日の時間帯もおすすめ。グラデーションに染まった空がロマンチックな雰囲気となります。その後のマジックアワーの時間帯や星が輝く夜のベンチも絵になりますよ。
あのベンチを観光する上での注意点
あのベンチは観光スポットとして設置されたものではありません。民家のすぐ前にあり、好意で開放してくれているもの。地域の迷惑にならないよう静かに滞在することが大切です。道路に停車をして順番待ちをしない、エンジンをかけっぱなしにしたり大声で話したりして騒音をたてないなど、住宅地でのマナーを守るようにしましょう。もちろんゴミを捨てるなどの迷惑行為は厳禁です。
またベンチの近くに駐車できそうなスペースが空いているときには注意してください。近くに車やバイクを停めると写真に写り込んでしまい、他の撮影者の迷惑になります。車やバイクはできるだけ離れた位置に停めるようにしてくださいね。
撮影をするとき、ずっと後ろに下がって道路にまで出てしまうのも危険です。車もよく通るので注意してください。
そして人が多いときにはできるだけ早く撮影を切り上げるのもマナー。自分たちだけでなく周囲の全員が楽しい気持ちで帰れるように気を遣いましょう。
あのベンチ周辺のおすすめ観光スポット
あのベンチがある湖東エリアには、合わせて訪れたい観光スポットがたくさんあります。そのなかから代表的な2つを紹介しましょう。
彦根城(彦根市)
国宝に指定されている現存天守がみどころ

彦根城は国の特別史跡に指定されている名城。慶長9(1604)年に工事が始まり、約20年かけて完成しました。城全体の保存状態は日本の城の中でも良好です。戦国時代の後に築城されたのがポイントで、江戸時代の政治体制がよくわかる城の代表例といわれています。
かつての彦根城は三重の堀、今は芹川と呼ばれている人工河川、その周囲の城下町を含む広大な城郭でした。なかでも中堀より内側の範囲がとてもよい状態で残っています。また3階3重の天守は国宝に指定された貴重な建物。彦根城以外の国宝天守は、姫路城・松本城・犬山城・松江城だけです。
天守以外にも注目ポイントははたくさんあり、そのひとつが時報鐘という鐘。今も定時に鳴らされる鐘は日本の音風景百選にも選ばれています。現在の鐘は幕末期の12代藩主直亮の時代に鋳造されたもの。より美しい音色にするため、鋳造のときに大量の小判を投入したといわれています。豪華な音にも注目ですよ。
彦根城の基本情報 | |
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住所 | 滋賀県彦根市金亀町1-1 |
電話 | 0749-22-2742 |
営業時間 | 08:30~17:00 (最終入場は彦根城、玄宮園・彦根城博物館は16:30まで 開国記念館は16:45まで) 天守、天秤櫓、太鼓門櫓、西の丸三重櫓、馬屋の建物内は16:45に閉門 |
休業日 | なし(開国記念館は12月25日から12月31日まで休館) |
アクセス | 名神高速道路 彦根ICから10~15分 |
料金 | 入場料金 一般 1,000円、小・中学生 300円 彦根城と博物館のセット券 一般 1,500円、小・中学生 550円 (いずれも玄宮園を含む) |
公式サイト |
近江八幡 水郷めぐり
優雅な舟遊びを体験

あのベンチがあるのは、彦根市のなかでも近江八幡市に近いエリアです。少し移動するだけで琵琶湖八景のひとつの安土八幡の水郷を訪れることもできます。ここでぜひ体験したいのが水郷めぐり。ヨシの群生地や田畑、古い建物などの間の水路を屋形船でめぐるもので、織田信長や豊臣秀次が戦の疲れを癒やすために宮中の舟遊びをまねてはじめたといわれています。
現在の船会社は、之庄町、円山町、白王町、中之庄町、大杉町などに複数あるので、どのような景色を楽しみたいのかよく調べてから予約するのがポイント。四季それぞれで景色も大きく変わるので、訪れるシーズンも重要です。
たとえば名物のヨシは春に芽吹きはじめ、夏になると4m近くまで成長します。秋が深まると葉を落として黄金色に染まり、冬にはヨシ原での刈り取り風景が見られるかもしれません。春の桜や菜の花も人気です。
水郷めぐりの基本情報 | |
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住所 | 滋賀県近江八幡市北之庄町など |
電話 | 0748-33-6061(近江八幡駅北口観光案内所) |
営業時間 | 近江八幡和船観光協同組合乗合船 10:00、15:00(1日2回)繁忙期は臨時便あり びわ湖観光定期便 10:30、13:30、15:30(15:30の便は冬期運休) その他船会社により異なる |
休業日 | 船会社により異なる |
アクセス | 名神高速道路 竜王ICから約30分 |
料金 | 近江八幡和船観光協同組合 大人2,400円 小人1,200円 びわ湖観光定期便 大人2,200円(3才~小学生は半額) その他、船会社により異なる |
公式サイト |
あのベンチ周辺のおすすめホテル
あのベンチがある湖東エリアを満喫するなら、日帰りではなく一泊するのもおすすめ。最後にあのベンチにも近いホテルを紹介しましょう。
亀の井ホテル 彦根

亀の井ホテル 彦根は、あのベンチと同じ彦根市の琵琶湖畔にあるホテル。琵琶湖のさざ波が打ち寄せる湖岸のホテルは全室レイクビューで、晴れた日には湖に浮かぶ竹生島や多景島、伊吹山を望むことができます。琵琶湖ビューのバスルームがある部屋などで、ぜいたくなひとときを満喫できるのが魅力です。
なかでも琵琶湖のパノラマビューが自慢なのは最上階にある温泉大浴場。彦根千乃松原温泉の天然温泉に浸かりながら琵琶湖の広さを堪能できる絶景風呂です。
料理はすき焼きやしゃぶしゃぶ、握り寿司などで名物の近江牛を楽しめるのが自慢。ほかにも鮒ずしやもろこ揚げ、赤蒟蒻田楽などの彦根珍味や、時期によっては本ずわい蟹も味わえます。
亀の井ホテル 彦根の基本情報 | |
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住所 | 滋賀県彦根市松原町3759 |
電話 | 0749-22-8090 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 10:00 |
料金 | 27,972円~/1泊1部屋あたり(夕朝食付き) |
アクセス | JR彦根駅から車で約10分 名神高速道路 彦根ICから車で約15分 JR彦根駅またはJR米原駅から無料送迎バスあり(要予約) |
公式サイト |
彦根キャッスル リゾート&スパ

彦根キャッスル リゾート&スパは、国宝彦根城の天守と佐和口多聞櫓を目の前に一望できるロケーションのホテルです。彦根城を望む半露天風呂やビューバス付きの部屋があるなど、とにかく彦根城を眺められるのがホテルの魅力。全室シモンズベッドを完備し、居心地のいい空間が広がります。
館内には正面に彦根城天守が映り込む「城見の湯」も。人工炭酸泉のシルキーバスや、彦根城を眺められる岩盤浴ベンチなど、設備も充実していますよ。近江牛と琵琶湖・近江の食材を使った五感で味わう日本料理や鉄板焼きも絶品です。
彦根キャッスル リゾート&スパの基本情報 | |
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住所 | 滋賀県彦根市佐和町1-8 |
電話 | 0749-21-2001 |
チェックイン | 15:00 |
チェックアウト | 11:00 |
料金 | 18,500円~/1泊1部屋あたり(朝食付き) |
アクセス | JR彦根駅から徒歩約8分 名神高速道路 彦根ICから車で約7分 |
公式サイト |
あのベンチで琵琶湖を眺めてみよう!
琵琶湖で話題のあのベンチは、地元の人の好意で生まれた絶景スポット。フォトジェニックな写真が撮れるベンチは琵琶湖めぐりで必見の場所のひとつになっています。
今後も長く存続するよう、交通ルールとマナーを守って訪れるようにしてくださいね。
cover photo by PIXTA
あのベンチの基本情報 | |
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住所 | 滋賀県彦根市石寺町1331 |
電話 | ー |
営業時間 | 散策自由 |
休業日 | なし |
アクセス | 湖西道路 真野ICから約1時間 名神高速道路 彦根ICから約30分 |
料金 | 無料 |