
大阪・関西万博のみどころは?絶対に見逃せないポイントを徹底解説!
提供:2025年日本国際博覧会協会 この記事では2025年10月13日まで開催中の大阪・関西万博のみどころを特集します。基本的な巡り方から目玉となるパビリオン、ショーやグルメスポットまで紹介。今しか体験できない驚きの展示内容を徹底解説します!



この記事では2025年10月13日まで開催中の大阪・関西万博のみどころを特集します。基本的な巡り方から目玉となるパビリオン、ショーやグルメスポットまで紹介。今しか体験できない驚きの展示内容を徹底解説します!
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大阪・関西万博の基本
万国博覧会(万博)は、新しい技術などを展示して国や文化の交流を行う国際的なイベント。実は万博はすべて同じではなく、会場の規模やテーマなどによって登録博覧会(登録博)と認定博覧会(認定博)の2つに分けられています。
- 登録博:大規模な万博
- 認定博:小規模な万博
以前は規模が大きな方は一般博、規模が小さな方は特別博と呼ばれていました。大規模な登録博は5年に一度のペースで開催されることが決まっています。
2025年 大阪・関西万博の基本情報
ここで大阪・関西万博の基本情報を簡単にまとめておきましょう。これを見れば、どう巡るべきかイメージできるはずです。
大阪・関西万博の基本 | |
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参加国数 | 158の国・地域と9の国際機関 |
テーマ | いのち輝く未来社会のデザイン |
コンセプト | People’s Living Lab(未来社会の実験場) |
開催期間 | 2025年4月13日〜10月13日(184日間) |
開場時間 | 9:00〜22:00 |
会場面積 | 約155 ha(USJ の約3倍) |
アクセス | Osaka Metro中央線 夢洲(ゆめしま)駅から徒歩約2分 |
公式サイト |
注目は会場の面積と参加国数。USJ の約3倍の広大な会場に158の国と地域が参加。パビリオンは180以上にもなるので、とても1日や2日ですべてを見てまわることはできません。会場に行く前にどのパビリオンを優先して見るかを決めておき、移動距離もなるべく短くなるように計画を立てる必要があります。
この記事では大阪・関西万博のみどころを解説するので、ぜひ参考にして計画を立ててくださいね。
入場までの流れ
大阪・関西万博は混雑や行列を避けるために事前の予約を導入しています。混雑具合によっては予約しないと入場できないこともあるので、まずは下の流れに沿って予約をしてください。
- 万博IDを登録:公式サイトで無料作成
- チケットの購入:日付や種別を選択して購入
- 来場日時予約:入場制限のため訪れる時間を予約
- 予約日時に会場へ
これ以外に後述するようにパビリオンの事前予約もあるので、注意してください。
チケット料金
場合によっては何回も通うことになる大阪・関西万博。できるだけおトクに巡るためにはチケットもよく考えて選ぶ必要があります。会期中に買えるチケットには主に5つの種類があるので、それぞれの特徴で選んでください。
1日券
1日券は平日や休日、時間に関係なくいつでも1回入場可能なチケットです。休日に訪れる場合はこのチケットが基本となります。
大人(18歳~) | 7,500円 |
中人(12~17歳) | 4,200円 |
小人(4~11歳) | 1,800円 |
平日券
平日券は平日のみ1回入場可能なチケットです。休日には使えない分だけ安くなっているので、最初から平日に行く予定の人はおトクになります。
大人(18歳~) | 6,000円 |
中人(12~17歳) | 3,500円 |
小人(4~11歳) | 1,500円 |
夜間券
夜間券は平日、休日に関係なく夕方の17時以降のみ1回入場可能なチケットです。値段は1日券の約半額になるので、夜間券を2枚買って涼しくなってきた夕方から2回行くのもいいかもしれません。
大人(18歳~) | 3,700円 |
中人(12~17歳) | 2,000円 |
小人(4~11歳) | 1,000円 |
通期パス
期間中に何回も訪れたい場合は「複数回パス」を買う方法もあります。複数回パスのうち通期パスは10月13日までの開催期間中、いつでも入場可能なパス。価格で比較すると、休日に4回以上、すべて平日なら5回以上訪れるなら通期パスの方がおトクになりますね。
通期パスは使う前に来場日時の予約が必要です。先の予約は最大3回まで可能。1度来場すれば次(4回目)の来場日時予約ができるようになり、以降も同様に3回先までの予約を繰り返すことができます。
大人(18歳~) | 30,000円 |
中人(12~17歳) | 17,000円 |
小人(4~11歳) | 7,000円 |
夏パス
複数回パスのうち夏パスは、7月19日から8月31日まで毎日入場可能なパスです。夏の間に2回以上訪れるならおトクになります。
夏パスも使う前に来場日時の予約が必要です。こちらは最大2回の予約が可能。通期パスと同じように来場する度に次(3回目以降)の来場日時予約ができるようになります。
大人(18歳~) | 12,000円 |
中人(12~17歳) | 7,000円 |
小人(4~11歳) | 3,000円 |
パビリオンには予約が必要なタイプも
事前に把握しておきたいのが、パビリオンの入場方法。予約が必要なパビリオンと予約不要なパビリオンがあります。基本的にシグネチャーパビリオンや企業パビリオンを含む国内パビリオンは予約が必要。海外パビリオンの多くは予約不要となっていますが一部例外もあります。
また予約制のパビリオンにも2つの種類があるので注意してください。
- 事前予約が必要なパビリオン
- 当日予約が可能なパビリオン
知らずに出かけると目当てのパビリオンに入れないことになるので、ぜひ予習しておいてくださいね!
事前予約制パビリオンの入場方法
事前予約が必要なパビリオンは、チケットを購入して来場日時の予約をした後、以下のタイミングで予約できます。
- 2か月前抽選:来場日時予約をした日の3か月前から2か月前の前日まで
- 7日前抽選:来場日時予約をした日の1か月前から8日前まで
- 空き枠先着予約:来場日時予約をした日の3日前から前日の午前9時まで
当日予約もできるパビリオンの場合
当日予約が可能なパビリオンは、来場当日に以下のうちいずれかの方法で予約を行います。
- 入場から10分後に、スマートフォンでEXPO2025デジタルチケットサイトにログインして予約
- パビリオン/イベント当日登録センターや6カ所の案内所に設置された当日登録端末機で予約
当日予約できるのは1回につき1つのパビリオン。予約したパビリオンに入場すれば、次のパビリオンの予約ができるようになります。
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大阪・関西万博の見所①:巨大&先進的な建造物
万博会場でまず目を引くのが、巨大な建造物や先進的な建造物です。大阪・関西万博では世界最大の木造建築である大屋根リングは見逃せません!
過去の万博で有名になった建造物は?
これまでも万博を開催する国は世界を驚かせるためにさまざまな建物を造ってきました。
1851年ロンドン万博の水晶宮
1851年に開催されたロンドン万博では、レンガ造りが一般的だった時代に鉄骨とガラスでできた巨大な建物が登場。水晶宮と呼ばれました。長さ約563m、幅約124mという壮麗な建物は1936年に火災で全焼してしまいましたが、プレハブ住宅の原型になったといわれています。
1889年パリ万博のエッフェル塔
パリを代表する建物であるエッフェル塔は、1889年のパリ万博のために造られました。312mの高さは当時世界最高だった建物の2倍近いもの。もともとは万博の20年後に解体する予定でしたが、設計したギュスターヴ・エッフェルは、気象観測所の設置や空気力学の研究などの活用法を提案して延命に努め、1906年に無線電信局が設置されると電波塔としても活躍しています。
1893年シカゴ万博の観覧車
1893年のシカゴ万博では、世界初の機械式観覧車が登場。フェリス・ホイールと名付けられた観覧車は直径が約75mもあり、巨大なゴンドラ1台に60人、合計2,160人も乗ることができました。
1970年大阪万博のアメリカ館
アメリカ館の建物は塩化ビニール樹脂製の膜材の内側に空気を送りこんで空気圧で支えるエアドーム。従来のテントのように柱がいらないこの仕組みはドーム建築の先駆けとなり、のちの東京ドームの建築にもつながりました。
大阪・関西万博で注目の建物①:大屋根リング
世界最大の木造建築

大屋根リングは、大阪・関西万博のために建設されたシンボル的建物。内径が約615m、外径が約675mというリングは建築面積が61,035.55 m²もあり、世界最大の木造建築物としてギネス世界記録に認定されました。このリングは多様な世界がつながりあう時代を象徴するデザインで、7割が国産の木材、3割が海外の木材で作られています。
会場を見渡せるスカイウォーク
大屋根リングの上は、屋上デッキのスカイウォークになっています。来場者は徒歩や車椅子などで自由に周回できるのが特徴。高さは内側が12m、外側が20mで、1周約2kmもあるリングからは開場全体を眺めることができます。
夕日の名所としても人気
大阪・関西万博の会場は大阪湾に面していて、リングの西側からは夕日が水平線に沈む様子を眺められます。来場者の間でも夕日の美しさは大きな話題に。日没時にはリング西側に多くの来場者が集まります。
大屋根リングの基本情報 | |
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エリア | 開場中心部の広範囲 |
開館時間 | 9:00〜22:00 |
入場方法 | 入場・散策自由 |
大阪・関西万博で注目の建物②:シャインハット
プロジェクションマッピングもみどころのユニークな建物
シャインハットは、円形の建物に金色の丸い大屋根が乗ったユニークで力強い建物です。その正体はEXPOホール。客席と舞台が一体となった円形劇場が純白の布地で包まれて祝祭感あふれる空間をつくり出しています。
白い壁面はプロジェクションマッピングのスクリーンになっているのも特徴。日没後には毎日2回、約15分間の光のショーが繰り広げられます。プロジェクションマッピングの作品は月替わりで上映されるとのことなので、何度でも楽しめますよ。
EXPOホール シャインハットの基本情報 | |
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エリア | 東ゲートゾーン(E11) |
開館時間 | プロジェクションマッピング |
入場方法 | 予約不要 |
大阪・関西万博で注目の建物③:実物大ガンダム
ファン歓喜のリアルな巨大ガンダム像
日本が世界に誇る巨大建造物がガンダム。約17mの実物大ガンダム像は、片膝をついて手を空に向けたポーズとなっています。これは宇宙と未来へと手を差し伸べる姿。巨大なガンダム像は小さな子どもや大きな子どもはもちろん、アニメ好きの外国人観光客にも大人気です。
ガンダム像が屋外展示されているのはGUNDAM NEXT FUTURE PAVILION。株式会社バンダイナムコホールディングスが出展するパビリオンで、内部ではガンダムシリーズを通して描く宇宙の暮らしや実現していない科学技術を8つの空間で展示しています。臨場感のある映像体験もみどころですよ。
GUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONの基本情報 | |
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エリア | 西ゲートゾーン(W07) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録が必要 屋外の実物大ガンダム像の観覧は予約不要 |
大阪・関西万博で注目の建物④:null²
伸縮する不思議な建物
テーマ事業プロデューサーの落合陽一氏が手がけたパビリオンのnull²は、建物の一部が伸縮を繰り返すのがみどころ。鏡面になっている壁が人や風景を映し、ぬるぬると動くことで未知の風景を生み出します。膜のように湾曲する有機的な鏡面は素材から開発した力作。新しい建築手法として広まるかもしれませんね。
null²の基本情報 | |
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エリア | シグネチャーゾーン(X04) |
開館時間 | 9:30〜21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録が必要 当日整理券あり 一部自由入場エリアあり |
大阪・関西万博の見所②:未来を感じる技術
各国の最新技術を世界に披露するのが万博の大きな役割です。ぜひ未来の可能性を万博で感じてみてはいかがでしょうか?
過去の万博で有名になった技術は?
これまでにも多くの発明が万博で紹介され、世界を驚かせてきました。
1853年ニューヨーク万博のエレベーター
ニューヨーク万博で発表されたのは、落下防止装置がついた蒸気動力のエレベーター。その後1893年のシカゴ万博では電動のエレベーターも登場しました。
1862年ロンドン万博の洗濯機
ロンドン万博ではイギリスの木製洗濯機が話題となりました。二段構造の下の箱に衣類を入れ、ハンドルを回して洗濯してから、上段のローラー状のプレス機で脱水する仕組みでした。
1876年フィラデルフィア万博の電話
1876年に開催されたフィラデルフィア万博で発表されたのは、電話。万博で世界を驚かせたグラハム・ベルは会社を立ち上げ、電話を世界に普及させました。またこの万博ではタイプライターも発表されています。
1970年大阪万博で登場した未来技術
1970年の大阪万博でも未来の技術がたくさん登場しました。例えば、電話線がないワイヤレステレホンは、PHSや携帯電話の元になっています。さらに、大阪万博の日本館でリニアモーターカーの模型が公開され、広く注目を集めるきっかけに。また、大阪万博では来場者用のタクシーなどに電気自動車が使われました。未来の乗り物として登場した電気自動車は今では現実のものになっていますね。
大阪・関西万博で注目の新技術①:iPS心臓
命を救う未来の医療技術
日本のパソナグループのパビリオン、PASONA NATUREVERSEには、医学の分野で注目されているiPS細胞から作られたミニ心臓が展示されています。
直径約3cmのミニサイズで、人間の心臓に似た形。培養液中で実際に拍動する様子を観察できます。合わせて心臓病の治療法として期待されている心筋細胞シートも展示され、未来の医療技術を目の当たりにできるパビリオンとなっていますよ。
PASONA NATUREVERSEの基本情報 | |
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エリア | 西ゲートゾーン(W09) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録 先着順入場あり |
大阪・関西万博で注目の新技術②:培養肉
家でお好みのお肉が作れる新技術
大阪ヘルスケアパビリオンも大阪・関西万博のみどころのひとつ。なかでも培養肉が注目を集めています。
培養肉は将来のタンパク質不足や環境問題への解決策として研究が進められている技術。今回展示されているのは、和牛から採取した肉塊をもとに筋肉、脂肪、血管の細胞をそれぞれ培養して増やす技術です。3Dバイオプリント技術で直径1mm以下の線維状態にしてから組み合わせると培養肉が完成。筋肉や脂肪の割合を自由に調整できるのも大きなメリットです。設定を入力するだけで霜降りステーキ肉や赤身、さらに脂身を格子状に組み立てた肉もできてしまいます。
夜にボタンを押しておけば翌朝にはお肉ができあがっている家庭用のミートメーカーが2050年ごろには実用化するそう。まさにSFのような未来のキッチンですね。
大阪ヘルスケアパビリオンの基本情報 | |
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エリア | 東ゲートゾーン(E02) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録 予約不要の先着順もあり 一部自由入場エリアあり |
大阪・関西万博で注目の新技術③:空飛ぶクルマ
未来のモビリティも実現間近
空飛ぶクルマも大阪・関西万博の目玉。国内スタートアップのSkyDriveは、現在開発中の3人乗りeVTOL機を会場内北西部のEXPO Vertiport(会場内ポート)で公開しています。
エンジンの代わりに12基のモーターを使い、ヘリコプターよりも騒音を抑えて安定飛行できるのが特徴。現在の最大巡航速度は100km/h、航続距離は約15kmですが、今後に期待がふくらむ技術です。EXPO Vertiportは入場不可ですがタイミングが合えば空飛ぶクルマの飛行が見られるかもしれないので、当日の会場案内やアプリ情報でチェックしてみてください。
また空飛ぶクルマ ステーションというパビリオンでは、映像・音響・床面振動を組み合わせた没入体験や動画などで空飛ぶクルマを体感できます。
空飛ぶクルマステーションの基本情報 | |
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エリア | エンパワーリングゾーン(P07) |
開館時間 | 9:20~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録が必要 |
大阪・関西万博で注目の新技術④:自動給電バス
運転手も充電時間もいらない未来のバス
来場者が移動で使うのは、最新鋭のEVバス。約100台のEVバスが会場内外を走り、実際に乗ることができます。
しかもこのバスはドライバーに替わってすべての運転を自動で行うレベル4の自動運転技術を導入。さらに電気自動車で大きな問題になる長い充電時間も、走行中に路面から自動給電する新技術で解決しています。自動給電バスは近未来につながる大規模な実証実験。今すぐ体感してみたい乗り物ですよ。
大阪・関西万博で注目の新技術⑤:四足歩行ロボット
道なき道をゆく2050年の馬
未来の都市パビリオンで注目を集めているのは川崎重工が開発したロボット。人が乗れる四足歩行ロボットのコルレオです。これは2050年の移動手段をイメージしたもの。車やバイクでは行けない山岳地帯のような険しい道での走行を想定しています。乗り手の重心移動を検知して操縦する仕組み。実現したら楽しそうですね。
未来の都市の基本情報 | |
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エリア | フューチャーライフゾーン(L05) |
開館時間 | 9:30~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録 予約不要の先着順もあり |
大阪・関西万博の見所③:各国の目玉展示
万博の海外パビリオンはそれぞれの国が魅力や技術力をアピールする場。目玉となるような展示が一堂に見られるのは万博ならではですよ。
過去の万博の目玉展示は?
過去に日本で開催された万博でも多くの展示物が話題になりました。
1970年大阪万博の月の石
1970年の大阪万博で目玉展示といわれたのは、アメリカ館の月の石。アポロ12号の宇宙飛行士が月面から持ち帰った石でした。またアポロ着陸船も展示されてアメリカ館は大人気になりました。
2005年愛知万博の冷凍マンモス
愛知万博(愛・地球博)の目玉のひとつとなったのは、マンモスラボというパビリオンで展示された冷凍マンモス。ロシア連邦のサハ共和国にあるユカギル村の近くで発見されたことからユカギルマンモスと呼ばれました。地中の永久凍土に埋まっていたため、死後1万8千年たっても当時の姿を保っていたのが驚き。多くの人がマンモスをひと目見ようと行列を作りました。
大阪・関西万博の各国の目玉展示①:日本館の火星の石
初公開!南極で発見された火星の石
大阪・関西万博の目玉のひとつといわれているのが、日本館の火星の石。これは2,000年に日本の観測隊が南極で発見した隕石を初公開するものです。
隕石は1,300万年前に火星から飛来したもので、高さ17.5cm、幅29cm、重さ12.7kgとラグビーボールぐらいの大きさ。これは火星の隕石としては世界最大級です。
日本館の基本情報 | |
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エリア | 東ゲートゾーン(E10) |
開館時間 | 9:30~21:00 |
入場方法 | 事前予約が必要 |
大阪・関西万博の各国の目玉展示②:アメリカ館の月の石
ロケット打ち上げ体験に合わせた展示
アメリカパビリオンで人気を集めているのは宇宙探査をリアルに体験できるコンテンツ。壁3面と天井一面がスクリーンになっていて、ロケットの打ち上げ映像が映し出されます。最新技術を駆使した映像や音によってロケットで宇宙へ飛び立つような臨場感を味わえるのが魅力です。
それに合わせてアメリカ館では再び月の石も展示されています。これは1970年の大阪万博で展示されたものとは別の石で、1972年にアポロ計画として最後に採取されたものです。
アメリカ館の基本情報 | |
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エリア | エンパワーリングゾーン(P11) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 自由入場 5/1~事前予約受付スタート 6/1〜予約システム導入予定 |
大阪・関西万博の各国の目玉展示③:中国館の月の裏側の砂
地球からは見ることができない月の裏側の砂
中国館の敷地面積は約3,870平方mと海外パビリオンで最大級。その目玉展示となっているのは、月の裏側の砂です。無人月面探査機・嫦娥(じょうが)6号が2024年6月に世界で初めて採取した月の裏側の砂のサンプルを展示。嫦娥5号が採取した月の表側の砂も合わせて公開しています。
また中国館では、古代文明の出土品や鑑真の彫刻像など国宝級の展示物も公開され、歴史好きにとってはこちらも大きな目玉展示ですよ。
中華人民共和国館の基本情報 | |
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エリア | エンパワーリングゾーン(P28) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 自由入場 |
大阪・関西万博の各国の目玉展示④:イタリア館のファルネーゼ・アトラス像
芸術愛好家なら見逃せない貴重な実物
大阪・関西万博は最新の映像技術を使ったバーチャルな展示が多いのが特徴的。その中でイタリアのパビリオンでは実物の芸術作品や歴史遺産がたくさん展示されて話題になっています。
なかでも注目は日本初公開となる古代ローマ時代の大理石彫刻、ファルネーゼ・アトラス像。古代ローマ時代の世界的な文化遺産として知られる大理石の彫刻像を、今回特別に日本に運んできました。
またバロック期の巨匠カラヴァッジョの名画であるキリストの埋葬や、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆スケッチのアトランティック・コードも展示。その豪華さは多くの芸術ファンが「これだけでも万博に行く価値がある」というほどです。
イタリア・バチカン館の基本情報 | |
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エリア | セービングゾーン(S09) |
開館時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 事前予約か当日登録が必要 |
大阪・関西万博の見所④:大迫力のエンターテイメントショー
パビリオンが注目を集めがちですが、イベントやショー、祭典も万博のみどころです。
大阪・関西万博で注目のショー①:水と空気のスペクタクルショー
世界最大の水上ショー
大阪・関西万博の目玉のひとつとなるショーは、毎夜2回開催される水と空気のスペクタクルショー『アオと夜の虹のパレード』。300基以上の噴水装置と音楽、レーザー光線などが連動し、幻想的なストーリーを紡ぐエンターテイメントショー。クライマックスには水しぶきや炎の熱も感じられます。
会場は大屋根リングが海に張り出した部分の内側にあるウォータープラザ。ライトアップされた大屋根リングをバックに、約8,800㎡の広大なエリアが映像と噴水、レーザーや炎に包まれます。
アオと夜の虹のパレードの基本情報 | |
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エリア | ウォータープラザ |
開催時間 | 19:10~と20:30~ 5月1日~8月31日は19:30~と20:30~ |
観覧方法 | 自由観覧 |
大阪・関西万博で注目のショー②:ナショナルデーとスペシャルデー
参加国と国際機関を称える祭典
万博期間中には、公式に参加する国や地域、国際機関を1日に1つずつ称えるイベントが開催されます。国や地域を称える日はナショナルデーで、国際機関を称える日はスペシャルデー。その日には公式参加者が賓客や一般の来場者を招いて式典と文化イベントを行います。
伝統的な踊りや音楽、おいしい料理、楽しいゲームなど、それぞれの国や地域の文化や特色に触れられる催しがいっぱい。訪れる日がどこのナショナルデーとスペシャルデーにあたるかチェックしておくのもおすすめですよ。
ナショナルデーとスペシャルデーの基本情報 | |
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エリア | EXPOナショナルデーホールなど |
開催時間 | イベントにより異なる |
観覧方法 | 一部を除き予約不要 |
大阪・関西万博で注目のショー③:大屋根リングライトアップ
世界最大級のライトアップとプロジェクションマッピング
大屋根リングでも日没後に光のショーが行われます。幻想的な光のショーがはじまるのは日没後の時間帯です。大屋根リングライトアップのみどころは外周に設置された1万2千個の高輝度LED。光の波紋で直径615mのリングが波のように光り輝きます。
またリング内側には参加国と地域の文化をモチーフにしたプロジェクションマッピングを投影。これは世界最大級の映像演出となります。最新の4Kレーザープロジェクター20台を使い、1億色以上で表現されるショーの美しさは見逃せませんよ。
さらに公式アプリのEXPO 2025を使えば、大屋根リングの光の演出に参加することも可能。アプリで操作すると自分の位置から見上げたリング部分の色がリアルタイムで変化します。
大屋根リングライトアップの基本情報 | |
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エリア | 大屋根リング |
開催時間 | 時期により異なる (春は18時半ごろ、夏は19時過ぎ) |
観覧方法 | 自由観覧 |
大阪・関西万博の見所⑤:未来と世界のグルメ
万博は新しい食の魅力に出会う場所でもあります。
過去の万博で披露された新グルメは?
1970年の大阪万博でも日本に多くの新グルメが根付きました。
大阪万博で広まったグルメ:プレーンヨーグルト
日本にプレーンヨーグルトを広めるきっかけとなったのは、1970年大阪万博のブルガリア館です。パビリオンで提供された本場のヨーグルトを明治乳業のスタッフが試食。サンプルを持ち帰って翌年に日本初のプレーンヨーグルトとなる明治プレーンヨーグルト(現在の明治ブルガリアヨーグルト)を発売しました。
大阪万博で広まったグルメ:ファミリーレストラン
1970年大阪万博のアメリカ展示ゾーンで話題になったのが、ロイヤルのステーキハウス。毎日ステーキ2,000枚、ハンバーグ2,000枚を売り、翌年のロイヤルホスト出店とその後のファミリーレストラン発展のきっかけになりました。
大阪万博で広まったグルメ:フライドチキン
アメリカ展示ゾーンでもうひとつ話題になったのが、日本初登場のケンタッキーフライドチキン。こちらも長蛇の列ができ、万博後の1970年11月には名古屋市に1号店がオープンしました。
大阪万博で広まったグルメ:回転寿司
回転ずし自体は元禄産業が1958年に開業していたものの、まだマイナーな存在でした。しかし大阪万博に出店すると、ベルトコンベアで寿司が廻る未来感が万博とマッチして毎日行列ができるほどの大盛況に。回転寿司の認知度は一気に高まりました。
大阪・関西万博で注目のグルメ①:廻る世界の料理
珍しい世界の料理をリーズナブルに堪能
くら寿司 大阪・関西万博店はくら寿司史上最大規模の回転寿司。338席と135mの回転ベルトを誇ります。メニューは定番のネタから創作寿司、サステナブルなメニューまでバラエティ豊か。
そのなかでも注目されているのが、約70カ国の料理が回転寿司感覚で廻ってくるハンズ・ハンズPROJECTです。フィリピンの国民食のチキンアドボや、カタールの伝統料理ルカイマット、インドネシアのデザートのコラックラブなど世界中のメニューを食べることができます。
くら寿司 大阪・関西万博店の基本情報 | |
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エリア | フューチャーライフゾーン(L76-11) |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
入場方法 | 自由入場 予約可能 |
大阪・関西万博で注目のグルメ②:サラブレッド魚
最新の養殖魚のおいしさをアピール
高級魚の養殖で知られる近畿大学水産研究所はサントリーホールディングス株式会社との協業で養殖魚専門店を出店しています。完全養殖の近大マグロが目玉。またサラブレッド魚のクエタマやブリヒラなどを使ったメニューも味わえます。
サラブレッド魚は近畿大学が創作した言葉です。学術的には交雑魚と呼ばれるもので、たとえばクエタマは、高級魚のクエと世界最大級のハタとして知られるタマカイを掛け合わせた魚。クエより大型化し成長も2、3倍早いので、これからの養殖魚として期待されています。
「近大サラブレッド魚と近大マグロの紅白手桶寿司」や「近大マグロと近大卒の魚 お造り盛り合わせ」が看板メニュー。店舗に届くまで一度も冷凍されない生の鮮度も魅力です。一度食べれば、養殖魚のおいしさに驚くはずですよ。
近畿大学水産研究所 大阪 関西万博ウォータープラザ店の基本情報 | |
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エリア | セービングゾーン(S74-13) |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
入場方法 | 自由入場 予約可能 |
大阪・関西万博で注目のグルメ③:ロボットが握るおにぎり
珍しい具材のおにぎりもいっぱい
ONIGIRI WOW!は、象印マホービン株式会社が出店しているおにぎり専門店。象印の最高級炊飯ジャーである炎舞炊きで炊き上げたご飯をおにぎりロボットが一つひとつていねいに握り、美しいおにぎりに仕上げています。
定番具材のおにぎりのほかに、青森の帆立りんごバターや福島のくるみ油味噌など日本の特産品おにぎりや、世界各国の郷土料理などを具材にした世界のおにぎりも提供。スイスとコラボレーションしたチーズフォンデュや、インドネシア西スマトラ州の郷土料理ルンダンのおにぎりなど、個性的な具材が味わえます。
ONIGIRI WOW!の基本情報 | |
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エリア | 西ゲートゾーン(W05) ORA外食パビリオン宴~UTAGE~内 |
営業時間 | 9:30〜21:00 |
入場方法 | 自由入場 |
大阪・関西万博で注目のグルメ④:グルテンフリーラーメン
健康志向の米粉のラーメン
GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店で提供しているのはグルテンフリーのラーメン。ケンミン食品株式会社とボストンの人気ラーメン店Tsurumenの大西益央氏が共同開発して出店しています。グルテンフリーの秘密は小麦を一切使わない米粉麺。みやざき地頭鶏を使ったこだわりのスープは風味がゆたかで、食べ応えもあります。
人気メニューは、GF黄金の鶏油しょうゆラーメン。ほかにもネギチャーシュー丼やラガービール、米粉シフォンケーキなどのサイドメニューがあり、すべてグルテンフリーとなっています。
GF RAMEN LAB 大阪・関西万博店の基本情報 | |
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エリア | 静けさの森ゾーン隣接 EARTH TABLE〜未来食堂〜 |
営業時間 | 10:00〜20:00L.O. |
入場方法 | 当日予約 |
大阪・関西万博で注目のグルメ⑤:ワンハンド弁当
お弁当を食べ歩きサイズに凝縮
大阪ヘルスケアパビリオン内に出店している話題のお店が、ほっかほっか亭MADE by HURXLEY。新感覚のお弁当、ワンハンドBENTOが話題になっています。
片手で持てるコンパクトサイズのなかには一口サイズにカットされたお弁当の具材がたっぷり。栄養バランスとボリュームも両立していて、手軽に食べ歩きできます。メニューもほっかほっか亭定番ののり弁当をアレンジした「海弁当」や、なにわ黒牛を使った「和牛」などバラエティ豊か。ワンハンド弁当は次の人気メニューになっていくかもしれませんよ。
ほっかほっか亭MADE by HURXLEYの基本情報 | |
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エリア | 東ゲートゾーン(E02-13) |
営業時間 | 10:00〜21:00 |
入場方法 | テイクアウトのみ |
大阪・関西万博で注目のグルメ⑥:スイス伝統料理
ハイジ・カフェで本格スイス料理を堪能
スイス館のグルメスポットは、アルプスの少女ハイジをモチーフにしたハイジ・カフェ。パビリオンの最上部にあって、大屋根リングや大阪湾の景色を一望できるのが魅力です。
そんなスイス館のメニューはチーズを使ったスイス伝統料理がメイン。日本風にアレンジしたスイス料理は多くても本格スイス料理はなかなか食べることができないことから注目を集めています。
チーズとハムを包んで揚げたスイスの定番カツレツのコルドンブルーや、仔牛肉を香ばしくグリルしてスイスの伝統スパイスで味付けした仔牛の串焼きチューリッヒ風などの料理がずらり。また希少なスイスワインのプラン・ロベや、ネスレとのコラボレーションによる特別フレーバーのキットカットも注目ですよ。
スイス館ハイジカフェの基本情報 | |
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エリア | エンパワーリングゾーン(P22) |
営業時間 | 9:00~21:00 |
入場方法 | 先着順 |
大阪・関西万博で注目のグルメ⑦:クウェート料理
珍しい料理を堪能するチャンス!
万博なら珍しいクウェート料理も味わえると話題になっています。クウェートパビリオンに併設されているハラルフードカフェでは、クウェートの伝統的なデザインを取り入れた落ち着いた雰囲気の店内で、現地の食文化を感じられますよ。
クウェート料理はサフランやカルダモン、シナモン、クミンなどのスパイスをたくさん使い、香り高くエキゾチックな味わいを楽しめるのが特徴。チキンをトマトソースにディップしてライスと一緒に食べるチキンマクブースや、脂が乗ったラム肉のラムマクブース、シナモンの効いたプリンのようなエルバなどが楽しめます。
クウェート館ハラルフードカフェの基本情報 | |
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エリア | エンパワーリングゾーン(P27) |
入場方法 | 整理券(朝配布) |
大阪・関西万博に行こう!
みどころがいっぱいの大阪・関西万博。今体験しておかないと後悔しそうな展示が目白押しです。今回の記事を参考にして、効率よく万博を楽しんでくださいね。
ちなみに関西旅行のついでに訪れるなら、関西パビリオンに行くのもおすすめです。これは滋賀、京都、兵庫、奈良、和歌山、鳥取、徳島、福井、三重の9府県が参加しているパビリオン。各府県の歴史や文化、観光の魅力を発信しています。まずはこのパビリオンで訪ねたいスポットを見つけてから関西の旅を楽しむのもいいかもしれませんよ。
cover photo 提供:2025年日本国際博覧会協会