ミル・アラブ・メドレセ
ミル・アラブ・メドレセは、ブハラの中心部に位置する歴史的な神学校です。16世紀に建設され、壮麗な建築と青いドームが圧巻のスポット。現在でもイスラム教育の場として重要な役割を果たしており、地域の文化と伝統が息づく場所です。ユネスコ世界遺産に登録されたブハラの歴史地区の一部で、アクセスの良さも魅力の一つ。中庭を囲むように配置された教室や寮は、当時の学生たちの生活を感じさせます。また、建物全体に施された精巧なタイル装飾やカリグラフィーも見どころの一つ。イスラム芸術の粋を集めたものと言えるでしょう。ミル・アラブ・メドレセを訪れることで、ウズベキスタンの歴史や文化、そしてイスラム建築の魅力を深く体感できるでしょう。

スポット情報
ウズベキスタン 旅行におすすめの観光スポット
レギスタン広場
レギスタン広場は、サマルカンドに位置する中央アジアを象徴する歴史的な広場です。シルクロード時代の栄光を今に伝える壮麗な建築群が並びます。「レギスタン」とは「砂地」を意味し、かつて市場や公共の集会が開かれた商業と文化の中心地でした。現在ではユネスコ世界遺産にも登録され、世界中の観光客を魅了するスポットとなっています。広場には、3つのマドラサ(イスラム神学校)が堂々と並んでいるのが特徴。それぞれが異なる意味を持っており、3つとも訪れてみるのがおすすめです。また、広場は昼と夜で異なる表情を見せてくれるのが見どころの1つです。昼間は青空に映えるタイルの美しさを楽しみ、夜にはライトアップされた幻想的な景色が広がるなど、異なる魅力が堪能できます。
シャーヒ・ズィンダ廟群
シャーヒ・ズィンダ廟群は、サマルカンドに位置する壮麗な霊廟群で、中央アジアにおけるイスラム建築の最高傑作の一つです。「シャーヒ・ズィンダ」とはペルシャ語で「生ける王」を意味し、預言者ムハンマドの従兄弟であるクサム・イブン・アッバースの墓があるとされています。9世紀以降、信仰の対象となり、後にティムール朝の時代に現在の壮麗な霊廟群が築かれました。シャーヒ・ズィンダ廟群の最大の特徴は、精緻なタイル装飾です。青と緑を基調とした幾何学模様やアラベスクが、建物全体を覆っている圧巻の光景。特に廟群の通路は「死者の道」と呼ばれ、左右に立ち並ぶ霊廟の壁には繊細な装飾が施されているのが特徴です。サマルカンドの歴史と宗教、芸術が融合した特別な場所です。
ビービー・ハーヌム・モスク
壮大なイスラム建築で、中央アジア最大級のモスクとして知られている「ビービー・ハーヌム・モスク。」14世紀後半、ティムール帝国の偉大な君主ティムールによって建設された歴史を誇ります、インド遠征から持ち帰った豊富な資材と技術が惜しみなく投入されているのが特徴。モスクはティムールの力と栄光を象徴する記念碑的な存在として、観光名所の一つとされています。ビービー・ハーヌム・モスクの名前は、ティムールの妻であるサライ・ムルク・ハニムに由来しています。モスクの建築は圧巻で、高さ35mを超える壮大なアーチ型の入り口と、美しいタイル装飾が特徴的です。青と白のタイルが描く美しい模様やカリグラフィーが圧巻の光景です。
グーリ・アミール廟
グーリ・アミール廟は、サマルカンドの中心に位置し、ティムール帝国の創始者ティムール(タメルラン)の墓所として知られる壮麗な霊廟です。「王の墓」という意味を持ち、イスラム建築の傑作として歴史的にも美術的にも高い評価を受けているのが特徴。廟は15世紀初頭に建設され、当初はティムールの孫であるムハンマド・スルタンの墓として計画されましたが、後にティムール自身もここに葬られることとなった歴史を誇ります。外観は、青いタイルで覆われた大きなドームが象徴的。遠くからでも存在感を感じさせるなど、外観だけでも一見の価値ありです。特に、タイルの模様やカリグラフィーの装飾が美しく、細部にまでこだわり抜かれたデザインが圧巻です。
ウルグ・ベク天文台
ウルグ・ベク天文台は、15世紀にサマルカンドで建設された、中央アジアの天文学の発展を象徴する歴史的な施設です。天文台はティムール帝国の支配者であり、優れた天文学者でもあったウルグ・ベクによって建設されました。当時の科学と知識の中心地となった歴史を誇り、ユネスコ世界遺産の一部として保存されています。天文台の最大の特徴は、直径約40mにも及ぶ巨大なセクスタント(天体観測装置)です。セクスタントは、星の位置を正確に測定するために使用され、当時の最も先進的な天文学技術を代表しています。観測の成果は、ウルグ・ベクが編纂した「ウルグ・ベク星表」として記録されています。現在、天文台の遺跡は観光地として整備されているので、一緒に訪れてみるのがおすすめです。
カラーン・ミナレット
ブハラの象徴的なランドマークである「カラーン・ミナレット。」壮麗な姿と歴史的意義から「死の塔」とも呼ばれる特別な建築物です。12世紀にカラハン朝の支配下で建設されたミナレットは、高さ約47mの高さを誇り、当時としては画期的な建築技術が用いられていたのが特徴です。目的はアザーン(礼拝の呼びかけ)を広範囲に届けるためのものですが、防衛塔や見張り台としても利用されていました。カラーン・ミナレットは美しい装飾が見どころ。外壁には幾何学模様が刻まれたレンガが巧みに組み合わされ、簡素でありながら洗練されたデザインが際立ちます。特に夕暮れ時には、太陽の光が塔のレンガを温かく照らし、その荘厳な姿がより一層際立つことでしょう。