公用語
スリランカはシンハラ語とタミル語の2つが公用語として定められています。シンハラ語は国民の多数派であるシンハラ人に広く使われ、教育や行政の場でも中心的な役割を担っています。一方で、タミル語は北部や東部を中心に暮らすタミル人をはじめ、多くの人々にとって生活に欠かせない言語です。さらに、英語も公務やビジネスで用いられているので、観光で訪れた際も比較的安心です。
宗教
人口の多数を占めるのは仏教徒で、街や村には大小さまざまな寺院があります。北部や東部ではヒンドゥー教徒も多く、色鮮やかな寺院での祭礼が日常を彩ります。また、イスラム教やキリスト教を信仰する人々も存在しており、宗教の自由度が高い国と言えるでしょう。
通貨
スリランカで流通している通貨は「スリランカルピー(Sri Lankan Rupee)」です。物価が比較的安いため、現地の食事や観光をリーズナブルに楽しめる点が魅力です。
クレジットカード、キャッシュレス決済
スリランカでは都市部を中心にクレジットカードやキャッシュレス決済の利用が広がっています。ホテルや大型のショッピングモール、レストランでは主要な国際ブランドのカードが使えるため、旅行者にとっても便利です。一方で、地方や小規模な店舗では現金のみ対応のところも多いため、ルピーをある程度用意しておくと安心です。
費用
スリランカ旅行にかかる費用は、5泊7日で1人あたりおおよそ15万円〜が目安です。主な内訳は以下の通りです。
航空券代(コロンボ往復):60,000〜220,000円
宿泊費:40,000円〜
現地交通費:10,000円〜
食費:15,000円〜
観光費:8,000円〜
雑費:5,000円〜
日本からスリランカへは直行便もありますが、多くはアジア主要都市を経由するルートとなり、航空券代が全体の大きな割合を占めます。一方で現地の物価は比較的安く、ローカルレストランや公共交通を利用すれば出費を抑えることが可能です。旅行スタイルに合わせて予算を調整しやすい国と言えるでしょう。
ビザ
スリランカへ渡航する際には、観光や短期滞在でもビザの取得が必要です。「ETA(電子渡航認証)」をオンラインで事前に申請する方法で、申請から承認までの手続きは比較的スムーズです。また、観光用のETAは30日間の滞在が可能で、延長申請を行えば最長6か月まで滞在期間を延ばすこともできます。ビジネス目的や長期滞在には別の種類のビザが必要になるため、目的に応じた確認が大切です。
日本との時差
スリランカと日本との時差は3時間30分で、日本の方が先に進んでいます。たとえば日本が12:00のとき、スリランカは8:30となります。サマータイムは導入されていないため、年間を通して時差は変わりません。
気候
スリランカの気候は一年を通じて温暖で、平均気温はおおむね25〜30℃前後と過ごしやすい気温が続きます。国土は小さいながらも地域によって気候が大きく異なり、西部や南部は5月〜9月にかけて南西モンスーンの影響で雨が多いのが特徴です。一方、北部や東部は12月〜2月にかけて北東モンスーンにより降雨が増えます。また、高地では気温が下がり、涼しく快適に過ごせるため避暑地としても人気です。
服装
スリランカでは一年を通して高温多湿な気候が続くため、薄手で通気性の良い服装が適しています。綿やリネン素材の衣服は汗をかいても快適に過ごしやすく、観光や街歩きに便利です。ただし、寺院など宗教施設を訪れる際には肌の露出を控える必要があり、長袖やストールを用意しておくと安心です。高地のキャンディやヌワラエリヤでは朝晩に冷え込むこともあるため、軽い上着を持参すると便利です。
旅行のベストシーズン
スリランカ旅行のベストシーズンは訪れる地域によって異なります。スリランカの首都であるコロンボを楽しむなら乾季にあたる12月〜3月が穏やかな気候で過ごしやすく、海水浴や観光にも最適です。一方、トリンコマリーやバッティカロア地区のある東海岸を訪れる場合は5月〜9月がおすすめです。美しいビーチリゾートを満喫できる時期と言えるでしょう。また、高原地帯は一年を通して比較的涼しく快適ですが、特に夏季は避暑地として人気があります。
治安
スリランカの治安は比較的安定しており、観光地では安心して旅行を楽しめる環境が整っています。ただし、大都市や人の集まる場所ではスリや置き引きといった軽犯罪が報告されているため、貴重品の管理には注意が必要です。また、夜間の一人歩きや人通りの少ないエリアの利用は避けた方が安全です。
物価
スリランカの物価は日本に比べて総じて安く、旅行者にとって滞在しやすい環境です。ローカルレストランでは数百円程度で食事ができ、紅茶やスパイスを手頃な価格で購入できます。また、公共交通機関の料金も安価で、バスや鉄道を利用すれば移動費を大きく抑えることが可能です。ただし、高級ホテルや観光客向けの施設では国際的な水準の価格が設定されているため、予算に応じて選択するようにしましょう。
交通手段
スリランカの交通手段は多彩で、目的や滞在スタイルに合わせて選べます。都市間の移動には鉄道が人気で、特に高原地帯を走る列車は車窓からの景色が美しく旅の魅力を高めてくれます。また、市内ではバスが庶民的な足として広く利用され、運賃も非常に安価です。他にも、短距離の移動にはトゥクトゥクと呼ばれる三輪タクシーが便利で、観光客にも親しまれています。長距離や時間を重視する場合はタクシーや配車アプリを利用するのがおすすめです。
空港から市街地へのアクセス方法
バンダラナイケ国際空港からコロンボ市街地まで最も一般的なのはタクシーで、所要時間は約40〜60分と移動がスムーズです。近年は配車アプリを使った車両も増えており、料金を事前に把握できる安心感があります。より安価に移動したい場合は空港発のエアポートバスがおすすめで、市内中心部まで直行で行けるため便利です。
インターネット
スリランカのインターネット環境は年々整備が進んでおり、都市部を中心に快適に利用できます。ホテルやカフェでは無料Wi-Fiを提供している場所が多く、旅行者にとって便利な環境です。より安定した接続を求める場合は、空港や市内で手軽に入手できるプリペイド式のSIMカードがおすすめです。一方、地方や山岳地帯では接続が不安定になることもあるため、利用する地域に合わせた準備を行うようにしましょう。
電源プラグ
スリランカで使われている電源プラグは主にBF、B3、Bタイプで、イギリス式の規格に近い形状です。さまざまなプラグタイプが必要になる場合もあるため、マルチタイプの変換プラグを用意しておくと安心です。また、電圧は230ボルト・50ヘルツが標準のため、日本の電化製品を使う際には対応電圧を確認しましょう。スマートフォンやノートパソコンは多くが対応していますが、対応していない製品を使う際は変圧器が必要です。
飲水
スリランカでは水道水をそのまま飲むことは衛生面で推奨されていません。そのため、ペットボトル入りのミネラルウォーターを利用するのが安心です。市内のスーパーや小売店、ホテルなどで手軽に購入でき、価格も手頃です。特に氷や生水を使った飲み物には注意が必要で、屋台や小規模な飲食店では特に慎重になると体調管理につながります。快適な旅のため安全な飲料水を選ぶことが大切です。
トイレ
スリランカのトイレ事情は場所によって大きく異なります。都市部のホテルや大型施設では洋式トイレが整備され、観光客も快適に利用できますが、地方やローカルなエリアでは和式に近いしゃがみ式が一般的です。多くのトイレには紙が備え付けられていないため、ポケットティッシュを持ち歩くと安心です。また、多くの場合は公衆トイレの使用が有料になるため、小銭を用意しておくようにしましょう。
海外旅行保険
現地で体調を崩し治療や入院が必要になってしまった際や、スリや盗難などのトラブルにあった際に海外旅行保険に入っていると安心です。NEWTではツアーやホテルのご予約完了後に任意で簡単に加入することができます。