
東ティモールの物価は高い?費用や予算、日本との比較も
東ティモールは、東南アジア最後の秘境です。本記事では、東ティモールの物価を徹底解説します。費用や予算、日本との比較も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。


東ティモールは、東南アジア最後の秘境です。ただし、「東ティモールの物価は高いの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、東ティモールの物価を徹底解説します。費用や予算、日本との比較も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
東ティモールの物価は高い?安い?日本と徹底比較!
東ティモールへの旅行を計画するとき、インドネシアやタイのような物価の安い東南アジアを想像していると、現地で「意外と高い!」と感じて驚くでしょう。旅行者が物価を高く感じやすい最大の理由とは、国の公式通貨として米ドル(USD)が採用されていることにあります。
とはいえ、物価が高いのは主に観光客向けのホテルやレストラン、オプショナルツアーなどでの話です。一方、地元の人が日常的に利用する「ワルン」と呼ばれる大衆食堂なら、1食あたり1〜3ドル程度で食事ができ、首都ディリ市内を走るローカルバス「ミクロレット」の運賃も一律0.25ドルとリーズナブルです。
観光客向けの料金とローカル向けの料金がはっきり分かれているため、それぞれを賢く使い分けることが、東ティモール旅行の費用を上手に抑えるためのコツと言えるでしょう。
東ティモールの物価が一目でわかる!日本との比較表
具体的に何がどのくらいするのでしょうか?みなさんが気になる必須10項目を含め、東ティモールの物価を日本(東京)と比較して一覧表にまとめました。
(※1米ドル=155円で換算 ※2025年11月時点の目安)
商品・項目 | 東ティモール価格(米ドル) | 東ティモール価格(日本円換算) | 日本(東京)の参考価格 |
ミネラルウォーター(500ml) | 0.50〜1.00ドル | 約78〜157円 | 約120円 |
レストランでの食事(観光客向け) | 12.00〜25.00ドル | 約1,878〜3,913円 | 約2,000円 - 4,000円 |
ローカル食堂(ワルン)での食事 | 1.00〜3.00ドル | 約157〜470円 | 約800円(定食屋) |
コーヒー(カフェのカプチーノ) | 1.87〜4.00ドル | 約293〜626円 | 約550円 |
タクシー初乗り(メーター) | 2.00ドル | 約313円 | 約500円 |
鉄道(基本運賃) | - | - | 約160円 |
バス(ミクロレット基本運賃) | 0.25ドル | 約39円 | 約210円 |
ホテル代(中級ホテル1泊) | 80.00〜150.00ドル | 約12,522〜23,479円 | 約15,000円 |
ホテル代(ゲストハウス1泊) | 15.00〜50.00ドル | 約2,348〜7,826円 | 約4,000円 |
家賃(1ベッドルーム・市内) | 1,125.00ドル/月 | 約176,091円 | 約180,000円 / 月 |
SIMカード(データ通信) | 10.00ドル | 約1,565円 | 約3,000円 |
ビール(ローカル) | 1.50〜3.00ドル | 約235〜470円 | 約350円(缶) |
ビザ(アライバルビザ) | 30.00ドル | 約4,696円 | N/A |
\NEWTでおトクに旅行しませんか✈️/
東ティモール旅行の費用・予算の内訳
東ティモール旅行の全体予算を考える上で、特に大きな割合を占める「航空券」「ホテル」「食費」「交通費」「観光・アクティビティ」の5項目について、それぞれの費用や相場を詳しく見ていきましょう!
航空券の費用
東ティモール旅行の費用で最も大きな割合を占めるのが、日本から首都ディリまでの航空券代です。2025年現在、日本からディリへの直行便は運航されておらず、必ず第三国を経由する必要があります。
そのため、インドネシアやタイに行く感覚で考えていると、実際の航空券代を見て「意外と高い」と感じるケースが少なくありません。
日本発の一般的なルートは、インドネシアのバリ(デンパサール)経由かシンガポール経由の2パターンです。特にバリ経由はLCCを組み合わせやすい反面、乗り継ぎの関係で往路または復路のどこかでバリに1泊挟む必要が出てくることが多く、そのぶん宿泊費も見込んでおく必要があります。
航空券代は時期や航空会社によって変動しますが、オフシーズンにLCCを組み合わせた「節約プラン」でも往復約11万〜13万円ほど、ハイシーズンにフルサービスキャリアを利用する場合は往復16万〜20万円以上になることも珍しくありません。
ホテル代の相場
首都ディリの宿泊施設は、バックパッカー向けのゲストハウスから快適なリゾートホテルまで選択肢が増えつつあります。ただし、米ドル建てであることもあり、バンコクやホーチミンなど他の東南アジアの都市と比べると全体的に割高な傾向です。
そのため、ホテル代は旅行者が「ローカル重視で節約するか」「快適さを優先して観光客向けホテルに泊まるか」によって、予算が大きく変わるポイントになります。
ゲストハウスやホステル(ドミトリー・簡易個室)は、バックパッカーや費用を抑えたい旅行者向けで、相部屋のベッドならおおむね1泊15ドル前後から見つかります。
清潔な個室を提供するホステル(例:Casa Minha Hostel)でも、1泊20ドル台前半から利用できるところが多く、節約派の目安としては1泊約3,000〜8,000円(20〜50ドル)程度と考えるとよいでしょう。
食費の物価
東ティモール旅行で、工夫次第で大きく節約しやすい費用項目が「食費」です。ローカル食堂(ワルン)や屋台を上手に活用すれば、滞在中の食事代を抑えながら、現地ならではの味も楽しめます。
地元の人が通うワルンや夕方以降に出る屋台では、1食あたり1〜3ドル程度で、白ご飯の上に数種類のおかずを盛り付けるスタイルの定食が一般的です。道端で売られているサテ(Sate)と呼ばれる串焼きは、1本あたり約0.25ドルからとリーズナブル!
イカン・サブコ(Ikan Sabuko/焼きサバ)、バタール・ダアン(Batar Da'an/トウモロコシと豆の煮込み)、カリル(Caril/ココナッツミルクベースのカレー)といったローカル料理も、こうした店で気軽に味わえます。
一方で、ホテルのダイニングや外国人駐在者向けレストランなど観光客向けの店では、1食あたり12〜25ドルほどかかり、日本と同程度かそれ以上の価格帯になることも少なくありません。
交通費の物価
食費と並んで、東ティモールで「二重価格」が特に顕著なのが交通費です。ローカル向けと観光客向けの交通手段では、料金に数十倍もの差が生じることもあります。
首都ディリ市内を走るミクロレット(Mikrolet)は、乗り合いの小型バスで、地元の人々の主要な足となっています。運賃はどこまで乗っても一律0.25ドル前後と非常に安く、車体に表示された番号ごとのルート上で手を挙げれば停車し、降車時は車内の金属の手すりなどをコインで「カンカン」と叩いて合図するのが一般的なスタイルです。
一方、観光客にとって利用しやすいのはタクシーで、ディリには青色のメーター付きタクシーと、黄色い車体の交渉制タクシーの2種類があります。初めて訪れる旅行者には、料金体系が明瞭なメーター付きの青いタクシーを選ぶと安心です。
交通手段 | 東ティモール価格(米ドル) | 東ティモール価格(日本円換算) | 日本(東京)の参考価格 |
バス(ミクロレット) | $0.25 | 約39円 | 約210円(都バス) |
タクシー(初乗り) | $2.00 | 約313円 | 約500円 |
タクシー(空港→市内) | 約 $10.00 | 約1,565円 | 約8,000円(羽田定額) |
観光・アクティビティの費用
東ティモール旅行のハイライトとなるのが、手付かずの自然を生かした各種アクティビティです。ただし、こうしたツアーは完全に観光客向けの価格設定になっているため、参加する内容しだいで旅行全体の予算が大きく変わってきます。
ある旅行者の滞在費が1日平均164ドル前後にまで跳ね上がった要因も、1回200ドルのホエールウォッチングツアーに参加したことだったと報告されており、「絶対にやりたい体験」にどれだけ予算を割くかは、事前にしっかり考えておきたいポイントです。
ダイビングに関しては、東ティモール周辺、特にアタウロ島が世界有数のダイビングスポットとして知られており、豊かなサンゴ礁と高い生物多様性から世界中のダイバーが訪れています。
お土産では、首都ディリにあるタイス・マーケット(Tais Market)が定番スポットで、伝統織物「タイス」を専門に扱う店が軒を連ねています。
タイスの価格はサイズや織りの細かさによって幅があり、小さなブレスレットが1ドル前後、中程度のスカーフが5ドル前後と手に取りやすい一方、熟練の職人が数カ月かけて織り上げる大判の一枚布になると、60〜100ドル、あるいはそれ以上の値が付くこともあります。
東ティモール旅行の費用相場!期間別の内訳
ここまで航空券や現地の物価を解説してきましたが、結局「総額でいくら必要なの?」と気になる方も多いのではないのでしょうか?
東ティモール旅行の総額は、前述の通り「航空券代(11万〜20万円)」によって大きく変動します。また、現地での過ごし方(節約か快適か)によっても、数万円単位で費用が変わってきます。
日本からのフライト(乗り継ぎ)にかかる時間を考えると、現地2泊の3泊4日では少し慌ただしく、最も人気があり現実的なのは4泊5日(または4泊6日)のプランです。
ここでは「3泊4日」と「4泊5日」の2パターンで、節約派と通常派の費用内訳(1名あたり)をシミュレーションしてみました!
3泊4日(ディリ+近郊)の場合
首都ディリ市内と、近郊のクリスト・レイ(巨大キリスト像)などを観光する、比較的タイトなプランです。
【3泊4日の費用内訳(1名あたり)】
費用項目 | 予算目安(節約) | 予算目安(通常) |
航空券代 | 約110,000円〜 | 約160,000円〜 |
ホテル代(3泊) | 約15,000円〜(ゲストハウス) | 約45,000円〜(中級) |
食事代 | 約8,000円〜(ワルン中心) | 約20,000円〜(レストラン利用) |
交通費 | 約2,000円〜(ミクロレット中心) | 約5,000円〜(タクシー利用) |
観光・お土産代 | 約10,000円〜 | 約15,000円〜 |
その他(ビザ・保険など) | 約15,000円〜 | 約15,000円〜 |
合計 | 約160,000円〜 | 約260,000円〜 |
4泊5日(ディリ+アタウロ島)の場合
最もスタンダードな人気プラン。ディリ観光に加え、アタウロ島でのダイビングやシュノーケリングも楽しむ場合の予算です。
【4泊5日の費用内訳(1名あたり)】
費用項目 | 予算目安(節約) | 予算目安(通常) |
航空券代 | 約110,000円〜 | 約160,000円〜 |
ホテル代(4泊) | 約20,000円〜(ゲストハウス) | 約60,000円〜(中級) |
食事代 | 約10,000円〜(ワルン中心) | 約25,000円〜(レストラン利用) |
交通費 | 約3,000円〜(ミクロレット中心) | 約7,000円〜(タクシー利用) |
観光・アクティビティ代 | 約10,000円〜 | 約35,000円〜 |
その他(ビザ・保険など) | 約15,000円〜 | 約15,000円〜 |
合計 | 約178,000円〜 | 約302,000円〜 |
東ティモールの通貨・為替レート情報
東ティモールでは、米ドルが公式通貨です。1ドル未満は独自硬貨センタボが使われます。100センタボ=1ドルで、ミクロレットの0.25ドル運賃は25センタボ硬貨で払うのが一般的です。
現地では日本円から直接両替できずレートも悪いため、米ドルへの両替は必ず日本出発前に済ませておくことが重要です。また、到着時に支払うビザ代30ドルは現金のみなので手荷物に分けて携帯しましょう。
タクシーやワルンでも高額紙幣は嫌がられるため、1・5・10ドルなど小額紙幣を多めに用意しておくと旅がスムーズになります。
東ティモール旅行の費用を安く抑える4つの節約術
最後に、本記事のまとめとして、東ティモールの「二重価格構造」を逆手に取り、旅行費用を賢く安く抑えるための具体的な4つの節約術を伝授します!
食事は「ワルン」(ローカル食堂)をフル活用!
東ティモールでの最大の節約ポイントは食費です。観光客向けレストランでは1食20ドル前後かかる一方、地元の人が通うワルン(ローカル食堂)なら、1食あたり1〜3ドル程度でお腹いっぱい食べることができます。
言葉が不安でも、ショーケースのおかずを指差ししながら笑顔で注文すれば問題ありません。普段の食事をワルン中心に切り替えるだけで、1日の食費を数千円単位で抑えつつ、安くておいしいローカルグルメも満喫できます。
節約と現地体験の両方を叶えられる、一石二鳥の方法と言えるでしょう。
移動は「ミクロレット」に挑戦!
ディリ市内の移動は、毎回タクシーを使うと1回10ドル近くかかることもあります。ただし、ローカルの乗り合いバス「ミクロレット」ならどこまで乗っても一律0.25ドルで済みます。
ルート番号と色で行き先を確認し、手を挙げて乗車し、降りたい場所が近づいたらコインで車内を「カンカン」と叩いて合図するシンプルな仕組みです。
地元の人々と一緒に街を眺めながら移動すれば、交通費を大幅に節約できるだけでなく、現地の暮らしに触れる貴重な旅の思い出にもなるでしょう。
宿泊は「ゲストハウス」や「ホステル」を選ぶ
宿泊費を抑えたいなら、1泊150ドル以上する快適なホテルではなく、1泊20〜50ドル程度で泊まれる清潔なゲストハウスやホステルを選ぶのがおすすめです。
節約できた予算をアタウロ島へのダイビングツアーや、ローカルな食堂巡りなど本当にやりたい体験に回せば、「泊まる場所はシンプルに、やりたいことには思い切り投資する」という旅のメリハリが効いて、満足度の高い東ティモール旅行を実現できます。
航空券は「オフシーズン」と「LCC」を狙う
航空券代を抑えるには、年末年始やお盆などのハイシーズンを避け、利用者が少なく運賃が下がりやすいオフシーズン(雨季など)を狙うのが基本です。
さらに、日本〜バリ間やバリ〜ディリ間でLCC(格安航空会社)を上手く組み合わせることで、条件が良ければ往復11万〜13万円台に収まるケースもあります。
同じ行き先でも、時期と航空会社の選び方次第で総額が大きく変わります。
物価を理解して、東ティモール旅行を賢く楽しもう!
東ティモールの物価は、公式通貨が米ドル(USD)です。そのため、高い側面と、ローカルな生活は激安な側面が混在している、ユニークな国です。
「高い」という情報だけを鵜呑みにせず、本記事で紹介した「二重価格構造」をしっかり理解し、ワルンやミクロレットを賢く利用すれば、旅行費用は劇的に抑えることができます。
本記事を参考に、あなただけの東ティモール旅行の予算を立てて、アジア最後の秘境への素晴らしい旅に出かけてくださいね!
※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています。
cover photo by Unsplash


