関空のプライオリティ・パスは?利用できるラウンジなどを徹底紹介
関西国際空港でも使えるプライオリティ・パス。世界の空港でラウンジが利用できるサービスで、日本でも会員が増えています。このプライオリティ・パスとはどんなサービスなのでしょうか? この記事では、プライオリティ・パスの詳細と、関空でプライオリティ・パスを使って利用できるラウンジやショップ、レストランを紹介します。
関西国際空港でも使えるプライオリティ・パス。世界の空港でラウンジが利用できるサービスで、日本でも会員が増えています。このプライオリティ・パスとはどんなサービスなのでしょうか?
この記事では、プライオリティ・パスの詳細と、関空でプライオリティ・パスを使って利用できるラウンジやショップ、レストランを紹介します。
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プライオリティ・パスとは?
プライオリティ・パスは、世界各国の空港のラウンジが利用できる会員制サービス。コリンソン・グループという会社が展開しています。では会費はいくらで、どのようなラウンジが利用できるのでしょうか。まずはプライオリティ・パスの内容について紹介しましょう。
プライオリティ・パスの会員プラン
プライオリティ・パスは年会費を払って利用するサービス。スタンダード・スタンダード・プラス・プレステージという3つの会員プランがあります。
※表の価格は2024年9月現在
会員プラン | スタンダード | スタンダード・プラス | プレステージ |
---|---|---|---|
年会費 | 99ドル(約14,073円) | 329ドル(約46,769円) | 469ドル(約66,671円) |
会員のラウンジ利用料金 | 35ドル(約4,975円) | 10回まで無料 | 何回でも無料 |
同伴者のラウンジ利用料金 | 35ドル(約4,975円) | 35ドル(約4,975円) | 35ドル(約4,975円) |
スタンダードの場合、ラウンジ利用料金が毎回35ドル(約4,975円)かかります。年会費はそれぞれ数倍になりますが、頻繁に空港を利用してラウンジも使いたい人はスタンダード・プラスやプレステージを選ぶ方がいいかもしれません。
クレジットカードの付帯サービスを利用すればよりおトク
実はこのプライオリティ・パスは、よりおトクに会員になる方法があります。それはクレジットカードを利用するもの。ステータスが高いクレジットカードには、プライオリティ・パスの会員権が付帯されていることがよくあり、なかには2万円前後の年会費でプライオリティ・パスのプレステージ会員になれるプラチナカードもあるのです。そのため日本では多くの人がクレジットカードの付帯サービスを利用してプライオリティ・パスの会員になっています。
ただしクレジットカード付帯のプライオリティ・パスはカードによってサービス内容が異なるので、しっかり比べることが必要。ラウンジの無料利用回数や、同伴者のラウンジ利用料金、年会費などを調べて、自分にぴったりなクレジットカードを選んでくださいね。
専用ラウンジが利用できる!
プライオリティ・パスを使えば、世界145カ国、600以上の都市の1,600以上の空港でラウンジを利用できます。フライト前後の時間に静かなラウンジでゆったりと体を休められるのは大きな魅力。しかも利用できるラウンジは毎月のように増えています。ほとんどのラウンジでは無料のWi-Fiと充電サービスもあります。ちょっとした仕事なら十分にこなせるのもうれしいポイント。有料になりますが、同伴者もラウンジを利用することができます。
プライオリティ・パス・ラウンジはドリンクを無料で提供しているところが一般的。場合によっては無料の軽食やアルコールも用意されます。空港内で食事に行かなくてもいいので、時間を有効に使えますね。
空港内ショップの優待割引サービスが受けられる
プライオリティ・パスには、空港内の特定のショップでの割引優待サービスもあります。対象店舗ならプライオリティ・パスと航空券の提示で食事が無料や割引になり、おトク。関空の場合、2カ所のレストランで割引を受けることができます。ただしこのサービスにはラウンジ1回分の利用権を使うので、スタンダード会員では意味がありません。逆にプレステージ会員はおトクになります。
サービスの対象店舗は変更になることも多いので、プライオリティ・パスの公式サイトで確認してからでかけるのがおすすめです。
他にも世界の空港で使えるサービスがいっぱい
プライオリティ・パスには他にも世界の空港で使えるサービスがたくさんあります。
- Be Relax Spaで癒やしのひととき(アメリカの主要空港など)
- エアポート・テイクアウトを利用(アメリカとイギリスの44の主要空港)
- 空港送迎サービスを割引料金で利用(世界1,100の空港)
- レンタカーも割引(世界の50,000カ所以上のレンタカー営業所)
- オンデマンド ワークスペースも利用できる(80か国以上)
- WithUのメンバーシップが無料
日本の空港ではまだ使えないサービスもありますが、今後にはかなり期待できそうですね。
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空港ラウンジには種類がある
プライオリティ・パスは空港ラウンジを利用できますが、先述の専用ラウンジとはどういう意味なのでしょうか?実はひとくちに空港ラウンジといってもいくつかの種類があります。主なものは、カードラウンジ、航空会社ラウンジ、プライオリティ・パス・ラウンジ、そして有料ラウンジ。それぞれに利用できる人が限定されます。
カードラウンジ
提携しているクレジットカードを持っている人が利用できるラウンジ。ゴールドやプラチナなどステータスの高いクレジットカードが対象です。
航空会社ラウンジ
航空会社が運営しているラウンジ。航空会社の上級会員や、ビジネスクラス、ファーストクラスなどを利用する人が利用できます。
プライオリティ・パス・ラウンジ
プライオリティ・パス会員のみが利用できるラウンジ。スパやアルコールの提供など、上質なサービスが受けられます。
有料ラウンジ
有料で誰でも利用できるラウンジ。サービスは比較的簡素で、空港によっては設置されないこともあります。
プライオリティ・パス・ラウンジがない空港でも使える!
空港によってはラウンジの数が限られていて、特定の種類のラウンジしかないこともあります。とくに日本では、専用のプライオリティ・パス・ラウンジがない空港がほとんど。プライオリティ・パス・ラウンジがない空港ではその代わりとして、カードラウンジや航空会社ラウンジ、有料ラウンジと提携。プライオリティ・パスの会員なら特別に利用できることが多いのです。
関空でもこのシステムを使って、1つの航空会社ラウンジと4つのカードラウンジを利用することができます。
利用には制限も
ただしラウンジによっては、プライオリティ・パスでの入場を一部制限していることもあります。よくあるのは利用可能時間の制限。関空の場合にも利用可能時間の制限つきのラウンジがあります。またラウンジによっては混雑時にはプライオリティ・パスでの入場が制限されることもあるので、注意してください。
使うと損をすることもあるので注意!
プライオリティ・パスのスタンダード会員は、ラウンジ利用ごとに35ドル(約4,975円)を支払います。一方、提携しているのが空港の有料ラウンジの場合、会員ではなくても1回1,500円ほどで利用できることがよくあります。
今回紹介する関空にはそのタイプのラウンジはありませんが、空港によってはプライオリティ・パスを利用するとむしろ料金が高くなってしまうこともあるので注意が必要です。
プライオリティ・パスの使い方
プライオリティ・パスの会員になれば、空港の専用ラウンジやショップでのサービスを利用できます。では空港に行ったら、どのようにすればいいのでしょうか?
使えるラウンジとショップを確認
プライオリティ・パスが使えるのは特定のラウンジやショップ。利用する空港が決まったら、まずは公式サイトやこの記事のような情報をチェックして、どのラウンジやショップで使えるのかを確認してください。
搭乗券とプライオリティ・パスの会員カードを提示
ラウンジを利用する際は、搭乗券も必要です。ラウンジ受付でプライオリティ・パスの会員カードと搭乗券を提示。場合によっては身分証明書の掲示を求められることもあります。
利用伝票に署名する
ラウンジ受付では利用伝票が発行されます。伝票には利用日や同伴者の人数などの情報が書いてあるので、内容を確認して署名。利用料金はその場では払わず、後から請求されます。
関空でプライオリティ・パスを利用できるラウンジ
関西国際空港では、プライオリティ・パスで5つのラウンジを利用することができます。
- ANA Lounge:第1ターミナル エアサイド
- カードメンバーズラウンジ金剛:第1ターミナル エアサイド
- カードメンバーズラウンジアネックス六甲:第1ターミナル エアサイド
- カードメンバーズラウンジ六甲:第1ターミナル エアサイド
- KIXエアポート カフェラウンジ NODOKA:エアロプラザ
第1ターミナル エアサイドは国際線の保安検査後の出発エリア。エアロプラザは一般エリア(制限区域外)です。では関空で利用できる5つのラウンジについてそれぞれ解説していきましょう。
ANA Lounge
ANA Loungeは、ANAグループやスターアライアンスグループのビジネスクラスの乗客などが利用できる航空会社ラウンジ。第1ターミナル北ウイング2階の国際線出発エリアのゲート15付近にあります。いわゆるビジネスクラスラウンジをプライオリティ・パスで利用できるのが魅力です。ただしANA Loungeは6時30分から21時30分までの営業ですが、プライオリティ・パス会員の利用時間は午前11時からとなるので、ご注意ください。
ラウンジはシックな造りの開放的な空間が特徴。ビュッフェカウンターで豊富なアルコールやソフトドリンク、軽食のメニューが楽しめます。軽食もカレーやパスタなどしっかり調理したものが揃っていて、さすがのビジネスクラスラウンジ。服装規定は終日スマートカジュアルとなっています。ラフな服装では入れないので気をつけてくださいね。
ANA Loungeの基本情報 | |
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利用可能時間 | 11:00〜21:30(年中無休) |
利用条件 | 国際線出発時のみ |
同伴料金 | 会員1名につき1名まで 大人35ドル(カード会社によっては無料の場合も) 2歳未満は無料 |
サービス内容 | ・テレビ ・インターネット ・軽食 ・飲み物 ・アルコール飲料 ・新聞/雑誌 ・フライト情報 ・Wi-Fi |
カードメンバーズラウンジ 金剛
カードラウンジの金剛は、国際線で出発する乗客が保安検査を通過後に使えるラウンジです。第1ターミナル2階の南ウイング、ゲート29の向かい側にあります。
細長いスペースはデスクつきの席が多く、ちょっとした仕事をこなしながら待つのにはぴったり。ソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。
カードメンバーズラウンジ 金剛の基本情報 | |
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利用可能時間 | 8:00〜22:00(年中無休) |
利用条件 | 国際線出発時のみ |
同伴料金 | ラウンジ受付にて確認 6歳以下は入室無料 |
サービス内容 | ・軽食 ・飲み物 ・アルコール飲料(有料) ・フライト情報 ・Wi-Fi |
カードメンバーズラウンジ アネックス六甲
カードラウンジのアネックス六甲も国際線で出発する乗客が保安検査を通過後に使えるラウンジ。、第1ターミナル2階の北ウイング、中間駅を降りてすぐの場所にあります。
このアネックス六甲は、大きな窓があって空港内が見渡せる開放的なラウンジ。落ち着いたソファ席もありますが、なんといってもたくさんの飛行機を眺めることができるカウンターが魅力的です。
金剛と同じようにソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。
カードメンバーズラウンジ アネックス六甲の基本情報 | |
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利用可能時間 | 8:00〜21:00(年中無休) |
利用条件 | 国際線出発時のみ |
同伴料金 | ラウンジ受付にて確認 6歳以下は入室無料 |
サービス内容 | ・軽食 ・飲み物 ・アルコール飲料(有料) ・フライト情報 ・Wi-Fi |
カードメンバーズラウンジ 六甲
カードラウンジの六甲も国際線で出発する乗客が保安検査を通過後に使えるラウンジ。第1ターミナル2階の北ウイング、ゲート12の向かい側にあります。
ソファ席のみの落ち着いた雰囲気が特徴。こちらもソフトドリンクは無料、アルコール類は有料で、無料のお菓子類も用意されています。
営業時間がお昼の12時30分までなので、ご注意ください。
カードメンバーズラウンジ 六甲の基本情報 | |
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利用可能時間 | 9:00〜12:30(年中無休) |
利用条件 | 国際線出発時のみ |
同伴料金 | ラウンジ受付にて確認 6歳以下は入室無料 |
サービス内容 | ・軽食 ・飲み物 ・アルコール飲料(有料) ・フライト情報 ・Wi-Fi |
KIX エアポート カフェラウンジ NODOKA
カードラウンジのKIX エアポート カフェラウンジ NODOKAもプライオリティ・パスを利用できるラウンジ。関西国際空港で唯一、一般エリア(制限区域外)でプライオリティ・パスが利用できるラウンジで、ランドサイド2階のエアロプラザ内、第2ターミナル行きシャトルバス停留所付近にあります。
またここは24時間利用可能で、シャワー室があるラウンジ。出発前や空港到着後にリフレッシュするのにぴったりです。
プライオリティ・パスを利用すると最長3時間まで滞在可能。以下の3つのサービスから2つを無料で利用できます。
- アラカルトメニューから食事1品
- 缶ビール2本
- 40分間のシャワー利用
KIX エアポート カフェラウンジ NODOKAの基本情報 | |
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利用可能時間 | 24時間(年中無休) |
利用条件 | 到着・出発・国内線乗継 |
同伴料金 | ラウンジ受付にて確認 6歳以下は入室無料 |
サービス内容 | ・テレビ ・軽食 ・飲み物 ・アルコール飲料(有料) ・シャワー ・フライト情報 ・会議 ・Wi-Fi |
関空でプライオリティ・パスを利用できるレストラン
関西国際空港には、プライオリティ・パスを利用して割引優待サービスが受けられるレストランも2つあります。
- ぼてぢゅう1946:第1ターミナル
- Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU:第1ターミナル
ぼてぢゅう1946
ぼてぢゅう1946は、第1ターミナルの国内線セキュリティ通過後のレストランエリアにあるお店です。ぼてぢゅうは、昭和21年創業のお好み焼の老舗。ぼてぢゅう1946でも大阪発祥のご当地グルメの数々を味わえます。たとえば今では定番のお好み焼きにマヨネーズをかける食べ方はぼてぢゅうが最初。モダン焼きもぼてぢゅうのまかないメシから商品化したメニューです。
プライオリティ・パスを利用する際は、ラウンジ1回分の無料利用回数分を使用。1人あたり最大3,400円分の値引きを受けることができます。
ぼてぢゅう1946の基本情報 | |
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利用可能時間 | 5:30~21:30 ラストオーダー21:00(年中無休) |
利用条件 | 国内線出発時のみ |
サービス内容 | 3,400円相当の値引き |
Japan Traveling Restaurant by BOTEJYU
Japan Traveling Restaurantも、第1ターミナルの国内線セキュリティ通過後のレストランエリアにあるお店。日本の郷土料理やご当地グルメなど幅広い日本料理を楽しめるレストランです。
日本最大級のまちおこしイベントであるB1グランプリグルメや、北海道ラーメン紀行、ご当地丼ぶり紀行、ご当地麺紀行など、人気イベントのメニューもいっぱい。食を通じて日本全国を旅した気分になれるお店です。
ここでもプライオリティ・パスのラウンジ1回の利用回数分を使って、1人あたり最大3,400円分の値引きを受けることができます。
Japan Traveling Restaurant by BOTEJYUの基本情報 | |
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利用可能時間 | 5:30~21:30 ラストオーダー21:00(年中無休) |
利用条件 | 国内線出発時のみ |
サービス内容 | 3,400円相当の値引き |
関空でプライオリティ・パスのラウンジを活用しよう!
関空でプライオリティ・パスを使って利用できるラウンジは5カ所。国際線の出国審査後の4カ所と一般エリアの1カ所があります。また国内線セキュリティ通過後の2カ所のレストランでも割引サービスを利用可能。
プライオリティ・パスを上手に利用して、関空のラウンジやレストランを楽しんでくださいね!
※記事内の金額は2024年9月29日のレート、1USドル=142,16円で計算しています。
cover photo by PIXTA