【2024年最新】阿蘇のドライブコース!おすすめの4ルートを紹介
阿蘇山は広大なエリア。阿蘇の魅力を堪能するためにはドライブでさまざまなスポットを巡るのがおすすめです。この記事では、阿蘇の人気ドライブコースを特集。厳選した4ルートそれぞれのみどころや人気観光スポットについても紹介します。阿蘇ドライブで渋滞を避ける方法も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
阿蘇山は広大なエリア。阿蘇の魅力を堪能するためにはドライブでさまざまなスポットを巡るのがおすすめです。
この記事では、阿蘇の人気ドライブコースを特集。厳選した4ルートそれぞれの見どころや人気観光スポットについても紹介します。阿蘇ドライブで渋滞を避ける方法も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
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阿蘇には魅力的なドライブコースがいっぱい!
阿蘇山といえば今も活発に火山活動をしている阿蘇中岳が有名ですが、それは阿蘇五岳のなかのひとつに過ぎません。阿蘇は巨大なクレーターである外輪山を含めたエリア。観光バスなどで中岳だけに行ったのでは、ごく一部しか見ていないことになります。
一方でドライブなら、阿蘇の中央を縦断するコースのほか外輪山の尾根を走る道などもあり、あらゆる方向から阿蘇を楽しむことが可能。この記事では阿蘇の魅力的なドライブコース4選を紹介します。ぜひ参考にして阿蘇のドライブに出かけてみてください。
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阿蘇パノラマライン
阿蘇の中央を縦断し中岳へ向かう人気の道
阿蘇パノラマラインは、阿蘇のシンボルである中岳へ続く道。緑の草原の中を爽快に走り抜けて中岳のすぐ近くまで行けるルートで、九州全体でも最高の人気を誇るドライブコースです。
北側から延びる県道111号阿蘇吉田線(坊中線)、西側から延びる県道298号(下野線)、県道111号で南側から延びる南阿蘇ルート(吉田線)という3本の路線の総称で、全体の距離は約37キロになります。
まずは坊中線からスタート
坊中線は阿蘇中岳に行く際にもっともよく使われるルート。JR阿蘇駅や道の駅阿蘇からスタートし、阿蘇の中岳へ上っていきます。
スタート後しばらくは木が生い茂ったエリアで見晴らしは良くないものの、5キロほど走ると草原の風景が出現。そこからは阿蘇の雄大な山を眺めながらのドライブが楽しめます。さらに進むと視界はさらに広がりパノラマの絶景に!外輪山や放牧される牛など、阿蘇らしい景色が続きます。
下野線ルートもおすすめ
ここまでのルートは下野線で走ることもできます。下野線は阿蘇ファームランドのある西側から緩やかに上って、坊中線の途中に合流するルートです。下野線の特徴はのどかな草原風景。阿蘇中央部の緑鮮やかな草原を走る爽快なドライブが楽しめます。
その先に見えてくるのは阿蘇五岳のひとつである杵島岳を眺める絶景ポイント!荒々しい山の迫力ある姿を望むことができます。
米塚は必見の人気スポット
さらに高度を上げて下野線が坊中線と合流するあたりには、阿蘇の名所として有名な米塚があります。米塚は高さ約80メートルの火砕丘。おわんを逆にしたような美しい形は約3,300年前の噴火でできたといわれています。
一時期は登山で表面が荒らされましたが、近年になって修復作業を実施。現在では登山禁止となったことで美しい姿が保たれています。
草千里浜が出現!
坊中線と下野線が合流し、さらに阿蘇山上へと向かっていくと、道は少し森の中へ入ってからいきなり広く開けます。そして見えてくるのが、阿蘇を代表する景観である草千里ヶ浜。
78万5000平方メートルの草原に雨水が溜まってできたといわれる池があり、緑と青の美しいコントラストを見せてくれます。展望所もあり、東側には噴煙を上げる阿蘇中岳、北側には米塚や阿蘇谷の広大な田園風景、さらに天気が良ければ西側に熊本市内や雲仙普賢岳まで望むことができますよ。
阿蘇山公園道路で中岳の火口へ
草千里浜を抜けると噴煙を上げる阿蘇中岳はすぐ近く。阿蘇山上広場からは阿蘇山公園道路で中岳の火口まで行けます。ただし火口周辺は警報が出ると規制されて立入禁止となるので注意してください。。
吉田線ルートで下山
山頂から折り返さず南側に抜ける場合は、吉田ルートを下っていきます。赤茶けて荒涼とした火山地帯を走っていくと、吉田線のちょうど中間あたりで阿蘇五岳のひとつ、烏帽子岳が見えてきます。続いて目の前に現れるのは南阿蘇の村とそれを囲む外輪山のパノラマ。
ここから道はカーブを繰り返し、樹林帯を抜けてふもとへと到着します。
ミルクロード
外輪山北側を巡る絶景ロード
ミルクロードは阿蘇の西麓から外輪山に上がり、北側の稜線伝いを走る全長約45キロの道。
阿蘇といえば噴煙を上げる中岳が有名ですが、実際には阿蘇は周囲約128キロの広大な阿蘇カルデラ全体のことを指します。その巨大カルデラの真ん中にそびえる阿蘇五岳を縦断するのが阿蘇パノラマラインなら、周囲を取り囲む外輪山を半周するのがミルクロードなのです。
このミルクロードは、もともと阿蘇に点在する牧場から牛乳を搬出する農道として作られたのが名前の由来となっています。
遮るものがない絶景の道
ミルクロードは切り立った外輪山の縁からカルデラ盆地や阿蘇五岳を一望できるため、絶景のワインディングロードとして有名。道の左右には視界を遮る樹木がほとんどありません。
その理由は阿蘇山の度重なる噴火と野焼きや放牧。そのためこの一帯には木や森が育たず、1,000年以上も草原が維持されてきました。見晴らしのいいミルクロードはゆるやかなカーブを描きながら伸び、さわやかなドライブを楽しませてくれます!
絶景スポット大観峰
ミルクロードで必須といえる立ち寄りスポットが大観峰(だいかんぽう)。標高936メートルの阿蘇外輪山の最高峰です。ここは阿蘇五岳を望む絶景スポットとして有名。根子岳、高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳が上を向いて寝ているお釈迦さまのように見えることから涅槃像(ねはんぞう)に例えられてきました。
また晴れた日にはカルデラ の東壁から西壁までも一望でき、阿蘇のスケールを実感できるのも魅力。運が良ければ早朝には雲海が見られることもありますよ。
かぶと岩展望所は雲海待ちに最適
かぶと岩展望台も絶景で知られるスポット。売店の駐車場から歩道を歩いていくと、ここからも阿蘇五岳や阿蘇外輪山のパノラマが一望できます。24時間利用できるトイレもあり、夜から雲海を待つ人たちの休憩所としても人気。11月下旬までは野原を刈り込んで作ったすすきの迷路も体験できます。
西湯浦園地展望所は天空の道を歩く絶景スポット
西湯浦園地展望所は外輪山からカルデラへと細長く突き出た尾根の道を歩いていく展望所。5分ほど歩く尾根は左右に遮るものがなく、まるで空を飛んでいるような気分が味わえます。展望所までの途中には管理人さんが草原に書いたかわいいハートマークも。突き出た位置の展望台からの眺めはもちろんばつぐんです。
この展望所の入場料は高校生以上300円。中学生以下は無料で、入園時間は10時から17時までとなっています。
グリーンロード南阿蘇(ケニーロード)
伝説のライダーが愛するワインディングロード
グリーンロード南阿蘇は、西原村から南外輪山の峠を越えて南阿蘇村へと抜ける広域農道。ライダーにはケニーロードの名で知られています。正確にはケニーロードはグリーンロード南阿蘇の一部区間を指す道路。グリーンロード南阿蘇は約20キロの道のりですが、そのうちの東側約17キロが2015年に正式にケニーロード と名づけられました。
ケニーというのは、1970年代から80年代に活躍しキングと呼ばれた伝説のライダー、ケニー・ロバーツのこと。奥様の実家が熊本にあるため2009年からプライベートでも阿蘇を訪れている彼が愛した道ということで、ケニーロードと呼ばれています。
景色より走りを楽しみたい人向き!
阿蘇パノラマラインやミルクロードは毎年野焼きが行われて景観が開けていますが、ケニーロード周辺はほとんどが野焼きが行われていません。そのため視界が遮られることが多く、阿蘇らしい壮大な景観が見えない区間が長くなります。その一方で南阿蘇方面に入ると勾配やカーブが増え、走り自体を楽しみたいドライバーやライダーにとってはかなり楽しい道路です。
2カ所ある展望所にはKenny Roadの看板があり、そのうち南阿蘇側の展望所のものは支柱がバイクのフロントフォークになっています。ライダー憧れの看板は必見ですよ!
南阿蘇メタセコイヤ並木は人気の撮影スポット
グリーンロード南阿蘇の途中にはメタセコイアの並木があります。メタセコイアは大きなものだと高さ50メートルにもなる木。生きている化石ともよばれています。有名な滋賀県のメタセコイア並木と比較すると規模は小さくなりますが、こちらも写真映えするスポットとして人気です。
道の駅あそ望の郷 くぎの
道の駅 あそ望の郷くぎのは、道の駅の枠を超えた複合観光施設。2つのレストランや物産販売所といった道の駅らしい移設に加えて、芝生広場、ドッグラン、伏流水の古代の泉、水車小屋、さらにゴルフコースまであります。
あか牛の館は、ガラス張りの店内から阿蘇の大パノラマが一望できる食事処。南阿蘇の草原で育ったあか牛専門の焼肉レストランです。道の駅の敷地内にある久木野パークゴルフ場は、全国的にも珍しい、古墳公園の中のパークゴルフコース。古代遺跡群の規模は8,000平方メートルにもなります。
古代の泉は、毎分約2トンの水が湧き出している泉。南外輪山に降り注いだ雨が数年かかって伏流水となり、噴出しています。道の駅にある南阿蘇 そば道場では、石臼でひいたそば粉とおいしい伏流水を使ったそば打ち体験もできます。
県道28号・俵山峠
阿蘇全体を見渡せる絶景の峠道
俵山峠のルートは、熊本市内と阿蘇を結ぶ絶景コース。俵山バイパスで南阿蘇トンネルと俵山トンネルを抜け、県道28号を走ります。うねうねとカーブを登っていくと視界が広がり、絶景スポットの俵山展望所に到着です。
俵山峠展望所は阿蘇全体を見渡すスポット
俵山峠展望所へは県道28号線沿いにある駐車場から短い山道をのぼっていきます。標高710メートルの展望所からの眺めはまさに絶景。九重連山や米塚、阿蘇五岳、北外輪山、南外輪山、阿蘇谷、南郷谷など、まさに阿蘇全体を眺めることができます。
ここから俵山山頂に向かう南外輪山遊歩道も整備されているので、トレッキングを楽しむのもおすすめです。
阿蘇にしはらウインドファームも見逃せない
阿蘇にしはらウインドファームは、俵山の中腹に並ぶ10基の風車。阿蘇山ならではの気候変化で山からの風が吹き抜ける西原村特有の地形を活かして発電しています。風力発電機の高さは93メートル。ブレードの回転直径は66メートルにもなります。間近で見上げる風車は大迫力ですよ。
阿蘇のドライブで渋滞を避けるには?
阿蘇山でドライブを楽しむなら、渋滞は避けたいですよね。しかし人気観光地の阿蘇山では、時期や時間帯によっては渋滞に巻き込まれてしまうこともよくあります。
そこで、阿蘇山で渋滞が起こりやすい時期と時間帯、場所を確認しておきましょう。
渋滞が起こりやすい時期
阿蘇周辺で渋滞が起こりやすいのは、以下の時期です。
- 夏休みの土日祝日
- ゴールデンウィーク
- シルバーウォーク
- 春〜夏の土日祝日
- イベント開催日
- 桜やミヤマキリシマなどの見頃の時期
ドライブを楽しむことが目的なら、できるだけ人気の時期を避け、オフシーズンの平日に出かけるのがおすすめです。
場所と時間帯
もっとも渋滞しやすいのは、熊本市方面から阿蘇へ向かう主要道路の57号線。九州道の熊本・阿蘇ICで下りるとつながるのが57号線ですが、多くの車が集中するためとくに午前中に阿蘇方面へ向かう道が渋滞します。
逆に夕方になると阿蘇から熊本市方面へ向かう路線が渋滞。そのため、休日とこの時間帯を避けるのがポイントになります。
俵山トンネルルートもおすすめ
九州道から阿蘇に向かう場合、熊本・阿蘇ICで下りるのが王道ですが、渋滞している場合には益城熊本空港ICから阿蘇へ向かうのもおすすめです。
益城熊本空港ICから第二空港線を走り、熊本空港方面へ。そこから206号線阿蘇・俵山方面へ向かい、俵山トンネルをくぐります。長いトンネルを抜ければそこはもう南阿蘇。俵山トンネルルートは以前より混みやすくなっていますが、57号線が渋滞しているときには迂回ルートとして有効です。
阿蘇のドライブを楽しもう!
阿蘇山は広大なエリア。中央の火山地帯を抜ける王道の阿蘇パノラマライン、外輪山に沿って走るミルクロード、ワインディングロードが楽しいグリーンロード南阿蘇、阿蘇山全体を見渡せる俵山峠など魅力的なドライブルートがあります。
雄大な阿蘇のドライブをぜひお楽しみください!
cover photo by PIXTA