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“旅=アート体験”の時代到来。動的に楽しむ「芸術の秋」自治体TOP30

ライター
NEWT編集部
NEWT編集部による海外旅行に関する最新情報やおトク情報を続々配信しています!メンバーが実際に行った国や都市、スポットなどの情報をどこよりも詳しくご紹介!
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「芸術の秋」と聞くと、静かな美術館やギャラリーを巡る姿を思い浮かべるかもしれません。しかし、近年の旅のトレンドは大きく変化しています。従来の静的な「鑑賞」から、五感をフル活用する動的な「体験」へとシフトしているのです。美しい自然、歴史ある街並み、豊かな食文化、そしてそこに暮らす人々の営み。これらすべてが一体となり、一つの壮大なアートを形成する旅が今、注目を集めています。NEWTが提案するのは、美術館の白い壁を飛び出し、地域全体を舞台にした新しい「芸術の秋」の楽しみ方です。本レポートでは、独自の視点から全国1,741自治体を調査し、特に訪れるべき30の自治体を厳選しました。地域を巡る旅が、その土地の文化や人々の暮らしに触れ、やがて地域全体を活性化させる地域循環に貢献する。そんな、旅の新しい価値観を発見するきっかけとなることを願っています。

※本リリースはご自由に転載・引用いただいて構いません。出典を明記のうえ、以下のテキストにリンクを設定する形でご掲載ください。
 【記載例】海外旅行・国内旅行のツアーやホテル予約アプリNEWT(ニュート)」による調査
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Contents

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NEWT独自のランキング評価基準:旅の基準をアップデートする5つの視点

本ランキングは、単なる知名度や集客力だけではなく、旅の質を多角的に捉える5つの評価軸に基づき、公正かつ独自に採点しています。各自治体の持つ潜在的な魅力を最大限に引き出すため、以下の基準を設けています。

これらの評価軸は、従来の観光が「静的」な鑑賞に留まっていたのに対し、現代の旅が「動的」な体験へと変化しているという思想に基づいています。地域芸術祭が里山や離島、廃校といった場所で開催されるのは、単に新しい場所を探しているのではなく、地域全体を一つの作品として捉え、旅人に「歩き、感じ、関わる」機会を提供するためです。この非効率な旅のスタイルこそが、都市生活とは異なる価値を生み出し、地域の経済やコミュニティを活性化させるという地域循環の理念と深く結びついています。

評価軸

最大配点

主な評価項目

自然と景観の魅力

20点

紅葉や稲刈り風景、清流など、その土地ならではの季節感をどれだけ豊かに感じられるか。また、自然環境や歴史的な街並みが、いかに芸術やイベントと調和しているか。

芸術体験の深み

20点

芸術祭や文化イベントが、国内外の著名なアーティストを招くなど、どの程度本格的なレベルで開催されているか。また、その土地に根付いた伝統工芸の本格的な体験プログラムの有無。

芸術体験の広がり

20点

特定の施設内だけでなく、街全体をアート空間として巡る「まち歩きアート」や、複数の会場が連携したイベントの開催規模。

アクセスのしやすさ

20点

首都圏や主要都市からの移動手段(新幹線、空路、公共交通)の利便性。現地に到着してから、いかにスムーズに各会場やスポットを巡ることができるか。

イベント・体験の独自性

20点

他の地域にはない、その土地ならではのユニークな芸術祭や文化があるか。特に、食や自然、歴史といった要素と芸術が深く結びついた、特別な体験要素があるか。

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ランキング発表!芸術の秋に訪れたい全国自治体TOP30

1位:香川県

自然と景観の魅力20点・芸術体験の深み20点・芸術体験の広がり20点・アクセス18点・独自性20点 合計98点

香川県 観光振興課 提供

世界に名だたる「瀬戸内国際芸術祭」の舞台として、この地域は国際的な評価を不動のものにしています。3年に一度の芸術祭会期中には、国内外から100万人を超える人々が訪れ、そのうち23%を海外からの訪問者が占めるというデータは、その圧倒的な規模と影響力を物語っています。この芸術祭の核心にあるのは、「アートを道しるべに島々を巡る」という独自のコンセプトです。旅行者は、瀬戸内海の美しい自然景観や、島の集落に根付く歴史、文化、そして生活そのものに深く触れることになります。例えば、ハンセン病療養所があった大島には、芸術祭を契機に定期航路が開設されるなど、アートが地域社会に具体的な変革をもたらしているという事実は、この芸術祭が単なる文化イベントに留まらないことを示しています。これはインクルーシブ観光の先進事例であり、旅を通じて地域コミュニティの再生に貢献する新しい旅の形を提示しています。さらに、瀬戸内の豊かな海の幸や旬の食材を活かした食のイベントも充実しており、五感すべてでアートを体感する、他に類を見ない旅が実現できます。

香川県 交流推進部観光振興課 小野裕美子様 コメント

当ランキングで第1位に選ばれ、大変光栄に存じます。本年は、瀬戸内国際芸術祭が開催されており、会期後も県内の島々に100点を超える作品が展示されます。また、地中美術館や豊島美術館、猪熊弦一郎美術館や東山魁夷美術館など、県下全域にある美術館でアート作品をお楽しみいただけます。このほか、重要文化財として指定された香川県庁東館や瀬戸内海歴史民俗資料館など優れた建築物も多数あります。ぜひ、この機会に香川県へ足をお運びください。

2位:新潟県十日町市・津南町

自然と景観の魅力20点・芸術体験の深み20点・芸術体験の広がり20点・アクセス17点・独自性20点 合計97点

内海昭子「たくさんの失われた窓のために」Photo by T. Kuratani

世界最大級の野外芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」の舞台として、この地域は「アートによる地方創生」の先駆けとなりました。里山の棚田、廃校、集落全体がアート作品となり、壮大なスケール感の中で鑑賞者を迎えます。ここでは、作品を鑑賞するために広大な里山を巡ることが不可欠であり、その過程で、この土地が持つ豊かな自然や、豪雪地帯ならではの厳しい風土、そこに暮らす人々の営みを体感することになります。この「非効率」とも思える旅のスタイルが、都市の生活とは対極にある価値を生み出し、旅人に深い感動を与えます。また、大地の芸術祭は、アートを媒介として地域の魅力を掘り起こし、発信するという理念を掲げており、食文化も重要なテーマの一つです。「食」は地元の人々が主人公になれる大切な要素であると位置づけられ、地元の食材を活かした食体験も旅の大きな魅力となっています。特に、清津峡渓谷トンネルに常設されたアート作品は、フォトジェニックな絶景としてSNSで大きな話題を呼び、訪れる人々を魅了し続けています。

十日町市 産業観光部文化観光課長(大地の芸術祭実行委員会事務局長) 山家文良様 コメント

このたびはランキング上位に選出いただき、誠に光栄です。本市は「大地の芸術祭」の舞台として、里山の棚田や集落全体を活かした作品が広がり、芸術の秋にふさわしい体験をお楽しみいただけます。紅葉に彩られる自然とともに、地元食材を活かした食文化や豪雪地ならではの暮らしも魅力です。実り豊かな秋に、アートを通じて地域の奥深い魅力を体感していただければ幸いです。

3位:群馬県中之条町

自然と景観の魅力19点・芸術体験の深み20点・芸術体験の広がり19点・アクセス18点・独自性20点 合計96点

Credit-Kazuyuki-Miyamoto(中之条町 観光商工課 提供)

群馬県中之条町は、隔年で開催される国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」で知られています。この芸術祭の最大の特徴は、温泉街や歴史ある木造校舎といった、町の日常的な空間そのものをアートの舞台に変えている点です。鑑賞者は、作品を巡ることで自然と町全体を歩くことになり、あたかも「アートを巡る小旅行」を楽しんでいるかのような気分を味わえます。また、国内外のアーティストが地域に滞在して制作を行うスタイルは、アートと里山文化の深い融合を促し、作品に温かみと手触り感を与えています。このプロセスを通じて、芸術は美術館の中だけでなく、地域の人々や自然と深く関わりながら生まれるものだということを体感できます。公共交通機関(新幹線や路線バス)とタクシーを組み合わせることで、首都圏から比較的容易にアクセスできる利便性も、この芸術祭の魅力を高めています。里山文化と温泉、そして芸術が一体となったユニークな体験は、日々の喧騒から離れて、心豊かな時間を過ごしたいと願う人々に最適な旅を提供します。

中之条町 観光商工課観光係長 山田真邦様 コメント

このたび全国3位という高評価をいただき、誠にありがとうございます。中之条町は、群馬県北西部の自然が豊かな山村です。町全体を会場にした国際現代芸術祭「中之条ビエンナーレ」では、中心市街地の商店街や山間部の廃校、古い養蚕農家など様々な場所に作家の作品が展示されます。地域と作品の魅力が相まって多くのお客様を魅了しています。ぜひ自然とアートと懐かしいふるさとの風景を体感しにお出かけください。

4位:京都府京都市

自然と景観の魅力18点・芸術体験の深み20点・芸術体験の広がり19点・アクセス20点・独自性18点 合計95点

photo by PIXTA

言わずと知れた古都・京都ですが、その魅力は伝統文化だけに留まりません。秋には、紅葉の名所として名高い永観堂や、染色作家のアートギャラリーである嵐山 祐斎亭などで、自然と芸術が融合した「アートな紅葉」を楽しむことができます。さらに、刀鍛冶や箸作り、七宝焼きなど、数多くの伝統工芸を体験できる工房も充実しており、日本の職人技術の奥深さに触れることが可能です。2025年には、京都駅ビルを舞台に、現代アート、伝統工芸、音楽パフォーマンスが融合する初の芸術祭も開催されるなど、伝統と革新が共存する新しい文化の発信地として注目が集まっています。このように、京都は「見る」だけでなく「体験する」ことで、その芸術文化の深みをより深く感じられる場所へと進化しています。

京都市 産業観光局観光MICE推進室魅力活用推進課長 コメント

この度は「芸術の秋」自治体ランキング全国4位へご選出いただき、誠にありがとうございます。ご評価いただいた通り、当市では紅葉と芸術が融合した風景や、伝統工芸の体験などを通して、五感でアートに触れていただけることも大きな魅力です。「見る」だけでなく「体験する」ことで深まる京都の魅力を多くの方に感じていただければ幸いです。

5位:石川県金沢市

自然と景観の魅力17点・芸術体験の深み19点・芸術体験の広がり18点・アクセス19点・独自性19点 合計92点

金沢市 観光政策課 提供

加賀百万石の歴史が育んだ金沢は、街全体が工芸と芸術に彩られています。九谷焼、金箔、加賀友禅といった伝統工芸の体験施設が市内の各所に点在しており、旅行者は実際に自分の手で作品を生み出す喜びを味わうことができます。これらの体験は、単なるアクティビティではなく、職人から直接技術を学ぶことで、その土地の文化や歴史に対する理解を深める貴重な機会となります。これは、モノづくりの過程に触れることで、作品そのものだけでなく、その背景にある物語や技術への愛着を育むという、新しい消費の形でもあります。さらに、秋には石川の地酒と美食を堪能できる「サケマルシェ」や、一か月にわたり市内全域で食イベントが楽しめる「金沢食文化月間」など、食の魅力を体感できる企画も充実しています。伝統と食、そしてアートが融合した、感性を刺激する旅が楽しめるのが金沢の大きな魅力です。

金沢市 観光政策課 コメント

金沢は加賀藩前田家の城下町として栄え、加賀友禅や金沢箔、九谷焼などの伝統工芸と、能楽や金沢素囃子などの芸能が今も息づいています。秋から冬にかけては、雪吊りやこも掛けといった金沢ならではの風景が楽しめます。また、カニやブリなど日本海の豊かな海の幸も堪能できる絶好のシーズンですので、ぜひ金沢にお越しください。

6位:岡山県

自然と景観の魅力18点・芸術体験の深み18点・芸術体験の広がり18点・アクセス19点・独自性18点 合計91点

photo by PIXTA

岡山県北部に広がるこの地域は、「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の舞台として知られています。雄大な自然とアートが融合するだけでなく、津山城周辺の城下町や奈義町現代美術館など、歴史的建造物や建築空間と現代アートが共演するユニークな体験を提供しています。JRと連携した増発・増結列車「森の芸術祭ライナー」の運行は、遠方からのアクセスを格段に向上させ、観光客の誘致に大きな役割を果たしています。これは、地方の公共交通機関と文化イベントが連携し、観光客に周遊のしやすさを提供するという、交通と観光の新しい協業モデルを示しています。芸術祭を通じて、自然の美しさや地域の歴史、文化に触れることは、アート鑑賞の喜びをさらに深め、地域全体への関心を高めることにつながります。

7位:長野県東御市

自然と景観の魅力19点・芸術体験の深み17点・芸術体験の広がり18点・アクセス17点・独自性19点 合計90点

東御市 商工観光課 提供

長野県東御市は、芸術と食が深く結びついた体験を提供するユニークな自治体です。秋に開催される「火のアートフェスティバル」は、市民が制作した陶芸作品を伝統的な登り窯で焼成するという、地域に根差したプロセスがメインのイベントです。このフェスティバルでは、100を超えるワークショップや出店、音楽ステージが展開され、陶器や食、クラフトなど、様々な文化に触れることができます。また、東御市はワイン用ぶどうの栽培が盛んな地域として知られ、秋の収穫を祝う「TOMIミライラボ」や「ワインテラス御堂で出会う〜地元食材とプレミアムワインのマリアージュ」といったワインイベントも開催されています。芸術と食、そして自然が融合したこれらのイベントは、地域の持つ豊かな感性と文化を未来へとつなぐ役割を果たしています。

東御市 産業経済部 商工観光課 コメント

このたびのランクイン大変光栄です。東御市は、自然豊かな湯の丸高原や歴史情緒漂う海野宿など多彩な魅力に恵まれています。秋の「火のアートフェスティバル」では、登り窯で作品を焼き上げ、芸術と地域の温かさを体感できます。また湯の丸高原は、トレッキングや高地トレーニングなどスポーツの場としても人気です。ワインやくるみといった食文化をはじめ、自然・歴史・芸術・スポーツが調和する東御市ならではの体験を、皆さまにお届けします。

8位:岐阜県多治見市

自然と景観の魅力17点・芸術体験の深み18点・芸術体験の広がり17点・アクセス17点・独自性19点 合計88点

photo by PIXTA ※画像はイメージです

「美濃焼」の産地として1,300年以上の歴史を持つ多治見市は、街全体が陶芸の魅力に満ちています。特に、毎年4月と10月に開催される「たじみ陶器まつり」は、全国各地から陶器ファンが集まる一大イベントです。陶器まつりでは、美濃焼の販売だけでなく、クラフト市やグルメの出店、さらには子ども向けのろくろ体験など、多岐にわたる企画が実施されます。さらに3年に一度開催される、世界最大級の陶磁器イベント「国際陶磁器フェスティバル美濃」では、世界中の陶芸作品が集まり、国内外の陶芸家や愛好家が交流する機会となっています。多治見市内には、陶芸体験ができる施設も多数あり、手びねりや絵付けを通じて、オリジナルの器を作ることができます。このように、多治見の旅は、単に器を「買う」だけでなく、その土地の土に触れ、自分の手で作品を「生み出す」という、より深い文化体験へと誘います。

9位:茨城県笠間市

自然と景観の魅力16点・芸術体験の深み17点・芸術体験の広がり17点・アクセス18点・独自性18点 合計86点

笠間市 観光課 提供

笠間市は、美濃焼と並び関東を代表する陶器の産地「笠間焼」の里として知られています。笠間焼は江戸時代中期に誕生し、関東で最も古い歴史を持つ陶器としても知られています。そのため、現在も伝統と革新が共存する独自の陶芸文化が息づいています。秋には、笠間焼の窯元が一堂に会する「笠間焼 秋市」が開催されます。この陶器市は、単なる販売会ではなく、作り手と鑑賞者が直接交流できる貴重な場です。作品の背景にある物語や、作家の想いを直接聞くことで、器への愛着が深まり、旅の記念品が特別な価値を帯びます。また、秋市では、笠間市の名産である栗やコーヒーと器のコラボレーション企画も実施され、食と工芸の新しい楽しみ方を提案しています。これは、地域固有の文化と食を結びつけ、旅の体験を多層的なものにするという点で、新しい旅のあり方を示しています。

笠間市 産業経済部観光課 コメント

当ランキングで笠間市が第9位に選出されたことを大変光栄に存じます。笠間市は、現在約250人の陶芸家や窯元が活躍する日本有数の陶芸のまちです。この秋は陶器市「秋市」をはじめ、様々なイベントが開催され多くの方で賑わいます。また、全国でも有数の生産量を誇る「笠間の栗」も旬を迎えます。生栗はもちろん、焼栗や栗を使ったグルメ、スイーツもお楽しみいただけます。ぜひこの機会に、笠間市へお越しください!

10位:栃木県益子町

自然と景観の魅力16点・芸術体験の深み17点・芸術体験の広がり16点・アクセス17点・独自性18点 合計84点

photo by PIXTA ※画像はイメージです

栃木県益子町は、益子焼の産地として知られ、毎年春と秋に開催される「益子大陶器市」は全国的な知名度を誇ります。1966年に始まったこの陶器市は、半世紀以上の歴史を持ち、今や全国最大級の陶器イベントとして定着しています。約600のテントが立ち並び、伝統的な益子焼から日用品、美術品まで、多種多様な陶器が販売されます。ここでは、新進気鋭の作家や窯元の職人と直接会話を交わすことができ、作品に込められた技術や情熱に触れることができます。陶器市では、地元の農産物や特産品も販売されており、地域の豊かな恵みを感じながら、器を巡る楽しさを満喫できます。公共交通機関を利用すれば、首都圏からのアクセスも比較的容易であり、日帰り旅行にも最適です。

知られざる文化の宝庫:11位〜30位

11位:山形県山形市

自然と景観の魅力16点・芸術体験の深み16点・芸術体験の広がり18点・アクセス16点・独自性17点 合計83点

photo by PIXTA

山形市は、市民が主役となる「やまがた秋の芸術祭」を開催しています。この芸術祭のユニークな点は、市役所や商店街、公共施設など、街のあらゆる場所を展示空間とする「まち歩き型アート展」にあります。市民作家や高校生による絵画、書道、生け花などが展示され、アートをきっかけに街の新しい魅力や人々と出会う機会が生まれます。また、平清水焼や山形鋳物といった歴史ある伝統工芸も根付いており、市民の手によって文化が育まれる地域循環の好事例と言えるでしょう。

12位:岐阜県高山市

自然と景観の魅力18点・芸術体験の深み15点・芸術体験の広がり16点・アクセス15点・独自性17点 合計81点

photo by PIXTA

飛騨高山の古い町並みは、その歴史的な景観そのものがアートのような趣を放っています。この情緒ある街並みにある「古い町並美術館」では、放浪の画家として知られる山下清の原画作品が常設展示されています。古民家を改装した空間で、素朴ながらも心温まる貼り絵を鑑賞できるこの場所は、歴史と芸術が融合したユニークな体験を提供します。また、山下清になりきって記念撮影ができるユニークなスポットも用意されており、SNS世代の旅行者にも楽しんでもらえる仕掛けが施されています。

13位:長野県大町市

自然と景観の魅力19点・芸術体験の深み16点・芸術体験の広がり15点・アクセス15点・独自性15点 合計80点

photo by PIXTA

雄大な北アルプスを背景に、3年に一度開催される「北アルプス国際芸術祭」の舞台です。この芸術祭は、里山の自然と現代アートのダイナミックな共演が最大の魅力です。国内外のアーティストが、大町の風土や環境からインスピレーションを得て制作した作品が、湖や森、廃校といった街の至る所に点在します。鑑賞者は、アート作品を巡ることで、清らかな雪解け水が流れる渓流や澄み切った空気、そして地域の暮らしに触れることになり、自然とアートが一体となった深い感動を味わうことができます。

14位:京都府京丹後市

自然と景観の魅力17点・芸術体験の深み16点・芸術体験の広がり14点・アクセス15点・独自性17点 合計79点

photo by PIXTA

京丹後市は、美しい自然に恵まれた地域で、食とアートの祭典「あしたの畑」が開催されることで注目を集めています。このイベントでは、地元の海藻を使った発酵食品の展示など、食そのものをアートとして捉えるユニークな試みが行われます。京丹後市の間人(たいざ)という、歴史ある漁村を舞台に、自然と芸術が育む新しいライフスタイルを提案しており、食を通じて地域の魅力を再発見する機会を提供しています。

15位:東京都渋谷区

自然と景観の魅力10点・芸術体験の深み18点・芸術体験の広がり20点・アクセス20点・独自性10点 合計78点

photo by unsplash

渋谷は、若者文化とトレンドの発信地であると同時に、都市全体を舞台にしたアートイベントの最先端を行く自治体です。「渋谷芸術祭」では、渋谷駅周辺の公園や公共空間がアートのステージとなり、多様な人々がアートに触れ、体験する機会を創出しています。街全体がアート空間となることで、アートが日常に溶け込み、都市と人々、過去と未来を繋ぐ文化事業として機能しています。

16位:東京都台東区

自然と景観の魅力12点・芸術体験の深み19点・芸術体験の広がり19点・アクセス20点・独自性7点 合計77点

文化施設が集積する上野公園を擁する台東区は、都心で質の高い芸術体験を求める人々に最適な場所です。国立西洋美術館では、2024年には「モネ 睡蓮のとき」などの国際的な企画展が開催されるなど、世界レベルのアートに触れることができます。また、2025年秋には「秋のうまいもの物産展」や「肉VS海鮮フェス」など、食のイベントも豊富に開催され、芸術とグルメの両方を満喫できる利便性の高さが魅力です。

17位:千葉県千葉市

自然と景観の魅力10点・芸術体験の深み18点・芸術体験の広がり16点・アクセスのしやすさ17点・イベント・体験の独自性9点 合計70点

photo by PIXTA

2025年に初開催となる「千葉国際芸術祭」は、千葉市全体を舞台にした市民参加型のアートプロジェクトです。市内各所が展示会場となり、鉄道やモノレール、シェアサイクルなどを活用して街を巡るというユニークなスタイルが特徴です。都市の利便性と芸術体験が融合した、新しいアートフェスティバルとして期待が寄せられています。

18位:長野県松本市

自然と景観の魅力15点・芸術体験の深み14点・芸術体験の広がり12点・アクセスのしやすさ16点・イベント・体験の独自性10点 合計67点

photo by Unsplash

国宝松本城は、現存する日本最古の五重六階の天守として知られています。この歴史的建造物を舞台に、冬季にはプロジェクションマッピングが開催され、歴史と先端技術が融合した幻想的な世界を創り出します。このイベントは、松本てまりや深山織といった伝統工芸をモチーフにしたデジタルアートを投影するなど、地域の文化を現代的な手法で表現するユニークな試みです。

19位:静岡県下田市

自然と景観の魅力20点・芸術体験の深み10点・芸術体験の広がり9点・アクセス12点・独自性15点 合計66点

photo by PIXTA

下田市は、自然が作り出した壮大な芸術作品を鑑賞できる場所です。波の侵食によってできた「龍宮窟」は、上から見るとハート型に見えることから、「天然の芸術品」として知られています。自然の力によって長い年月をかけて形成されたこの絶景は、人工的なアートとは一味違う、力強さと神秘性を感じさせます。

20位:滋賀県高島市

自然と景観の魅力19点・芸術体験の深み8点・芸術体験の広がり8点・アクセス15点・独自性15点 合計65点

photo by PIXTA

高島市にある「メタセコイア並木」は、秋の絶景としてSNSで大きな注目を集めています。約2.4kmにわたって続く500本ものメタセコイアの木々が、紅葉の時期には鮮やかなレンガ色に染まり、まるで海外の絵画のような景色を創り出します。この並木道は、自然の造形美がもたらす感動を視覚的に体験できる、まさに自然の芸術作品と言えるでしょう。

21位:広島県尾道市

自然と景観の魅力15点・芸術体験の深み13点・芸術体験の広がり12点・アクセス12点・独自性12点 合計64点

photo by PIXTA

坂道と路地裏が複雑に織りなす尾道の街並みは、文学や映画の舞台として古くから多くの人々の創作意欲を刺激してきました。その街並み自体が、歩くたびに新しい発見があるアート作品のようです。陶芸体験ができる工房もあり、オリジナルの器作りを楽しむことができます。街の雰囲気とアート、そして手仕事の温かさが融合した、感性豊かな旅が可能です。

22位:宮城県仙台市

自然と景観の魅力13点・芸術体験の深み12点・芸術体験の広がり14点・アクセス19点・独自性5点 合計63点

photo by PIXTA

杜の都・仙台は、秋保(あきう)エリアで開催される「秋保ナイトミュージアム」で、夜の美術館体験という独自の魅力を提供しています。これは、夜間に芸術作品を鑑賞するという、普段とは異なる視点からアートを楽しむ機会となります。秋の仙台といえば、旬の海の幸や定番の牛たん料理など、芸術鑑賞とあわせて豊かな食文化を味わえるのも大きな魅力です。

23位:埼玉県飯能市

自然と景観の魅力16点・芸術体験の深み12点・芸術体験の広がり9点・アクセス15点・独自性10点 合計62点

photo by PIXTA ※画像はイメージです

埼玉県飯能市にある「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、ムーミンの世界観を忠実に再現したユニークな公園です。自然の地形や木々を活かした公園は、まるで物語の中に迷い込んだかのような、幻想的な芸術体験を提供します。秋の紅葉シーズンには、メルヘンチックな世界と自然が融合し、子どもから大人まで楽しめる特別な空間となります。

24位:神奈川県藤沢市

自然と景観の魅力11点・芸術体験の深み10点・芸術体験の広がり12点・アクセスのしやすさ18点・イベント・体験の独自性10点 合計61点

photo by Unsplash

湘南の海と自然を背景に、芸術と食が融合したイベントが開催されています。テラスモール湘南では、湘南の豊かな自然を感じられる「テラスアート」や、地域のコーヒーが集まる「湘南海街珈琲祭」が開催され、ショッピング施設が文化発信の場となっています。アートとグルメを通じて、地域の魅力を再発見する機会を提供しています。

25位:茨城県取手市

自然と景観の魅力13点・芸術体験の深み11点・芸術体験の広がり14点・アクセス12点・独自性10点 合計60点

photo by PIXTA

取手市は「アートのまち」を掲げ、行政とアーティストが協力してまちづくりを行う先進的な事例です。壁画プロジェクトや市民美術展など、地域に根差した活動を通じて、市民が気軽に文化芸術に触れる機会を創出しています。芸術祭は単なる一過性のイベントではなく、地域コミュニティの形成や教育、そしてまちのブランディング向上に貢献する、持続可能な取り組みとして注目されています。

26位:宮城県大崎市

自然と景観の魅力15点・芸術体験の深み14点・芸術体験の広がり11点・アクセスのしやすさ10点・イベント・体験の独自性9点 合計59点

photo by PIXTA

大崎市は、こけし発祥の地の一つである遠刈田温泉を擁し、伝統文化に触れる深い体験を提供しています。市内にある「みやぎ蔵王こけし館」では、伝統的なこけしの絵付け体験ができ、自分だけのオリジナルこけしを作ることが可能です。伝統工芸の技術に触れる体験は、旅の思い出を形として持ち帰ることができるだけでなく、その土地の文化を五感で感じる貴重な機会となります。

27位:静岡県熱海市

自然と景観の魅力14点・芸術体験の深み14点・芸術体験の広がり10点・アクセスのしやすさ12点・イベント・体験の独自性8点 合計58点

photo by PIXTA

海を一望する高台に位置する「MOA美術館」は、美術館自体が壮大なアート作品のような存在です 。日本美術を中心に、東洋の古美術から現代アートまで幅広いコレクションを収蔵しており、その美しさは国内でもトップクラスです。熱海温泉と組み合わせることで、心身ともに癒される、文化的な旅を楽しむことができます。

28位:富山県氷見市

自然と景観の魅力14点・芸術体験の深み8点・芸術体験の広がり8点・アクセスのしやすさ10点・イベント・体験の独自性12点 合計52点

photo by PIXTA

「ひみ食彩まつり」は、豊かな海の幸と大地の恵みを味わう、年に一度の収穫祭です。氷見の食の魅力を最大限に伝えるこのイベントは、地元食材を使った料理や農産物の販売を通じて、地域の豊かな食文化を体験する絶好の機会を提供します。食をテーマにしたイベントは、アートとは異なる形で、その土地の風土や人々の暮らしに触れる深い文化体験となります。

29位:和歌山県串本町

自然と景観の魅力19点・芸術体験の深み5点・芸術体験の広がり5点・アクセス12点・独自性10点 合計51点

663highland - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0,

和歌山県串本町は、弘法大師と天邪鬼が一夜で橋を架けたという伝説が残る「橋杭岩」で知られています。大小40余りの岩が直線的に並ぶ姿は、自然の力によって創り出された壮大な造形美であり、まさに天然の芸術作品です。特に、朝焼けや夕焼けの時間帯には、海面に映し出される岩のシルエットが幻想的な景色を創り出し、訪れる人々を魅了します。

30位:和歌山県

自然と景観の魅力18点・芸術体験の深み7点・芸術体験の広がり6点・アクセスのしやすさ9点・イベント・体験の独自性8点 合計48点

photo by PIXTA

和歌山県の「熊野古道」は、その荘厳な自然風景と歴史的な巡礼の道が、歩くこと自体を精神的な芸術体験へと昇華させます。ユネスコ世界遺産にも登録されたこの道は、ただのハイキングコースではなく、古代から続く信仰と文化が息づく場所です。秋の紅葉シーズンには、色とりどりの木々が道を彩り、自然の美しさと歴史の重みを同時に感じることができます。

まとめ:旅のプロが提案する新しい「芸術の秋」の楽しみ方

今年の「芸術の秋」は、ただ作品を「見る」だけでなく、五感で感じ、自ら「体験する」旅へと進化しています。本レポートでご紹介した自治体は、いずれも自然、歴史、食、そして人々の暮らしがアートと深く結びついた、特別な体験を提供しています。これらの地域を訪れることは、単なる観光に留まらず、その土地の地域循環に貢献し、旅の新しい価値を創造することにつながります。

陶芸の街で自ら器を作り、その土地の土の感触を五感で感じる。里山のアートフェスティバルで、地域住民やボランティアと交流しながら、作品に隠された物語に耳を傾ける。旅の計画を立てる際には、目的のイベントだけでなく、その土地の風土や食、そして人との出会いを意識することで、旅はより深く、豊かなものになるでしょう。

ランキングを参考に、あなただけの芸術の秋旅をデザインしてみませんか?まずは気になる自治体から、NEWTのサイトで詳細な情報をチェックして、次の旅の計画を立ててみましょう。

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