明石市場・魚の棚商店街のおすすめのグルメやアクセス方法を紹介！

明石市場（明石市公設地方卸売市場）とは？

明石市公設地方卸売市場は、40年以上前に建設された市場です。明石市は瀬戸内の温暖な気候に恵まれており、古くから海の恵みと共に発展してきました。

飛鳥時代の歌人であった柿本人麻呂の歌にも明石の漁業について触れられており、古くから魚介類に恵まれていたことがわかります。約300年前の文献には、当時の漁船数が900隻あまりあったと記録されており、現在と遜色ないほど盛んな漁業が営まれていました。

現在の明石市場では、新鮮な魚介類をはじめ、全国各地から集められた野菜、果物、精肉、卵、豆腐など、さまざまな食材の流通拠点となっています。

明石市場・魚の棚商店街の見どころ・おすすめグルメ

明石市場の特徴は、一般の人々にも開放されていることです。通常、卸売市場は業者専用ですが、ここでは年末年始をはじめ一般の方も気軽に入場できる日があります。

また、隣接する魚の棚商店街では、新鮮な海産物や明石の名物グルメを楽しめますよ。市場と商店街が併設されており、明石の食文化を存分に体験できる魅力的なスポットです。

市場を見学できる明石市場開放デー

明石卸売市場では、一般の方も入場・購入が可能な市場開放デーが設けられています。特に土曜日は、新鮮な食材やめずらしい食材が手に入る絶好の機会です！

開場時間は午前6時頃から9時頃まで。年末には恒例の年末開放が行われ、お正月食材を中心に取り扱っています。この時期は1日約3,000人が訪れ、普段見られない活気にあふれた市場の姿を体験できるでしょう！

海鮮や明石焼きを食べ歩きできる魚の棚商店街

魚の棚商店街は、明石近郊の台所として栄える人気スポットです。全長350mのアーケードには、鮮魚店や練り製品店を中心に約100の店舗が軒を連ねています。名物の明石焼き（地元では玉子焼き）やタコを使ったお手軽フードなど、明石の味覚を存分に楽しめるのが魅力の一つです。

ここからは、魚の棚商店街を訪れたらぜひ食べたいおすすめのグルメスポットをご紹介します。

よこ井

魚の棚商店街で外せないお店の一つが、創業1952年の老舗・よこ井。明石焼きの元祖である向井流を守り抜く、昔ながらの屋台の味を楽しめる名店です。

よこ井の最大の特徴は、冷たい出汁で熱々の明石焼きを食べるスタイル。これは明石焼き発祥当時の食べ方を忠実に再現したもので、熱い明石焼きを一旦冷たい出汁につけることで食べやすくする工夫から生まれました。

一人前10個600円という良心的な価格も魅力で、新聞や雑誌など多くのメディアにも取り上げられる人気店ですよ。伝統的な明石焼きの食べ方を求める方に、おすすめのお店です！

たこ磯

魚の棚商店街の中でも人気の高いたこ磯は、魚の棚の弁天様の隣に位置しており、「玉子焼」の文字が書かれた白いのれんがかかった店構えが特徴です。

この店の人気グルメは、プリプリの明石ダコが入った大玉の明石焼き。一般的な明石焼きよりも少し大きめで、10個入りで提供されます。絶妙な湯加減で柔らかく仕上げられたタコの食感がたまらない逸品です！

メニューのバリエーションも豊富で、タコの代わりに焼き穴子を入れた明石焼きも人気ですよ。さらに、明石焼き以外にもあんみつぜんざいなど、意外なメニューも楽しめる多彩さも魅力の一つです。

三ツ星蒲鉾

魚の棚商店街で約70年の歴史を誇る三ツ星蒲鉾は、戦後間もない頃から営業を続ける練り物の老舗です。店頭の大きなタコのオブジェが目印となっており、遠くからでもすぐに見つけられます。

この店の特徴は、昔ながらの定番商品から独創的な創作系まで、多彩な練り物が豊富に並ぶことです。中でも看板商品の「たこ蒲鉾」は、たっぷりのタコが入りながらも、すり身の美味しさを損なわない絶妙なバランスで人気を集めています。

さらに、他では見られない独自商品であるまだこ丸揚は、明石ダコを一匹から半匹も使用したぜいたくな天ぷらで、日本中探してもここでしか味わえない逸品ですよ。季節に応じてさまざまな天ぷらを販売しているので、何度訪れても新しい味に出会えます。

昼網和膳 穂の花

「昼網和膳 穂の花」は、魚の棚商店街の奥座敷として知られる人気の和食レストランです。落ち着いた和の空間で、新鮮な魚介料理を楽しむことができます。ゆったりとした雰囲気の中で、落ち着いて食事を楽しめますよ。

この店の最大の魅力は、昼網と呼ばれる新鮮な魚介類を使用した料理です。昼網とは、明石漁港で水揚げされた魚介類を使った新鮮な料理のこと。セリで落とされた魚はその日のうちに店に並ぶことから、そのような表現が使われています。水揚げされた魚介類をその日のうちに食べられるので、新鮮な状態の明石の海の幸を味わえますよ！

ランチタイムには、明石の名物である鯛、タコ、穴子の和膳メニューが人気を集めています。また、ベラやシャコなどの珍しい魚の刺身やトラハゼも提供されており、地元明石の海の幸を存分に堪能できますよ。

大黒屋商店

魚の棚商店街の中でも特に海産物加工品の品ぞろえが豊富な大黒屋商店は、明石の海の幸を存分に楽しめる人気店です。主に明石で獲れる季節の海産物を中心に、各地の有名海産物も取り扱っており、地元の味から全国の逸品まで幅広くそろえられています。

店内には、ちりめんじゃこ、くぎ煮、干ダコなどの珍味が所狭しと並び、目移りするほどの品ぞろえです。特におすすめは、パリッとした歯ごたえが美味しい焼きいわし。鯖、ししゃも、さんま、にしんなどの塩干しも人気商品ですよ。季節によって変わる塩干や珍味も魅力的で、その時期でしか味わえない特別な味を求めて多くの常連客が訪れます。

永楽堂 魚の棚店

魚の棚商店街にある永楽堂 魚の棚店は、地元の素材を活かした独創的なお菓子作りで知られる人気店です。明石の名物であるタコや鯛にちなんだ商品、実際に明石海峡で獲れた海産物を使用したお菓子など、地域の特色を生かした商品開発に力を入れています。

この店の最大の特徴は、大型プレス機で焼き上げる巨大せんべいのぺったん焼き。甘辛のタレに明石真ダコやパルメザンチーズを混ぜた後、2度焼きするという製法で作られています。

明石の真ダコは、潮の流れが速く餌が豊富な明石海峡で育つため、太くがっしりとした脚と引き締まった身が特徴です！歯ごたえ抜群の甘みの強い味わいを楽しめますよ。

明石市場・魚の棚商店街観光に最適なシーズンは？

明石市場と魚の棚商店街は一年を通して楽しめますが、旬の魚を味わうなら季節に合わせた訪問がおすすめです。春には鯛や鰆、夏は名物の明石タコやハモ、秋には太刀魚やワタリガニなど、季節ごとに異なる海の恵みを堪能できます。特に夏は明石タコが最高の味わいを楽しめる絶好のシーズン。また、秋は種類豊富な魚がそろう時期で、食欲の秋にぴったりです。

また、明石市場では毎週土曜日の市場開放デーは一般客も市場内に入れる特別な日。新鮮な魚介類を直接見て選べる貴重な機会です。年末年始の開放日も、お正月の食材を求める人で賑わいます。

旬の魚を味わいたい方は季節に合わせて、市場の雰囲気を楽しみたい方は開放デーを狙って訪れるのがおすすめです。どの季節に訪れても、明石ならではの海の幸を存分に楽しめます。

明石市場へのアクセス・行き方

それでは次に明石市場へのアクセスについて紹介します。明石市公設地方卸売市場の拠点となる都市は兵庫県の明石市。明石市へアクセスするには電車が一般的です。ここでは、電車やレンタカーでの行き方を解説します。

最寄り駅・明石駅から徒歩すぐ

明石市場は、JR 明石駅と山陽電鉄 山陽明石駅から徒歩ですぐの場所にあります。明石市場へは南口改札が便利です。駅から数分でたどり着けます。

明石駅へのアクセスは、大阪駅からJR山陽本線の新快速で約40分、神戸駅からは新快速で約12分です。東京方面からは新幹線で西明石駅までアクセスするのが便利です。

明石駅周辺には、パピオスあかしという複合施設があり、図書館や子ども向けの全天候型遊び場があります。また、駅北側には明石城を中心とした明石公園が広がっており、市場観光と合わせて楽しめます。

他の観光スポットも巡るなら車・レンタカー

明石城や明石海峡大橋など、市内外の観光地を訪れる予定がある場合は、車やレンタカーの利用がおすすめです。アクセスは、阪神高速3号神戸線の第二神明大蔵谷インターが一般的です。東京方面から新幹線で明石を訪れる場合、新幹線が通る西明石駅でレンタカーを借りるのも良いでしょう。

駐車場に関しては、市場の正面入り口に警備室があり、そちらで駐車位置を確認できます。ただし、市場周辺は混雑する可能性が高いので、時間に余裕を持って行動すると良いでしょう。

明石市場の新鮮なグルメを味わおう

この記事では、明石市場や魚の棚商店街の見どころや、おすすめグルメスポットを紹介しました。新鮮な海産物や名物料理がいっぱいある明石市場。その日のうちに水揚げされた新鮮な海の幸を味わえるのが魅力です。

明石市場で地元の味を堪能しながら、魚の棚商店街の雰囲気も楽しむことで、より充実した旅行になることでしょう。明石旅行では、季節ごとの旬の味覚や、市場ならではの新鮮な食材を使った料理を味わってみてくださいね！

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