イタリアのおすすめ美術館13選!観光のポイントや必見作品リストも紹介
イタリアを訪れるなら、ぜひ美術館に足を運んでみましょう!特にローマやミラノ、フィレンツェなどの有名観光地には、国宝級の作品を展示している美術館がたくさんあります。 この記事では、教科書で見たことがあるような世界的名画はもちろん、見て楽しめる個性的な現代アートまで、幅広いジャンルの芸術作品を鑑賞できるスポットを、イタリア在住で多くの美術館に足を運んできた筆者が集めました。イタリア観光のときはぜひ、参考にしてみてくださいね!
イタリアを訪れるなら、ぜひ美術館に足を運んでみましょう!特にローマやミラノ、フィレンツェなどの有名観光地には、国宝級の作品を展示している美術館がたくさんあります。
この記事では、教科書で見たことがあるような世界的名画はもちろん、見て楽しめる個性的な現代アートまで、幅広いジャンルの芸術作品を鑑賞できるスポットを、イタリア在住で多くの美術館に足を運んできた筆者が集めました。イタリア観光のときはぜひ、参考にしてみてくださいね!
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イタリア旅行で絶対行きたい!おすすめ美術館13選
イタリアには、数えきれないほどの美術館があります。『ヴィーナスの誕生』『最後の晩餐』など、誰もが一度は教科書やガイドブックで見たことのある絵画を、間近に見られるチャンス!ぜひ、生で本物の絵画を見てみませんか。
イタリアでは、大きな美術館ほど所蔵数も多く敷地が広大で、スケジュール管理が大事になってきます。時間はかかってもぜひ、イタリア美術の粋を体感してみてください。本物を見た経験はきっと、旅の良い思い出として心に残ることでしょう。
ここからは、イタリア国内にあるおすすめの美術館をご紹介!ぜひ、イタリア観光の際に足を運んでみてくださいね。
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ウフィツィ美術館(フィレンツェ)
ルネサンス美術の宝庫
イタリアの美術館の中でも屈指の知名度を誇るのが、花の都フィレンツェにあるウフィツィ美術館です。フィレンツェを治めたメディチ家の美術品コレクションを中心に、ルネサンスやバロックなど、各時代を代表する絵画が多数収蔵されています。
必見は、ボッティチェッリの『プリマヴェーラ』『ヴィーナスの誕生』。そして、ミケランジェロの『聖家族』、カラヴァッジオの『バッカス』が挙げられます。いずれも、世界史の教科書に載るほどの名画!これらの絵の前は常に人だかりができていますが、じっくりと鑑賞してくださいね。
美術好きな人ならぜひ、ピエロ・デッラ・フランチェスカの『ウルビーノ公夫妻像』、レオナルド・ダ・ヴィンチの『受胎告知』、ラファエロの『ヒワの聖母』、ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』なども鑑賞しましょう。
バチカン美術館やピッティ宮殿などと比べるとそこまで広くないですが、国宝級の作品が目白押しなので、くまなく見るには意外と時間がかかります。予約しない場合入場まで2時間待つことはザラなので、ぜひ午前中に見学予約を!
なお、入場時にはセキュリティチェックがあります。特に厳しいのが、飲食物の持ち込みです。離乳食や乳児用ミルク、医療目的の食品など許可されたもの以外、食品の持ち込みは制限されています。ガムや飴なども持ち込み禁止なので気をつけましょう。
美術館の最上階にはテラスに面したカフェがあります。ここからはヴェッキオ宮殿とシニョーリア広場のパノラマを一望できるので、休憩にはうってつけです。
また、出口付近にあるミュージアムショップもお忘れなく!収蔵作品をモチーフにしたお土産がたくさんあり、どれを選ぶか迷ってしまうほど。メガネふきやマウスパッドなど、仕事中に使えそうなアイテムが多いのも高ポイントです。
ウフィツィ美術館(Gallerie degli Uffizi)の基本情報 | |
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住所 | Piazzale degli Uffizi 6 50122, Firenze, Italia |
電話 | +39-055-294883 |
営業時間 | 2024年12月17日まで 火曜 8:15〜22:00(最終入場 20:30) ※2024年12月18日以降の営業時間は公式HPを要確認 |
休業日 | 月曜、1月1日、12月25日 |
アクセス | シニョーリア広場より徒歩1分 |
料金 | 一般チケット 19ユーロ〜25ユーロ(約3,289~4,327円)+予約料 4ユーロ(約」693円) ※時期や入場時間帯によって異なる ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
バチカン美術館(バチカン市国)
歴史に残る名画の数々
ローマに行くなら、見どころとしてバチカン美術館は外せません。歴代のローマ教皇が収集した膨大な量の美術品を収めた広大な美術館として、世界的によく知られています。ゴシック、ルネサンス、バロックなど中世の美術品コレクションが特に有名ですが、ほかにも古代エジプトやローマ時代の美術品の数々もたくさん鑑賞できますよ。
必見はやはり、巨匠ミケランジェロが描いた渾身の大作『システィーナ礼拝堂天井画』『最後の審判』。システィーナ礼拝堂自体が巨大な美術作品となっていて、バチカン美術館のハイライトともいうべき作品です。礼拝堂のため奥まった場所にあり、美術館見学の一番最後に見ることができます。見学には計画を立て、効率よく鑑賞できるようプランニングするといいですよ。
システィーナ礼拝堂に向かうコースの中にも、たくさんの傑作があります。ラファエッロ『アテネの学堂』『キリストの変容』、レオナルド・ダ・ヴィンチ『聖ヒエロニムス像』、古代ギリシャ彫刻『ラオコーン像』『ペルセウス像』、古代エジプトコレクションなど、ここで取り上げ切れないほどの至宝がいっぱい!いつ行っても人だらけですが、自分好みの逸品を見つけてじっくり鑑賞してくださいね。
バチカン美術館は、世界中から集まる観光客で、毎日大混雑しています。予約なしで入ると、オフシーズンでも最低3時間は待たされることが当たり前なので、行くときは公式HPから事前に入場予約を!あれもこれも見たい、という人は午前中の早い時間に入場予約しておきましょう。
総面積42,000平米と、ほぼ東京ドームの広さと同じ敷地のバチカン美術館。ノープランで見学してしまうと、全部見ないうちに貴重な見学時間があっという間に終わってしまいます。効率よく名作の数々を目に焼き付けたい!という人は必ず、あらかじめ何を見るか計画を立てるのが必須です。
ちなみに、ラファエッロやダ・ヴィンチなど絵画を収蔵しているピナコテカ(絵画館)は、システィーナ礼拝堂と反対方向にあります。見逃すことのないよう最初に見学予定を立ててもいいでしょう。
美術館入場時にはセキュリティチェックがあります。特に厳しいのが、飲食物の持ち込みです。ウフィツィ美術館同様、許可されたもの以外の食品持ち込みは制限されているので注意しましょう。
美術館出口の地下に、カフェテリアがあります。パスタやサラダなどの軽食を楽しめるので、見学の合間や見学の終わりに腹ごしらえしたい、という人は立ち寄るのも良いですよ。混んでいるので、利用するなら早い時間に入るのもおすすめです。
出口付近にあるミュージアムショップものぞいてみましょう。収蔵作品をモチーフにしたお土産がたくさんあるので、見学の記念に何か選んでみては。
バチカン美術館(Musei Vaticani)の基本情報 | |
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住所 | Viale Vaticano, 00165 Rome |
電話 | +39-06-69883145 |
営業時間 | 月〜土 8:00〜19:00(最終入場 17:00) ※ 夏季期間は夜間開館あり ※ 季節により変動あり、要確認 |
休業日 | 日曜(毎月最終日曜を除く) 1/1、1/6、3/19、4/1、5/1、6/29、8/14、8/15、11/1、12/25、12/26 |
アクセス | 地下鉄A線オッタヴィアーノ駅より徒歩約15分 |
料金 | 20ユーロ(約3,462円)+公式サイトでの予約料 5ユーロ(約865円) ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
ローマ国立近代美術館(ローマ)
見ごたえのある近代芸術のコレクション
ローマの北側にある広大な公園、ボルゲーゼ公園の北側にあるのがローマ国立近代美術館です。19世紀からの近代芸術を中心に収蔵された美術品は、イタリア国内でも指折りの規模を誇ります。
この美術館の目玉作品に、クリムトの『女性の三時代』があります。常に人だかりがしている有名な作品なので、じっくり見るなら午前中の早い時間に鑑賞すると良いでしょう。
また、アントニオ・カノーヴァの傑作『ヘラクレスとリカース』も必見!ギリシャ神話の英雄ヘラクレスをモチーフにしたダイナミックな彫刻は実に見応えがあります。
そのほかにも、ご当地イタリアを代表する芸術家のコレクションが素晴らしいですよ。特に、フォンタナ『空間の概念』、デ・キリコ『彫像のあるイタリア広場』、モディリアーニ『ハンカ・ズボロウスカの肖像』、ジャコメッティ『グランデドンナ』、ピストレット『若者』などは必見!
この美術館には、カフェ併設のレストランがあります。値段はややお高めながら、鑑賞後にゆっくり食事も楽しみたいときにおすすめですよ。
アクセスは、地下鉄A線フラミニオ駅から行けます。徒歩20分ほどなので、ボルゲーゼ公園を散策ついでに立ち寄るのもいいですね。また、ショッピングストリートの一つコルソ通りにもすぐ行けるので、帰りがてら街歩きをするのも素敵です。
ローマ国立近代美術館(La Galleria Nazionale d’Arte Moderna e Contemporanea di Roma)の基本情報 | |
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住所 | Viale delle Belle Arti 131 - 00197 Roma |
電話 | +39-06-322981 |
営業時間 | 火〜日 9:00〜19:00(最終入場 18:15) |
休業日 | 月曜 |
アクセス | 地下鉄A線フラミニオ駅から徒歩約20分 |
料金 | 10ユーロ(約1,731円) ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
アカデミア美術館(フィレンツェ)
本物のダヴィデ像に会える
フィレンツェで必見の美術館の一つが、アカデミア美術館です。館内にはルネサンスの巨匠ミケランジェロが作ったみごとな彫像『ダヴィデ像』が所蔵されています。
この美術館で必見なのはもちろん『ダヴィデ像』です。作品のモチーフは、イスラエル王国を攻めようとするゴリアテを倒した若き日のダヴィデ王。静かな表情ながら闘志をみなぎらせて敵に立ち向かう姿は、当時外敵にかこまれていたフィレンツェ共和国の象徴とも言われています。
美術館の目玉であるダヴィデ像は、館内順路の一番最後にあります。360度から鑑賞できるよう、ダヴィデ像のまわりには、円形状に鑑賞スペースが設置されています。ベンチもあるのでじっくり見てくださいね。
またこの美術館は、フィレンツェ美術学校付属の美術館として設立されたという歴史があります。そのため、ダヴィデ像だけでなく、ボッティチェッリやアンドレア・デル・サルト、ギルランダイオなどルネサンス期の芸術家が制作した絵画や彫刻が多数展示されています。
ほかにも、楽器のコレクションは見ごたえあり!ストラディバリウス、アマティなど世界的に知られた名品も間近で見られるので、クラシック音楽好きな人には特におすすめです。
出口にある売店もぜひチェックを!ウフィツィ美術館と同様にかなり大きな売店で、品ぞろえも良いですよ。卓上サイズのダヴィデ像マイクロレプリカもあります。お気に入りを探してお土産にしてみましょう。
ちなみに、ダヴィデ像は本来、フィレンツェのヴェッキオ宮殿に設置されていました。保護のためオリジナル像がアカデミア美術館に移され、今にいたります。現在、フィレンツェ市内で見ることができるダヴィデ像は、ここアカデミア美術館と、ヴェッキオ宮殿前とミケランジェロ広場の3つ。フィレンツェを訪れるなら、3つのダヴィデ像を見に市内を散策するのもおすすめです。
アカデミア美術館(Galleria dell’Accademia di Firenze)の基本情報 | |
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住所 | Via Ricasoli 58/60, 50122 Firenze |
電話 | +39-055-0987100 |
営業時間 | 火〜土 8:15〜18:50(最終入場時刻18:20) ※夏季期間は夜間開館あり(HPで要確認) |
休業日 | 月曜、1/1、12/25 |
アクセス | サンタマリアデルフィオーレ広場から徒歩約7分 |
料金 | 16ユーロ(約2,770円) ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
カピトリーノ美術館(ローマ)
世界最古の美術館
カピトリーノ美術館は、ローマ中心部の北西にあります。18世紀から一般公開され、世界最古の美術館として知られています。古代ローマの彫像やブロンズ像のコレクションが特に有名で、シーズンを問わず訪れる人が絶えない人気の美術館です。
カピトリーノ美術館は、もともとローマ時代の神殿だった場所を16世紀に改装し、現在の姿になりました。階段を背にした正面の建物がローマ市庁舎です。
市庁舎に向かって、右側が絵画館のあるコンセルヴァトーリ宮殿、左側が彫像コレクションがあるヌオーヴォ宮殿。二つの宮殿は、地下でつながっています。両方とも鑑賞するには意外と時間がかかるので、事前にどこを見るかプランニングしておくと良いでしょう。
必見はなんといっても、彫像のコレクション!中でも『カピトリーノの雌狼』ははずせません。ローマを建国したと言われている、ロムルスとレムスの神話を元にした見事なブロンズの彫像は、ローマのシンボルとして広く親しまれています。
そのほかにも、『とげを抜く少年』、『カピトリーノのヴィーナス』、『コンスタンティヌス大帝の頭部』など名品ぞろいです。絵画エリアには、カラヴァッジオ『女占い師』『洗礼者ヨハネ』、ルーベンス『ロムルスとレムス』などの逸品が公開されています。規模は大きくないので、鑑賞しやすいのもポイントです。
また、収蔵品だけでなく、館内の美しい内装や広場もじっくり鑑賞してみてください。特に、美術館に面したカンピドーリオ広場はミケランジェロの設計。中央にはローマ帝国が最も栄えた時期を作った五賢帝の一人、マルクス・アウレリウス帝の騎馬像レプリカがローマの街を見下ろすように設置されています。ここはローマで最も美しい広場とたたえられ、今でもローマ市民の憩いの場所になっているほどです。
コンセルヴァトーリ宮殿の最上階には、ローマ市街を一望できるテラスがあります。カフェテリアが併設されていて、カフェやパニーノなどの軽食のほかにも、パスタや肉料理などの昼食を楽しむこともできます。常に混雑しているので、行くなら早めの時間帯を狙うのがおすすめ。
カピトリーノ美術館(Musei Capitolini)の基本情報 | |
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住所 | Piazza del Campidoglio 1, 00186 Roma |
電話 | +39-06-0608 |
営業時間 | 9:30〜19:30 12/24・12/31 9:30〜14:00 1/1 11:00〜20:00 ※最終入場は閉館1時間前 |
休業日 | 5/1、12/25 |
アクセス | ヴェネツィア広場より徒歩約10分 |
料金 | 18.5ユーロ(約3,202円) ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
パラティーナ美術館(フィレンツェ)
宮廷として使われた壮麗な美術館
ウフィツィ美術館の川向うに、パラティーナ美術館があります。ウフィツィ美術館と並ぶ、フィレンツェ市内屈指の美の殿堂として、多くの観光客が訪れる人気の美術館です。歴代のメディチ家当主が集めた美術品を中心に、数多くの絵画や彫像が一般公開されています。
必見はラファエッロの『小椅子の聖母』『大公の聖母』『ヴェールの女』、ティツィアーノ貴『婦人の肖像』『悔恨するマグダラのマリア』、フィリッポ・リッピ『聖母子と聖アンナの物語』などなど、盛りだくさんです。どの作品もお見逃しなく!
パラティーナ美術館は、ピッティ宮殿と呼ばれる建物の中にあります。トスカーナ大公国の宮廷として使われ、増築を繰り返して今の姿になりました。館内の装飾も、当代一流の建築家や芸術家が造り上げており、部屋そのものも芸術品と呼べるほど完成度が高いのが特徴。展示されている作品だけでなく、室内にも目を向けてみましょう。
ピエトロ・ダ・コルトーナが手がけた『ヴィーナスの間』『ジュピターの間』や、歴代トスカーナ大公が居住した『君主の居室』なども必見!フィレンツェが最も栄えた時代をほうふつとさせる豪華な調度品の数々は、見る人をうっとりさせてくれますよ。
絵画や彫刻のコレクションをメインにしたパラティーナ美術館のほかに、銀器美術館や陶磁器美術館、近代美術館など全部で6つのセクションに分かれています。ボーボリの庭園までふくめると非常に規模が大きいので、この美術館へ行くなら丸一日過ごす気持ちで訪れましょう。効率よく見るためには事前のプランニングを忘れずに!
パラティーナ美術館の1階にはカフェがあります。パニーニやサンドイッチで軽く昼食をとって、午後の鑑賞に備えてもいいでしょう。見どころを回った後は、出口にあるお土産ショップでグッズをチェックするのもお忘れなく!
ちなみに、ピッティ宮殿の周辺には飲食店がたくさん集まっています。ピッティ宮殿が見える場所のレストランやバーなどはそこそこ高めの予算なことが多いですが、路地を一本入った少し奥のほうなら、お手頃な値段でトスカーナ料理を楽しめるお店も数多いです。美術館見学のあと、少し早い夕食を取りたいときは周辺を歩いてみるのもおすすめですよ。
パラティーナ美術館(Palazzo Pitti)の基本情報 | |
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住所 | Piazza de' Pitti 1, 50125 Firenze |
電話 | +39-055-294-883 |
営業時間 | 火〜土 8:15〜18:30(最終入場 17:30) |
休業日 | 月曜、1/1、12/25 |
アクセス | ヴェッキオ橋より徒歩約5分 |
料金 | 一般チケット 16ユーロ~19ユーロ(約2,770~3,289円、入場時期や時間帯によって異なる)+予約料3ユーロ(約693円) ※2024年7月1日のレート、1ユーロ=173.08円で計算 |
公式サイト |
ボルゲーゼ美術館(ローマ)
緑の中に佇む美の殿堂
ボルゲーゼ美術館は、ローマ中心部から少し離れたボルゲーゼ公園(Villa Borghese)の中にあります。シエナ出身の名門貴族、ボルゲーゼ家が収集した美術品コレクションを展示した国立美術館です。ルネサンス、バロック期に活躍した芸術家たちの作品を多数収蔵する美術館として、イタリア国内をはじめ海外でもよく知られています。
必見はやはり、美術館の至宝であるカラヴァッジオのコレクション!5点の作品が収められており、『聖アンナと聖母子』『書斎の聖ヒエロニムス』『果物籠を持つ少年』の3点ははずせません。また、ラファエッロ一角獣を抱く貴婦人」、ティツィアーノ「聖愛と俗愛」など、ルネサンス期の傑作もお見逃しなく!
彫刻コレクションも名品ぞろいです。特に見逃せないのはベルニーニの『アポロンとダフネ』『プロセルピーナの略奪』、カノーヴァの『パオリーナ・ボルゲーゼ』の3点。いずれも間近で鑑賞できるように展示されているので、じっくり見てくださいね。
ボルゲーゼ美術館は、貴族の邸宅を美術館として開放しているため、歴史的文化財保護を目的に見学者数を制限しています。見学予約は必須なので、事前にHPから予約しておきましょう。また、見学可能時間は、入場時間から2時間以内と決められています。1階が彫刻コレクション、2階が絵画コレクションに分かれているので、効率よく見学してくださいね。
美術館入り口には小さなカフェと売店があります。カフェで少し休憩しても良いですし、見学の記念におみやげを買うのもおすすめです。また、見学後はボルゲーゼ公園をのんびり散歩するのも素敵ですよ。
美術館から地下鉄A線バルベリーニ駅まで、ゆるやかな下り坂が続いています。徒歩25分程で駅へ行けるので、エレガントなヴェネト通りやにぎやかなトリトーネ通りを街歩きしながら、周辺を観光するのもおすすめです。
※2024年7月現在、ボルゲーゼ美術館は館内修復を行っています。そのため、一部コレクションをバルベリーニ美術館に移して展示を行っています。修復工事は7月末までの予定ですが、延長の可能性もあるため、最新情報は公式サイトをご確認ください。
ボルゲーゼ美術館(Galleria Borghese)の基本情報 | |
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住所 | Piazzale Scipione Borghese 5, Roma |
電話 | +39-06-32810 |
営業時間 | 見学は2時間までの時間予約制、火曜〜日曜の1日10回、最大180人まで 9:00〜11:00/10:00〜12:00/11:00〜13:00/12:00〜14:00/13:00〜15:00/14:00〜16:00/15:00〜17:00/16:00〜18:00/17:00〜19:00/17:45〜19:00 |
休業日 | 月曜、1/1、12/25 |
アクセス | 地下鉄A線バルベリーニ駅より市バス63番でPinciana/Galleria Borghese停留所下車、徒歩約3分 |
料金 | 13ユーロ(約2,251円)+予約料 2ユーロ(約350円) ※チケットは予約必須 |
公式サイト |
バルベリーニ美術館(ローマ)
傑作絵画が目白押し
ローマの中心部、トリトーネ通りのすぐそばにあるバルベリーニ美術館は、イタリアでも例を見ないルネサンスとバロック美術の絵画コレクションで知られています。元々は貴族・バルベリーニ家の邸宅で、映画『ローマの休日』のロケ地として利用されたこともあるエレガントな美術館です。
この美術館を訪れるなら、ラファエッロ『ラ・フォルナリーナ』、カラヴァッジオ『ユディットとホロフェルネス』『ナルシス』『瞑想する聖フランチェスコ』、ホルバイン『ヘンリー8世』、フィリッポ・リッピ『タルクィニアの聖母』、ベルニーニ作の彫像『ウルバヌス8世』あたりが必見!いずれも見ごたえのある作品ばかりなので、ぜひ時間をかけて鑑賞しましょう。
もう一つはずせない見どころは、ピエトロ・ダ・コルトーナの代表作『神の摂理の勝利』。こちらは通常の絵画とは異なり、天井画となっています。天井いっぱいに描かれたこの傑作は、大広間の真ん中に置かれた広い椅子に寝そべって鑑賞するユニークなもの。椅子もなかなか座り心地がよく、じっくりと傑作を楽しめるのは間違いないでしょう。
美術館の所蔵作品だけでなく、建物そのものもぜひ鑑賞してくださいね。カルロ・マデルノ、ボッロミーニ、ベルニーニと、ルネサンス・バロック美術を代表する建築家たちがコラボレーションして作られた邸宅は、建物や内装も美しく装飾されていて、とても見ごたえがありますよ。特に中庭は静かなたたずまいで、とても美しいです。
残念ながらカフェは併設されていませんが、出入口近くには、グッズを取り扱うショップがあります。見学の最後に立ち寄ってみてもいいですね。
美術館から出て坂道をくだると、トリトーネ通りに出ます。映画『甘い生活』の舞台となったヴェネト通りや、ショッピングストリートのトリトーネ通りを街歩きするのもおすすめです。
バルベリーニ美術館(Gallerie Nazionali Barberini Corsini)の基本情報 | |
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住所 | via delle Quattro Fontane 13, Roma |
電話 | +39-06-39967500 |
営業時間 | 火〜日 10:00〜19:00(最終入場 18:00) |
休業日 | 月曜、1/1、12/25 |
アクセス | 地下鉄A線バルベリーニ駅から徒歩約5分 |
料金 | 15ユーロ(約2,597円) |
公式サイト |
トレント・ロヴェレート近現代美術館(トレント)
モダンアートがいっぱい
1987年にオープンしたトレント・ロヴェレート近現代美術館は、数多いイタリアの美術館の中でも特色のあるスポットとして人気です。
20世紀に活躍した芸術家の作品コレクションで知られ、特に見逃せないのがご当地出身のデペーロの作品です。カラフルで見る人に訴えかけるデザイン性の高い作品がたくさん所蔵されており、見ごたえばつぐん!モダンアート好きならぜひ見てみましょう。他に、アントニオ・ロッタ『ひよこの死』、モディリアーニ『ペンダントをつけた女性』、ピストレット『自画像』などもぜひ鑑賞してくださいね。
イタリアの多くの美術館が昔の建物を利用しているのに対し、現代の建築家によってイチから建てられているのも、この美術館の特徴です。パンテオンのようにドーム状に作られた建物は特に印象的!館内の美術作品だけでなく、建物自体もぜひ鑑賞しましょう。
館内のミュージアムショップも、所蔵作品をモチーフにしたおみやげがたくさん!特にバッグの種類が多く、目移りしてしまいそうです。また、ビストロも併設されているので、小腹がすいたときなど休憩ついでに利用するのもいいですよ。
トレント・ロヴェレート美術館は、ロヴェレート中心部からやや離れた場所にあります。歩いてもいけますが、土地勘がなければまっすぐたどりつくのは少し難しいかもしれません。ロヴェレート駅前から美術館方面へ向かうバスが出ているので、こちらを利用するのが一番楽に行けますよ。美術館手前のバス停で降り、まっすぐ進むと右手が美術館です。
トレント・ロヴェレート近現代美術館(Museo d'Arte Moderna e Contemporanea di Trento e Rovereto)の基本情報 | |
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住所 | Corso Bettini 43, Rovereto Trentino |
電話 | +39-0465-670820 |
営業時間 | 火~木、日 10:00〜18:00 金・土 10:00~19:30 |
休業日 | 月曜 |
アクセス | ロヴェレート駅前停留所からバス1,2,3番でCorso Bettini ‘MART’バス停下車、徒歩約2分 |
料金 | 15ユーロ(約2,597円) |
公式サイト |
イタリア国立21世紀美術館/MAXXI(ローマ)
ワクワクする企画展が多数
2010年にオープンしてローマっ子の話題をさらったのが、イタリア国立21世紀美術館です。ザハ・ハディッドによる流線的な建物が印象的なこの美術館は、21世紀の芸術家たちによる作品が多数収蔵されています。そのほかこの美術館では、現代美術の企画展を常時行っています。斬新な企画を多く行っているので、行くときにはぜひ何をやっているかチェックを!
常設展で見ておきたいのが、この美術館を作るための設計コンペで出品された、美術館の模型です。最終選考に残った15人のファイナリストによるもので、中には日本人建築家のデザインもあり、現代建築が好きな人にはこたえられないでしょう。そのほかにも、現代の服飾コレクションは見ごたえがあります。ヴァレンティノ・ガラヴァーニやフェンディ、エミリオ・プッチなど、世界で活躍するデザイナーのドレスが多数あるので、ファッション好きな人におすすめです。
展示だけでなく、ザハ・ハディッドによる建物も見ごたえあり!複雑な建物のつくりはまるで迷路に迷い込んだようで、ただ館内を歩くだけでも面白さ満点ですよ。
館内にはカフェテリア、敷地内のまた別の場所にちょっとおしゃれなレストランも併設しています。広々として開放的な店内では、イタリアンだけでなくポケ丼やハンバーガーなど気軽に食べられるメニューもあります。小腹がすいたときにぴったりですね。
ローマ国立21世紀美術館は、ローマの中心部からはやや離れていて、徒歩で行くのはかなり大変です。地下鉄A線フラミニオ駅近くにトラム乗り場があるので、2番トラムに乗りアポロドーロ(Apollodoro)停留所で降りましょう。そこから徒歩3分程度ほどで、美術館に行けます。
イタリア国立21世紀美術館(MAXXI )の基本情報 | |
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住所 | Via Guido Reni 4/A, Rome |
電話 | +39-06-3201954 |
営業時間 | 火~日 11:00〜19:00(最終入場 17:30) |
休業日 | 月曜 |
アクセス | 地下鉄A線フラミニオ駅前トラム停留所から2番でApollodoroバス停下車、徒歩約3分 |
料金 | 18ユーロ(約3,116円) |
公式サイト |
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(ミラノ)
世界遺産に登録されたダ・ヴィンチの名画に出会える
イタリアの天才芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの代表作の一つとして『最後の晩餐』を思い浮かべる人も少なくないでしょう。この絵は、ミラノの教会サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会にあります。
キリストが十字架にかけられる前、12人の弟子(ユダをふくめると13人)と共に最後の晩餐をとったという聖書の逸話があります。この話をテーマに、教会の食堂を飾る壁画として描かれたもので、縦約4メートル、横約9メートルの大作です。
ダ・ヴィンチの作品は未完のものが多いですが、この作品は数少ない完成作の一つ。当時の新技法を駆使して制作されたこの絵は、乾いた壁の上に直接顔料を塗って描かれました。しかし、環境が原因で完成直後から損傷が始まり、度重なる修復や災害、戦火を経て、ダ・ヴィンチの手によるオリジナル部分がほぼ残っていない状態でした。20世紀に20年以上かけて最後の修復が行われ、染みや完成以降の修復の絵具が除去されました。そのため現在では、オリジナルに近づいた壁画を鑑賞することができます。
保護のため、『最後の晩餐』は展示室で一般公開されています。展示室への入場者数は制限され、鑑賞時間も15分間のみ。さらに予約必須と見学のハードルはやや高めながら、一度は見る価値がある大傑作です。ミラノへ行く機会があるならぜひ足を運んでみましょう!
なお、見どころは『最後の晩餐』だけではありません。サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会自体も美しい教会として知られており、『最後の晩餐』を含めてミラノで唯一世界遺産に登録されているほどです。ジョットやソラーリ、ブラマンテなど、当時一流の建築家たちが関わったと伝えられている教会内部は、ゴシックとルネサンスの様式が合わさり独特の雰囲気を醸し出しています。
特に中庭は、中世のムード満点の美しさで、訪れる価値あり!もし最後の晩餐の予約が難しい場合は、教会内部を見学するだけでも楽しめますよ。
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(Chiesa di Santa Maria delle Grazie)の基本情報 | |
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住所 | piazza Santa Maria delle Grazie 2, Milano |
電話 | +39-02-92800360 |
営業時間 | 【最後の晩餐見学】 火~日 8:15〜19:00(最終入場 18:45) 月~土 7:00〜13:00、15:00~19:30 日・祝 7:30〜12:30、15:00~21:00 |
休業日 | 月曜、1/1、12/25 |
アクセス | 地下鉄1号線コンチリアツィオーネ駅から徒歩約4分 |
料金 | 最後の晩餐 15ユーロ(約2,597円) |
公式サイト |
ブレラ絵画館(ミラノ)
ミラノを代表する美術館
ナポレオンがイタリア征服の際に、略奪した美術品のコレクションを収める場所として利用したのが、ブレラ絵画館の始まりと言われています。19世紀に国立美術館として一般に公開されました。15世紀から18世紀にかけて制作された数々の美術コレクションが人気を集めていて、1年を通じて訪れる人が絶えないスポットです。
特に見ておきたいのは、ルネサンス・バロック期の作品です。特に、マンテーニャ『死せるキリスト』、ピエロ・デッラ・フランチェスカ『ブレラ祭壇画』、ラファエッロ『聖母の結婚』、カラヴァッジョ『エマオの晩餐』など、素晴らしい作品が目白押し!ぜひ、傑作の数々を鑑賞しておきましょう。
大きな美術館ではありませんが、たくさんの小部屋に作品が分散して展示されています。一通り見て回るのには意外と時間がかかることもあるので、できれば事前に何を見たいかチェックしておいたほうが無難です。また、予約なしでも入場可能ですが、チケット売り場はかなり混雑します。できるだけ、HPから入場予約しておくと良いでしょう。
館内に飲食スペースはないですが、ミラノの中心部に位置する美術館なので、周辺にカフェやレストランなどがたくさんあります。美術館見学のあとは、カフェで一息つくのもおすすめ。
ブレラ絵画館(ブレラ美術館・Pinacoteca di Brera)の基本情報 | |
---|---|
住所 | Via Brera 28, Milano |
電話 | +39-02-72105141 |
営業時間 | 火~日 8:30〜19:15(最終入場 18:00) |
休業日 | 月曜、12/25 |
アクセス | 地下鉄M1線Cairoli駅より徒歩約11分 |
料金 | 15ユーロ(約2,597円) |
公式サイト |
アンブロジアーナ美術館(ミラノ)
知る人ぞ知る名品が収められた美術館
アンブロジアーナ美術館の前身は、教会付属の図書館です。現在も公共図書館としてミラノ市民に愛されているこの美術館には、ルネサンス期の美術品コレクションが収蔵されています。
必見はダ・ヴィンチ『音楽家の肖像』、カラヴァッジョ『果物かご』、アイエツ『接吻』、ボッティチェリ『パディリオンの聖母』、ラファエッロ『アテネの学堂下絵』などがあげられます。いずれも見ごたえがある作品ぞろいなので、時間の許す限りじっくりと見てくださいね。
また、この美術館は内装も素晴らしいです。特に『エセドラの間』は、図書館の所蔵本のワンシーンをモチーフに作成されていて、モザイクで彩られた見事な空間!所蔵作品だけでなく、内装も見ごたえがあるので、ぜひ見ておきましょう。
小さな美術館なので、見学時間は2〜3時間程度見ておけば良いでしょう。ドゥオモ広場から徒歩約5分で行けるので、ミラノを訪れるときはぜひ立ち寄ってみてくださいね。
アンブロジアーナ美術館(Pinacoteca Ambrosiana)の基本情報 | |
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住所 | Piazza Pio XI, 2, 20123 Milano |
電話 | +3902806921 |
営業時間 | 月・火、木~日 10:00〜18:00(最終入場 17:30) |
休業日 | 水曜 |
アクセス | ドゥオモ広場より徒歩約5分 |
料金 | 17ユーロ(約2,943円) |
公式サイト |
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イタリアの美術館での観光についてのアドバイス
イタリアの美術館で鑑賞できる作品には、国宝級・世界遺産レベルのものがたくさんあります。そのため、文化財を保護するために厳しいルールを設けている美術館も少なくありません。
ここからは、美術館見学のときに覚えておきたい、最低限の注意点やマナーについてご紹介します。
イタリアの美術館での注意点・マナー
見どころの多い美術館ほど、見て回るのには時間がかかります。のどが乾いたりおなかがすいたりすることに備えて、ペットボトルの水やキャンディーなどを持ち込みたくなるもの。
しかし、許可された物品以外の食品持ち込みを、一部の美術館では厳しく禁じています。警備員に見とがめられて没収されたり、場合によっては罰金になる場合もあるので、飲食物の持ち込みには十分気をつけましょう。
また、名画と一緒に自撮りする人が大勢いますが、文化財保護のためフラッシュ使用を禁じている美術館は多いです。悪質と見なされた場合、カメラや携帯を没収されたり、罰金を請求されたりということもあります。館内で写真を撮りたくなったらノーフラッシュにすることを忘れずに!
美術館鑑賞に役立つおすすめグッズ
暑い時期に、バチカン美術館やサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会などの教会に付属している美術館に行くときは、大判のストールや薄手のパーカーなど羽織れるものを持っていくと良いでしょう。
美術作品を鑑賞したあと、教会内部も見学したいというときに役に立ちます。教会内部に入るのに、ノースリーブや膝上の短パンなど、露出高めの服装は入場を断られる場合があるからです。
また、バチカン美術館やアンブロジアーナ美術館など、美術館内部の装飾も美術作品として鑑賞できる場所では、小さめの双眼鏡があると重宝します。百均などで購入できるものでOK!現地ではまず売っていないので、日本から持参しましょう。
そのほかに、作品をよく理解するためのアイテムとして使えるのが、音声ガイドです。美術館イチオシの作品を解説してくれるので、効率よく鑑賞するのに役立ちますよ。大きな美術館では日本語の音声ガイドを有料で貸し出しています。チケット売り場や美術館入り口で貸してもらえるので、見つけたら利用するのもおすすめです。
予約に関するコツ
人気の美術館ほど、予約なしで入るのには何時間も並ぶ必要があります。バチカン美術館やウフィツィ美術館などがその筆頭です。また、ボルゲーゼ美術館やサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会など予約必須の場所もあります。短い滞在時間で効率よく見どころを回るときは、できるだけ予約して入場を!
ほとんどの美術館のHPには、予約ページがあります。公式サイトから予約(BigliettiもしくはPrenotazione)できるところが多いので、活用しましょう。英語で予約できるページもあるので、初心者でも予約しやすいですよ。
このほか観光業者などのHPでは、日本語で予約できることもあります。予約手数料はまちまちで、美術館の公式HPから予約するよりかなり割高になる場合が多いですが、安心して予約したいなら利用するのも手です。
なお、予約の変更やキャンセルが必要になった場合、対応は美術館によって異なります。購入したHPからのみ可能としている美術館や、館内の切符売り場でも変更可能な美術館もあります。予約する前に、念のため変更やキャンセルについての条件を確認しておくといいでしょう。
また春〜夏の時期と期間は限定されるものの、週に数回、夜遅くまで入場可能な美術館もあります。夜の美術館は趣が異なり、昼間の喧騒から少し落ち着いた雰囲気に包まれ、とても素敵ですよ!昼に訪れたときとはまた違う印象で、芸術鑑賞するのも楽しいものです。滞在時間に多少余裕があるなら、ぜひ夕方以降の入場を予約してみてくださいね。
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イタリアの美術館を満喫しよう!
イタリアには素晴らしい美術館がたくさんあります。今回ご紹介した美術館はほんの一部ながら、どこも見応えのある場所ばかりですよ!
グルメや街歩きなど、イタリアには楽しめるスポットがたくさんありますが、せっかく来たなら芸術や文化に触れられる場所へ行ってみましょう。心に残った作品が一つでもあれば、旅行がより充実したものになることは間違いありません。
イタリア旅行のときは、ぜひ今回ご紹介したスポットに足を運んでみてくださいね。
イタリアのおすすめ美術館の必見作品リスト
美術館名 | 作者 | 作品名 |
---|---|---|
ウフィツィ美術館 (フィレンツェ) | ボッティチェッリ | 『プリマヴェーラ』 『ヴィーナスの誕生』 |
ミケランジェロ | 『聖家族』 | |
カラヴァッジオ | 『バッカス』 | |
ピエロ・デッラ・フランチェスカ | 『ウルビーノ公夫妻の肖像』 | |
レオナルド・ダ・ヴィンチ | 『受胎告知』 | |
ラファエッロ | 『ヒワの聖母』 | |
ティツィアーノ | 『ウルビーノのヴィーナス』 | |
バチカン美術館 (バチカン市国) | ミケランジェロ | 『システィーナ礼拝堂天井画』 『最後の審判』 |
ラファエッロ | 『アテネの学堂』 『キリストの変容』 | |
レオナルド・ダ・ヴィンチ | 『聖ヒエロニムス像』 | |
不明(古代ギリシャ彫刻) | 『ラオコーン像』 『ペルセウス像』 | |
ローマ国立近代美術館 (ローマ) | クリムト | 『女性の三時代』 |
アントニオ・カノーヴァ | 『ヘラクレスとリカース』 | |
フォンタナ | 『空間の概念』 | |
デ・キリコ | 『彫像のあるイタリア広場』 | |
モディリアーニ | 『ハンカ・ズボロウスカの肖像』 | |
ジャコメッティ | 『グランデドンナ』 | |
ピストレット | 『若者』 | |
アカデミア美術館 (フィレンツェ) | ミケランジェロ | 『ダヴィデ像』 |
ジャンボローニャ | 『サビニ女たちの略奪』 | |
ボッティチェリ | 『聖母子と少年聖ヨハネ、二人の天使』 | |
アンドレア・デル・サルト | 『ピエタのキリスト』 | |
ギルランダイオ | 『聖ステファノと聖ヤコポと聖ピエトロ』 | |
カピトリーノ美術館 (ローマ) | 作者不詳 | 『カピトリーノの雌狼』 |
作者不詳 | 『とげを抜く少年』 | |
作者不詳 | 『カピトリーノのヴィーナス』 | |
作者不詳 | 『コンスタンティヌス大帝の頭部』 | |
カラヴァッジオ | 『女占い師』 『洗礼者ヨハネ』 | |
ルーベンス | 『ロムルスとレムス』 | |
パラティーナ美術館 (フィレンツェ) | ラファエッロ | 『小椅子の聖母』 『大公の聖母』 『ヴェールの女』 |
ティツィアーノ | 『貴婦人の肖像』 『悔恨するマグダラのマリア』 | |
フィリッポ・リッピ | 『聖母子と聖アンナの物語』 | |
ボルゲーゼ美術館 (ローマ) | カラヴァッジオ | 『聖アンナと聖母子』 『書斎の聖ヒエロニムス』 『果物籠を持つ少年』 |
ラファエッロ | 『一角獣を抱く貴婦人』 | |
ティツィアーノ | 『聖愛と俗愛』 | |
バルベリーニ美術館 (ローマ) | ラファエッロ | 『ラ・フォルナリーナ』 |
カラヴァッジオ | 『ユディットとホロフェルネス』 『ナルシス』 『瞑想する聖フランチェスコ』 | |
ホルバイン | 『ヘンリー8世』 | |
フィリッポ・リッピ | 『タルクィニアの聖母』 | |
ベルニーニ | 『ウルバヌス8世』 | |
ピエトロ・ダ・コルトーナ | 『神の摂理の勝利』 | |
トレント・ロヴェレート近現代美術館 (トレント) | デペーロ | 『バレリーナとオウムの回転』 |
アントニオ・ロッタ | 『ひよこの死』 | |
モディリアーニ | 『ペンダントをつけた女性』 | |
ピストレット | 『自画像』 | |
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会(ミラノ) | レオナルド・ダ・ヴィンチ | 『最後の晩餐』 |
ブレラ絵画館 (ミラノ) | マンテーニャ | 『死せるキリスト』 |
ピエロ・デッラ・フランチェスカ | 『ブレラ祭壇画』 | |
ラファエッロ | 『聖母の結婚』 | |
カラヴァッジョ | 『エマオの晩餐』 | |
アンブロジアーナ美術館 (ミラノ) | レオナルド・ダ・ヴィンチ | 『音楽家の肖像』 |
カラヴァッジョ | 『果物かご』 | |
アイエツ | 『接吻』 | |
ボッティチェリ | 『パビリオンの聖母』 | |
ラファエッロ | 『アテネの学堂下絵』 |
cover photo by PIXTA