【2024年】オーストラリアで使えるSIMカードは?他の方法との比較や使い方を解説
オーストラリア旅行でスマートフォンを使う際、通信手段の確保が必要です。主な選択肢は国際ローミング、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターになります。 この記事では、オーストラリアで通信手段を確保する方法をご紹介。海外で一般的なプリペイドのSIMカードについて、とくに詳しく解説します!
オーストラリア旅行でもスマホは使いたいものです。そのためには通信手段の確保が必要で、主な選択肢は国際ローミング、SIMカード、eSIM、Wi-Fiルーターになります。
この記事では、オーストラリアで通信手段を確保する方法をご紹介。海外で一般的なプリペイドのSIMカードについて、とくに詳しく解説します!
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オーストラリアでの通信方法を比較
まずはオーストラリアで日本のスマホを使うための方法を比較しましょう。
主な方法は、国際ローミング、SIMカード・eSIM・Wi-Fiルーターの4つ。現地でだけ使う携帯電話の端末を購入することも可能ですが、高価になるため、ここでは除外します。
国際ローミングを利用する
もっとも一般的な方法は、各携帯会社が提供している国際ローミングを利用することです。Docomoやauはオーストラリアでの国際ローミングに対応。日本で使用手続きをしておけば、オーストラリアでもスマホを利用できます。ただしソフトバンクは対応していません。
国際ローミングのメリット
国際ローミングのメリットは、日本で簡単な手続きをしておけば現地ですぐに使えることです。そして何よりも日本と同じ電話番号でスマホを使用できるのがメリット。日本の電話番号への着信がある人はもっとも適した方法になります。
国際ローミングのデメリット
一方でデメリットは他の方法よりも料金が高くなる可能性があることです。また距離が遠くなってくると通話の遅延が気になることも。日本のギガをそのまま消費するため、プランによってはギガを使いきってしまう可能性があるのもデメリットです。旅行先では調べ物が多く、意外に多くのデータを使ってしまうため、注意が必要になります。
オーストラリア向けのSIMカードを購入する
海外で一般的なのは、プリペイドのSIMカードです。オーストラリアにいる間だけ使えるSIMカードを購入し、日本で使っているスマホのSIMカードと交換、またはダブルスロットなら追加で入れて、現地の通信キャリアに接続します。
SIMカードのメリット
SIMカードのメリットは、現地の通信キャリアに接続するため、一般的にインターネットの速度が速いことです。また料金も海外ローミングより安いことが多くなります。モバイルWi-Fiとの比較では、スマホ以外の機器がかさばらず、機器の充電も不要なのがメリットです。
SIMカードのデメリット
一方で海外のSIMカードを使うためには、SIMフリーのスマホが必要となることはデメリットです。とはいえ近年はSIMフリーのスマホが多いので、問題とならないことがほとんど。もしSIMフリーではない場合、SIMロックを解除する必要があります。また日本からの着信がある予定という場合は、旅行中に日本の電話番号が使えなくなるのがデメリットです。
eSIMを利用する
eSIMは、スマホ本体に埋め込まれた内蔵型SIMです。近年は対応機種が増えていて、従来のSIMのように抜き差しする必要がありません。通信キャリアとの契約時に契約者情報を書き込むことで使用を開始できるのが特徴です。eSIM対応機種なら、オンラインで回線契約を行えば、そのままスマホが使えるようになります。
eSIMのメリット
eSIMのメリットは、物理的にカードの出し入れがないのでSIMの破損や紛失の心配がないこと。オンラインで手続きするだけで、すぐに使用できるのも嬉しいポイントです。その他のメリットはSIMカードと同じ。対応機種が増えてくれば今後の主力になっていくかもしれません。
eSIMのデメリット
一方で使えるスマホやキャリアがまだ限定されるのはデメリット。たとえばiPhoneの場合、iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR 以降なら使用可能ですが、それ以前の機種では使えません。そして日本でもeSIMを使っている場合、日本でのプロファイルを一度削除するため帰国時に再発行手続き(有料)が必要であるのもデメリットです。オンラインでの手続き、設定に慣れていない人は手間取るかもしれません。その他のデメリットはSIMカードと同じ。人によっては日本の電話番号が一時的に使えなくなるのが最大のデメリットかもしれません。
Wi-Fiルーターを利用する
以前はもっとも安価で一般的だったのがWi-Fiルーターです。Wi-Fiルーターの端末を持ち歩き、スマホはWi-Fiで接続して使います。
Wi-Fiルーターのメリット
Wi-Fiルーターのメリットは複数台のデバイスが同時に接続できること。大勢で一緒に行動する場合、各自が通信方法を確保しなくてもいいのは便利です。またSIMカードのようにスマホのキャリア設定を変更しなくても使えるのはメリットかもしれません。
Wi-Fiルーターのデメリット
一方でデメリットは、Wi-Fiルーターという荷物が増えることと、電池の減りを気にする必要があること。また端末の受け取りと返却に手間がかかるのもデメリットです。旅行中に日本の電話番号が一時的に使えなくなるのは、海外ローミング以外に共通したデメリットだといえます。
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オーストラリアでSIMカードを使う方法
オーストラリア旅行で一般的な方法のひとつがプリペイドのSIMカード。安いものもたくさんあり、価格面でもメリットがあります。ではSIMカードをオーストラリアで使う場合、どのような準備をすればいいのでしょうか。
スマホがSIMフリーであることを確認する
まずは自分のスマホがSIMフリーかどうかを確認します。SIMフリーはどの通信会社のSIMカードを挿入しても利用できる状態のこと。最近はSIMフリーが一般的ですが、通信会社から購入して長く使っている端末の場合、SIMフリーではない可能性もあります。
SIMフリーではない端末はSIMロックを解除する
スマホがSIMフリーではなかった場合、SIMロックを解除してSIMフリーにします。自分でできる場合もありますが、通信会社に連絡してSIMロックを解除してもらうのが一般的。通信会社の店舗窓口やネットから申し込みます。
海外SIMカードを購入する
次は海外SIMカードを購入します。これは日本で購入する場合と海外で購入する場合があります。
オーストラリアのSIMカードの選び方
海外SIMカードは、以下の点を考慮して選びます。
- 通信キャリア
- 使用日数・必要な容量(ギガ数)
- 音声通話プランの有無・無料通話の時間
オーストラリアの通信キャリア
オーストラリアのSIMカードを購入する際にはどの通信キャリアを選べばいいのでしょうか。オーストラリアの3大キャリアは以下の3つです。
- Telstra
- Optus
- Vodafone
そのほかに上記3つの通信キャリアの回線を利用した格安キャリアもたくさんあります。
オーストラリアのキャリア選びで注目したいのは、エリアの違いです。オーストラリアは広大なので、エリアから外れるとまったく電波が入らないということもあります。その意味でもっとも安心なのは、元国営でDocomoのような立ち位置のTelstra。以下、Optus、Vodafoneの順で提供エリアが減っていきます。辺境に行く場合はTelstraが安心です。しかし一般的な都市や人気観光地を中心に行動する場合はいずれのキャリアでも問題ありません。
オーストラリアのSIMカードを日本で購入する
オーストラリアで使えるSIMカードは日本でも簡単に購入できます。店舗に行かなくてもAmazonで購入可能。通信会社や必要な日数、データ容量などをたくさんの種類の中から選んで購入します。
Amazonで販売されているSIMカードはTelstraの場合、長期のものが主流。種類はOptusが充実しています。一例をご紹介しましょう。
TelstraのSIMカードの例
- 28日間/45GBタイプで¥3,480〜(一例)
- 日本への国際電話500分つき
- エリア内通話(携帯+固定電話)発/着信し放題
- 公式LINEより個別サポート
OptusのSIMカードの例
- 7日間/5GBタイプで¥1,930〜(一例)
- オーストラリア、ニュージーランドで利用可能
- オーストラリアではOptus、ニュージーランドではSparkを利用
- データ容量の上限を超えると128kbpsに速度制限
- 音声通話なしプラン・LineやSkypeなどで音声通話は可能
- LINE公式アカウントで日本語、英語、中国語のカスタマーサポート
オーストラリアの場合、ニュージーランドや東南アジアにも対応しているSIMカードが多く出ています。
オーストラリアのSIMカードを現地で購入する
オーストラリアではプリペイドのSIMカードがかなり普及しているので、現地で購入するのもおすすめです。SIMカードは各通信会社の実店舗だけでなく、空港、コンビニ、スーパーマーケットなどで購入可能です。スーパーなどではレジの横でたくさんの種類のSIMカードを売っているので、SIMカードを探し回ることはまずないので安心!しかもSIMカードの価格も、日本で買うより割安なことがほとんどです。
現地で買ってすぐ使いたい人は、セットアップの方法だけ予習しておくのがおすすめですよ。
オーストラリア用SIMカードの設定方法
オーストラリア用のSIMを購入したら、使えるように設定します。とくに難しくはありません。ここでは海外SIMの使い方の基本を解説します。
元のSIMカードを取り出す
まずは使っているスマホに入っている日本の通信会社のSIMカードを取り出します。専用の取り出しピンでスマホ側面の小さな穴を押せばスロットが出てくるはず。取り出したSIMカードは破損しないようにていねいに保管してください。デュアルスロットの場合はSIMを取り出す必要はありません。
オーストラリアのSIMカードを挿入する
日本のSIMカードを取り出した部分にオーストラリア用のSIMカードを載せて挿入します。向きには注意。デュアルスロットの場合は2つ目のスロットにオーストラリア用のSIMカードを挿入してください。
オーストラリアのSIMカードをセットアップする
SIMカードを挿入したらセットアップ(アクティベート)をします。機種や通信会社によってやり方は異なるため、説明書に従ってセットアップを行なってください。
オーストラリア用のSIMを購入する際に気をつけること
オーストラリア用のSIMカードの購入には、いくつか気をつけるべきことがあります。続いては失敗しないためのポイントを解説します。
eSIMと間違えないように注意
通販で購入するとき、SIMカードと検索してもeSIMがいっしょに出てきます。eSIMの対応機種ならとくに問題なく使用できますが、未対応の機種の場合は使えないことになるため、間違えて購入しないよう注意してください。
SIMカードの大きさに注意
SIMカードには3種類の大きさがあります。標準SIM、MicroSIM、NanoSIMのうち、現在もっとも多く使われているのはNanoSIM。アダプターを使って全てのタイプに対応するSIMカードも増えていますが、まずは自分のスマホを確認してください。
SIMカードのサービスの違いに注意
音声通話をしたい人は、SIMカードを選ぶ際に音声通話プランの有無に気をつけてください。
また使用可能日数やデータ容量のほか、データ上限が1日単位のものと総量のもの、データ上限を超えた場合に速度が落ちるものと一切使えなくなるものといった違いがあるので、自分の使い方によって選ぶ必要があります。
とくに旅行の日程より短かいタイプを購入すると途中で使えなくなり、逆に長すぎると無駄になるのでしっかりチェックすることが大切です。海外旅行ではネットで調べものをする機会も増えるので、普段より多めの容量にしておくと安心ですよ。
どの時点でサービススタートになるかを確認する
SIMカードがどの段階で利用スタートになるかを確認することが大切です。とくに設定不要タイプのSIMカードの場合、旅行前に試しに挿入して電源を入れると利用がスタートしてしまうこともあるので、注意してください。
オーストラリアでの電話番号やアカウントを必要な人に伝えておく
海外SIMを利用すると日本の通信会社とはつながらなくなります。日本の電話番号は一時的に使用不能になるので要注意。一方で、音声通話プランつきの海外SIMなら現地の電話番号が与えられ、使える状態になります。日本から電話の着信を受ける必要がある場合、海外用の電話番号を伝えておくようにしてくださいね。
またデータ通信のみのプランの場合、音声通話はLINEやSkypeなどを使うことになりますので、アカウントを伝えておくのがおすすめです。
オーストラリアでも快適にスマホを使おう!
この記事ではプリペイドのSIMカードを中心に、オーストラリアでスマホの通信手段を確保する方法を解説しました。海外ローミングや海外SIM、eSIM、Wi-Fiルーターにはそれぞれ特徴があるので、最適な方法を選んでオーストラリアでもスマホを快適に使ってくださいね!
cover photo by PIXTA