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セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンを楽しむ旅行ガイド
セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンは、カリブ海に浮かぶ魅力的な都市です。本記事では、キングスタウンを徹底解説します。キングスタウン旅行の計画に役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。



セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンは、カリブ海に浮かぶ魅力的な都市です。ただし、キングスタウンがどのような所か分からない方も多いのではないのでしょうか?
そこで本記事では、キングスタウンを徹底解説します。キングスタウン旅行の計画に役立つ情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください。
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セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンの基本情報

キングスタウンは、セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都であり、最大の都市です。人口は約12,961人(2017年推計)で、国の政治・経済・文化の中心地となっています。
面積は約4.9平方キロメートルと比較的小さな都市ですが、カリブ海に面した美しい景観と歴史的な建造物が調和した街並みが特徴です。地理的にはセントビンセント島の南西部、キングスタウン湾に面しており、この立地が古くから貿易拠点として発展した要因の一つです。
主要産業は観光業と農業で、特にバナナや小麦粉、飼料、魚介類などの輸出が重要な収入源となっています。近年はオフショア法人設立の拠点としても知られていますが、国際的な金融センターと呼ばれるほどの規模や影響力はありません。
公用語は英語で、地元ではセントビンセント・クレオール語も広く話されています。キングスタウンはカリブ海の自然と植民地時代の歴史が融合した独特の雰囲気を持ち、古い教会や要塞、カラフルな建物が並ぶ街並みが訪れる人々を魅了します。
首都・キングスタウンの場所は?

キングスタウンは、セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都で、セントビンセント島の南西部に位置しています。美しいキングスタウン湾に面し、カリブ海に浮かぶ島々の中心的な存在です。
セントビンセント島はグレナディーン諸島の最北に位置する最大の島で、キングスタウンはその政治・経済の中心地となっています。街は南西海岸に広がり、周辺の小島群への玄関口としても重要な役割を果たしています。
また、セントビンセント島北部には活火山のラ・スフリエール(標高1,234m)がそびえており、キングスタウンからは車で約1時間~1時間半で到達可能です。地理的には、キングスタウンはセントルシアの南約80km、グレナダの北約126kmに位置しています。
セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンの歴史と成り立ち

キングスタウンは、セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都として、豊かな歴史を持つ街です。この地域には、ヨーロッパ人到来以前からカリブ族(カリナゴ)やアラワク族などの先住民が暮らしていました。
ヨーロッパ列強の進出は18世紀に本格化し、1719年にフランス人がセントビンセント島西部のバルーリーに最初の植民地を築きました。その後、1722年にフランス人入植者によってキングスタウンの町が建設されています。
島はフランスとイギリスの間で支配権をめぐる争いの舞台となり、七年戦争を経て1763年のパリ条約によって正式にイギリス領となりました。イギリスはキングスタウンの港を整備し、サトウキビやコーヒー、インディゴなどのプランテーション経済を発展させましたが、先住民やアフリカ系住民による抵抗も続きました。
1779年にはフランスが一時的に島を奪還しましたが、1783年のヴェルサイユ条約で再びイギリス領となっています。その後もイギリスの植民地支配が続き、キングスタウンは重要な港町・行政の中心地として発展しました。
キングスタウンの主要空港は?日本から直行便はある?

キングスタウンの主要空港は、アーガイル国際空港(Argyle International Airport/IATA: SVD)です。この空港は2017年2月に開港したセントビンセント及びグレナディーン諸島で最大かつ唯一の国際空港で、旧E.T.ジョシュア空港に代わる新たな玄関口となっています。
アーガイル国際空港はキングスタウン中心部から約8km、車で約28〜30分の距離にあり、タクシーや公共バス、レンタカーでアクセスできます。空港のタクシーサービスはフラットレート制で、キングスタウン市内まで約30米ドルが目安です。
日本からキングスタウンへの直行便はありません。日本から訪れる場合は、アメリカ(ニューヨーク、マイアミ)、カナダ(トロント)、イギリス(ロンドン)、カリブ海のバルバドスやアンティグアなどで乗り継ぐ必要があります。
例えば、東京からニューヨークやマイアミ、トロント、ロンドンなどを経由し、アメリカン航空やカリビアン航空、エアカナダ、LIAT航空などでキングスタウンへ向かうのが一般的です。経由地や航空会社によって所要時間は変わりますが、通常30時間以上かかるため、途中で1泊するなど余裕を持ったスケジュールが推奨されます。
セントビンセント及びグレナディーン諸島の気候は?

セントビンセント及びグレナディーン諸島の気候は、典型的な熱帯海洋性気候で、年間を通じて温暖かつ蒸し暑く、気温の変化が比較的小さいのが特徴です。平均気温は年間を通しておおむね25~28℃で、キングスタウンでは最も涼しい時期でも24℃前後、最も暑い時期で30℃前後となります。
季節は乾季(12月~5月)と雨季(6月~11月)に分かれています。乾季は湿度が低く、降水量も少ないため、観光やビーチアクティビティに最適な時期です。
一方、雨季は気温と湿度が上がり、特に9月から11月にかけてスコールのような短時間の激しい雨が増えます。また、6月から11月はハリケーンシーズンにあたり、特に9月がリスクの高い時期とされていますが、大型ハリケーンの直撃は比較的少ないものの、天候の急変には注意が必要です。
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セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンの観光名所

キングスタウンには、歴史的建造物や自然を楽しめる観光スポットが数多くあります。主要な観光名所を見ていきましょう。
セントメアリー大聖堂
歴史を紡ぐ荘厳な大聖堂

キングスタウン市内にあるカトリックの大聖堂は「セントメアリー大聖堂(St. Mary's Cathedral of the Assumption)」または「アサンプション大聖堂(Assumption Cathedral)」と呼ばれています。
1823年から段階的に建設が進められ、現在の建物は1930年代に完成しました。ゴシック様式に加え、ムーア、ロマネスク、ビザンチン、ヴェネチアン、フランドルなど複数の建築様式が融合した独特の外観が特徴で、重厚な石造りの壁や高い尖塔、繊細なステンドグラスと彫刻が内部を彩っています。
長年にわたり市民の信仰の拠り所として親しまれ、静かな祈りの場でありながら、歴史と多様な建築美を感じられる観光スポットとしても人気です。
セントメアリー大聖堂の基本情報 | |
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住所 | North River Road, Kingstown, Saint Vincent |
電話 | +1 784-456-1408 |
営業時間 | 8:00~18:00(時期による) |
休業日 | 無休 |
アクセス | キングスタウン中心部から徒歩10分 |
料金 | 無料 |
公式サイト | - |
フォートシャーロット
絶景広がる歴史の砦

フォートシャーロットは、セントビンセント島のキングスタウン西部、バークシャーヒル(Berkshire Hill)に位置するイギリス植民地時代の要塞です。建設は1763年に始まり、1806年に完成し、ジョージ3世の王妃シャーロットにちなんで名付けられました。
標高約600フィート(約180メートル)にあり、キングスタウン市街やカリブ海、グレナディーン諸島まで一望できる絶景スポットです。特徴的なのは、多くのカリブ海の要塞と異なり、砲台が海側ではなく内陸側に向けられている点で、フランスやカリブ(先住民)からの内陸攻撃に備えて設計されました。
最盛期には34門の大砲と600人の兵舎を備えていました。現在は歴史的遺構として公開され、館内にはブラックカリブ(ガリフナ)の歴史を描いた壁画や、島の歴史・文化を解説する展示もあります。
フォートシャーロットの基本情報 | |
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住所 | Edinboro, Kingstown, Saint Vincent |
電話 | +1 784-456-1165 |
営業時間 | 8:00~18:00 |
休業日 | 無休 |
アクセス | キングスタウン中心部から車で10分 |
料金 | 無料 |
公式サイト | - |
キングスタウン植物園
緑あふれる癒しの楽園

キングスタウン植物園は1765年に設立された西半球最古の植物園のひとつで、セントビンセント・グレナディーン諸島を代表する観光・保全スポットです。園内にはカリブ地域固有の希少植物や薬草、鮮やかな熱帯花木が多く植栽されており、歴史的なパンノキ(ブレッドフルーツ)の木も現存しています。
特に、国鳥で絶滅危惧種のセントビンセント・アマゾンオウム(Amazona guildingii)を間近で観察できるのが大きな魅力です。広大で美しく整備された庭園を静かに散策しながら、熱帯の自然と歴史を体感できる場所として、多くの旅行者に親しまれています。
キングスタウン植物園の基本情報 | |
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住所 | New Montrose, Kingstown, Saint Vincent |
電話 | +1 784-493-5824 |
営業時間 | 7:00~18:00 |
休業日 | 無休 |
アクセス | キングスタウン中心部から車で約3分 |
料金 | 大人 5ドル、子供 2.5ドル |
公式サイト |
キングスタウン市場
活気あふれるローカルマーケット

キングスタウン市場は、セントビンセント島最大のマーケットで、中心となる「New Central Market」では新鮮な野菜や果物、スパイス、手工芸品などが豊富に並び、地元の人々と観光客で賑わいます。
色とりどりの農産物やローカルグルメ、土産物が揃い、島の暮らしや文化を肌で感じられるスポットです。市場内ではベンダーが親しみやすく声をかけてくれ、地元の食材や特産品について教えてくれることも多いです。
すぐ近くには「Kingstown Fish Market」もあり、早朝から新鮮な魚介類が並び、漁師や料理人が活気あるやり取りを繰り広げています。観光客は市場めぐりを通じて、地元の温かな雰囲気やリアルな日常に触れることができ、グルメやショッピングの体験にも最適です
キングスタウン市場の基本情報 | |
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住所 | Market Square, Kingstown, Saint Vincent |
電話 | +1 784-456-1173 |
営業時間 | 6:00~18:00 |
休業日 | 日曜日 |
アクセス | キングスタウン中心部 |
料金 | 入場無料 |
公式サイト | - |
キングスタウンの治安・注意点

キングスタウンはセントビンセント及びグレナディーン諸島の首都で、観光地としても知られていますが、治安面では注意が必要な都市です。治安当局によるパトロール強化などの対策が取られているものの、人口約11万人のこの国では2022年に42件の殺人事件が発生しており、10万人あたりの殺人発生率は日本の56倍にのぼります。
特に、銃器や違法薬物が絡む犯罪が増加傾向にあり、強盗や性犯罪でも銃器が使用されるケースが増えています。観光客を狙ったスリやひったくり、路上やホテルでの侵入強盗も報告されているため、夜間や人通りの少ない場所、海岸沿い、裏路地には絶対に近づかないようにしましょう。
貴重品の管理は徹底し、ホテルのセーフティボックスを利用し、必要以上の現金や高価なアクセサリー、目立つ服装は避けてください。歩きスマホや通話中のひったくりにも注意が必要です。
セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンを知って、旅行を楽しもう!

セントビンセント及びグレナディーン諸島の首都キングスタウンは、カリブ海に面した活気あふれる港町です。歴史的な街並みとトロピカルな自然が融合し、訪れる人々に独特の魅力を届けます。
中心部には、英国統治時代を思わせる石造りの建物や、色とりどりの市場が広がり、地元の文化を体感できるでしょう。また、キングスタウン植物園は世界最古の植物園のひとつとして知られ、熱帯植物や希少な鳥類に出会える人気スポットです。
美しい海岸線もすぐそばにあり、シュノーケリングやクルーズ体験もおすすめです。穏やかな雰囲気とカリブ海らしい陽気さを併せ持つキングスタウンで、忘れられない旅を楽しんでみてください。
※本記事は情報整理、ライティング補助、誤字チェックなどでAIを活用しています。構成と最終的な確認はNEWT編集部が行っています🙋
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